かめかめ・かめラ
北陸紀行
(東京都〜石川県〜福井県)
(2007/1/19-21)

【1 寝台特急 北陸】
(東京都〜石川県)
(2007/1/19-21)(記 2007/1/28)


 能登半島から仕事のお誘いが入る。もちろん喜んで出かけます(^_^; 能登空港へ空路で移動かと思っていたら「冬の能登半島は天候が不順で飛行機は欠航することもあるので、申し訳ありませんが列車で来て欲しい」とのこと。全然申し訳なくないんですよ(笑)。私にとっては、渡りに船、願ったり叶ったり、うれしくてしょうがないのです。寝台特急北陸に乗るでしょう。ちらっと、急行能登もおもしろいかな?と考えたが、翌日の仕事を考えると、やはり寝台でゆっくりと横になっていくとする。

 御徒町で時間をつぶしてから上野駅へ向かう。上野駅の13番線に22時48分に寝台特急北陸が入線してきた。

 
寝台特急北陸車両 ◇ ヘッドマーク

 
行き先表示 ◇ 車両入口

 今日のねぐらは3号車の4号室、シングルデラックスだ。個室はプライバシーが保てることが何より。値段は高いが、その価値は十分ある。カードキーは車掌さんに申し出ないと手に入らない。どうしてかな? 車掌さんが通路を通った気配がしたので、早速ドアを空けてカードキーをいただく。これでトイレにいっても盗難の恐れもなく安心である。

 
きっぷ ◇ 個室表示 ◇カードキー

 ドアノブの横についているカードキーホルダーに通すと鍵の開閉ができる仕組みだ。通路は進行方向に向かって右側にあり、個室は左側になる。定刻の23時03分に上野駅を出発した。

 
カードキーホルダー ◇ 通路

 室内を見てみよう。個室だけあって全体にゆったりとしている。

 
ベッド ◇ コンパネ

 
テレビ&テーブル&洗面道具(緑色のもの) ◇ 洗面台

 ドアの上には荷物入れがあり、大きな荷物がここにも入る。ベッドの足元の上にはカーテン付きのミニクロゼットがある。

 
荷物入れ ◇ ミニクロゼット(ハンガーはベッドの上と合わせると二つ)

 身だしなみ用の鏡や、靴べらはもちろん、靴磨き用ブラシも完備してある。

 
鏡 ◇ 靴べら&靴磨き用ブラシ

 寝ながら本を読めるように読書灯があり、ベッド下には荷物の上げ下ろしのために踏み台もある。

 
読書灯 ◇ 踏み台

 テレビでは映画が流れている。B&Bの島田洋七の子供時代のことを描いた「がばいばあちゃん」が放映されていた。吉行和子がいい味を出している。


「がばいばあちゃん」のワンシーン

 いつの間にかウトウト眠りについたようだった。ふと目が覚めると、何やら列車が止まっている。窓の外を見ると長岡駅での運転停車のようだ。北陸はここ長岡駅で進行方向が逆になる。昔、進行方向が逆になることを利用したトリックの推理小説があった。作者はもちろん西村京太郎だ。


深夜の長岡駅のホーム

 またまた寝入って富山につく前に目が覚めた。外はまだ暗い。顔を洗ったり、歯を磨いたり、髪の毛をとかしたり、ヒゲを剃ったりしながら、少しずつ金沢駅に近づいていく。金沢駅に到着したのは定刻の6時34分だった。まだまだ薄暗い。改札口を出て、「白山そば」のにしんそばが今日の朝飯。食べた後は金沢駅をしばし散策する。

 新しくなった東口にあるドームは「もてなしドーム」と呼び、雨に濡れないようにそっと傘を差し出す金沢の人のやさしさ、もてなしの心を表現しているそうだ。鼓をあしらった、木製の集成材による和風建築的に構成された「鼓門」は、「伝統と創造のまち金沢」をイメージさせるそうだ。まぁ、言われてみればそんな気もしないでもない。

 
金沢駅もてなしドーム内 ◇ 金沢駅地下日本庭園

 
鼓門

 七尾線は、金沢駅の4番ホームから出る。このホームは切り欠き型になっていて、七尾線の列車は、直通の特急列車を除いてすべて金沢駅から発着する。3両セミクロス車に乗り、七尾駅を目指す。

 
金沢駅の4番ホーム


七尾線列車

 七尾駅には9時すぎに到着し、予定通りに待ち人がいて合流。時間があるので、能登島をドライブしてもらう。海岸線は入り組んでおり、海ではカキの養殖が盛んだ。食祭市場でお茶を飲み、仕事の会場へ向かった。


ツインブリッジのと

 滞りなく仕事を終え和倉温泉の宿へ向かう。和倉温泉は1200年前から源泉が確認されており、湯量が豊富なようだ。今晩の宿は能州いろは旅館。和倉温泉と言えば加賀屋が有名だが、この“いろは”は地元の人からのお勧めである。私の部屋は和室(10畳)だけでなく、ベッドルームがあり、さらには、バルコニーもついているといった豪華な構造になっている。主催者の人たちのもてなしの心を感じる。温泉で一風呂浴びて、浴衣に着替えて、ナイトセミナーに突入である。ナイトセミナーと言っても、食事と飲み会である(^_^; 海の幸の食事、アルコール、余興などなど楽しんでいくうちに夜はそろそろとふけていく。寝たのは午前2時頃か。

 
和室

 
ベッドルーム ◇ バルコニー

 朝、バルコニーから外を眺めると、有名な加賀屋は目の前だ。港も眼下に眺めることができる。朝食を済ませて部屋でくつろいでいると、突然妻からのメール。友人へのお土産の依頼である。加賀屋のお土産屋なら朝から空いているとの情報をもらい、幸いにしてお土産をゲットできた。

 
加賀屋 ◇ 港

 そして和倉温泉駅まで送迎してもらった。何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。



 それとスタッフの一人の方から自作のCDをいただきました。聞きましたよ、You Tayama氏! なかなかよいね。協会のテーマソングにして、やがて全国に流れるようになることを祈っています。
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