かめかめ・かめラ
長良川鉄道紀行
(岐阜県)
(2016/9/17-19)

【1 美濃・北濃・美濃白鳥】

(2016/9/17-18)(記 2017/1/26)

長良川鉄道1:多治見で途中下車


 久しぶりの鉄道旅は長良川鉄道へ。2016年9月17日(土)の午前の仕事を終えて車中の人となった。小田原から名古屋まで、ひかり号利用ならわずか1時間あまり。読書のページも進まない。

伊勢原1247-1318小田原 小田急線 急行 小田原行き
小田原1408-1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515号 新大阪行き 自由席

 
 名古屋からは中央本線の快速列車へ乗り換える。8両編成の先頭車両に乗り込む。春日井駅を過ぎると小雨が落ちてきた。定光寺駅や古虎渓駅など一度降りてみたい駅を通過して、多治見で途中下車。

名古屋1524-1559多治見 中央本線 快速 中津川行き


 多治見駅にある観光案内所の前では、多治見市のマスコットキャラクターのうなかっぱが出迎えてくれた。どこでもゆるキャラやマスコットキャラクターが大人気である。

 
 多治見駅前には大きな温度計がある。2007年(平成19年)8月に40.9度の日本最高気温を記録したことから設置されたようだ。なお2013年(平成25年)8月に高知県四万十市江川崎で41.0度を記録し、これが現在の日本最高気温となっている。ちなみに今日は28.6度で雨が降っている。


 温度計の向こう側に本町ロマンス食堂なる駅前食堂があった。次に来るときにはここに行ってみたいなぁ。
長良川鉄道2:たじみそ焼きそば


 多治見駅前のショッピングセンターのテラの地下へ向かう。

 
 食料品売り場の奥に飲食店があり、その純という店で、たじみそ焼きそばを食べるのだ。


 テーブルにあったメニューにはお好み焼きと焼きそばの種類があるが「たじみそ焼きそば」という名前は見当たらない。店主に「たじみそ焼きそばを食べに来たのですが、、、」と尋ねると「あぁ、みそ焼きそばね」とあっさり言われ、壁を指差した。


 壁を見ると、ちゃ〜んと「たじみそ焼きそば」と書いてある。単品で注文した。


 特に変哲もない焼きそばなのだが、みそ味の焼きそばというのは確かに珍しいかもしれない。高校の先生が考案したそうだ。たじみそ焼きそばの定義としては(1)ピリ辛みそを使用した焼きそば、(2)半熟タマゴが乗っていることだけで、あとはお店によってアレンジされるようだ。
長良川鉄道3:太多線

 
 さて多治見駅に戻り、太多線で美濃太田へ向かう。今度の列車は美濃太田経由岐阜行きの列車だ。

 
 2両編成で転換式クロスシートだ。


 30分足らずで美濃太田駅に到着した。外は相変わらず雨模様である。

多治見1654-1723美濃太田 太多線 岐阜行き


 明朝から長良川鉄道に乗るので、そのホームを下見に行く。するとホームに切符売り場があったので中にいる駅員に「明日のフリーきっぷを買えるなら買いたい」と申し出たところ発売してくれた。台鐵内湾線と長鉄越美南線との姉妹鉄道締結記念で9月4日から発売されたようだ。(2017年1月現在では、この切符はなく、「長良川鉄道 開業30周年記念フリーきっぷ」が同額の2,700円で販売されている。)


 駅を出てホテルにチェックインした。雨はまだ上がらない。
長良川鉄道4:豚商とろとろ

 B級グルメの美濃加茂やきそばを食べようと、事前にホームページで調べたお店に行く。駅からほど近い扇に行くもお店が営業していない。次の候補の鉄板料理KOMOREBIに行くも、「もう美濃加茂やきそばはやっていない」とのこと。これはいただけない。情報は新しくしていてほしい。

