かめかめ・かめラ
石巻三度目
(福島県〜宮城県)
(2013/3/15-17)(記 2013/6/11)


  2011年3月11日、忘れもしない東日本大震災から2年が経ちました。2011年4月、8月と現地石巻に足を運びましたが、その後は遠ざかっていました。2013年3月17日(日)に石巻で開催される災害支援シンポジウムに参加するチャンスがあり、震災後三度目の石巻行きとなりました。前日に会議があるため3月15日(金)の仕事が終わってから移動となりました。

 まずは小田急線で新宿へ。そして湘南新宿ラインで大宮へ。実は、テレビでやっていた昭和風居酒屋 半兵ヱ(はんべえ)が大宮にもあるので、そこで軽く一杯やってから新幹線に乗ろうと考えていました。お店に着くと、「申し訳ありませんが満席です。」とあっさりと断られてしまいました。しかたがないのですぐ近くにあった焼鳥 日高 大宮西口店(立ち飲み)へ寄ってみました。

 
日高外観 ◇ メニュー

 
タッチペン ◇ ハムフライ

 さて立ち飲みだと安心していると、なんだか注文の仕方がわかりません。お店のお姉ちゃんにどうやって注文するのかと聞くと、「タッチペン」を持ってきて、「これでこのメニューの場所をタッチしてください。しばらくするとお手元まで運ばれてきます。」という。へぇ、立ち飲み屋でもこんな注文の仕方なんだ、と一つ社会勉強いたしました。懐かしいハムフライをつまみに軽く一杯やり、大宮駅から福島まで新幹線で移動しました。

 
丸信外観 ◇ テーブル上の板

 
醤油ラーメン

 福島駅近くのホテルにチェックインしてから、駅近くの繁華街にある丸信というラーメン屋さんへ行きました。3月の福島の夜は寒いです。メニューは醤油ラーメン550、醤油チャーシューメン800、塩ラーメン550、塩チャーシューメン800、大盛+100などで、カウンターの上には「丸信の醤油ラーメンは、二層のスープになっているので、そのまま食べて頂くと、二通りの味が楽しめます。」と書いた板がおいてあります。醤油ラーメンを注文します。店内ではテレビでTTP関連のニュースが流れています。どうなるのでしょうね。おっと、お冷やはセルフサービスです。団体客が食べ終わり、ちょうど会計を済ませてから私の注文した醤油ラーメンが作られます。あっさり醤油スープに多めのネギが浮かんでいます。そして麺はこれでもかというくらいの太麺です。スープはもちろん二層に分かれています。表層は薄いのですが底に近づくと醤油ダレを強く感じます。単にスープを掻き回さないだけなのかも知れませんね。味はあっさりしているので、飲んだ後に向いているでしょう。

 
店内掲示

 
かき揚げそば ◇ コーヒー

 さて翌朝、土曜日。今日は石巻で会議です。朝食は福島駅の中で食べましょう。駅そばの松月庵がありました。ここは普通のそば店と併設されておりそちらは11時から21時までの営業です。朝早かったので立ち食いそばのお店へ入ります。かき揚げそばの食券を券売機で買いました。店内には「手打ちめん使用のため、多少時間がかかります。ご了承くださいませ」や「注文からお食べ頂くまで最低3-5分程度お時間を頂きます」などの掲示がされています。箱根そばのようには早くはないようです。さらに紙コップながらコーヒーが無料で飲めるのも特長です。3分ほどしてかき揚げそばが登場しました。そばはうまい! なるほど出来合いのものとはひと味も二味も違います。食後のコーヒーもまた美味しいのです。満足しました。

 なんだか食べてばかりのような気がしてきましたが(笑)、これから活動します。まず福島からは新幹線には乗らずに阿武隈急行線に乗ります。乗り場は東口のビルとビルの間で目立ちません。福島交通飯坂線と同じ入口です。

 
阿武隈急行入口 ◇ 切符

 
駅名標 ◇ ホーム

 
飯坂線車両 ◇ 阿武隈急行車両

  同じなのは入口だけではありません。阿武隈急行と福島交通飯坂線はホームも同じなのです。

  阿武隈急行は、昔の国鉄丸森線(槻木〜丸森)を引き継いだ第三セクターの鉄道で、現在では福島〜槻木間の54.9km、24駅で営業しています。

  疲れていてウトウトしてしまい、なんだかあっという間に終点の槻木に到着してしまいました。なんだかもったいない感じです。

 
槻木駅名標

  槻木駅は東北本線との乗り換え駅です。東北本線から見ると、



 こうなります。


仙台駅構内の売店

  槻木からは東北本線の普通列車に乗り換えて終点の仙台を目指します。仙台で途中下車し、構内にある「絆 がんばろう東北」売店で復興につながるよう祈りを込めて各地のお土産をたくさん買い込みました。

