佐藤屋
(さとうや)
[住所]山形市桜町5-6
[電話]023-622-2321
[営業時間]11:00-18:30
[定休日]第2・4月
[アクセス]JR山形新幹線・奥羽本線山形駅下車。東口から線路沿いを北へ向かい、県民ふれあい広場の手前の角。山形駅から800m、徒歩約10分。
[ジャンル]老舗そば屋
[座席]テーブル4×6、小上がりに卓袱台4×2
 

 

中華そば 550円

 明治36年(1903年)創業という、今年で106年目の老舗中の老舗のそば屋。しかも明治40年頃に東北地方では初めてと言われる支那そばをメニューに加えたという、進取の気性に富んだお店である。またかん水を使わない中華麺である乳白色の麺を使っていることでも知られ、あの佐野実氏から「うどんらーめん」と称されている。
 口開けの客となり、早速おかみさんに「うどんらーめんというのがあると聞いて来たんですけど」と言うと、申し訳なさそうに「ごめんなさい。それは寒い時期しかやってないのよ」とのお答え。残念である。と言ってこのまま店を出るほど物の道理を知らないわけでない。芋煮そばも有名だが、中華そばを注文した。注文後に店内を見渡すと、写真にあるように「当店大正時代から平成十六年まで使用していた国内最古級の中華麺製麺機」がひょこっと置いてある。店主に撮影の許可を請うと、あっさりと「いいですよ」とのこと。すごいものを見てしまったような気がしてくる。すると、中華そばがやってきた。スープは、和風ダシのあっさり醤油味。そば屋のラーメンである。麺は、中細縮れ麺。これがうどんらーめんだったらなぁ、と未練がたち切れないとは男らしくない。具は、チャーシュー・メンマ・紅縁取りカマボコ・のり・ネギ。(2009/5/16)
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