 
潔く諦めて、ホテルの1階にある豚商とろとろで焼き肉を食べよう。宿泊客は10%OFFになるのである(笑)。

 
 こちらはロースとカルビ。

 
 こちらは瑞浪ポークのロース。


 最後はタマゴかけご飯でしめた。美味しゅういただいた。どうもごちそうさまでした。
長良川鉄道5:美濃太田駅


 9月18日(日)午前6時20分。美濃加茂ステーションホテルをあとにする。


 来る11月10日〜11日に第19回全国農業担い手サミットinぎふが当地で行われるようだ。


 駅前に坪内逍遥の銅像があった。現在は美濃加茂市だが、美濃国加茂郡太田宿の生まれのようである。


 美濃太田駅。小雨が降ってきた。
長良川鉄道6:長良川鉄道美濃太田駅1

 
 階段を下って長良川鉄道のホームへ降りていく。


 ホームには観光列車のながらの宣伝が数多くされている。

 
 券売機があり、その手前には「各種クーポン・フリーきっぷお買い求めのお客様へ」とあり、営業時間外でも列車内で買える。


 ホームにならぶ椅子。ここにも観光列車のながらの宣伝がある。
長良川鉄道7:長良川鉄道美濃太田駅2

 
 美濃太田駅着の列車が到着した。


160918列車到着@美濃太田駅

 
 この列車が折り返しの美濃行きとなる。


 車内はロングシートだ。
長良川鉄道8:美濃太田〜関

 定刻の6時54分に出発した美濃市行きは、単行で乗客は4人。天気は雨から大雨に変わってきた。西へ向かい、すぐに高山本線と分岐する。前平公園、加茂野、富加と停車してすこしずつ乗客が入れ変わる。刃物会館前駅の次が関駅である。ここで途中下車する。


 関駅名標だ。駅前にcafe初雪草がある。

 
 ここで列車交換だ。白い上り列車(美濃太田駅行き)の到着を待ってから赤い下り列車が出発した。


 関駅には構内踏切があり下りホームへはこの踏切で移動する。

美濃太田0654-0717関 長良川鉄道 美濃市行き

 
 関駅の待合室と駅舎の様子である。


 駅舎の横にはcafe初雪草がある。


 cafeの反対側には長良川鉄道の本社がある。
長良川鉄道9:関善光寺


 関市観光地図


 長良川鉄道の本社の前を右折すると、写真のような古い民家が顔をだした。


 最初の路地を左折したすぐ左側にあるのは千手院

  
 そして突き当たりには岐阜八景に選ばれた関善光寺(宗休寺)


 写真ではわかりにくいが壮大な本殿が高台にある。雨で曇っている。
長良川鉄道10:金屋町界隈


 関市観光地図(再掲)


 細い路地を曲がると関市の中心街に出る。その角にはうなぎの辻屋。辻にあるから辻屋なのかな。


 こちらは金屋町にある正覚寺。


 正覚寺の先には古い街並みが続く。


 春日神社へ向かう道の右側には春日地蔵がある。


 関といえば刃物。刃物会館の前を通る。もっといろいろと関市内を散策しようと思っていたが、雨が強くて断念する。
長良川鉄道11:刃物会館前駅


 関市観光地図(再掲)


 踏切から刃物会館前駅が見える。


 刃物会館前駅名標である。刃物の町だからこそだ。


 駅から関口駅方面を望む。


 駅から関駅方面を望む。


 当初の予定より一本早いこの列車は、セミクロスシートだった。


 この列車の終点の美濃市駅に着いたところ。

刃物会館前0805-0817美濃市 長良川鉄道 美濃市行き
長良川鉄道12:美濃市駅1


 美濃市駅に到着した。


 美濃といえば「うだつのあがる古い街並み」が有名だ。

 
 また美濃和紙も有名だ。駅のホームに和紙のオブジェが飾られていた。


 ホームから梅山駅方面を望む。


 乗ってきた車両の側面をよくみると楽しくペインティングされている。


 ホームが高台にあるため、改札へ行くには階段を降りなければならない。
長良川鉄道13:美濃市駅2


 美濃和紙はユネスコ無形文化遺産に登録が決定したようだ。


 美濃市駅の待合室。きれいに整備されている。同じ列車を降りた地元出身と思われるおばちゃんに話しかけられた。「昔は喫茶店もあって賑やかだったのにねぇ」。旅人に問いかけられても困るが、「そうだったんですか」と穏やかに返答する。無人駅だが9時30分以降は委託の駅員が来るようである。

