かめかめ・かめラ
高尾山〜トリックアート美術館紀行

(東京都八王子市)
(2003/11/1)


 11月1日は勤務先の創立記念日なので仕事は休み。偶然にも妻の誕生日も同じ11月1日であるので、この日は二人で一緒に過ごすことが多い(はずである)。寿司の日でもあるので以前は寿司を食べることも多かったが、別にこの日でなければ食べられないことでもないし、今回は高尾山にハイキングに行くことにした。当然ながら妻と二人である。伊勢原駅を2〜3分遅れの8時48分の急行で出発。町田駅には9時14分着。1分遅れ。


JR町田駅

 JR町田駅では9時21分発の各駅停車橋本行きが先発し、9時31分発の快速の八王子行が次発である。先発電車に乗っても橋本で次発電車に乗ることになるとはわかっていたが、橋本駅には行く機会もあまりないので、先発の橋本行きに乗ることにした。9時35分に橋本駅着。橋本駅は意外に大きな駅だった。京王相模原線はまるで今にも津久井方面へ延伸するかのようにJR横浜線・相模線を高架で越え、西側に京王相模原線の橋本駅がある。9時42分発の快速に乗り換える。快速といっても橋本駅〜八王子駅までは各駅に停車する。

 
JR八王子駅 ◇ 天狗(JR高尾駅)

 銀座にあるラーメン店の直久が最近はJR構内にも続々と出店しているらしい。この八王子駅にもあるらしいが正確な場所は不明であった。さてJR八王子駅9時56分発の各駅停車高尾行きに乗車。10時03分に高尾駅に到着した。いきなり出迎えてくれたのは、天狗であった。結構でかい。

 
高尾山往復割引乗車券 ◇ 京王高尾山口駅

 高尾駅構内で高尾山口(たかおさんぐち)駅までの切符の臨時販売をしていたが、ここでは素直に一度JRを下車し、京王線の窓口で「高尾山往復割引乗車券」を購入した。これは京王各駅で発売されているもので、高尾山口駅までの往復乗車券と高尾山ケーブルカーまたはリフトの往復乗車券セットになっており平日は2割引、土休日は1割引で販売しているものである。京王高尾駅から高尾山口駅までの片道乗車券は120円でケーブルカーまたはリフトの往復が900円なので、普通に買うと120円+900円+120円=1,140円であるが、この割引券では1割引きの1,140円-110円=1,030円で購入することができ、110円×2=220円を得したことになる。

 
参道 ◇ 高尾山駅

 高尾山口駅からの参道は平らであり写真のように賑やかである。ここでケーブルカーかリフトかを選べるのであるが、行きはケーブルカー、帰りはリフトにしようということになり、ケーブルカー駅に向かった。

 
ケーブルカー乗車 ◇ ケーブルカー

 ケーブルカーの乗車駅は正式には清滝駅というらしい。標高は201メートルである。最大勾配31度18分という日本一の急勾配を約6分で高尾山へと運んでくれる。高尾山駅の標高は472メートルなので、6分で271メートル稼いだわけだ。日本一の急勾配は高尾山駅に到着する直前にあるのだが、大山ケーブルカーに比べると確かに急勾配だった。

 
もみじまつり ◇ 高尾山・サル園

 高尾山駅に到着してからは高尾山頂を目指す。もみじまつりの旗竿が至る所に目に付くが、今日から11月30日までがもみじまつりだそうだ。しかし紅葉の時期には少し早かった。またサル園が10月26日にリニューアルオープンをしていた。サルに興味のある人は楽しいのかも知れない。


蛸杉

 途中に蛸杉がある。根の形が蛸に似ているのでこの名がある。高さ37m、周囲約6m、樹齢約450年のこの杉の大木は、昭和39年に八王子市の指定天然記念物に指定されている。昭和53年(1978年)の記載なので今では樹齢約475年くらいかな。


分かれ道

天狗の腰掛杉

 その名の通り天狗が腰掛けて休んでいたらしい。

 
紅葉1 ◇ 紅葉2


紅葉3

 紅葉には少し早かったようで一部の木々のみ色づいていた。

 
山アケビ・ザクロ ◇ アワビタケ・マイタケ


霊芝・サルのこしかけ

 参道に沿って並ぶ茶店の合間にこのような地のものを売っていた。かなり人気を集めていた。

 
四天王1 ◇ 四天王2

 
四天王3 ◇ 四天王4

 四天王。せっかくなので四枚披露。

 
高尾山薬王院1 ◇ 高尾山薬王院2

 これもせっかくなのでここで披露。写真はないが、あうんの仁王様もあった。“あ”には、ものの始めを大切に、“うん”には、ものごとけじめをしっかりとと書かれていた。

 
高尾山頂1 ◇ 高尾山頂2

 高尾山頂と書いてあるので山頂に間違いない。しかし大変な賑わいだ。こちらで言うと、弘法山のような感覚だ。

 
飯島直子のお土産1 ◇ 飯島直子のお土産2

 おもしろいものを発見! 飯島直子さんが三枚買ったと書いてある「巻いて歩こう タオルマフラー」と、飯島直子さんがさんまさんにお土産に買っていったと書いてある「焼ネギみそ」です。“さんま”さんと言うのはもちろん明石家さんまのことで、さんまのまんまで先日放映されていたからまぁ確かなことなんでしょう。それにしても赤字で強調するのなら“飯島直子”と“さんま”を赤字にすればいいものを、“飯島直子”と“さんに”が赤字になっているのは意味不明である。


