小番食堂
(こばんしょくどう)
[住所]愛媛県喜多郡内子町小田128
[電話]0892-52-2129
[営業時間]1100-1900頃
[定休日]不定
[アクセス]町営バスが松山市街と小田を1日1往復
     午前1本(10時頃) 小田町役場前⇒松山市街
     午後1本(17時頃) 松山市街⇒小田町役場前 
[ジャンル]里山系?
[座席]座敷4人×2・テーブル4人×3
[駐車場]隣の旧小田町役場に停められる
[常任特派員報告]

中華そば

 

 

 
たらいうどん ◇ おいなり

たらいうどん550円・中華そば550円・おいなり2個100円

 愛媛県へ重要な出張の際に立ち寄る。この小田町は丁度愛媛県の中央に位置し、2005年の市町村合併で内子町となったが、それまでは小田町として約70年の歴史がある町で、日本の原風景、里山の風景を残す緑豊かな美しい町。人口約3000人、高齢化率は40%近くという、いわゆるこれからの日本の縮図のような町。旧小田町役場隣にある、診療所(数年前は済生会小田病院ということだったが、人口減により診療所に)と特別養護老人ホーム、老人保健施設が一体となった施設を視察、診療所の外来はさすがに高齢化率の高さが伺えるが、町全体が顔見知りのようなところで、まるで大所帯の家族のような雰囲気が診療所にあふれている。視察を終え、お昼時で対応して頂いた施設の方のお勧めで隣の「小番食堂」へ、小田町名物が「たらいうどん」とういう事らしいがラーメンも食べれるとの事で訪問。店内はさすがに林業が中心の町ならではのウッディな作り、壁には昔のヤクルト池山氏を初め、プロ野球選手の写真とサインがたくさん掲げてある、ずいぶん強化合宿にプロ野球選手もこの町を訪れたようだ。
 名物の「たらいうどん」と「中華そば」をお願いする。店内のショーケースに「ちらし寿司とおいなり」がおいてあり、この辺りの文化のようだ。せっかくなので「おいなりさん」も頂くことにする。先に「たらいうどん」が出てきた、熱々のうどんがまさにたらいで出てきて蒸気がもくもくである。うどんは大変コシの強いもので、まさに讃岐うどんの流れか、付けつゆも椎茸などの風味があって、実においしい。麺もつゆもこの町で作っているとのことで名産になっている。「中華そば」は見た目にも大変優しいもの、卵のあんがかかっている。スープを食すとじんわり鰹の風味と小田のだしつゆの味がなんとも優しい。麺は中太のストレートでのどごしなめらか〜である。実に優しい里山の味?である。毎日でも食べたい味であった。
 店内は先ほどの診療所や施設の職員がお昼で来ている、老健の施設長もいらっしゃるがみんな食べ終わるとお店のお母さんに挨拶するだけでお金を払わず出ていってる。「なるほど〜ツケなのね!」 さすが地域全体が家族のような町である。(2009/9/23)
[ここがおすすめ]里山の風景の中で麺を堪能!