かめかめ・かめラ
箱根登山電車
(神奈川県)
(2012/9/5)

【1 電車・ケーブルで早雲山へ】

(2012/9/5)(記 2012/11/26)




 箱根登山電車箱根登山ケーブルカーに乗り放題のトコトコきっぷがあるので、トコトコと行ってみることにしました。箱根登山電車に乗るのは30年ぶりくらいでしょうか? 久しく乗っていませんでした。三カ所あるスイッチバックが楽しみです。



 伊勢原から小田急線急行で小田原駅へ。そして小田急線の窓口でトコトコきっぷを買いました。有人改札から入って下さいと言われ、隣の有人改札できっぷの右下にハサミを入れてもらって小田原駅に再入場しました。

 

 こちらが箱根登山電車のりばです。“鉄道”とは言わずに“電車”と呼ぶのは関西風で新鮮です。駅名標もおしゃれです。



 さぁ、この電車で出発です。


入生田駅

 入生田駅の右側の線路をみるとレールが三本あります。これは三線軌条といって線路幅の異なる車両が走行できるようにしてあるわけです。小田急線車両はロマンスカーを含めて狭軌(1067mm)ですが、箱根登山電車は新幹線と同じ標準軌(1435mm)なのです。現在、我が国では箱根登山電車(入生田駅〜箱根湯本駅間)、秋田新幹線(神宮寺駅〜峰吉川駅間)、京浜急行電鉄(金沢八景駅〜神武寺駅)の三カ所だけで見られます。


三線軌条:入生田〜箱根湯本



箱根湯本駅


三線軌条:箱根湯本駅到着



 箱根登山電車のホームに折り返し強羅行きとなる列車が入線してきました。2両編成でロングシート車です。車両と車両の連結部は行き来できず、それぞれが独立した車両を形成しています。


箱根湯本駅出発

 箱根湯本駅を出発するとすぐに80パーミル(1kmで80m登る)の急勾配を登ります。車輪とレールの摩擦音があえぎ声のように聞こえてきます。そのため車内で観光案内放送がされているのですが、あまり聞こえません。



 塔ノ沢駅のホームと直結して深沢銭洗弁財天がありました。



 この後、出山鉄橋をわたり最初のスイッチバックである出山信号場に到着しました。信号場とは列車の行き違いをする場所なので車両は停車はしますが、乗客の乗降はできません。対向車両がすでに待機しています。


出山信号場到着



先ほど通ってきた出山鉄橋が眼下に見渡せます。


出山信号場出発

 出山信号場を出発しさらに高度を上げていきます。次の停車駅は大平台駅ですが、この駅自体がスイッチバックになっています。私の乗った車両が到着した後、待機していた対向列車(箱根湯本行き)が先に出発していきます。




大平台駅対向列車出発

 大平台駅を出発するとすぐに三つ目のスイッチバックである上大平台信号場に到着します。ここでは待ち合わせ列車はありませんでした。


上大平台信号場到着

 

 仙人台信号場を通り、宮ノ下駅・小涌谷駅・彫刻の森駅に停車して終点の強羅に到着しました。

 強羅からは2分の接続で箱根登山ケーブルカーに乗り換えます。かなり乗客が多く、さすがは箱根だなぁと改めて感じました。

 



 五つ目の駅が終点の早雲山です。

 

 早雲山からは箱根ロープウェイに乗り換えて大涌谷を経由して芦ノ湖近くの桃源台まで行くことができます。ケーブルカーを降りたほとんどの人がロープウェイへ乗るようです。

 トコトコきっぷの範囲はここまでなので、私は早雲山駅の周囲を散策します。駅前にちょっとした展望台のような場所があり、そこからの眺めは抜群です。展望台の片隅に「若い娘」という立像がありました。

 
早雲山駅 ◇ 展望台からの景色


「若い娘」


箱根ロープウェイ


箱根ロープウェイ:早雲山駅

 しばらくしてから下りのケーブルカーに乗りました。さすがにこの時間帯での下り方面への乗客はあまりいません。最前列を確保して車窓を楽しみます。

 


箱根登山ケーブルカー
【1 電車・ケーブルで早雲山へ】  【2 途中下車しながら下山】