かめかめ・かめラ
富士急行の旅
(山梨県)
(2011/8/5)

【1 下吉田まちめぐり】

(2011/8/5)(記 2012/1/28)


 8月5日(金)に夏休みを取り、かねてから懸案の富士急行に乗りにいった。というのは、かめかめステーション(全国の「かめ」の付く21駅への列車での訪問)をに完遂し、つるつるステーション(全国の「つる」の付く45駅への列車での訪問)があと4駅となっており、その4駅のうち2駅が富士急行にあるのだ。いつでも行ける距離なので、結果的にはなかなか行かないこととなる。富士急行自体にもまだ乗ったことはない。朝、早く伊勢原駅に出向いたが、なんとそこで3人もの知り合いに会った。こんな早朝からみんな何してんだろう、と私は思ったが、私を見た彼らも同じように思ったに違いない(笑)。

 
地図:伊勢原〜八王子 ◇ 青春18きっぷ

 天気は曇り。JRは青春18きっぷを使う。小田急線を厚木で下車し、ここから青春18きっぷの出番である。改札できっぷを差し出し印を押してもらう。日付と駅名の二つの印が押された。「厚木」の前に書いてある「社」とはどういう意味だろう。田園地帯を相模線で北上し橋本駅で横浜線に乗り換える。平日の朝なので通勤客が多く、跨線橋を渡っての乗り換えは時間がかかる。私が電車での通勤に慣れていないせいもあるのだろう。通勤ラッシュの横浜線から掃き出され、八王子駅で中央線の高尾行きの電車に乗り換える。まだ通勤電車である。

 
高尾駅 ◇ 車両@高尾駅

 高尾駅に着いた。高尾駅のシンボルはこの天狗である。そしてここから中央線の列車に乗り換えるのである。向こう側のホームに止まっている6両編成の列車だ。セミクロスシート(ボックス式)なので旅情が出てくるのだ。相模湖駅で特急に抜かれ、藤野駅付近からは「緑のラブレター」が山の中腹に見られている。


緑のラブレター@藤野 ◇ 地図:八王子〜大月

 上野原から中学生が大量に乗車してきた。スポーツ大会があるのだろう。上野原駅からは山梨県なので、県大会の地区予選か。県境での人の流れが異なることの見本のような大量乗車である。車窓の自然を楽しみながらしているとまもなく大月に到着する。


地図:八王子〜大月

 JRの大月駅と富士急行の大月駅とはつながっているが改札口はある。フジサン特急フリーきっぷ(特急の自由席も含めて二日間乗り放題のフリーきっぷ)を買いたいと駅員に相談すると、富士急行の窓口へ行くように言われた。人の流れがいろいろで改札口付近は混雑している。運がよく比較的短時間で窓口できっぷを買うことが出来たが、買ってから後ろを見るとかなりの行列が出来ていた。ホームには4両編成のセミクロス(ボックス式)が出発を待っていた。最前部には茅原実里(ちはらみのり)のヘッドマークがある「みのり編成」。車内には鉄道オタクとは別の雰囲気を持ったオタク集団がいて不思議だったが、「なるほど、彼女の追っかけなんだな」ということで解決した。帰宅後に調べると、今日から三日間、河口湖ステラシアターで茅原実里サマーキャンプというのが行われるようだ。

 
フジサン特急フリーきっぷ ◇ 大月駅名標

 大月駅を出ると、田野倉駅と禾生(かせい)駅の間で、超電導リニア山梨実験線をアンダークロスする(地図のオレンジの丸印)。本当にこの上をリニアが走るのだろうか? 不思議な感じがする。

 
超電導リニア山梨実験線 ◇ 地図:大月〜都留文科大学前

 都留市駅に到着した。市名を名乗った駅だが特急停車駅ではない。ホームは1面2線で駅舎からは構内踏切りを渡ってホームにいくタイプである。駅舎の形は独特で、都留市なので鶴の形を模したのかも知れない。構内の待合室も広々としている。ホームには高い木が一本あるが、何かいわれがあるだろうか?

