かめかめ・かめラ
四国紀行
(神奈川県〜香川県〜愛媛県)
(2004/7/16-19)
【2 下灘駅へ】
(2004/7/18)
仕事が終わり、現地の同業者と食事をした後、遅くまで酒を飲んだので、朝がつらい。それでもなんとか07時30分頃に起床し、今日はまず“ことでん”に乗り琴平を目指す。
おにぎり(朝食)
ホテルでの朝食は高いので、近くのコンビニでおにぎりとミネラルウォーターを買い質素な朝食。そしてことでん高松築港駅へ向かう。
高松築港駅 ◇ 高松築港駅
“ことでん”は、高松築港〜琴電琴平の琴平線(32.9km)、高松築港〜長尾の長尾線(14.6km)、瓦町〜琴電志度の志度線(12.5km)がある。琴平線では日中30分毎に琴電琴平駅行きの電車が出ている。それも00分と30分に出発しているのでわかりやすい。
列車表示 ◇ 旧式車両
折り返して琴電琴平行きへ
8時30分発の電車に乗るためにホームへ向かう。反対側には長尾線8時32分発の長尾行きの電車が待機している。かなりの旧式車両のようだ。そうこうしているうちに、折り返し運転で琴電琴平へ向かうことになる電車が到着した。定刻通りに08時30分出発となった。今日は日曜日だけれど、ロングシートの2両編成の車両は、観光客と地元客とでかなり混みあっている。電車は片原町駅・瓦町駅と市内を通っていく。栗林公園(高松築港から7分)までは複線でその後単線となっていた。しかしよく見ると、円座(高松築港から23分)までは複線用の用地が確保されている。三条(高松築港から9分)〜太田(高松築港から13分)間には、踏切が多いためか高架工事が進んでいた。岡本(高松築港から28分)や羽間(高松築港から54分)の駅に接してため池があった。雨の少ない讃岐地方ならではである。09時30分に琴電琴平駅に到着した。運賃は610円だった。
停車中の列車 ◇ 琴電琴平駅舎
琴電琴平駅は1面2線で賑わっていた。以前雑誌の写真で見たときには、駅舎はもっとレトロな感じがしたがそれほどでもなかったのは残念であった。 。
JR土讃線琴平駅 ◇ チケット
高松行き普通列車
さて駅周辺の散策もそこそこにしてJR琴平駅09時43分発の列車に乗るために琴平駅へ向かう。徒歩で5分くらいか。券売機で350円の切符を買い、折り返し専用の1番線ホームに停車中の琴平駅発高松駅行きの列車に乗る。セミクロスシート4両編成の列車は、善通寺駅でアンパンマン列車(ほぼ満員だった)を待ちあわせながら、多度津駅で多度津止まりの予讃線の列車と接続するため7分停車する。多度津に到着すると♪瀬戸の花嫁♪が流れる。懐かしい歌に旅情を誘われる。多度津から高松までは複線になっていた。そして丸亀駅には10時09分着。
列車表示 ◇ 丸亀駅名標
入線してきた特急車両
丸亀で早めの昼食を済ましてから、今度は松山に向かう。特急しおかぜ7号・いしづち11号松山行きに乗る。特急しおかぜは岡山〜松山(宇和島)間、特急いしづちは高松〜松山(宇和島)間を結んでいるが、両者はほとんど宇多津で連結あるいは切り離しされる。連結された状態では“特急しおかぜ7号・いしづち11号”などという表示になる。
讃岐富士 ◇ 津島と津島橋
どこかの海岸
丸亀駅からは讃岐富士が、予讃線からはところどころ瀬戸内海が見え、旅をしている気分になってくる。ところで愛媛県の川之江市や伊予三島市などが合併して四国中央市になった。愛媛県内では一番東の香川県境であるが、四国全体から見ると中央と呼ぶのかな? 名前に賛否両論あったようだ。
便利な乗り換え ◇ JR予讃線松山駅
