かめかめ・かめラ
フーテンかめさんの信越・会津ぶらり旅
(長野・福島・新潟県)
(2008/1/12-14)

【1 飯山線〜只見線】

(2008/1/12)(記 2008/1/20)


 
1月12日の予定 ◇ 三連休パス

 三連休パスを利用して、長野新幹線・飯山線・只見線・磐越西線・越後線・弥彦線・信越本線・ガーラ湯沢駅などと、信越・会津地域の未乗路線に乗ってきた。今日の予定は、東京〜(長野新幹線)〜長野〜(飯山線)〜越後川口〜(上越線)〜小出〜(只見線)〜会津若松である。


伊勢原駅

小田急線 【伊勢原5:28〜6:28新宿】 急行 570円
 まだ夜が明けていない伊勢原駅を出発する。空気は冷たいが、こんなことでビックリしていてはいけない。この三連休は、伊勢原よりももっともっと寒い地域へ向かうのだから。ところで伊勢原駅までは長男が車で送ってくれた。朝早いので非常に助かった。この4月からは就職で伊勢原を離れて暮らすので、あと何回このように送ってもらえるだろうか。

中央線 【新宿6:38〜6:52東京】 快速 三連休パス 26,000円(1月12日〜14日)
 新宿駅についてもまだ明るくなっていなかった。この時間帯はさすがの中央線快速もそれほど本数は多くない。新宿駅で10分弱待ち東京駅に向かった。


コロッケうどん

 東京駅で少し腹ごしらえをしようと思うが、朝早いからかまだ開店している店が少ない。駅弁でもいいが、何か温かいものを食べたかったので「大江戸そば 八重洲北通路店」に入った。ちょうど開店したばかりであったが、お客が多い。寒いので温かいものを食べたい人が集まっているのであろう。券売機でコロッケうどんの食券を買い、店員に渡して席に座ってしばらく待つ。立食ではなく着席で食べるのだが、座席数は多い。すぐ出てきたコロッケうどん。温かい汁で身体を温めた。


あさま505号

長野新幹線 【東京7:28〜8:53長野】 あさま505号 長野新幹線完乗

 この三連休パスは指定席が4回使えるが、まずはこのあさま505号に使った。しかし、スキーシーズンだからか非常に混雑しており、なんとか三列席の通路側の座席が確保できた。車内放送によると指定席は満席で、自由席もかなり混雑しているようだ。特にこのあさまは、大宮と上田しか途中停車しないので、より人気があるのだろう。隣の二人組は若いヤンキーカップルで、軟体動物のようにクネクネしている(笑)。
 碓氷峠トンネルを出ると軽井沢である。もやに煙るようになってきた。そして上田を出てからは雨がぱらついてきた。

信越本線 【長野9:00〜9:08篠ノ井】 特急ワイドビューしなの6号

 以前、松本から篠ノ井まで来て、しなの鉄道に乗り換えて小諸まで行ったことがある。しかし長野〜篠ノ井区間の信越本線は未乗なのだ。そこでちょうどよい時間で出発する特急に乗って、最初の停車駅である篠ノ井駅まで行くことにする。新幹線や特急の自由席なら何度でも乗ることができる三連休パスならではのことである。長野駅では雨からみぞれ模様になってきた。
特急ワイドビューしなの6号

 
篠ノ井駅名標 ◇ 篠ノ井駅名

信越本線 【篠ノ井9:22〜9:35長野】 普通

 篠ノ井駅は交通の要衝であり、現在では信越本線・篠ノ井線・しなの鉄道が乗り入れている。改札を出てみると、駅名を書いた立派な看板が目に付いた。ここからは長野へ戻る。3両セミクロスのしなの鉄道の列車である。途中の川中島駅を過ぎてからは、みぞれが雪になってきた。
信越本線列車(篠ノ井〜長野)@長野駅