 
 美濃市駅の駅舎。文化庁の登録有形文化財に指定されている。

 
 「ようこそ 和紙とうだつのまち 美濃市へ」とかかれた洒落た案内板と、観光案内図があった。駅ではレンタサイクルもあったが、この大雨ではそれも無理。
長良川鉄道14:旧美濃駅1:屋外展示


 美濃市観光地図

 
 今回の目的の一つの旧名鉄美濃駅に向かう。美濃市駅から徒歩5分ほどだ。写真のように屋外展示されている。


 こちらが駅舎である。


 そして説明文があった。

「美濃町線 旧美濃駅

 名古屋鉄道美濃町の前身は、地元有志の方々により誕生した美濃電気軌道株式会社が美濃並びに関と岐阜間の交流を図るため、明治四十四年(1911年)二月に神田町駅から上有知駅間を開業しました。
 大正十二年(1923年)十月に美濃駅が当初に開設されて以来、地域住民をはじめ多くの方々の重要な交通機関として、地域相互の交流・発展に貢献してまいりました。
 しかし、日本経済が急速な発展を遂げるとともに車社会の進展により、平成十一年(1999年)四月一日には、美濃町線新開駅から美濃駅間が廃線となりました。
 ここに残る旧美濃駅は、美濃町線新関駅から美濃駅間の廃線にあたり、先人が築き上げられた功績を称えるとともに、永く歴史にとどめるものであります。     美濃市」

 素晴らしい取り組みだと敬服いたします。


 駅舎へ続くこの階段も昔のままなのでしょう。
長良川鉄道15:旧美濃駅2:駅舎


 開館は9時なのだが開館の準備をする担当者が来ており、私の姿を見かけると「入ってもいいですよ」と声をかけてくれた。うれしいものである。駅舎に入ると右にはダンボールでできた列車模型があった。


 駅の窓口を改札も昔のまま(おそらく)残っている。


 待合室の長椅子も昔のままだろうか。


 壁には当時の観光地図が飾ってある。

 
 ホームに入って駅舎を眺める。時が昔に戻ったようで切なくなる。


 ホームの列車もきれいに整備されている。
長良川鉄道16:旧美濃駅3:モ512号車

 
 この赤と白のツートンカラーの列車に乗ってみる。


 運転席はシンプル。


 座席は取り外されているが、休憩用(?)のベンチがあった。


 モ512号というらしい。

「モ512号車

 美濃町線の前身である美濃電気軌道が大正15年に製造した車両で、長い間美濃町線で活躍していたが、昭和42年揖斐線と岐阜市内線の直通運転を実施するのを機に、直通用車両として揖斐線へ転属した。最大の特徴は正面5枚窓の流線型と楕円形の戸袋窓で、白熱灯を用いた大きなグローブ付車内灯やヨロイ戸式の日よけと合わせて、大正の雰囲気を今に伝えている。昭和63年にはエバーグリーン賞を受賞、その際に塗色を赤一色から市内線直通運転開始時の赤と白のツートンカラーに変更した。」
長良川鉄道17:旧美濃駅4

 
 次はこの緑色の電車に乗る。


 運転台はこんな感じ。


 座席やつり革も往時のまま。
長良川鉄道18:旧美濃駅5:モ601号車

 
 最後は赤い電車に乗る。


 段差解消のためにステップがある。


 運転台はやはりシンプル。


 車内は休憩用(?)のベンチのみ。


 こちらはモ601号というらしい。

「モ601号車

 昭和45年、美濃町線から田神線・各務原線経由で新岐阜へ乗入れをする際に製造された車両。電圧の異なる美濃町線(600V)と各務原線(1500V)を直通するため、路面電車タイプの車両としては、珍しい複電圧車となっている。車内は2人掛けと1人掛けの転換クロスシートが配置され、前部を絞ったスリムな車体と屋根上の抵抗器が特徴で、昭和46年にローレル賞を受賞した。美濃町線の主力車両として活躍した。」

