かめかめ・かめラ
鳴門を満喫!
(徳島県鳴門市)
(2007/8/17-18)(記 2007/8/19)


 ひょんなことから大塚製薬の能力開発研究所などの視察旅行のお誘いがあり参加しました。私以外には、Sさん、Mさん、Oさんと、大塚製薬の同行者のMさん、Iさんの合計6人で、8月17日9時30分に羽田空港に集合しました。多治見や熊谷では40.9度という日本最高気温の記録を70年ぶりに更新した熱気がまだまだ残る中を、快適に冷房が利いている飛行機であっという間に徳島空港に到着します。


鳴門公園周辺の地図

 到着後はワンボックスのタクシーでの移動です。丸亀という私に縁のある(笑)名前のレストランで讃岐うどんの昼食をとり、その後大塚製薬企業理念が具現化されている能力開発研究所へ。

 工業団地のかなりの面積に大塚グループの工場があります。チオビタドリンクやソルマックでおなじみの大鵬薬品工業やごきぶりホイホイでおなじみのアース製薬もグループ企業なんですね。敷地には地元のサッカーJ2チームの徳島ヴォルティスの旗が立ち並んでいます。母体が大塚製薬サッカーチームだったようです。四国アイランドリーグ徳島インディゴソックスも応援してほしいなぁと思います。

 
水気耕栽培のトマト ◇ 曲がった杉


水に浮かぶ石

 能力開発研究所では、まず水気耕栽培のトマトにビックリ! 土が根の成長を邪魔しているのではないかという発想から、水と肥料だけでトマトを育ててみたのですが・・・・・・なんと、通常は1本のトマトの木に50-60個くらいしかトマトができないのに、水気耕栽培ではその20倍の1,000個くらいができるそうです。昔だったら“20へぇー”間違いなしですね(笑)。このように既存の概念に捕らわれないで新たな発想をすることが、企業理念の一つである「自らの手で独創的な製品を創る」であり、このトマトはそれを具現化しているのです。また隣の建物には、まがった杉の木があります。まるで腰の曲がったお年寄りが、若者を背負っているかの如くです。これは作者が杉の木を曲げたそうです。杉という真っすぐに育つイメージの木を曲げようとはなかなか発想できませんね。そこに着目して、このように設置していつでも誰でもみられるようにしてあるのです。企業理念も立派ですが、それを形のあるものとしてわかりやすく具現化してあることに多いに感動しました。また水に浮かぶ石もあります。これも石というのは重いので水に浮くことはありえない、という既成概念を破ったものを具現化してあるのです。4人で感動しながら、またワンボックスタクシーで移動します。


阿波木偶人形会館

 通常であれば、この後はポカリスエットやオロナミンCを作っている工場見学の予定でしたが、工場のラインは動いているのですが解説を担当する方が休暇をとっているので、予定変更して、阿波木偶(でこ)人形会館に向かいます。阿波や淡路島での人形浄瑠璃の人形を実際に製作している人形健氏による朴訥ながら軽妙な語りに引き込まれ、笑いあり感動ありの時間を過しました。“でくのぼう(木偶の坊)”の語源だそうです。大塚製薬の同行者の2人もここは初めてのようで、楽しんでいたようでした。

 
霊山寺(一番札所) ◇ 極楽寺(二番札所)

 そして、次に四国八十八ヶ所めぐりの一番札所の霊山寺(りょうぜんじ)と二番札所の極楽寺へ参拝しました。家内安全と受験を控えた次男のために学業成就をしっかりとお願いしてきました。えっ? すっかり観光旅行ですって? まぁいろいろな自治体の議員の方々も視察旅行といって観光(?)しているんですから、このくらいは勘弁を。

 
大塚潮騒荘全景 ◇ 館内

 そして今日の宿泊施設の大塚潮騒荘に向かいます。今回の旅ではいろいろとビックリするのですが、ここも超ビックリなんです。大塚製薬の保養所なんですが、見た目はどうみても竜宮城なんです。私は亀ですから竜宮城が似合う(笑)のですが、潮騒荘の職員も快く迎えてくれて、まるで迎賓館(行ったことはないけど)です。広大な敷地には芝生が敷き詰められ、プールやテニスコートもあります。先代の生家だった茅葺き屋根の家もあります。“初心忘れるべからず”というメッセージの具現化なんでしょうね。ちなみに翌日にはプールに地元の子供たちが遊びに来ていました。地域に開放していることも素晴らしいことです。

