かめかめ・かめラ
岡山市内紀行

(岡山県岡山市)
(2004/2/21)

 2/20の小田原駅18時10分発のひかり323号に乗り19時22分に名古屋駅着。名古屋駅19時34分発ののぞみ31号に乗換え、岡山駅に21時13分着。駅前のニューオカヤマホテルにチェックイン。その後夜の街を歩くが、夜なのに自転車で移動している人が目立つ。さすがに中国地方だけある(笑)。よく考えると瀬戸内気候だから雨が少ないので自転車が利便性がよいのであろう。

一日乗車券1一日乗車券2


一日乗車券3

 さて翌日、岡山電気軌道(岡電)つまり路面電車に乗るべく、ホテルのフロントで一日乗車券の入手方法を聞くと、車内で販売しているとのこと。さっそくホテルの目の前にある岡山駅前電停へ。ちょうど東山行きが来ていたので乗車。車内で一日乗車券を500円で購入する。市街地ならバスも乗り放題であるのでお買い得である。この一日乗車券の、年月日と大人・小人の区別はコインや爪でこすって赤い文字を表示させる方式(写真2)である。さて岡電の路線は二系統あり、東山行きの東山線と清輝橋行きの清輝橋線で、総延長わずか4.7kmの日本一短い路面電車である。岡山駅前から二つ目の柳川までは共通区間で柳川以降二手に別れる。料金は岡山駅前〜県庁通り・岡山駅前〜郵便局前間は100円で、その他は140円。とりあえず終点の東山まで行ってみた。所要約15分。

東山駅名標

 ここで運転手に「MOMOに乗りたいのですが」と尋ねると、「この次に来ますよ」との返事。少し待っているとMOMOが来た。一日乗車券の表紙の車両がMOMOなのです。

MOMO@東山MOMO@岡山駅前

 MOMOとは2002年7月からお目見えしたスウェーデン製の低床車両のこと。岡山名産の桃からイメージして“MOMO”という名前になった。当初は女子高生が初めてMOMOに乗ることを“初MOMO”と言い、「昨日、初MOMOしちゃった」などと会話に使われたというウワサもある。このMOMOは二両編成である。運転手は女性だった。路面電車で女性運転手を初めて採用したのもこの岡電で、1991年のことである。MOMOの車内を見てみよう。

出入口車内


車イスの客連結部


運転席

 MOMOはバリアフリーで車イスでも乗ることができる路面電車なのである。日本では次々と路面電車が廃止されてきていたが、ヨーロッパを中心に路面電車の利便性と環境性が見直されている。アメリカでもサンディエゴに路面電車が新設された。21世紀の交通手段として見直されてきており、豊橋では駅前まで路線が延長されたり、宇都宮でも新規に計画されたりしている。実は岡山でも路線延長が検討されているのだが、その点については後でふれる。

西大寺町駅名標

 快適なMOMOを西大寺町で下車。岡山城から後楽園へ歩いて向かう。

岡山城

 別名烏城というだけあって全体が黒い。城の立っている台地は五角形であるため、写真ではわからないが低層階の屋根は真四角ではない。

後楽園1後楽園2

 後楽園は見事な庭園だが時期的に緑が少ないのでなんとなく寂しい。

後楽園(パンフレット)

 見事な時期はこのように見えるらしい(笑)。この近くには夢二郷土美術館などの美術館や博物館が多い。

表町商店街1表町商店街2

 後楽園からはバスに乗り市内へ向かう。天満屋バスターミナルの一つ手前の栄町で下車し、表町商店街をブラブラする。天満屋の影響かなかなか活気ある商店街である。その後、城下(しろした)から岡電で岡山駅前へ向かう。

城下駅名標岡山駅前駅名標


停車中車両1@岡山駅前停車中車両2@岡山駅前


MOMO@岡山駅前MOMO専用時刻表

 今まで気がつかなかったがMOMO専用時刻表もあった。

市役所筋

 ところで岡電の路線延長ですが、岡山駅前から市役所筋を南下し市役所前から東へ行き、大雲寺前で清輝橋線と合流する案が検討されているとのこと。すでに中央の車線を閉鎖しての交通量調査も終わっているとのこと。どうなるか楽しみです。

自転車置場

 高島屋の脇の路地には写真のような自転車置場があった。1回100円で24時間を過ぎるとさらに100円かかる料金システム。やはり自転車の利用者が多いのだろう。それから今度は清輝橋線に乗り終点の清輝橋へ。

停車中車両@清輝橋

 清輝橋からは徒歩で仕事に向かいましたが、なかなか有意義にすごせた半日でした。