 新岐阜へはモ601号車しか直通できなかったというのは、担当の老男性からも話を聞いた。
長良川鉄道19:旧美濃駅6


 赤と白のツートンカラーのモ512号車(モ510形)は大正15年(1926年)8月に製造されたので今年(2016年8月)で90年となり、卒寿のお祝いが行われたようだ。


 昔の写真がいくつか飾られている。左下の写真には若い女性二人が写っており「このお二人をご存知の方おしらせください。写真を差し上げます。」と書いてある。昭和38年〜40年頃の写真らしいので、現在では70歳くらいなのかな。


 行き先表示板を交換している所でしょうか。この駅かな。

 
 この2枚はこの駅(旧美濃駅)ですね。


 野口五郎は美濃市出身で、故郷に錦を飾ってますね。まさに♪私鉄沿線♪ですね(笑)
長良川鉄道20:うだつのあがる街並み1

 旧美濃駅で十分に鉄分を補給した後、町の散策に繰り出した。相変わらず雨は降り続いている。


 美濃市観光地図(再掲)


 こんな街並みが続いている。


 こちらは「味の素 天ぷら油 丸栄食料品店 電話一一五番」と書いてある。風情のある建物だ。

 
 ここは小坂家住宅で、国重要文化財に指定されている。江戸時代から続く造り酒屋で、屋根がふくらんだ"むくり屋根"が特徴的である。うだつも立派だ。

 
 うだつのあがる家々が続いている。
長良川鉄道21:うだつのあがる街並み2


 美濃市観光地図(再掲)


 2016年10月8日〜9日に美濃和紙あかりアート展が開催されたようだ。美しいポスターに魅せられてしまった。


 和紙の店「紙遊」があったがまだ営業時間前だった。


 街並みの北側にあるバス停はズバリ「うだつの町並み通り」!

 
 金毘羅山寳勝院。中濃八十八ヶ所三十四番札所となっている。


 さらにうだつのあがる街並みは続く。

 
 こちらは旧今井家住宅で美濃史料館になっている。
長良川鉄道22:美濃市駅出発


 再び美濃市駅に戻ってきた。ここにも美濃和紙あかりアート展のポスターがあった。


 ホームに上がり、駅舎を見下ろす。


 こちらは待合室。


160918美濃市駅到着


 10時28分発の美濃太田駅行きの列車が先に到着した。美濃市駅で列車交換である。 


 次いで10時28分発の「ゆら〜り眺めて清流列車1号」が到着した。2両目の車体には越美南線全線開通80周年記念号と書かれている。越美北線と越美南線は、ついに結ばれることはなかった。そして越美南線は国鉄・JRの手を離れ今や長良川鉄道として再出発している。



