かめかめ・かめラ
3rd TTC 箱根登山鉄道
(神奈川県)
(2014/6/28-29)(記 2014/8/13)


 2014年6月28日の土曜日。今日はTTC(Tokai Tetchan Club)という職場のサークル活動のような会の第三回目の大会なのです。第一回目は2012年7月28日(土)の都電荒川線で、第二回目は2013年6月22日(土)の江ノ電でした。第三回目は、ここ箱根登山鉄道となりました。ちょうどライトアップしたあじさいを愛でる“夜のあじさい号”の季節なのです。集合が午後6時50分に強羅駅であり、午前中の仕事を終えて家でゆっくりしてからの出発になりました。土曜日が休みの人は箱根を巡ってから集合ということでしたが、あいにく天気が小雨で気温も低く、あまり箱根観光を楽しんだ人はいなかったようです。少し残念でした。

 実は昨年の7月2日には、すでに“夜のあじさい号”に乗って下見に来ています。なんと責任感が強いのでしょう。この責任感の強さを仕事にもっと行かせたら・・・・・・(以下自粛)・・・・・

事前にパンフレットが配布されています。意外とかなり本格的なんです。


小田原駅で小田急線から箱根登山鉄道に乗り換えます。平面での乗り換えなのでとても楽です。


電車がやってきました。この電車が折り返して箱根湯本まで行くのです。


小田原を出て最初の停車駅の箱根板橋駅で列車交換です。箱根登山鉄道は全線単線ですので、列車交換がたびたび行われます。ここは東海道新幹線の高架に近いので、大阪・名古屋方面から小田原駅へ到着する新幹線からは徐行してから左側を眺めていると箱根板橋駅の全貌が見えます。



箱根板橋駅出発

国道1号線をオーバークロスします。毎年正月の箱根駅伝ではこの区間は第五区の山登り区間です。


小田原厚木道路をアンダークロスしたら次の駅は風祭駅です。ここでも特急ロマンスカー(MSE)と列車交換します。



風祭駅

風祭駅は鈴廣のお土産屋であるかまぼこの里と直結しています。


次の入生田駅でも列車交換のためしばらく停車します。


ここには箱根登山鉄道の車庫があります。箱根湯本から強羅までの登山電車部分の電車は標準軌なので、小田急の車両の狭軌よりも広い幅の線路が必要です。そのために箱根湯本から入生田の車庫までは、標準軌でも狭軌の電車でも走れるように三本の線路が敷かれています。写真の左側の線路が三線軌条です。


対向列車の到着を待ってから出発です。



入生田駅出発

 
ずっと三線軌条が続きます。


入生田〜箱根湯本


箱根湯本駅到着

箱根湯本駅へ到着しました。多くの観光客で賑わっています。


ホームの小田原側から改めて三線軌条を眺めてみます。


「ようこそ箱根へ」とあじさいの花とともにあじさいの看板が迎えてくれます。


特急ロマンスカー(MSE)が出発の時間を待っています。


時間が少しあったので、改札の外へ出てみました。こちらも賑わっています。


再び改札を通って駅へ戻りましょう。


今度は特急ロマンスカー(VSE)が出発の時刻を待っていました。


箱根湯本17時48分発の強羅行きへ乗って集合場所の強羅へ向かいましょう。


列車の最後尾に座り、車窓を楽しみましょう。箱根湯本を出てすぐに80/1000という急勾配を登ります。一気に駆け上がる感じです。進行方向右手(最後尾からは左手)には、あじさいがたくさん咲いているのが見えています。


いくつかのトンネルを抜けると塔ノ沢駅です。ここでもライトアップされる前のあじさいを楽しむことができます。(帰りはここでライトアップしたあじさいを楽しめます)