 
長野駅構内 ◇ おやき売り場

 長野駅は大きな立派な駅である。おやき(各120円)を売っていたので、野沢菜となす味噌味を一つずつ購入した。そして飯山線の出発する4番線へ向かう。

 
長野駅名標 ◇ 飯山線のりば

 飯山線の列車は3両セミクロスである。ボックス席は4人用と2人用の3列の方式である。ローカル線なので1両(単行)かと思っていたが意外である。そしてもう一つ意外だったことは、乗客が多いのである。もちろんJRにとってみれば乗客が多いのは大歓迎であるのだが、まさかこんなに多いとは思っていなかった。運がいいことに1両目の2人用のボックス席(向かい合わせ)の進行逆向きに座ることができた。この1両目というのが後で幸運を呼ぶことになるのである。出発時間が迫るにつれ、どんどんと乗客が増えてきた。立ち客が増えているのである。予想だにしないことだ。

飯山線 【長野10:02〜12:51越後川口】 普通 飯山線完乗

 
飯山線車両 ◇ 行き先表示

 飯山線は、正確には長野から三つ目の駅の豊野駅から越後川口駅までである。豊野駅を出てからゆったりと流れている千曲川に沿って新潟県へ向かうことになる。長野駅を出ると、私の隣には中年夫婦が立っていた。ご主人はいろいろと蘊蓄好きで、あーでもない、こーでもないと奥さんに説明していた。その一つが「豊野駅は信越本線との分岐駅だから、お客が降りるから座れる」だった。しかし、豊野でもわずかしか降りる人はいない。そのうち、私の真横で立ちながら二人でビールを飲み始めた。そして、つまみも取り出していた。またご主人は「今度の飯山駅ではお客さんが降りるから座れるよ」と言っている。その飯山駅でもそれほど降りる人はいない。列車の揺れとともに、ビールが私にかからないかと心配である。豊野あたりから雪景色となり、一面の銀世界が広がってきた。戸狩野沢温泉駅に到着する少し前に車内アナウンスがあった。「次の戸狩野沢温泉駅からは後ろの2両を切り離します。戸狩野沢温泉から先へ行かれる方は先頭車両に移ってください」と。偶然に先頭車両にいたのでよかったわけである。ここで8分間停車し、そして大きな荷物を抱えたお客さんは大量に下車した。しかし蘊蓄オヤジとその奥さんはまだ座れないようだった。

 
車窓(長野〜戸狩野沢温泉) ◇ 戸狩野沢温泉駅名標

 さて、単行になった列車はさらに雪景色の中を進んでいく。途中にある森宮野原駅は、日本最高積雪地点であることで有名である。なんと7m85cmもの雪だったようである。昭和20年の冬のことである。ここでも蘊蓄オヤジは・・・・・・・・おっと、もう止めよう。さてあいにく、反対側の列車で標柱が隠れており、先端しか見えない。でもそれがかえって積雪のすごさを表しているようだった。


車窓(戸狩野沢温泉〜森宮野原)

 
森宮野原駅名標 ◇ 日本最高積雪地点の標柱(反対側の列車のさらに上にある)

 森宮野原を過ぎて30分ほどすると十日町である。ここは、越後湯沢と直江津を結んでいる北越急行ほくほく線との乗換駅である。多くの乗客が下車し、車内は空いてきて、やっとほぼ全員座れるようになった。向かいの席が空いたので、逆方向から順方向へ座りなおす。ここからは明らかに鉄ちゃんの割合が多い。

上越線 【越後川口12:57〜13:08小出】 普通

 定刻通り12時51分に終点の越後川口駅に到着した。2時間49分の鈍行の旅の一つが終わった。ここで上越線の上りに乗り換えである。多くの鉄ちゃんたちと同じ行動である。この次の只見線も混雑するのかなとイヤなことが頭をよぎる。外気の寒さに少し咳が出る。上越線の線路には凍らないようにスプリンクラーで水がかけられている。
飯山線車両@越後川口駅

 
只見線車両@小出駅 ◇ 小出駅名標

 すぐに小出駅へ到着した。ホームに降り階段を上り下りして只見線のホームへ向かうのだが、多くの鉄ちゃんがダッシュし始めた。私もつられてダッシュである(笑)。これが例の「小出ダッシュ」である。鉄ちゃん用語の一つを体験できたことは貴重である(爆)。只見線の列車は、2両(1両目セミクロス+2両目ロング)編成で、すでに座席はすべて先客がいた。ダッシュに負けたのである。しかしひょっとするとダッシュに勝ったとしても座れなかったかも知れない。というのは、上越線の下り(東京方面から)列車が、13時01分に小出駅に到着しているからである。この只見線は小出〜会津若松を結んでいるが、全線を貫通する列車はわずか3本しかなく、日中はこの列車ただ1本なので、鉄ちゃんが集中するのであろう。青春18きっぷシーズンではこのような現象が日常茶飯事になっているのかも知れない。