160918美濃市駅出発

 「ゆら〜り眺めて清流列車1号」は定刻通りに美濃市駅を出発した。


 列車は山間に入っていく。

美濃市1028-1203北濃 長良川鉄道 清流列車1号 北濃行き
長良川鉄道23:清流列車


 湯の洞温泉口駅を過ぎると、長良川沿いに走る。第1長良川橋梁からの眺めがこれ。雨の影響で清流ではなく濁流になっている。

 みなみ子宝温泉駅でかなりの乗客が下車した。駅舎が温泉になっているので人気があるのだろう。明日、寄る予定である。


 美並苅安〜赤池間の第3長良川橋梁付近では、ラフティングを楽しんでいる人たちが見えた。


 赤池〜深戸間の第4長良川橋梁からの車窓。水量は多い。

 深戸〜相生間の車窓。雨に煙る長良川といった風情である。


160918深戸〜相生

美濃市1028-1203北濃 長良川鉄道 清流列車1号 北濃行き
長良川鉄道24:相生〜郡上八幡


 相生を出ると進行方向右手に長良川が寄り添う。


160918相生〜郡上八幡


 第6長良川橋梁からの車窓。


 進行方向右側に郡上八幡やながみえた。他にもやながあったが、ここはかなり高い場所にある。支流があるのかもしれないし、観光やななのかもしれない。


 郡上八幡駅に到着する案内とともに、郡上八幡からは先頭車両だけの単行となる旨のアナウンスがあった。後部車両から先頭車両に移る時の写真。そこそこの乗車率である。


 郡上八幡駅に到着した。観光客の多くは下車した。そして清流列車としての運行はここで終わり、これからは普通列車として終点の北濃へ向かう。

美濃市1028-1203北濃 長良川鉄道 北濃行き
長良川鉄道25:郡上八幡〜北濃


 郡上八幡を出発した列車の進行方向左側に長良川が流れる。


 川釣りを楽しんでいる人が多い。鮎釣りだろうか。


 川の流れが早くなってきた。


 次の自然園前に到着した。


 豊富な水量が勢い良く流れている。


 そして山田駅に到着した。

 
 ローカル線らしい風景の中を列車は走っていく。


160918山田〜万場


 そして定刻通りに北濃駅に到着した。

美濃市1028-1203北濃 長良川鉄道 北濃行き
長良川鉄道26:花まんま@北濃


 北濃駅舎を外からみたところ。


 その横に花まんまという食堂がある。


 五平餅の味噌だれ(250円)を注文した。


 店内は列車からの下車客と地元のお客さんでかなり賑わっていた。


 大きな五平餅が出てきた。それでは、いただきます!
長良川鉄道27:北濃駅1


 食後に隣の駅舎に向かう。また雨が激しく降ってきた。


 駅舎内は昔の面影が少しある。駅舎の執務の場所が花まんまになったようだ。


 駅内部から駅舎を眺める。


 越美北線と繋がるはずだった線路。虚しいけれど、ここまで残っていることが素晴らしい。


 北濃駅名標。
長良川鉄道28:転車台@北濃駅


 転車台の説明があった。

「北濃駅の転車台

 この転車台は、蒸気機関車を走行線路から橋げたの上に乗せ、手押しで180度回転させて機関車の前後ろ向きを変え、走行線路にもどす役割をするものです。明治35年アメリカンブリッジ社で作られたものです。
 舟のような形をした鉄骨構造物の上部に枕木を置き、その上にレールを敷いた長さ約15mの橋げたを中央で支える上路式の転車台です。橋げたの全長は15.240m、幅が1.8m、軌間距離1,067mm、中央部の高さ1,430mm、端部の高さ590mm、重さが約15トンあります。円形ビットはコンクリート造りで、直径15.400m、深さ960mmと、直径13.480m、深さ1,430mm、2段の凹面になっています。
 この転車台は、官設鉄道が明治35年にアメリカより輸入し、東海道本線の「岐阜駅」で使用されていたようです。昭和9年8月、国鉄越美南線が「北濃駅」まで開通した時に「北濃駅」に移設されました。移設後、昭和44年までの35年間、越美南線を往復する蒸気機関車の前後ろ向きを変えるために使われ、昭和61年、長良川鉄道に引き継がれてからもレールバスの方向転換に使用されました。
 国鉄越美南線は、地域住民の要望により大正9年、国会で敷設を決定したのが始まりで、開通後、御母衣ダム及び九頭竜ダムの工事用資材などの輸送、地元の中学生や高校生の通学、スキー客や郡上おどりなどの観光客の送迎などで大活躍し、鉄道沿線地域の産業の発展と住民の生活を支えてきました。
 鉄道輸送事業で役割を終えたこの転車台は「北濃駅」開設70周年となる平成16年、越美南線の活躍の歴史を語る貴重な鉄道文化遺産として、郡上市白鳥町歩岐島の「北濃駅」に保存展示されました。現在、転車台の所有者は長良川鉄道(株)です。

