かめかめ・かめラ
鉄道省最長片道きっぷ妄想旅1925年4月
【1 第1日〜第5日】
(記 2023/11/19)
01兜沼・稚内・音威子府・名寄
手元に1925年(大正14年)4月号の時刻表があります。この時刻表を用いての最長片道きっぷ妄想旅をしてみたいと思います。当時は国鉄ではなく鉄道省でした。
なおこの時刻表はJTB時刻表の創刊号です。2025年には創刊100周年を迎えることになります。
兜沼(かぶとぬま)と問寒別がまだ繋がっていないので、出発は兜沼駅です。
まずは兜沼から稚内へ向かいます。上り下り各2本づつしか列車がありません。この路線は天塩北線で、音威子府から問寒別は天塩南線になります。
なお時刻表示は12時間制で、細字が午前、太字が午後を表しています。
兜沼6時30分発で、勇知、抜海を経て稚内には7時39分に到着します。抜海を過ぎたあたりで左手に利尻富士が綺麗に見えることでしょう。
このような簡易地図が時刻表に付いており、便利です。
稚内からは宗谷本線で音威子府・名寄に向かいます。この宗谷本線は音威子府まではその後天北線となりました。稚内8時25分発の急行函館行きで音威子府には13時39分頃に到着します。山軽から浜頓別にかけては右手にクッチャロ湖が見えてきます。音威子府駅と言えば黒いそばの常盤軒が有名ですが、8年後の1933年創業ですのでまだありません。
音威子府そば常盤軒 天玉そば(2006/10/17)
音威子府駅周辺を散策しましょう。ゆったりと流れる天塩川を見ることができます。
音威子府15時40分始発の列車で名寄へ向かいます。名寄へは17時32分に着きます。今日の行程はここまでとします。1914年創業の駅前の三星(みつぼし)食堂でジンギスカン定食を食べましょう。
兜沼0630-0739稚内 天塩北線
稚内0825-1339音威子府 宗谷本線 急行函館行き
音威子府1540-1732名寄 宗谷本線
02名寄・野付牛・陸別
2日目はこのようなルートになります。
函館13時44分発の普通野付牛(現北見)行きは、名寄を7時46分に出発します。渚滑で北見滝ノ上からの渚滑線の列車を待ち合わせます。中湧別からは湧別線になります。湧別線はその後名寄本線と石北本線となりました。野付牛には14時50分に到着します。
野付牛でちょっと休憩し、16時52分発の列車で陸別へ向かいます。日本一寒い地域の一つの陸別で今夜は休むことにしましょう。ここは網走本線で、その後池北線となりました。
名寄0746-1450野付牛 名寄本線・湧別線
野付牛1652-1931陸別 網走本線
03陸別・池田・下富良野
3日目は陸別から池田を通って下富良野まで行きます。
陸別9時05分発の列車で池田を目指します。松山千春の出身地の足寄を通ります。
池田12時18分発の小樽行きの列車に乗ります。新内から落合にかけては日本三大車窓の絶景が楽しめることでしょう。下富良野(現富良野)へは17時19分に到着します。今日はここで宿をとりましょう。
陸別0905-1130池田 網走本線
池田1218-1719下富良野 根室本線
04下富良野・旭川・小樽
4日目は下富良野から旭川を通り小樽へ向かいます。
下富良野8時10分発の列車で旭川へ向かいます。上富良野から美瑛にかけては右手に大雪山の勇姿が見られるでしょう。
旭川10時20分発の小樽ゆきで小樽を目指します。銭函から朝里にかけては右手に石狩湾が見えてきます。小樽ではやま安でにしんそばでもいただきましょう。
下富良野0810-1009旭川 富良野線
旭川1020-1605小樽 函館本線
05小樽・函館桟橋
5日目は函館桟橋まで移動します。
小樽7時57分発の急行に乗ります。余市、小澤に停車し倶知安には10時06分に到着します。
倶知安からは黒松内、八雲、森、本郷(現新函館北斗駅)、函館に停車し、終点の函館桟橋には16時15分に到着します。長万部には停車せず黒松内に停車するのですね。
函館では五島軒で西洋料理をいただきましょう。
小樽0757-1615函館桟橋 函館本線 急行函館桟橋行き
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