  仙台からは東北本線で小牛田(こごた)まで行き、石巻線で石巻まで行こうと思います。たっぷり待ち時間があるのですが、東北本線の途中下車をしながら小牛田まで行こうということにしました。

 
塩釜駅名標 ◇ 駅舎

  仙台からの普通列車をまず降りたところは塩釜。海の近くで食事時ならお寿司でも食べたいところです。


塩釜駅名の由来

  駅の周りをブラブラして次の列車に乗り松島を目指します。



  車窓右手には松島湾が見え隠れしています。


仙石線とニアミス

  松島駅の手前ではすぐ右側に仙石線が走っています。双方ともに電化路線なのでつなげると面白いかも知れませんね。

 
松島駅名標

  松島駅に到着しました。なかなかきれいな駅舎です。外国人もいますねぇ。さすがに観光地です。仙石線の松島海岸駅は海のすぐそばなのですが、こちらも海からそんなに遠く離れていません。

 
松島駅舎 ◇ 駅前看板


松島駅構内

  駅前の看板には「歓迎」の意味の言葉として、英語や中国語をはじめ、台湾語?、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語などで書かれています。国際色豊かな観光地ですね。


石巻線列車@小牛田駅

  さて、再び列車に乗り小牛田へ着きました。ここから石巻線に乗り換えて石巻へ向かいます。


石巻駅名標

 
石巻駅

 
駅舎

  ようやく石巻へ到着しました。東日本大震災後、三度目ということになります。すると、今回のシンポジウムに参加するKさんと偶然に駅前で会いました。じゃ、一緒に食事をしようということになり、向かったのは駅前にある「くるるん」。店頭にある「石巻焼そば」の幟に反応したのでした。

 
石巻焼そば

 お店のご主人の話によると、この焼そばは生の中華麺ではなく蒸した中華麺を使うのが特長とのことです。そのため麺自体がすでに茶色になっているのだそうです。地元石巻では昔からこのスタイルでしたので、他の地域にいって黄色い中華麺をヤキソバに使うことに違和感を持ったそうです。まさにところかわれば品変わる、ですね。

 
奥様とUさんと私(K氏撮影)

  続いて、駅前のキャンナスの事務所にご挨拶してから、埼玉から来られていたUさんとともに、一昨年の夏におじゃました喫茶むぎへ向かうことにしました。ご主人はケガをして入院中だったのですが、奥様にお会いすることができました。一昨年の夏には営業再開に向けて準備中だったのですが、予定通りに営業されており、ほっとしました。

 
津波襲来の地 ◇ “まず一歩”の看板

  そして今日の会議に向けて徒歩で移動中に街中で、津波襲来の地という石碑を発見しました。今から100年、200年後の人がこれをみてどのように感じるのでしょうか。さらに歩みを進めると震災→復興までという元気のでる看板を発見しました。まず一歩を始めないと二歩目も三歩目もないですからね。

  その日の夜は懇親会でした。40人くらいが集まって食事とお酒と、震災からの復興についての会話などで時間が過ぎていきます。そして二次会も楽しく過ごしました。

  さて翌日、総会とシンポジウムが無事に終了し、首都圏組6人は帰路へつきました。まずはシンポジウム会場からタクシー2台に分乗し最寄りの石巻線曽波神(そばのかみ)駅まで移動しました。


曽波神駅名標

 
ホームから小牛田方面 ◇ ホームから石巻方面


美女たちの一行(私撮影)

  石巻から来た列車には、同胞が2人乗っており、合流して仙台へ向かうことになりました。


東北本線列車

  小牛田へ到着して東北本線の列車に乗り換えました。しかしなかなか出発しません。東北本線沿線で火事がありその影響で遅れがでているということでした。結局30分くらい遅延しました。

  仙台からは各駅停車に近いタイプのやまびこの自由席に余裕で座って帰ってきました。石巻は復興しているけれど、まだまだだなぁという印象でした。