かめかめ・かめラ
北近畿・天橋立紀行
(兵庫県〜京都府)
(2011/4/22-24)

【1 雨の北近畿】

(2011/4/22-23)(記 2011/5/30)



周遊きっぷ(北近畿ゾーン)(使用後)

 4月22日(金)夜に、大阪で講演を依頼された。ありがたいことである。講演をこなした後の週末は自由になるので、北近畿ゾーンの周遊きっぷを利用して、北近畿タンゴ鉄道を乗りつぶして日本三景の天橋立を巡る計画をたてた。

 
お店の案内 ◇ 外観

 まずは職場を出て、東海大学前駅で途中下車して腹ごしらえである(笑)。鶴巻温泉駅前にある二宮のネクストブランドのお店が4月17日にオープンした。その名も“麺屋 AJITO”。路地を入ったところにあり、まさに“アジト”風である。
 入って左側にある券売機で魚介豚骨ドロつけめん(700円)の食券を買う。麺の量は200g(並)と300g(中)とが同じ値段なので、300gをお願いした(笑)。他のメニューは、豚骨醤油ラーメン580、豚骨塩ラーメン580、肉汁餃子320、メンマ+100、チャーシュー+200など。店内のディスプレイではレディーガガが流れている。

 
極太麺 ◇ つけ汁

 しばらく待ってからつけめんが登場した。麺は極太なので茹でる時間がかかるのは仕方ない。コシがあり食べごたえがある。具は、細切りチャーシュー・メンマ・ネギ・ゴマなど。つけ汁はドロドロのトロミがあり、魚介系のダシが利いている。今風の流行りであり重厚感もあるので、大学生などの若者にはうけることだろう。

AJITO(あじと)
[住所]秦野市南矢名1-14-31
[営業時間]1100-1500,1800-2300、日祝1100-1500,1800-2200
[定休日]無
[アクセス]小田急線東海大学前駅下車。徒歩3分。路地を入ったところにある。
[ジャンル]濃厚魚介豚骨
[座席]テーブル2×3、4×1
[駐車場]無

 食事を終えた後、小田急線で小田原駅へ向かい、新幹線で新大阪へ移動した。
 大阪駅からはタクシーで目的地へ移動して、仕事を無事に終え、人工温泉 八幡の湯 ドーミーイン心斎橋にチェックインした。


夜鳴きそば(無料)

 夕食はどうしようかと思ったが、ホテルのレストランで提供される無料サービスの夜鳴きそばがあったのでそれで済ますことにした。普通のラーメンの半分くらいの量なのだろうが、小腹を満たす時に重宝する。ちょっと疲れがたまっているので早めに就寝することにする。


大阪〜新三田

 翌日の4月23日(土)は、四ツ橋線四ツ橋駅から行動開始する。まずは西梅田から大阪駅へ出る。今日の予定は、大阪から福知山線経由で天橋立まで向かうのである。

 
外観 ◇ きつねうどん

 西梅田の構内で、ぶらり横丁のまねきそばというお店できつねうどんを食べる。昆布ダシのうどんは関東地方ではなかなか食べられない。

 大阪からは普通列車の福知山線に乗る。このまま福知山に行ってもいいのだが、ぶらぶら途中下車して楽しむことにする。

 
武田尾駅名標 ◇ ホーム北側(新三田方面)

 
ホーム南側(宝塚方面) ◇ ホームからの眺望

 宝塚駅を過ぎて三つ目の武田尾駅で途中下車する。外は雨がかなり降っている。武田尾駅はトンネルとトンネルの間にホームがあり、ホーム自体もかなりの高所にある。ホームからの景色も駅からのものとは思えず、秘境駅の趣さえ残っている。


新三田駅舎

 武田尾から新三田行きに乗り換えて、新三田に到着した。改札口を出てみる。近くにウッディタウンという団地があるらしいがそちらには神戸電鉄が通っており、こちらは閑散としている。


新三田〜福知山

 新三田からは快速篠山口行きに乗り換える。


特急こうのとり1号

 篠山口駅から周遊きっぷのゾーンに入る。ゾーン内では特急列車の自由席が使えるので、ここから特急こうのとり1号に乗り換える。以前は特急北近畿と称していたが、2011年3月12日(震災の翌日)の時刻表改正から特急こうのとりと称することになった。


福知山〜豊岡

 特急こうのとり1号は4両編成で3号車と4号車が自由席である。篠山口からは単線となり、列車密度は著しく減少する。天気がよければのどかな田園・山間風景が展開されるのだが、何しろ強い雨が降り、ガラス窓も曇ってしまい、車窓を楽しむことはできない。当初の予定では福知山から北近畿タンゴ鉄道宮福線で真っ先に天橋立に向かうはずだったが、雨が降っていては景色も楽しめないので、予定変更して豊岡回りで天橋立・宮津・西舞鶴などを巡ることにした。周遊きっぷではこのような予定変更もへっちゃらである。