郡上市白鳥町観光協会・北濃駅の転車台を保存する会」


 転車台の全景。


 登録有形文化財に指定されている。「旧国鉄越美南線北濃駅機関車転車台」と書いてある。


 反対側から見たところ。
長良川鉄道29:北濃駅2

 
 乗ってきた列車が折り返しの美濃太田行きになる。


 こちらが進行方向。


 カーブミラーに映る車両。


 車内の様子。
長良川鉄道30:北濃〜美濃白鳥


 北濃駅を出発した。


160918北濃駅出発


 徐々に北濃駅が遠くなる。


 次の白山長滝駅に到着した。ここは長滝白山神社の最寄駅である。一眼レフをかけた鉄ちゃんらしき人のみが下車した。

北濃1240-1251美濃白鳥 長良川鉄道 美濃太田行き
長良川鉄道31:美濃白鳥駅1


 美濃白鳥駅に到着すると対向列車が待っていた。その列車は食事が提供される観光列車として話題の「ながら」であった。


 お母さんとお子さんとで記念写真を撮っていた。


 駅員がタブレットを片手に構内踏切を走っていった。


 そして運転手に手渡す。ここはタブレット閉塞区間のようだ。


 ながらが出発した。


160918ながら出発@美濃白鳥駅


 側面には「ながら★もり」と書いてある。 北濃1240-1251美濃白鳥 長良川鉄道 美濃太田行き
長良川鉄道32:美濃白鳥駅2


 美濃白鳥駅名標。


 駅舎内の待合室の様子。


 硬券の入場券が販売されていたので、思わず購入した。


 駅舎にはひらがなで「みのしろとり」。「しらとり」じゃないよって主張しているようだ。


 駅前通りの様子。


 駅前広場には白鳥おどりのモニュメントがある。


 駅前通りには「白鳥変装おどりコンクール」の告知がされていた。「白鳥おどり」のもじりとは思うが、どんなコンクールなのだろうか。今度の土曜日に開催される。
長良川鉄道33:奥美濃カレーかつ丼@大和屋


 この地域のB級グルメは「奥美濃カレー」らしいので、それを食べられるお店の一つの大和屋にきた。駅から徒歩3分くらい。


 店内は地元らしき家族連れが二組。なかなか私の入店を気づいてもらえない。


 メニューは豊富。一番右に書いてある食事の「名代 かつ丼」が一押しなのだろう。


 しかし、今日は奥美濃カレー。お店の方に聞くと、この店では「奥美濃カレーかつ丼(850円)」だけだということだ。それを注文して、待つこと30分強。

 
 やっと出てきた奥美濃カレーかつ丼。カレーの香りが心地よい。かつ丼にカレールーが染みており、ごはんにもルーがこぼれている。これはこれで立派なB級グルメである。山形県西村山郡河北町のといやは「カレー風味のかつ丼」だったが、こちらの方がインパクトは高い。五平餅とカレーかつ丼で満腹である。
長良川鉄道34:美濃白鳥街並み


 大和屋の前の道には、古い街並みが残っている。


 白鳥文化ホールの壁には、おどりとスノボーと川魚の絵が書いてある。

 
 その近くには白鳥春祭りの御輿が展示されていた。

「白鳥春祭りの御輿

 毎年五月三・四日には「御輿・山車コンクール」が開催され町内はもとより近隣町村からも参加出品され成績発表の四日夜には全町あげて祭り一色に染まる、白鳥町の創作御輿の起源は一九五十年頃であり伝統的歴史文化ともいえる。
 祭りが近くなると町内会や同好会の有志が各々に集まり一ヶ月程の期間と延べ三百人工程の手間暇を掛けて完成する、近年では物造りが苦手な子供達の創造力の醸成は年代を越えたコミニケーションの場として地域の貴重な役割をはたしている。
 この御輿は新栄町がテーマとしている自然素材のワラを使用して創作した入賞作品で展示物は市の助成を受けて発展会の浄財と建設会社の協力で建てられたものです。(当日の御輿かつぎに体験したい方は新栄町発展会迄申込すれば参加できます。)
 平成十七年九月吉日」


