かめかめ・かめラ
北アルプスぐるり旅
(長野県〜富山県〜岐阜県)
(2008/8/21)

【2 中央西線〜大糸線】

(2008/8/22)(記 2008/9/9)



地図8/22(2)

 金山からは、中央本線で塩尻を目指す。高蔵寺までは都会だが、その後は周囲に一挙に緑が増える。中津川で乗り換える。それまでの7両編成ロングシートが2両編成セミクロスシートとなり、学生・登山客・地元の人達などで満席で、立っている人もいる。なんとか進行方向と逆向きの席に座ることができた。南木曾駅で列車交換のためしばらく停車する。人の流れを見ていると、降りる人もいるがその分乗ってくるので車内の混雑度はそれほど変わらない。上松の手前で進行方向左側に寝覚の床が一瞬であるが見えてくる。

 
列車@南木曽駅 ◇ 寝覚の床

 木曾の御岳山も見えると思ったがよくわからず、そうこうしているうちに木曽福島駅に到着した。全くよく晴れた日で青空が眩しいくらいである。この駅にも列車交換のためしばらく停車する。駅前にはSLが保存してあった。

 
木曽福島駅名標 ◇ 快晴の空


駅前のSL

 うたた寝をしているうちに奈良井宿を通過していたようだ。「もうすぐ塩尻」というアナウンスで気がついた。塩尻まではJR東海だが、ここからはJR東日本となる。塩尻からは中央本線の旧線というべき列車本数の少ない区間に乗り辰野まで行かなければならない。辰野へは1両編成のディーゼルカーだがロングシートでがっかりする。特急あずさとの接続待ちでまた6分ほど発車が遅れる。乗客は全体で10人ちょっとと少ないが鉄ちゃん仲間と思われるオヤジ集団が5人いる。そのうちの3人は明らかにメタボであり、その3人が車両の最前部にカブリツキである。20分ほどで列車は辰野駅のホームに滑り込んだ。


塩尻駅スタンプ

 
塩尻駅名標 ◇ 列車

 
車内 ◇ 辰野駅名標


地図8/22(3)

 辰野を出た列車は小野駅からの大量乗車で座席が埋まった。塩尻で乗り換えて松本へ向かう。塩尻からは篠ノ井線となる。松本で昼食。テレビで紹介されたことのあるラーメン藤へ行くも臨時休業だった。そこでラーメン専門店の若大将へ行く。しかしラーメン以外にも定食類のメニューが豊富であり、何をもって「ラーメン“専門店”」なんだろうか? 店名のついた若大将ラーメン(味噌ラーメン)を食す。

 
若大将 ◇ 若大将ラーメン

 松本駅に戻ると我が社のU部長とバッタリ。先方は槍ケ岳登山の帰りだそうだ。世の中広いようで狭いものである(笑)。

 
松本駅名標(1) ◇ 松本駅名標(2)

 
大糸線ホーム ◇ 列車

 大糸線は松本駅の6番ホームから発車する。2両編成のボックス席に越しかけると、しばらくして70歳くらいの男性が隣に座ってきた。私が地図を眺めていると「乗り潰しですか?」と声をかけられた。以前、旅行会社に勤めていたようで、昔の国鉄のことなどは、私よりもはるかに詳しい。向いの実直そうな60歳くらいの男性も話しが好きらしく、3人でいろいろと話しをした。こういうことも旅の楽しみである。ただし、唾を飛ばしながら話すのは閉口したが・・・(笑)

 話しているとあっと言う間に信濃大町に到着した。実直そうな男性はここで下車。約1時間の待ち時間は駅前をブラブラ散策して時間をつぶす。

 
信濃大町駅名標 ◇ 駅舎

 
地図8/22(4) ◇ 信濃大町駅スタンプ

 信濃大町から2両編成に乗り換えて北を目指す。70歳くらいの男性は白馬まで行くというので今しばらく一緒である。左側には仁科三湖と称される木崎湖・中綱湖・青木湖が順番に見えてくる。白馬駅の手前で左側に白馬の大雪渓がちらりと見えた。

 線路に沿っている姫川は、その名に似合わないほどの暴れ川で川というより滝に近い。その証拠に大きな岩が川にころがっている。この大糸線はフォッサマグナの糸魚川ー静岡構造線に沿って走っているのだ。そしてJR東日本(電化)とJR西日本(非電化)の境界駅の南小谷(みなみおたり)駅に到着した。

 
木崎湖 ◇ 青木湖

 
姫川 ◇ 南小谷駅名標

 
駅舎 ◇ 駅前風景

 南小谷からは1両ボックスシートのディーゼルカーである。たまたま対面には若い女性が座った。地元の人のようで景色も見ずにウトウトしている。私は反対に景色に夢中である。姫川の両側のわずかの土地に一方には鉄道が、そして対面には道路があり、地形的な厳しさが感じられる。雪が多いからかスノーシェッド様の囲いが多い。姫川流域はひすいの産地としても知られている。平地になりしばらくすると糸魚川に着いた。

 
列車 ◇ 車内

 
車窓 ◇ スノーシェッド

 糸魚川駅から日本海まではわずか徒歩5分ほどである。展望台から日本海が見えるが、残念ながら雲が多く夕陽は望めなかった。

 
糸魚川駅構内 ◇ 駅前

 
ヒスイロード ◇ 日本海

 富山へ向かう特急を2本乗り過ごして青春18きっぷが使える普通列車を待つ。3両編成の富山行き普通列車は定刻に糸魚川駅を出発したが、すぐに「線路に亀裂があるという情報により徐行運転しています。多少の遅れが予想されます」というアナウンスが入る。  途中、親不知付近では高速道路が海の上に設置されていた。それだけ利用できる土地がないということだ。車内は冷房が効き過ぎており長袖が必要になった。ウトウトしていると終点の富山駅に到着した。  夕食は富山ラーメンだ。通称「富山ブラック」と呼ばれているが、濃い醤油味なのである。老舗の大喜駅前店で中華そばを食べる。醤油味も濃く、そしてチャーシューも多く、コショウも多いという特徴的なラーメンである。

 
大喜のブラックラーメン

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金 山06:18〜07:35中津川 中央本線
中津川07:38〜09:57塩 尻 中央本線
塩 尻10:18〜10:38辰 野 中央本線
辰 野11:00〜11:22塩 尻 中央本線
塩 尻11:26〜11:43松 本 篠ノ井線
松 本13:10〜14:07信濃大町 大糸線
信濃大町15:04〜16:01南小谷 大糸線
南小谷16:14〜17:11糸魚川 大糸線
糸魚川18:12〜19:26富 山 北陸本線
【1 ムーンライトながら】  【2 中央西線〜大糸線】  【3 高山本線】