かめかめ・かめラ
東海紀行
(大阪府〜愛知県〜岐阜県)
(2005/4/10)

【3 日本大正村】
(2005/4/10)(記 2005/4/17)


 ここは街全体が日本大正村なのである。駅舎に置いてあった絵地図を片手にまずは遠山家屋敷跡に向かう。遠山桜が見ごろではないかと思ったのであるが、桜之宮公園の印象が強すぎたせいか今一つだった。

 
遠山桜

 そこからうかれ横町を通り、渡り廊下のある家を過ぎて、おもちゃ資料館へ向かう。入場料は日本大正村4館(大正ロマン館・日本大正村資料館・大正時代館・おもちゃ資料館)共通で500円と格安である。ここは大正時代から昭和にかけてのおもちゃが陳列されている。なぜここに大正村かというと中馬街道と南北街道の交差点で大正時代に商業で栄えた村だったからのようだ。商業人口が全体の8割だったというからすごい比率である。


うかれ横町

 
おもちゃ館

 
街道 ◇ 街道交差点

  次に向かったのは大正時代館。こちらは蓄音機やカメラなど当時としては時代の先端だったと思われる機器や商売のポスターなどが陳列されている。隣の天久喫茶では大正時代に時計が戻ったような錯覚の中、コーヒーを飲み一休み。失礼ながらウエイトレスの方々も時代物であった。

 
大正時代館 ◇ カメラ

 
扇風機 ◇ “カフヒー”という看板

 
蓄音機 ◇ ポスター


天久喫茶

 大正資料館に向かう。木造3階建の資料館はそれこそいろいろなものが陳列されておりすべてを見るのが疲れてきた。隣に大正時代から残る大正の館がある。人力車や洗い場などが残されていた。大正村役場を過ぎて、絵画館を覗いた後、やや高台にある大正浪漫館に向かう。

 
大正資料館へ向かう途中の店(BAR AMI) ◇ 大正資料館

 
黒く塗られた教科書 ◇ 1人用炊事竃

 
メンソレータム看板 ◇ サンタクロースメリヤス看板

 
竃@大正の館 ◇ ミシン@大正の館


人力車@大正の館

 大正浪漫館には日本大正村初代村長の高峰美枝子の像があり、館内は高峰美枝子ゆかりのものが展示してあった。ちなみに二代目村長は司葉子である。

 
大正浪漫館全景 ◇ 高峰美枝子の像

 
旧三宅家全景 ◇ 水車小屋

 大正浪漫館の裏にある旧三宅家の水車を見た後、南北街道に出ると、何やら昔懐かしい車が次から次へと列をなして走ってくる。中には今にもエンストしてしまうような感じの車もあったがご愛嬌である。

 
大正村役場付近から見下ろす ◇ 車

 


 


 大正路地を通って駅へ戻る。駅の正面にあるうさぎ屋という食堂に入ると、お店のおかみさんと地元のおじいさんが茶飲み話をしているようだ。たこ焼き(350円)を注文し、おじいさんとおかみさんと一緒にお茶の間モードに花が咲く。明知鉄道は元々は恵那から愛知県の豊田へ抜ける計画だったようだ。他のローカル路線と同様に計画は途中で中止され明智駅までが残ったということであった。この地域も過疎化・高齢化で悩んでいるらしい。高齢者世帯では移動もままならず列車やバスの便も悪いので、医療機関は独自のバスを走らせているようだ。大正時代は繭で賑わったらしい。いろいろな話とたこ焼きでお腹も心も満腹になった。


大正路地

 
うさぎ屋 ◇ たこ焼き

 14時44分発の列車で恵那へ向かう。岩村駅で対向車両と列車交換した。恵那には15時32分に到着。

【行程】
◆明智(14:44)−恵那(15:32) 670円 明知鉄道
【1 近鉄特急アーバンライナー】  【2 明知鉄道】  【3 日本大正村】  【4 名古屋麺屋横丁】