 再び駅前通りに戻ってきた。


 隣の大島駅近くにある日本土鈴館の案内が駅前にあった。
長良川鉄道35:美濃白鳥〜郡上大和

 
 次は郡上八幡から清流列車2号となる2両編成ワンマン列車に乗る。


 そして郡上大和駅で途中下車する。


 乗ってきた列車が出発する。


 駅舎は昔の作りを残している。


 待ち合いのベンチも残っている。


 駅舎の隣にはcafe NAGARAがあったが営業していなかった。

美濃白鳥1447-1502郡上大和 長良川鉄道 清流列車2号 美濃太田行き行き
長良川鉄道36:やまと温泉 やすらぎ館

 郡上大和駅から徒歩でやまと温泉やすらぎ館へ向かう。道中ずっと傘を離せない。


 駅の近くに淨円寺がある。


 そこには「大丈夫 心配するな 何とかなる」と書かれている。お寺にこんなこと言われると、何とかなりそうな気もしないでもない。


 やまと温泉やすらぎ館まで、あと300m!。古今伝授の里やまとという道の駅に併設されているようだ。


 到着した。駅からは10分ほどだが、雨の中では長く感じる。ほとんどの人が車で来ており、徒歩の人は私くらいだ。


 ここが入り口。


 入館料は700円。

 バスタオル(500円)を購入する。館内はお土産売り場やレストランが整っており、利用客が多い。お風呂はサウナ、露天風呂、ジャグジー、五右衛門風呂などが完備されており、さらに子供向けの滑り台もあり家族連れでゆったりと過ごせる。



 帰りはさらに大雨になっていた。傘をさしてもズボンとリュックがびしょ濡れである。マンホールには「古今伝授の里」と書かれていた。
長良川鉄道37:郡上大和〜郡上八幡


 郡上大和駅に戻ってきた。


 列車が来るまで雨宿りしていると、駅舎内にやまと温泉やすらぎ館が併設されている道の駅までの近道が書いてあった。後の祭りだ。


 駅構内には桜が多い。春先にはかなり綺麗になるだろう。


 この大きな桜は「淡墨桜」だ。


 列車がやってきた。休日のこの時間帯は空いている。

郡上大和1714-1731郡上八幡 長良川鉄道 美濃太田行き
長良川鉄道38:郡上八幡駅

 
 郡上八幡駅に到着した。「秋の日は釣瓶落とし」というがまさにその通りである。


 待合室はウッディな雰囲気である。

  
 郡上八幡だけでなく、郡上大和と美並苅安の駅スタンプも置いてあった。


 夕景の郡上八幡駅。なかなかいい感じだ。

 夕食は郡上八幡市内で食べ、約2kmほど離れているビジネスホテルまでは歩こうと考えていたが、なんだかかなり疲れていたので、ローソンで夕食を購入し、タクシーを利用してしまった。ちょっと軟弱だなぁ。

9/17
伊勢原1247-1318小田原 小田急線 急行 小田原行き
小田原1408-1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515号 新大阪行き 自由席
名古屋1524-1559多治見 中央本線 快速 中津川行き
純 たじみそ焼きそば
多治見1654-1723美濃太田 太多線 岐阜行き
豚商とろとろ 焼肉

9/18
美濃太田0654-0717関 長良川鉄道 美濃市行き
刃物会館前0805-0817美濃市 長良川鉄道 美濃市行き
美濃市1028-1203北濃 長良川鉄道 清流列車1号 北濃行き
花まんま 五平餅(みそ味)
北濃1240-1251美濃白鳥 長良川鉄道 美濃太田行き
大和屋 奥美濃カツカレー丼
美濃白鳥1447-1502郡上大和 長良川鉄道 清流列車2号 美濃太田行き行き
やまと温泉 やすらぎ館
郡上大和1714-1731郡上八幡 長良川鉄道 美濃太田行き
【1 美濃・北濃・美濃白鳥】  【2 郡上八幡・御嵩】