加登屋食堂
(かどやしょくどう)
[住所]岐阜県瑞浪市寺河戸町1144-6
[電話]0572-68-6121
[営業時間]1100-1450、1600-2015
[定休日]木
[アクセス]JR中央本線瑞浪駅下車。改札をでて左へ曲ってすぐ。駅から徒歩1分。
[ジャンル]カツ丼
[座席]多数
[駐車場]少し離れた場所にある

あんかけカツ丼

 
カツ丼・お新香・赤ダシ ◇ 肉のアップ

 
ごはんのアップ ◇ メニュー

 
店外観 ◇ サンプルメニュー

 
のれん ◇ 看板

あんかけカツ丼 650円

 名古屋から中央本線を電車で約50分。瑞浪(みずなみ)駅に到着する。そこから徒歩1分のところに加登屋はある。入口の手前右側にはサンプルとともに、「名代加登屋のあんかけかつどん」という看板が誇らしげに掲げられている。入口のドアは寒冷地仕様の二重になっている。メニューを見ると「カツ丼」はあっても「あんかけカツ丼」の文字が見当たらない。お店の方に「あのー、あんかけカツ丼の評判を聞いて来たのですが」と言うと「はいわかりました。」と言うとともに厨房に向って「カツ丼一つ!」と声をかけた。なるほど“カツ丼”が“あんかけカツ丼”のことなんだ。
 店内では地元客らしき人たちが二組いて宴会をしている。そして女性二人はおみやげカツ丼二人前を注文して座って待っている。なかなか良い雰囲気である。
 改めてメニューを見ると、雑誌への紹介記事が載っている。そこから抜粋する。
『卵がまだ貴重だった創業時に、少ない卵でいかにボリュームを持たせようかと考え出されたのが、このあんかけカツ丼。深い味のダシは、カツオなど5種類から取り、豊かなコクを出す。くず粉でとろみをつけたあんは甘さが加えられ、昔ながらの素朴な味になっている。縁起をかつぐためにこのカツ丼を食べに来る学生も多いそう。大盛は2倍のボリュームがある。』

 また中日新聞にも紹介されている。
『市内でも有数のカツ丼のうまい店として知られるのが瑞浪市寺河戸町の「加登屋」。おいしさの秘訣は特製「あん」。ふつうカツ丼といえば豚カツを溶き卵でくるんだものが多いが、この店では、ご飯に乗せた豚カツの上に五種類の素材で作った、とろりと甘いあんをかける。創業七十五年の老舗。二代目の横田誠一さん、三代目の裕明さんが、先代の孝さん譲りの伝統の味を受け継いでいる・・・  店を開いて東濃以外からも来客があるとか。うなぎ丼も一級品と評判。』

 そうこうしているうちに、「おいしいですよ」という声とともに出てきたカツ丼は、まさしくあんかけカツ丼である。赤だしとお新香もついている。そして、やや小さめな丼にたっぷりとヒレカツとあんがのっている。さっそく食べてみると和風のダシの利いた甘いあんである。丼は小さめでも中身はぎっしり詰っていて、お腹はいっぱいになる。会計の時にお店の人に「ありがとうございました。美味しかったです。」とお礼を言うと、「どちらからですか?」というので、「神奈川から来ました。今日は名古屋へ出張だったので評判のカツ丼を食べに足を延ばしました。」と答えた。私みたいな人は時々はいるのだろうな。
 どうしてあんをかけるようになったのかはわからないが、冷めないようにという工夫なのかも知れない(私の推測)。このお店は、昔はきっと曲がり角にあって、それで名前を「かどや」にして、縁起のいい漢字をあてて「加登屋」にしたに違いない(これも私の推測)。(2009/12)
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