リフトへの乗り方1

 帰りはリフトで山麓駅まで下山(そんなに大げさではないが・・・)である。このリフト、乗り方が結構おもしろい。まず動く歩道のようなベルトコンベアーの手前で待つ。係員の指示があるまで待つ。


リフトへの乗り方2

 そして係員の指示で動く歩道に乗る。乗ったら歩いてはいけない。そのままベルトコンベアーの動きにまかせる。


リフトへの乗り方3

 タイミングよくリフトが来てくれるので、腰を下ろして座る。人が乗るのを見ているだけでかなり楽しませてくれます。


リフトからの風景

 “高尾山エコーリフト”というこのリフトからの風景が予想以上に壮大です。全長は872m、高低差237m、乗空時間12分、標高462mと山上駅に書いてありました。ですから山麓駅の標高は462-237=225mのはずです。ケーブルカーの清滝駅は標高201mですので、それよりも20m以上高い場所に到着しました。20mは階段で降りることになります。


カメのお土産

 参道のお土産屋さんで銭亀のお土産を見かけたので買ってきました。


高橋家外観

 さて昼食です。“高橋家”といっても家系ラーメン屋さんではありません。歴とした蕎麦屋さんです。


高橋家内部

 あれっ建物の中に柿の木が・・・


延びる柿の木

 なんと屋根を突き破って天狗を挑発するかのように、天に向かっています。この柿の木は樹齢150年だそうです。

 
せいろ ◇ 麦とろめし(小)

 
鴨ねぎそば ◇ くるみそば

 注文したのは、私はせいろ(600円)と麦とろめし(小盛)(500円)、妻は鴨ねぎそば(1,100円)とくるみそば(300円)。くるみそばとは和菓子です。


飯島屋

 帰り道で飯島屋というトロロ蕎麦屋を発見しました。よくよく“飯島”に縁があるようですが、飯島直子さんが寄られたかどうかは不明です。


昔ながらの商店

 甲州街道(国道20号線)と参道の交差部の近くに非常に古い外観のお店がありました。ただそれだけです。


トリックアート美術館

 そしてトリックアート美術館へ。このドアや窓口はもちろん絵です。

 
立体的な絵1 ◇ 立体的な絵2

 写真ではそうでもないかも知れませんが、実際には平面の絵が、かなり立体的に見えました。目の錯覚を利用しているのでしょう。

 
重そうだね ◇ 鏡のない部屋

 左側も平面の絵です。ただ手の位置を合わせて写真を撮るとこうなります。右側は鏡に写った部屋のようですが、左右対称の部屋が二つ並んでいるだけなので、鏡に写る(はずの)自分の姿が見えないので、ビックリすることでしょう。

 
街並み(右から) ◇ 街並み(左から)

 この絵は立体(凹凸がある)なんですが、平面に見えるのです。上半身を動かして首を左右に振るだけで建物の形が変わります。

 
短い足 ◇ 長い足

 同じ絵なのに見る方向によって長さが異なって見える作品。錯覚とはわかっていてもなかなか見ごたえがある。


京王高尾山口駅

 トリックアート美術館を出て京王高尾山口駅に向かっていたら、出発したバスに手を振って乗せてもらおうとするオバタリアン二人組と遭遇した。バスは止まらなかったが、それをあたかも運転手のせいにする二人の会話にはあきれた。京王高尾山口駅からは14時31分発準特急新宿行きに乗車。


JR高尾駅

 14時34分に高尾駅到着し、JRの14時39分発の快速東京行きに乗り換え。


JR八王子駅

 14時46分に八王子駅着。14時51分の快速桜木町行きに乗り換える。町田駅には15時13分の到着。その後、久しぶりのTOKYU HANDSを楽しみ、小田急百貨店でショッピングをした後に、少し早めの夕食をとるために小田急百貨店9Fのレストラン街へ向かう。

 
豚肉細切りやわらか焼そば ◇ 坦々麺

 多くの店があるが、今日が誕生日の妻に選んでもらった。いろいろと迷ったようだが結局は中華料理の“鳳鳴春”へ。読み方は“ほうめいしゅん”で良いのだろうが、発音してみると“formation”に聞こえないこともない。店頭のメニューを見てから店内に入ろうとすると、店員が視線を手元の作業に落としたまま、こちらを一度も見ないで、「どうぞー」と言った。自分一人だったら踵を返して出ていっただろうが、妻が一緒だったのでそのまま店内に。私は豚肉細切りやわらか焼そば(850円)、妻は坦々麺(850円)を注文した。双方ともにかなりボリュームがあり満足感は高かった。その後、小田急町田駅から準急本厚木行きに乗り、海老名で下車して急行小田原行きに乗り換えて伊勢原駅まで帰ってきた。運動不足の身体にはとてもよい運動になりました。そして妻は一つだけ年をとりました(笑)。