 
潮騒荘から淡路島を望む ◇ プール


先代の生家

 部屋に案内され冷蔵庫を開けると、大塚製薬関連の飲み物がいっぱいありフリードリンクです。カロリーメイトもソイジョイもあります。夕食も地元でとれた海の幸を中心にして素晴らしいものです。プリプリの伊勢海老と鯛のお造り(海ブドウとわかめも美味)、アワビのバター焼きなどなど大満足です。すだち酎もタップリといただいた後、部屋に戻り明日に備えて熟睡します。

 
ソイジョイ&カロリーメイト ◇ ドリンク各種


夕食メニュー

 翌朝になりました。天気はというと、これが正真正銘の「雲一つない青空」なんです。普段の行いの割にはラッキーな天候です(笑)。今日の最初はうずしお汽船でうずしおを見にいきます。大鳴門橋の下が絶好のポイントのようですね。あちこちでうずが巻いています。

 
うずしお ◇ うずしお@切り絵絵はがき





 このあたりでは海が川のように流れているんですね。まるで瀬戸内海を太平洋がケンカをしているようにからみあい、そしてうずが発生しているようです。話しには聞いてましたが、聞くと見るとは大違い。ここでもビックリしてしまいました。“百聞は一見に如かず”とはまさにこのことです。

 うずしお汽船から降りたところで、Oさんが知り合いと偶然遭遇しました。神奈川の知り合いと鳴門で会うとは、すごいですね。


大塚国際美術館

 さて次は夕べの宿舎の目の前にある大塚国際美術館に向かいます。ここは世界でただ一つの「陶板名画美術館」です。大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、いろいろな絵画を陶器(セラミック)の板に焼き付けたものがところ狭しと展示してあります。セラミックですから、ライトアップも可能ですし、カメラ撮影もOKということなんです。本物よりも本物らしく長持ち(1,000〜2,000年も!)するわけです。しかも原寸大というから驚きです。大塚製薬の企業理念の具現化は、もうとどまることを知らず、ここまで来てしまったという印象です。発想の豊かさに脱帽です。

 
システィーナ礼拝堂 ◇ エル・グレコ

 
最後の晩餐 ◇ モナリザ


モネの「大睡蓮」の環境展示

 この美術館は山をくり貫いて建築されているため、入口は地下3階になります。入口正面のシスティーナ礼拝堂壁画にまず驚かされます。すごい迫力で迫ってきます。言葉では伝えきれない感動と感激があります。それから、エル・グレコ、スクロヴェー二礼拝堂、モネの大睡蓮の環境展示、ゴヤ、マネ、ルノワールなどからピカソまで、1000点を越える名画がこれでもかこれでもかと言わんばかりに押し寄せてきます。館内の移動距離は最低でも4.5kmはあるそうです。一日ですべて見るのにはかなりの集中力が必要だと思います。

 2時間くらい滞在し、十二分に堪能した後、昼食をとるべくカリフォルニア・テーブルというレストランに移動します。ここは鳴門パークヒルズ内の小高い丘の上にあります。そのため眺望がまたまた素晴らしいんです。淡路島と四国とを結ぶ大鳴門橋が正面に見えます。心の洗濯ができること請け合いです。空港に向かう途中にも四方見展望台という場所から内の海の絶景を眺めます。


カリフォルニア・テーブルから大鳴門橋 ◇ 四方見展望台から内の海

 なんだかこの二日間は普段体験できないことばかり、目にすることのできないことばかりで、貴重な経験になりました。現実に引き戻されるのが心苦しいのですが、徳島空港から羽田に向かいます。貴重な機会を与えていただいた大塚製薬に感謝とともに、大塚グループに対する考え方が大きく変わりました。大塚製薬のMさん、Iさん、ありがとうございました。またSさん、Mさん、Oさんもありがとうございました。