13時09分、ちょうど2時間かかって丸亀駅から松山駅へ到着した。いよいよ、伊予の国である。この列車が松山止まりであり、宇和島方面へは、特急宇和海11号へと接続している。長い1番線ホームを利用して、この乗り換えは同じホームに直列に列車が配置されているので階段を利用しないで済みたいへん便利である。また改札直結のホームなので松山での下車客も階段を利用しないで済むという快適さである。しかしながら、この暑さはなんなんだ。朝は雲が目立っていたが徐々に青空が見えてきた。午後からは灼熱の太陽が燦々と降りそそぎ、“死ぬほど暑い!”というほどの暑さである。市内のホテルに一度行ってチェックインを済ませ、少し休んで松山駅に戻る。暑いので帽子を買って紫外線を防止しようと思ったが、もったいないのでタオルを少し水でぬらし頭にすっぽり被ることにした。知り合いもいないし割り切ってしまえば恥ずかしいこともない。
伊予市行き普通列車
青春18切符のポスターなどでおなじみの下灘駅(松山〜下灘540円)へ向かう。まずは松山14時24分発伊予市行きのワンマン列車に乗る。セミクロスシートの1両編成である。次の市坪駅には松山坊ちゃんスタジアムなどの運動場があり夏のスポーツ大会でもあるのか高校生らしき人々の乗り降りが目立った。伊予市駅には14時42分着。隣のホームに14時45分伊予市始発の普通列車(伊予長浜経由)宇和島行きが待っていた。階段を昇降して乗り込む。宇和島着が17時52分の3時間以上走行する列車だがロングシートであった。長時間の乗客は想定していないのであろう。次の向井原駅から予讃線は(通称)海線と山線にわかれる。当初は海線のみしかなかったが、一部内子線を利用した山線の方が線形がいいために設置され、今では特急などの優等列車はすべて山線を通っている。目的地の下灘駅は海線にある。
下灘駅名標 ◇ 下灘駅
下灘駅 ◇ 下灘駅
下灘駅 ◇ 下灘駅
海岸沿いをしばらく走り15時10分に下灘駅へ到着した。下車客は私1人。海がきれいで、直射日光がまぶしいくらいである。評判通りの光景の駅である。暑いけれど“心が癒される”とはこのことであろう。
時刻表 ◇ ノート
昔の時刻表 ◇ 下灘駅正面
駅前の商店
駅舎内に時刻表があった。宇和島方面11本、松山方面12本。たったそれだけである。傍にはノートが置いてあり、思い思いの書き込みがしてあった。何故かほのぼのとした気持ちになってくる。構内に古い駅舎のような建物があり、ちょこっと中を覗くと時刻表の黒板があった。これだと9本の列車しか記入できないぞ。駅から外へ出てみる、といっても無人駅だから自由自在なのだ。駅舎や駅前の商店などをグルッと見て回った。
トロッコ列車
駅の時刻表には記載がなかったが、7月〜8月の土曜と休日には「海辺のトロッコ2号」が臨時運転されている。これは特急型転換クロスシート車1両にオープントロッコ1両を連結したものである。伊予大洲14時58分始発松山行きでトロッコ車両を利用できるのは伊予長浜駅〜伊予上灘駅までの約30分で利用料金は300円。下灘駅は15時48分発である。次の駅が伊予上灘なのでトロッコ列車は利用しなかったがちょっと覗いてきた。カメラやビデオを手にしたお父さん達が生き生きとしていたのが印象的だった。 伊予市駅には16時15分着。特急仕様の乗り心地はやっぱり落ち着く。この列車は伊予市駅を16時30分に出発するが、その前の16時25分伊予市駅始発の松山行きがあり、こちらの方が約9分早く松山駅に到着するので、駅構内や車内放送で親切にもそのことをお知らせしていたが、ふかふかクロスシートの乗り心地を捨ててまで9分を追い求めるまでもない。そのまま乗車していた。16時49分に松山駅到着。一度ホテルに戻って少し休憩しよう。
【1 サンライズ瀬戸】
【2 下灘駅へ】
【3 伊予鉄道市内電車】