かめかめ・かめラ
南東北紀行
(新潟県〜山形県〜宮城県〜福島県〜茨城県)
(2006/4/22-23)

【1 新潟〜酒田〜石巻】
(2006/4/22)(記 2006/4/27)


 
土・日きっぷ ◇ 快晴の東京駅

 JR東日本“土・日きっぷ” を利用して山形県〜宮城県〜福島県を中心に旅をしてきました。決められたエリア内(概ね山形県・宮城県以南)の移動が自由で新幹線にも乗ることの出来るきっぷです。JR東日本のホームページの“おトクなきっぷ”をクリックしてから検索できます。正確に“土・日きっぷ”と入力せずに、“土日きっぷ”や“土・日切符”では検索されないという厳格な検索ソフトです(笑)。


【赤】羽越本線、【緑】陸羽西線、【青】陸羽東線

 まずは新潟に抜けて日本海を北上します。


列車案内
 
群馬県側 ◇ 新潟県側

 快晴の天気に恵まれ、7時過ぎに伊勢原駅を出発。急行新宿行きに座ることができたため、相模大野で連絡する快速急行には乗り換えずそのまま乗車。新宿から中央線で東京駅へ。そしてとき313号に乗車する。これは東京〜新潟間ノンストップの唯一の上越新幹線のためか乗客が多くほぼ満席だ。群馬県と新潟県の県境のトンネルを抜けるとまさしくそこは雪国であった。正味1時間37分で新潟到着。さすがに新幹線は速い!


特急いなほ3号

  新潟ではいなほ3号(6両編成)に接続。あれっ、海側指定席を希望していたのに座席は山側だった。しっかりしてくれ、××ツアーよ。仕方がないので途中で自由席車両に移り海側で眺望のよい座席を確保する。しばらく新潟平野をのんびりと走っていたいなほ3号だが、村上を過ぎてしばらくすると進行方向左手に日本海が広がる。ここからは“笹川流れ”と呼ばれる景勝地である。

 
笹川流れ

 海のそばを走っているのにやたらとトンネルが多い。それだけ地形が険しいのだ。昔はこのあたりでの陸上交通は大変困難であっただろうと推測される。だから北前船などの海上交通が発達したのかな? などとしばし社会科のお勉強である。

 
庄内平野 ◇ 事故現場

 やがて線路が海から離れると庄内平野に入る。広々とした大地が秋の稲穂のために準備されている。まさしく“由緒正しき日本の田園風景”と言うことが出来る。
 2005年12月25日に起こった“羽越本線いなほ14号脱線事故”では多くの死傷者をだしたことは記憶に新しい。同年4月25日(こちらも偶然にも25日だったか)にはJR西日本で“福知山線列車事故”が起こったこともあり鉄道交通自体の安全性が問題提起された(航空業界でも同様か・・・)。事故現場を通過する時、極端なほど減速し徐行運転をした列車の中で、心からご冥福をお祈りした。

 
酒田駅 ◇ 大木屋

 酒田駅に到着し、有名な三日月軒の駅東店で酒田ラーメンでも食べようとするが、駅出口が西側にしかなく、自由通路も見当たらない。地図を見てもかなりの大回りを強いられそうなので予定を変更し、駅前食堂の大木屋へ行く。外装や内装が心の琴線に触れるほどの渋い佇まいで、まるで三丁目の夕日の映画に出演しているような感じだ。食した中華そばにも大満足。

 
大獅子 ◇ 豊年満作

快速最上川4号

 酒田駅に戻ると構内には大獅子と豊年満作と書かれたオブジェがあった。それを過ぎると右手の0番線に快速最上川4号が止まっていた。2両セミクロスでトイレあり。ワンマンで運行される。余目までは羽越本線を戻る(南下)ことになる。