 
ホーム ◇ ホームの木

 
構内踏切り ◇ 駅舎


駅舎

 都留市を出ると次の谷村町駅で行き違い列車待ち。すると対向車はトーマスランド号だった。トーマス好きな子どもは喜ぶことだろうな。


【トーマスランド号@谷村町駅】

 都留文科大学前駅に着いた。文字通り徒歩5分くらいの場所に都留文化大学がある。この大学はいわゆる市立大学ですが、運営母体の都留市はわずか3万3,000人しかないので、市立大学を持つ市では一番人口の少ないかも知れない。特急停車駅だが、ホームは1面1線、つまり棒線駅なのだ。2004年11月に開業した新しい駅なので駅舎は立派だが、ホームは少々寂しい。

 
駅名標 ◇ ホーム

 
フェンス ◇ 駅舎

 
地図:都留文科大学前〜寿 ◇ 車窓@東桂〜三つ峠

 都留文科大学前駅を出ると、かなりの急勾配を登る。地図を見ると30〜37パーミル(1,000m進むと30〜37m高さが変化するころ)と強い勾配を登っているのがわかる。


【車窓@東桂〜三つ峠】


三つ峠駅名標

 三つ峠駅でまたまた行き違い列車待ち合わせである。今度はフジサン特急が通過していった。


【フジサン特急@三つ峠駅】


列車@下吉田駅


地図:葭池温泉前〜河口湖

 
下吉田駅舎 ◇ 待合室

 下吉田駅で下車する。駅舎はモダンな感じになっていて、その横には下吉田駅ブルートレインテラスがあった。10時から営業開始のため中には入れなかったが、ブルートレインはしっかりと見ることができた。寝台特急の名前はやはり「富士」だった(笑)。

 
ブルートレインテラス ◇ 寝台特急 富士

 そして「富士と昭和を楽しむ下吉田まちめぐり」のパンフレットに沿って、しばし街を散策する。

 
【小室浅間神社】流鏑馬祭りも行われるそうだ。 ◇ 【旧下吉田役場】明治末期から大正時代に村役場として建設された建物で昭和26年までは使われていて、その後も市立図書館等として使用された。

 
月江寺 ◇ 【月江寺の池】かつては透明な湧水を満々とたたえボート遊びができたようだ。


【池の亀】亀を発見!

 
【旧角田医院】大正末期に東京から宮大工を呼んで料亭として建てられた。昭和初期に賑わっていた下吉田のシンボル的建物である ◇ 【路地裏】なんか、いい雰囲気である

 
【月の江書店】渋い書店である ◇ 【カフェ月光】こちらも渋い!


【月江寺通り】全体はこんな感じ。内村光良監督の映画「ピーナッツ」の舞台にもなったようだ。

 さて、今回の旅の目的の一つは「吉田うどん」を食すこと。まずは老舗の一軒の桜井うどんへ。幹線道路から少し路地を入った場所にある。

 お店に入ると若店主から「うちは温かいのと冷たいのしかありませんよ」と声をかけられた。「吉田うどんっていうのを食べたいのですが、、、、」と言いかけると、「うちは温かいのと冷たいのしかありません」と再度言われてしまった。何か機嫌でも悪いのだろうか。基本は温かいのだろうなぁと判断し、温かいのをお願いした。 すぐに出てきたうどんは、キャベツと油揚げの具で、和風ダシスープの美味しいもの。最大の特徴は麺で、四角で頑丈で男性的な麺なのである。男性的だから、menというつもりはない(笑)。他のお客さんには、温かいのと冷たいのを一つずつ食べる人もいた。私は一杯だけにしておこう。

 
うどん全容 ◇ 極太麺


店舗外観

 桜井うどんで食した後、月江寺駅に向かって歩く。ふじよしだ街の駅という無料休憩所もあったので、休憩する。お茶をいただいた。今日は天気は曇りだが湿度が高く、蒸し蒸ししている。


ふじよしだ街の駅

 ブラブラ歩いていると、月江寺駅に到着した。

 
月江寺駅舎 ◇ 駅名標
【旅程】
2011/8/5
伊勢原0541ー<小田急線>ー0547本厚木0550ー<小田急線>ー0551厚木0618ー<相模線 青春18きっぷ>ー0649橋本0652ー<横浜線>ー0704八王子0710ー<中央線>ー0718高尾0727ー<中央本線>ー0811大月0815ー<富士急行 フジサン特急フリーきっぷ>ー0830都留市0851ー<富士急行>ー0856都留文科大学前0922ー<富士急行>ー0940下吉田0945ー<徒歩>ー1050月江寺
【1 下吉田まちめぐり】  【2 富士山駅】