かめかめ・かめラ
三江線forever
(広島県〜島根県)
(2017/10/7-9)

【1 可部線再完乗】
(2017/10/7)(記 2018/4/8)

01小田原へ:三江線forever


 三江線(Wikipedia)(2017年11月7日現在)

 JR西日本の三江線(広島県三次〜島根県江津)が2018年3月31日をもって廃止される。その前にもう一度乗ろうと思い、2017年10月7日(土)に旅に出た。


 昨夜からの大雨も朝にはあがり、午前中の仕事を終えてから出発した。快晴の中を伊勢原駅から小田急線の急行新松田行きに乗る。鶴巻温泉までの間で大山がよく見えた。もう少し時間が経てば頂上まで見えるであろう。


 渋沢〜新松田間では川音川の清流が見られた。


 新松田で普通列車の小田原行きに乗り換える。次の開成駅には小田急初の前面パノラマの展望席が設置されたNSE(3100形)のロマンスカーが展示されている。


 小田原駅に着いた。


 西口には北条早雲の像がある。


 踵を返して、東口からしばらく歩く。新幹線に乗るまでに1時間くらい時間があるのだ。

伊勢原1226-1247新松田 小田急線 急行
新松田1248-1302小田原 小田急線
02弁麺@日栄楼(小田原):三江線forever


 小田原駅前から徒歩5分ほどの日栄楼に入る。


 看板には「日栄楼は中国のお客様にも満足頂ける味で喜ばれて居ります。ご家族づれ、ご宴会、ご商談にご利用くださいますようお待ちいたしております。」と書いてある。自信のほどがうかがえる。


 店内はレトロで昭和の香りがする。このお店に来たのは弁麺(ばんめん)を食べるためだ。横浜の中華屋さんにはあるようだが、小田原の日栄楼にも弁麺があるのだ。早速、その弁麺を注文した。


 でてきた弁麺は、麺の上にトロミのある餡がかかっている。麺は細く、スープにはしょうがが効いている。広東麺に似ているが違うらしい。広東麺も食べた事ないから比較はできないが。具は豚肉、小海老、イカ、野菜、うずらの卵(2個)などであり、さらにチャーシューの細切りがのっている。トロミのついた五目そばといった感じである。美味しくいただき小田原駅に戻る。
03広島へ:三江線forever




 小田原からはひかり515号で名古屋へ向かう。


 ひかりは早い。小田原から名古屋までノンストップである。途中で浜名湖を通過した。




 名古屋からのぞみ113号に乗り換えて広島を目指す。 

広島へは4時間もかからずに到着した。新幹線は本当に早い。

小田原1408-1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515
名古屋1533-1750広島 東海道・山陽新幹線 のぞみ 113
04尾道らーめん@三公(広島):三江線forever


 広島駅ビルのアッセの2階にある尾道ラーメン三公(さんこう)に入る。今回の旅の目的の三江線(さんこうせん)に敬意を表してラーメン屋さんも「さんこう」である(笑)。このレストランフロアでは、数軒あるお好み焼き屋は満員で待ち客もできていたが、ここはラッキーにも空いていた。


 一番シンプルな尾道ラーメンを注文する。バイトのかわいくて若い女の子から、細麺か平麺か聞かれたので平麺を選択。




 出てきたラーメンは尾道ラーメンの特徴である大きめな背脂がのった、醤油味の魚介ダシのスープ。平麺はもっと太いかと思っていたが、細めの平麺だった。


 広島駅では「広島カープ おめでとう! リーグ優勝 V8 連覇」の文字が躍っていた。




 広島駅前の市電の電停へ行ってみる。ここにも「広島東洋カープ 祝! セ・リーグ連覇!」という垂れ幕があった。このまま市電であちこちに行ってみたいが、今日はこのまま引き返す。
05可部線再完乗:三江線forever


 在来線ホームへ向かい、可部線のあき亀山行きの列車に乗る。


 3両(車掌あり、トイレあり)の転換型クロスシートで、車内はかなりの混雑で座ることはできない。


 次の新白島(しんはくしま)駅は2015年(平成27年)にできた新しい駅だ。アストラムラインとの接続駅でもある。すでに日は落ちているので車窓は楽しめない。近くにいた若い女の子同士が広島弁で会話をしている。語尾に「けん」をつける言葉が目立つが、きついようにも聞こえるし、また可愛らしくもある。これだけで旅の気分が盛り上がってくる。


 下祇園駅でかなり下車したがまだ座れない。アストラムラインとの接続駅の大町駅でもかなりの人数が下車した。次の緑井駅では列車交換をしたが、ここでも大量下車し、やっと座ることができた。可部駅でほとんどの乗客を降ろした列車は定刻通りに終点のあき亀山駅に到着した。これで可部線にも再完乗である。

 陰陽連絡路線の一つとして計画された可部線は、広島から可部・加計を経て島根県浜田市まで結ぶ予定だったが、三段峡までしか線路はつながらず、しかも可部以遠が2003年(平成15年)に廃止になってしまった。しかし、可部から河戸帆待川(こうどほまちがわ)駅とあき亀山駅の二駅が2017年(平成29年)3月に電化の上で延伸となった。一度廃止になった区間が、部分的にでも復活するのは珍しいことである。未乗だった可部からあき亀山まで乗車したことで可部線再完乗となった。

広島1818-1859あき亀山 可部線
06あき亀山駅:三江線forever


 あき亀山駅に到着した。昔の可部線には「安芸亀山」駅があったが、場所が異なるために新しい駅は「あき亀山」と旧国名をひらがなで名乗っている。なお、かめかめステーションも、これで再制覇したことになる。


 乗ってきた列車は折り返し広島行きとなる。


 車止めは終着駅の哀愁を伝えている。




 駅舎の外観である。




 駅前にはおしゃれな駅名標が設置してある。亀をデザインしたマークが使われている。


 駅名が輝いている。
07可部駅へ歩く:三江線forever


 あき亀山駅から今夜宿泊するホテルリッチは可部駅前にあるが、そこまでは歩いて行ってみよう。Google Mapsによると1.9kmで24分と出ている。




 河戸帆待川駅前を通り、可部バイパスをアンダークロスし、可部中央交差点を右折する。


 そして坂を下って、可部線を越すために階段を昇降してから可部駅についた。


 可部駅は方向別改札となっており、東西自由通路がある。そこの階段をさらに昇降してからホテルリッチについた。


 可部駅には、「カープ優勝おめでとう!! 日本一のKABEを乗り超えろ!!」とまじで書いてあった(笑)

あき亀山1910-1940可部 徒歩
08ホテルリッチ:三江線forever




 ホテルリッチには正直言ってあまり期待していなかったが、いい意味で予想がはずれた。おしゃれでスタイリッシュな空間なのである。




 部屋のアメニティの一つ一つをとっても他のホテルとは全く違うのだ。


 このようなビジネスホテルだと風呂とトイレが一緒のことが多いが、ここは別々になっている。




 それだけではなく風呂には湯船だけでなく洗い場がついており、洗い場でシャワーが使える。それも二種類のシャワーが使えるのだ。




 機会があったらまた泊まってみたいホテルだ。



2017/10/7(土)
伊勢原1226-1247新松田 小田急線 急行
新松田1248-1302小田原 小田急線
小田原1408-1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515
名古屋1533-1750広島 東海道・山陽新幹線 のぞみ 113
広島1818-1859あき亀山 可部線
あき亀山1910-1940可部 徒歩
【1 可部線再完乗】  【2 三江線・潮温泉】  【3 三次巡り・福塩線】