 只見線 【小出13:17〜17:18会津若松】 普通 只見線完乗

 
こんな座席に座ってました ◇ おやき

 いずれにしても会津若松まで4時間1分にわたる鈍行の旅を、ずっと立っていくのかと絶望的になっていた。トイレに行こうとすると、2両目の前方に乗務員席があり、運転席には入れないが、反対側の小さな座席が空いていた。窓側に立っていた鉄ちゃんが荷物を座席に置いていたが、「ここに座ってもいいですか?」と聞くと「どうぞ」という返事だったので、座席に座ることができた。ラッキーである。この座席にお客が座っていいのかと疑心暗鬼になったが、途中で何度か通路を通った車掌さんからは何も言われなかったので特に問題はないようだった。

 さてお腹が空いたので、長野駅で買ったおやきを食べた。おいしいおやきが空腹に染み入る。小出から三つ目が魚沼田中駅という駅である。先ほど乗ってきた飯山線にも越後田中という駅があった。新潟で田中というと田中角栄を思い出してしまう。車窓には雪がしんしんと降り積もっている。

 列車は新潟・福島の県境の峠越えを目指して徐々に高度をあげている。入広瀬で若干名が下車するも車内の混雑度はそれほど変化しない。雪はさらに多くなり、まさしく一面の銀世界である。大白川付近は短いシェルター様のトンネルが多い。県境越えなので大白川駅から次の只見駅までは31分間停車しない。
大白川付近車窓【画像をクリックすると別枠で動画が見られます】



 
会津川口駅名標 ◇ 川に一番近い駅


鉄ちゃん多数の大撮影大会

 只見駅でタブレットの交換をしたようだが写真にはとれなかった。多くの鉄ちゃんは下車して写真を撮っていた。この只見線には、「会津」という旧国名が冠につく駅が17個もある(福島県側では28駅)。特に只見駅を出た後は、会津蒲生・会津塩沢・会津大塩・会津横田・会津越川・(本名)・会津川口・会津中川・会津水沼・(早戸)・会津宮下・会津西方・会津桧原と13駅中11駅が「会津」という名のつく駅であるという珍しさである。そのためか車内アナウンスも「次は塩沢、塩沢です」と、「会津」という冠を省略していた。4-5才くらいの男の子が私の座っている席に座りたいというので、しばらく代わってあげた。すごく喜んでいたようでありその母親からもお礼を言われた。

 会津川口駅で列車交換のため14分間停車する。多くの乗客が車外に出て、大撮影大会となっていた。やがて反対方面からの列車の到着した。この会津川口駅は日本で一番川に近い駅として知られ、確かに只見川のゆったりとした流れを手に取るように見ることができる。ホームから石を投げても届きそうな近さである。

 会津川口駅での14分間の停車時間も終わりを告げ、乗客の多くは名残惜しそうに車内に戻り、再び会津若松までの旅が始まった。すぐ横を流れる只見川の水面はまるで静止しているかのようなゆったりとした流れである。
会津川口駅を出発!




車窓(会津宮下〜会津西方)

 会津宮下〜会津西方間で第二只見川橋梁を、そして会津西方〜会津桧原間で第一只見川橋梁を渡る。秋の紅葉シーズンには絶好の撮影スポットになる場所である。やがて列車は只見川の流れに別れを告げ、会津盆地に滑り込む。徐々に日が落ちていき周囲が暗くなってきた。定刻の17時18分に会津若松駅に到着した。今日の行程はこれで終わりである。

 
会津若松駅構内 ◇ 駅舎

 さて、3年前にもここに来て残念ながら営業していなかった「マルモ食堂」で夕食を食べる予定である。


「駅前食堂」

 
マルモ食堂(2005年2月撮影) ◇ 半カレーラーメンセット

 「駅前食堂」という本に掲載されているお店の一つである。お店に入って半カレーラーメンセット(600円)を注文した。わずかおやき2個だけでとてもお腹が空いていたのである。予想通りに素朴な味に、大満足である。創業100年の歴史に脱帽である。三連休パスの一日目が終わった。
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