かめかめ・かめラ
川越紀行
(埼玉県川越市)
(2005/4/29)(記 2005/5/4)


 午後から埼玉県西部に行く用事があるので、午前中に川越市を散策してみた。伊勢原から新宿へ、そして地上を歩いて西武新宿駅へ。そこから本川越まで西武新宿線の特急「小江戸3号」を利用する。

 
特急「小江戸3号」

 特急の名前は“小江戸”となっているが、これから尋ねる川越は昔の蔵作りの街並みが残っていることから“小江戸 川越”として観光にも力を入れているのだ。この特急列車は朝が早いこともあるのか乗客は少なかった。停車駅も高田馬場・所沢・狭山市のみで快調に走っていた。しかし本川越駅着は予定より1-2分遅れた。4月25日に起こったJR福知山線尼崎駅近くの脱線事故があったから「定時性よりも安全性」を今まで以上に重視した結果なのかしらん。

 駅に到着したら改札口の近くに「臨時観光案内所」があり、そこで街の地図をもらう。蔵作りの街並みは駅から1kmほど北にあたる。そこまでの移動に中心道路から1本東に入った「大正浪漫夢通り」を歩く。

 
大正浪漫夢通り

 ほどなくして一番街通りの蔵作りの街並みへ。

 
蔵作りの街並み全体像 ◇ 芋菓子の老舗の龜屋栄泉

 
埼玉りそな銀行 ◇ 客待ちの人力車

 右側の路地に入り有名な“時の鐘”へ。下は神社になっている。

 
神社 ◇ 時の鐘

 一番街通りに戻り道路を渡り“川越市蔵作り資料館”へ。川越の蔵作りとは、通常の保存のための蔵とは異なり、店舗として蔵を利用していることである。これを店蔵(みせぐら)と呼んでいる。この店蔵が一番蔵にあたり、店の裏にある保存のための蔵は順次二番蔵、三番蔵と呼ばれる。

 
川越市蔵作り資料館 ◇ 二番蔵・三番蔵

 
川越の蔵作りの模型 ◇ たばこの販売車

 
たばこ販売の資料(“秦野”の文字が見える)

 
腕力喞筒(ポンプ) ◇ 龍吐水

 そして重要文化財の大沢家住宅へ。ここは1792年(寛政4年)に建てられ、1893年(明治26年)の川越大火でも焼失を免れたことから防火構造に富んだ建築物として評価されている(実は耐震構造にも優れている)。以後、川越ではこの大沢家の防火構造にならった蔵作りが盛んになったとのことである。ここの店主とは二人でお茶の間モードに入ってしまい、30分以上話しをしていたかな。

 
大沢家住宅外観 ◇ 1階の雨戸(戸袋は上部。シャッターのような構造)

 
丸みのある壁(縦揺れを吸収) ◇ 土壁状の防火扉(格子構造も火を逃がすのに役立つ)

 さて、北西方面へ歩き菓子屋横丁へ。わずか150mくらいの短い距離ではあるが、レトロな空間である。串きゅうと芋/バニラミックスのソフトクリームを食べて満足、満足!

 
案内図 ◇ 菓子屋横丁

 
串きゅう


芋ソフトクリーム

 一息ついたところで、午後からの用事のために今度は川越市駅から東武東上線に乗って移動する。あわただしい行動だったが、今度はもう少しゆっくりと歩いてみたい街並みである。
【行程】
◆伊勢原(06:17)−相模大野(06:36) 570円 小田急線(新宿まで)
◆相模大野(06:38)−新宿(07:17)
◆西武新宿(07:58)−本川越(08:41) 890円 特急小江戸3号 西武新宿線
         運賃 480円 + 特急券 410円