かめかめ・かめラ
根府川駅
(神奈川県小田原市)
(2007/4/30)(記 2007/4/30)


 「関東の駅百選」に選ばれた、根府川駅に来てみました。無人駅ということでしたが、駅員さんが三人ほど働いていました。臨時措置なのでしょうか?

 
駅名標 ◇ 構内

 駅のホームから、跨線橋から、そして改札から海が見えます。今日は天気もよかったので、景色も最高です。ヒルトン小田原リゾートのシャトルバス乗り場もあり、そこそこの観光客で賑わっています。とは言っても、駅前に商店はなく、自動販売機がある程度です。

 
4番ホームから海 ◇ 跨線橋から海

 駅舎は木造でおそらく長い年月が経っていると思われるものです。

 
駅舎

 
駅舎内


改札から海

 さて、この根府川駅では関東大震災時に大きな列車事故が起きており、その碑が改札口近くにあります。ほとんどの利用者は気がつかないようです。この事故は、根府川駅列車転落事故としてネットに載っていますが、Wikipediaから以下に抜粋します。

1923年(大正12年)9月1日
 熱海線(現在の東海道本線)の根府川駅にホームに停止しようとしていた真鶴駅行き下り列車(960型機関車牽引)が、折りしも発生した関東大震災による地滑りに遭遇し、根府川駅のホームごとおよそ45m下の海中に転落した。そのため、客車8両のうち最後部の1両が波打ち際に残ったほかは海中に没した。列車および駅員を合わせ112名が死亡し13名が負傷した。
 遭難した下り列車を牽引していた機関車であるが、1932年9月に海中から引き上げられ、「977」のナンバープレートが交通博物館に所蔵されていた。
 根府川駅で、下り事故列車と交換するはずであった東京駅行き上り列車も近づいていたが、駅直前の賽の目トンネルを出たところで地滑りに遭遇し蒸気機関車が埋没し、乗務員6名が死亡し3名が負傷した。こちらも、もう少し地震発生が遅かったら大惨事になった可能性があったという。なお根府川駅付近の住民も200名以上が死亡ないし行方不明となった。
 関東大震災では12件の鉄道事故が発生し、犠牲者が出た事故は7件あったが、根府川駅における事故が最大の犠牲者を出していた。


関東大震災殉難碑

 駅のホームの小田原駅よりから海を見ると、最も近くに見えるようです。

 
ホーム小田原駅よりから海