 
北近畿タンゴ鉄道への乗り換え(豊岡駅) ◇ 特急たんごリレー8号

 豊岡駅で山陰本線から北近畿タンゴ鉄道へ乗り換える。階段を上り、高架橋を渡ってから階段を降りて、さらにホームの先端まで移動する。やっと北近畿たんご鉄道乗り場にたどり着いた。
 写真右側が特急たんごリレー8号である。2両編成で先頭車両が自由席である。


豊岡〜宮津

 天気が悪いのが悔やまれるが、お天道さまには勝てるわけがない。


宮津〜西舞鶴

 宮津駅から乗り換えて西舞鶴を目指す。

 
宮津駅名標 ◇ タンゴ悠遊2号

 乗る列車はタンゴ悠遊2号という観光列車である。時刻表には「景勝地等で眺望のため一時停車します」とあるが、今日のような雨では眺望も期待できない。

 
カメサン@西舞鶴 ◇ 豊岡行き普通列車(西舞鶴)

 西舞鶴のアーケード付きの商店街を歩いていると「カメサン」というメンズショップがあった。(笑)
 西舞鶴からは豊岡行き普通列車に乗る。北近畿タンゴ鉄道で普通列車は初めてになる。単行(1両編成)で転換型クロスシートである。トイレも付いている。

 
栗田駅付近の車窓 ◇ 宮津駅舎

 栗田駅付近で車窓を見ると、少し明るくなってきたようである。雨足も弱まってきたようだ。朝のきつねうどんから何も食べていなかったのでお腹が空いてきた。宮津駅前の富田屋で遅めの昼食を食べることにする。

 
富田屋遠景 ◇ 富田屋入口

 駅前徒歩30秒のところにある富田屋(とんだや)である。駅前食堂の老舗で私の琴線に触れる佇まいである。「大衆、海の幸料理、丹後 宮津 とんだ屋」と書いてある。店内に入り、いろいろなメニューの中からホルモン焼と中華そばを注文した。ホルモン焼が315円、中華そばが368円という安さである。他のメニューもおしなべて安い。

 
ホルモン焼(315円) ◇ 中華そば(368円)

 しばらくしてホルモン焼が出てきた。おっ、予想よりも量が多めだ。これで315円とは、スゴイコストパフォーマンスだ。ホルモンって言うと、いわゆる腸の部分かなと思うが、こちらではタンやレバーなどいくつかの部位の肉が混じっている。タマネギもタップリ入っており、これとご飯だけでも十分な食事になる。次いで、中華そばが出てきた。おっ、こちらも一人前たっぷりある。麺は中細ストレートで柔らかめ。かまぼこも乗っている。そしてここは何と宿泊もできるのだ。一泊二食付きで5,250円と格安である。

富田屋(とんだや)
[住所]宮津市字鶴賀2066-56
[電話]0772-22-0015
[営業時間]1100-2300
[定休日]月
[アクセス]北近畿タンゴ鉄道宮津駅下車。駅の真ん前。徒歩30秒。
[ジャンル]駅前老舗大衆
[座席]多数
[駐車場]4台

 店を出ると雨が小降りになってきていた。すでに15時過ぎだが、少しは天橋立観光ができるかも知れない。

 
宮津〜天橋立 ◇ 網野行き普通列車

 宮津から天橋立まで2両編成の普通列車で移動する。車内は高校生が多くなってきている。

 
車両側面

 車両の側面はこのような派手なペイントになっている(天橋立駅にて)。
【旅程】
2011/4/22
小田原 1409ー1630 新大阪 東海道新幹線 ひかり515号(新大阪行き)
新大阪 1637ー1641大阪 東海道本線 普通(新三田行き)

2011/4/23
大阪 0713ー0753 武田尾 福知山線 普通(福知山行き)
武田尾 0801ー0813 新三田 福知山線 普通(新三田行き)
新三田 0834ー0857 篠山口 福知山線 快速(篠山口行き)
篠山口 0906ー1044 豊岡 福知山線・山陰本線 特急こうのとり1号(城崎温泉行き)
豊岡 1048ー1151 宮津 北近畿タンゴ鉄道 宮津線 特急たんどリレー8号(福知山行き)
宮津 1229ー1305 西舞鶴 北近畿タンゴ鉄道 宮津線 タンゴ悠遊2号(西舞鶴行き)
西舞鶴 1405ー1440 宮津 北近畿タンゴ鉄道 宮津線 普通(豊岡行き)
宮津 1548ー1554 天橋立 北近畿タンゴ鉄道 宮津線 普通(網野行き)
【1 雨の北近畿】  【2 日本三景 天橋立】