かめかめ・かめラ
フーテンかめさんの高松・九頭竜湖珍道中
(香川県高松市〜福井県福井市・大野市)
(2008/2/14-17)(記 2008/3/2)


 仕事で高松へ行くことになったので、小田急線で小田原に出て、熱海まで移動し、熱海からサンライズ瀬戸に乗り高松まで行くことにした。
 運賃は、小田原〜高松が720.8kmであり721〜760kmに該当するため10,190円になり、JR四国加算190円を加え、10,380円(往復割引で9,340円)となる。しかし、720kmを少し超えただけなので割高になると判断し、早川で分割し、小田原〜早川と早川〜高松に分けて購入した。こうすると、分割しない場合(18,680円)に比べて300円安くなる。また小田原〜熱海をあえて新幹線自由席(840円)を利用することにより、サンライズ瀬戸の特急料金が半額になるので、1,580-840=740円も安くなる。ちょっと注意するだけで1,000円以上も安くなるのだ。

 
サンライズ特急券(特急料金は1,570円に) ◇ 新幹線自由席(こちらは840円)

 バレンタインデーに義理というより義務でいくつかいただいたチョコを自宅において、夕食を食べて風呂に入ってから出発する。

 
列車表示 ◇ 夜の友

 熱海ではサンライズ瀬戸は10分ほどの遅れである。まぁ寝台列車は夜中に遅れを取り戻すことが多いのでそれほどの心配はない。夜の友と過すことにする。横になるとグッスリ寝ることができた。ところが!!! 岡山手前で目が覚めるとなんと1時間も遅れている。


瀬戸大橋からみた瀬戸内海

 遅れたおかげで瀬戸大橋を渡ることにもすっかり夜が明けて美しい瀬戸内海を見ることができ、悪いことばかりではなさそうだ。高松にはやはり約1時間の遅れで到着したが、仕事までの時間に余裕があったために遅れることはなかった。

 
味庄 ◇ あわじ屋

 
黒田屋 田町店 ◇ 一代


めりけんや サンポート店 ◇ 

 高松では讃岐うどんを二日に渡り5連発。うどん屋さんが多いし、どのうどん屋も安いし美味しいのが特徴。1食1麺だから食べ過ぎてはいないだろう。

 
瀬戸内海の島々と港 ◇ 高松駅

 会場の建物の一番上は展望台になっていて高松市内や瀬戸内海が一望できる。


マリンライナー@高松駅

 仕事が終わり京都まで移動する。まずはマリンライナーで岡山へ。そこから新幹線で新大阪へ。

 
N700系車両 

 新大阪からは話題の新型車両のN700系の始発列車がちょうどあったので、それに乗り換えて京都まで行くことにした。窓側席(グリーン車は全座席)にはコンセントがついておりパソコンなどを利用するビジネスマン向けの車両と言える。


今日の予定

 
京都駅 ◇ 特急サンダーバード1号

 翌朝、京都駅発7時38分の特急サンダーバード1号に乗り福井を経由し九頭竜湖を目指す。福井から九頭竜湖の越美北線(九頭竜線)はまだ未乗区間なのである。

 
近江今津駅に停車中 ◇ 車窓の雪景色

 滋賀県に入ると周囲は雪景色である。北陸に近づいているということを実感する。ところが!!! 近江今津駅で緊急停車である。なんとこの先の永原駅構内で雪によるトラブルが発生しているようである。ポイントの故障でもあったのだろうか? まぁしばらくすれば何とかなるだろうと安易に構えていたが、ずっと停車したままである。外を見ると雪はしんしんと降っている。40分以上たってやっと走り出した。福井駅で6分の接続時間で乗り換えを予定していたがもうこれでそれも不可能である。これだけ遅れればかえってあきらめもつく。

 
小川家外観 ◇ ソースカツ丼480円

 福井駅に到着したのは、定刻を1時間以上すぎた10時4分。他の特急列車も軒並み30-60分遅れていて、駅員はてんやわんやの大忙しだった。ところで九頭竜線は予定していた9時6分発の次の列車はなんと12時49分なのである。首都圏では全く考えられない時刻表である。2時間30分以上の時間があるので、えちぜん鉄道に乗ろうかどうか考えるが、雪の影響でえちぜん鉄道が全く遅れないとは断定できず、初志貫徹で九頭竜線に乗るべく時間をつぶすことにする。まずは福井で有名なソースカツ丼のチェーン店の小川家でソースカツ丼を食べる。こちらで言うと吉野家のような感じである。カツ丼のソースは酸味が強く、むせそうになってしまった。カツは薄くでサクサク食べることができる。

 
福井駅舎 ◇ 福井鉄道路面電車

 さらにステーションデパートをぶらぶらしたり、西武デパートの本屋で立ち読みしたりして時間を過す。

 
車内 ◇ 越前花堂駅

 さて切り欠き型のホームに九頭竜線の列車が入ってきた。やっとこれから目的の路線に乗ることができる。2両セミクロスでトイレ付きワンマン車両である。福井を出発すると次は越前花堂駅である。正確にはここから九頭竜線となる。少し離れたところに北陸本線の駅が見えるが、そちらからの乗継客を待っての発車である。外は雪がひっきりなしに降っている。

 

 動画を取ろうと前方に移動したら、それを運転手さんが見ていて、運転台ではないほうのワイパーも特別にかけてくれた。粋な計らいに大感謝である。


車窓

 
九頭竜湖駅舎 ◇ 駅名標

 終点の九頭竜湖駅に到着した。駅名になっている九頭竜湖という湖はまだかなり先に行かなければならない。

 
福井行き列車 ◇ 帰りは青空も

 帰りは雪も小降りになり、青空も覗けるような天気になってきた。越前大野駅ではタブレットの交換も行っていた。福井駅には定刻通り15時58分に到着したが、特急しらさぎ12号はまた遅れるという構内放送があった。

 
今庄そば ◇ にしんそば420円

 そこでホームの今庄そばでにしんそばを食べる。冷えた身体に温かいそばは美味しくないわけがない。十分身体を暖めてから、17分遅れでやってきた特急しらさぎ12号に乗り込んだ。ところが自由席は満席であり座席に座ることはできずに通路に立って米原まで行くことになった。そんな中でもオバタリアンはたくましい。指定席券がなくても指定席に座り、車掌が注意するとその時だけ立っている人が二人いた。ああいうマネはおそらく一生できないであろう。列車は途中で遅れに遅れ、米原到着は予定より50分遅れの18時9分であった。
 米原からは小田原に止まるひかり382号である。予定では、もっと早めに米原へ到着し、美濃赤坂駅へも行く予定だったが、そちらは諦めて福井駅のみどりの窓口で指定席券をこのひかりに変更しておいたのである。しかし禁煙席はなく、しかたなく喫煙席へ。しらさぎの自由席が満席だったので、ひかりも自由席は満席だろうと思ってしまったが、あとで友人からのアドバイスなどによるとひかりの自由席は空いている可能性が高いという話しだった。米原駅でマスクを買い、持っていたウエットティッシュを間に入れて、なんとか喫煙席で過すことができた。新幹線は米原では4分遅れ、名古屋では9分遅れであったが、小田原着はほぼ定刻になっていた。さすがは新幹線である。
 名古屋駅を出た頃に長男から「迎えに行こうか?」とメールあり。冗談半分で「小田原まで来てくれる?」と返事したら、何と本当に来てくれた。うれしいことであり、遅延で予定が狂ったため、たまっていた疲れもだいぶ和らげられた。