 
鳥海山 ◇ 最上川

  左側には頂きが雲隠れした鳥海山が見えている。余目からは東に進路を変え、最上川に沿って上っていく。川面には上流へ回送中の川下り船がみえる。山形新幹線終点の新庄に到着。新庄駅は、山形方面と秋田方面は軌道(線路の幅)が異なるために奥羽本線の直通運転はできない。そこでこの弱点を逆に生かし、ホームが頭端式(終着駅スタイル)で向き合うという変わった構造になっているので、階段を使わずに乗換が可能なのである。新庄は奥羽本線と陸羽東線と陸羽西線が四方に延びる交通の要衝である。

【緑】陸羽西線、【青】陸羽東線、【桃】石巻線、【茶】仙石線、【薄紫】東北本線・東北新幹線

 
車窓

車内のゴミ

 平面移動で鳴子温泉行きに乗り換える。乗客は高校生が多い。こちらの高校生は行儀が悪い。なんと車内でカップラーメンを食べ、その容器をそのまま放置している。ここまでひどいとはねぇ。“行儀が悪いぞ!、陸羽東線沿線の高校生!” 列車は山の中をゆっくりと上っていく。

 
堺田駅 ◇ 分水嶺

 堺田駅に到着。ここは日本海側と太平洋側の分水嶺になっている。だから“さかいだ”って地名なのかな(笑)。

 
鳴子温泉駅名標 ◇ 列車

 鳴子温泉駅に到着。天気はめちゃくちゃよい天気。言うなればKing of 快晴である。ここからも2両セミクロス。今度はゆっくりとした下り坂が続く。新幹線接続駅である古川からは大量の高校生が乗車してきて車内が一気に混雑する。たちまち小牛田駅に到着。小牛田駅は、東北本線・陸羽東線・石巻線が集中する交通の要衝である。

 
前谷地駅名標 ◇ 前谷地駅

列車

 すぐに2両セミクロスの気仙沼行きの列車に乗り換える。前谷地駅で下車し、石巻経由女川(おながわ)行きに乗り換える。前谷地駅は石巻線と気仙沼線の接続駅だがのどかな雰囲気である。15分後に前谷地駅を出発。石巻駅で16分の停車をした後、女川(おながわ)駅へ向かう。徐々に外は暗くなってきた。

 
女川駅 ◇ 列車

 女川駅は終着駅なのでホームが頭端式。当然ながら車止めもある。その後、石巻行きの列車で石巻駅へ戻る。

 
石巻駅改札付近
 
階段の仮面ライダー ◇ 駅近くのオブジェ

 石巻駅石ノ森章太郎の出身地だそうで、石ノ森萬画館があるようだ。駅内外にも石ノ森章太郎関連のものが多く楽しめる駅である。さて時刻も19時を過ぎたのでそろそろ夕食でも食べようかと思い駅周辺を散策するが、適当な店はない。駅前には地元のあまりガラのよくない若者達男女が複数でタムロしている。いずこも同じという光景である。


行き先表示

 仙石線快速は4両編成のロングシート。今回初めてのロングシートである。真っ暗な中を突っ走り、1時間余りで仙台市内へ入る。終着駅はあおば通駅で一つ手前が仙台駅となる。
【行程】
◆伊勢原(7:16)〜新宿(8:17) 小田急線 急行 570円
◆新宿(8:27)〜東京(8:40) 中央線 特快 18,000円(土・日きっぷ)
◆東京(9:12)〜新潟(10:49) 上越新幹線 とき313号
◆新潟(10:59)〜酒田(13:07) 羽越本線 いなほ3号
◆酒田(14:00)〜新庄(14:50) 羽越本線〜陸羽西線 快速最上川4号
◆新庄(14:53)〜鳴子温泉(15:58) 陸羽東線
◆鳴子温泉(16:03)〜小牛田(17:03) 陸羽東線
◆小牛田(17:07)〜前谷地(17:26) 石巻線
◆前谷地(17:41)〜女川(18:45) 石巻線
◆女川(18:52)〜石巻(19:19) 石巻線
◆石巻(20:03)〜あおば通(21:06) 仙石線 快速
【1 新潟〜酒田〜石巻】  【2 水郡線〜常磐線】