出山鉄橋から下を流れる川を撮ろうとしましたが失敗しました。国道1号線は何とか写真に収めることができました。箱根駅伝ではこの急な坂道を登っていくわけですね。


最後尾を見ていると左側から線路が近づいてきます。


出山信号場に到着しました。



出山信号場到着

 写真右側の線路で来て、スイッチバックして左側の線路を登っていくわけです。すごく段差があるのがわかります。

出山信号場に先に到着していた箱根湯本行き列車が先に出発します。



出山信号場出発1

右側の線路の先に転げ落ちるように消えてゆきます。


ポイントを切り替えてから、我々の列車も出発します。



出山信号場出発2

次の大平台駅はスイッチバックにある駅です。到着してからしばらくして駅を離れます。



大平台出発

箱根登山鉄道の三つ目のスイッチバックは上大平台信号場です。


箱根湯本行き列車の到着を待ってから、我々の強羅行きの列車が先に出発します。



上大平台信号場出発

これで箱根登山鉄道の三つのスイッチバックはすべて完了しました。


 

 

 ここ宮ノ下駅のホームの前方(強羅より)では、たくさんのあじさいが咲いています。強羅行きの夜のあじさい号では、ここで写真撮影の時間が取られます。あいにくの雨のために、ガラス越しの写真がすべてにじんでいます。まぁ、これはこれで味があるかな? 

強羅駅に到着しました。


箱根湯本から強羅まで乗ってきた車両です。


こちらがこれから乗る夜のあじさい号の箱根湯本行きです。


まだ時間があるので強羅駅構内をブラブラしました。こちらは古い型の車両の模型です。


そしてその横には2014年11月1日デビューの新型車両の告知がされていました。窓が縦型で広くなり、今までよりもさらに車窓を楽しめそうです。


あじさい号のパンフレットにもこのように新型車両のことが記載されていました。


雨に煙る強羅駅全景です。


 18時50分になりました。主催のツアー会社のイーエスツアーのIさんが集合をかけてみんなが強羅駅前に集まります。総勢30人弱でしょうか。パンフレットや座席券、そして冊子とうちわが配られました。TTCの活動らしくなってきました。

 
パンフレット(表裏)

 
座席指定票 ◇ 座席券

冊子の表紙


 
うちわ

 改札の時間になりました。座席券を持って、改札を通り指定の座席に向かいます。

強羅駅構内


夜のあじさい号


強羅駅構内のあじさい



夜のあじさい号強羅駅出発

 夜のあじさい号は定刻の19時14分に強羅駅を出発しました。箱根登山ケーブルカーの線路を見送り、そして駅員さんたちが手を振って見送ってくれます。

駅員さんたちの見送りと、車掌さんの軽妙な案内で順調にライトアップされたあじさいを鑑賞しながら電車は進みます。


 
あっちもこっちもあじさい!!


大平台〜塔ノ沢

 大平台駅を出て下りにかかると、進行方向右側にあじさいの群生がライトアップされています。

 

あっちもこっちもそっちもあじさい!!!


 夜のあじさい号は塔ノ沢駅でしばらく停車します。ホームには深沢銭洗弁天があり、乗客の多くはお参りしています。そしてホームの脇にはあじさいがたくさん咲いており、ライトアップされています。

 
あじさいがたくさん!

塔ノ沢駅名標


 
こんな記念の看板を手に持って、皆それぞれに記念写真を撮っています。

 やがて夜のあじさい号は箱根湯本駅に到着しました。小学生のお子様連れの御家族とはここでお別れ。そして駅近くのおそねという居酒屋で反省会という名の宴会に突入です。楽しい時間はすぐに過ぎます。

 私とT氏とI氏は天成園に泊まりました。温泉に入り、ビールをのんでゆっくり休みました。朝のチェックアウトの前に、庭園を散策しました。うーん、なかなかいい庭園ですね。今度はゆっくり来たいものです。

玉簾の滝(たまだれのたき)


飛烟の滝(ひえんのたき)


池のかも


 天成園から箱根湯本駅までは滝通りを散歩しました。昨日の雨もあがり、ちょうどよい気候でした。箱根湯本駅に到着してから、T氏は美術館へ、I氏は箱根登山鉄道の乗り鉄へ、そして私は帰宅へと、三々五々分かれていきました。

 ホームに停車中の小田原行き列車です。これに乗りました。


箱根海賊船が就航してから今日で50周年だそうです。



入生田駅出発

三線軌条の終点の入生田駅です。対向車と列車交換してまもなく出発です。


 

 入生田駅を出て、風祭、箱根板橋を経て小田原へ。そして小田原から乗り換えて伊勢原へ向かいました。これでTTCの会は終わりです。さて来年はどこへ行きましょうか?