かめかめ・かめラ
中国・北近畿・若狭紀行
(岡山県〜広島県〜島根県〜鳥取県〜兵庫県〜京都府〜福井県)
(2009/10/8-12)
【2 長大なローカル本線が海沿いを走る】
(2009/10/11)(記 2009/11/3)
江津駅で降りた数人の鉄ちゃん達は、9時35分の山陰本線の普通列車で太田市・出雲市方面へ向かったようだ。私は江津駅周辺を散策し後、10時32分発の快速アクアライナー米子行きに乗った。4時間近くの列車旅の疲れをほぐす意味での散策ということもあり、また列車を遅らせても最終的には同じことになるからである。
江津駅名標 ◇ 江津駅構内
江津駅舎 ◇ ホームの壁
快速アクアライナーは、2両編成のワンマン列車でボックスタイプである。益田駅を9時30分に出発し、終点米子には12時57分に到着する。窓側の座席が確保できなかったが、仁万駅から進行方向の窓側の座席に座ることができた。いつ来ても山陰の海はきれいだ。海が見えたと思うとトンネルになり、トンネルから出たと思うと車窓に海が見える。
大田市付近
田儀〜小田
車窓
宍道湖(玉造温泉-乃木)
出雲市駅からは車掌が乗ってきてワンマンは解消された。宍道湖や中海を左手に見ながら、列車は米子駅に到着した。
米子駅からは13分の待ち合わせで、鳥取行きの快速とっとりライナーに乗り換える。こちらも2両編成でワンマン、ボックスタイプの列車である。大山(だいせん)を右手に見ながら、山陰最古の駅である御来屋(みくりや)駅を過ぎる。今朝が早かったので、ウトウトしながらの乗車である。ヨットが並んだ湖山池を過ぎるともうすぐ終点の鳥取駅である。
ねずみ男売店@米子駅 ◇ 山陰最古の御来屋(みくりや)駅
鳥取で遅めの昼食を取り、浜坂行きに乗り換える。こちらも2両、セミクロス、ワンマンである。浜坂からさらに豊岡行き(2両、ボックス、ワンマン)に乗り換える。徐々に日が傾いて来た。餘部(あまるべ)駅に到着した。下車する乗客が多い。そう、ここは余部鉄橋の下車駅なのだ。この鉄橋は、もうすぐ役割を終えるため、新しい橋を隣に建設中である。そのため駅ホームも若干移動していた。
余部鉄橋
その次の鎧(よろい)駅からの眺めた日本海の景色も捨てがたい。下車してじっくり見てみたいが、時間の制約もあるので、そうも言っていられない。
黄昏の鎧(よろい)駅
城崎温泉駅には特急列車が出発を待っていた。特急に乗っても最終的には同じことになるので、このまま普通列車で行く。玄武洞を過ぎると次は終点の豊岡である。豊岡ではわずか2分の待ち合わせで、福知山行き(2両、セミクロス、ワンマン)にまたまた乗り換える。もう外は真っ暗である。車内で静かに本を読みながら時間を過ごす。19時50分に福知山駅に到着した。外気はかなり寒くなってきた。
福知山では21分の待ち合わせで東舞鶴行きの同じタイプの列車に乗り換える。3年前に福知山に来たときには、JRのみ高架になっていたが、今ではKTR(北近畿タンゴ鉄道)のホームも高架になっている。京都や大阪方面との特急列車のクロスする地点であり、特急の往来が多い駅である。この列車は、綾部からは山陰本線を離れて舞鶴線に入る。そして20時52分、定刻に西舞鶴に到着し、今日の旅は終着駅を迎えた。
【旅程】
江 津 10:32〜12:57 米 子 山陰本線 快速アクアライナー
米 子 13:10〜14:41 鳥 取 山陰本線 快速とっとりライナー
鳥 取 16:22〜17:06 浜 坂 山陰本線
浜 坂 17:21〜18:35 豊 岡 山陰本線
豊 岡 18:37〜19:50 福知山 山陰本線
福知山 20:11〜20:52 西舞鶴 山陰本線/舞鶴線
【1 狭隘な地に線路が続く】
【2 長大なローカル本線が海沿いを走る】
【3 緑と青の織りなす美しさ】