かめかめ・かめラ
四国紀行
(神奈川県〜香川県〜愛媛県)
(2004/7/16-19)

【3 伊予鉄道市内電車】
(2004/7/19)


 
1Dayチケット(表) ◇ 1Dayチケット(裏)

 ホテルで休憩した後に活動開始。JR松山駅前の観光案内所で伊予鉄道市内電車とループバスの1Dayチケットを購入。わずか300円! 1回の運賃が150円だから2回乗れば元がとれる計算である。早速、道後温泉行きの電車に乗る。

 
ダイヤモンドクロス(向こう側は大手町電停) ◇ ダイヤモンドクロス(向こう側は大手町駅)

 次の大手町電停で早くも下車。一駅だけでも簡単に利用できるのが1Dayチケットの利点の一つである。松山には路面電車の市内電車と普通の電車(郊外電車)が走っており、それがクロスするところが2ヶ所ある。上の写真はその1ヶ所の大手町電停である。見事なダイヤモンドクロスとなっている。こんな場所は日本でもここだけだろう。

 
銀天街 ◇ 大街道

 大手町電停から今度は伊予鉄道の松山市駅行きへ乗車。松山市駅は松山市の中心部にある。駅から続く東西に伸びる銀天街商店街〜南北に伸びる大街道商店街をブラブラして適当に夕食をとる。帰りは大街道電停からホテルまで路面電車で戻る。さぁ明日は坊ちゃん列車に乗ろう!

 
古町電停駅名標 ◇ おにぎり(朝食)

 伊予鉄道が明治21年10月から蒸気機関車を走らせていたことと、夏目漱石の坊ちゃんにちなんで市内電車では蒸気機関車に似せたディーゼル車の坊ちゃん列車が走っている。乗車するには運賃以外に300円が必要だが、1Dayチケットを持っていると200円でよい。古町〜道後温泉が一番長い距離なので、07時45分ころホテルをチェックアウトして古町へ向かった。JR松山駅前電停から北へ向かう路線は単線となる。古町にはコンビニもありそこでおにぎりとミネラルウォーターを買い今日も質素な朝食である。しかしながら今日も昨日に負けずと朝から暑い。天気が良すぎる、って文句を言うのは贅沢かもしれない。

 
古町駅のりば案内 ◇ 古町駅クロス

 市内電車と郊外電車がクロスしているもう一つの場所がこの古町である。斜めにクロスしているためにわかりにくいかもしれないがクロスしているのである。市内電車は手前左側から奥の右側に抜けていく。

 
坊ちゃん列車:古町電停入線 ◇ 坊ちゃん列車:運転席

 
坊ちゃん列車:車内 ◇ 坊ちゃん列車:路線図

 08時41分古町電停始発の坊ちゃん列車が入線してきた。先頭車両は運転車で客車が1両連結されている。運転手は2人で車掌が1人だが、ここからの乗客は私1人である。貸し切り状態である。エアコンはなく車内は少し暑い。窓が開いており風は来る。内装は木製で落ち着いた雰囲気だが、ロングシートなのは残念である。この坊ちゃん列車は汽笛をあげ、白い蒸気をあげながら走るので臨場感はある。JR松山駅前電停からお客さんが乗車してきた。数えてみると四人家族1組、カップル2組、女性2人組、男1人旅の11人が加わった。車掌がいろいろな観光案内をしてくれるので助かる。大街道電停では1人客が降り、カップルが乗車してきた。合計13人となった。09時06分に予定通りに道後温泉電停に到着した。

 
坊っちゃん列車:方向転換 ◇ 坊っちゃん列車:方向転換

 ここで坊ちゃん列車は方向を変える。その作業を見てみた。ジャッキアップをして車体を浮かして、線路上で大胆にも人力で方向を変えていた。なるほど。


特別スポットで待機中

 そして次の出番まで道後温泉電停内の特別スポットにおさまり観光客用のデモンストレーションである。よく企画されているなぁ。

 
道後温泉電停駅舎 ◇ 登場人物キャラクター

 道後温泉電停の前には、坊ちゃんの登場人物に扮した人々がおり、観光客らと仲よくカメラにおさまっていた。

 
からくり時計 ◇ 足湯

 電停のすぐ正面にからくり時計と足湯がある。ここにも観光客が多いし、観光タクシーの運転手が客引きをしている。


道後温泉商店街

 道後温泉商店街である。アーケードがあり電停から道後温泉本館まで続いている。

 
道後温泉本館 ◇ げた箱

 道後温泉本館が正面に見えてきた。お客さんが多い。この本館は映画「千と千尋の神隠し」の温泉宿のモデルとなった建物である。

 
玉座 ◇ 浴槽

 
トイレ ◇ 坊ちゃんの間

 入浴も出きるが時間の関係で、皇族専用浴場“又新殿(ゆうしんでん)”を観覧した。拝観料は210円。日本唯一の皇室の浴室なのである。又新殿は明治32年(1899年)に当時の町長のアイデアで誕生したそうだ。三層楼の本館に続き5年目に“また新しく出来た”という意味で命名された。しかしこの又新殿に訪れた天皇は昭和天皇のおひとりで、ほとんど使っていないことになる。中は「千と千尋・・・」さながらの細い廊下と急な階段が、部屋と部屋とをつないでいた。

 
上一万電停駅名標 ◇ 専用軌道


専用軌道から併用軌道へ

 道後温泉電停を後にして、上一万電停で本町六丁目方面行きへ乗り換える。上一万電停を出てすぐ、平和通一丁目電停の手前から、線路はそれまでの併用軌道から専用軌道になる。専用軌道は道路信号待ちがなく踏切もあるので、おそらくスピードは併用軌道よりも遥に上回っているだろう。宮田町電停から先は再び併用軌道区間となる。宮田町電停から本町六丁目電停まで戻り、そこで本町線に乗り換えて松山市駅電停へ向かう。

 
松山市駅電停 ◇ 坊ちゃん列車

 松山市駅電停へ到着したら、そこには坊ちゃん列車が休んでいた。

 
ロープウエイ ◇ 松山城天守閣

 再び松山市駅電停から乗車。大街道電停で下車し、ロープウエイ街の坂道を登っていくと松山城へのロープウエイ乗場がある。リフトも併設されているのだが現在は工事中で再開は今年の10月末とのことである。ロープウエイは往復500円だが、実際に乗っているのは2-3分と短く、標高差も60mしか稼げない。ロープウエイを降りても上り坂が10分ほど続く。この暑さが身体にこたえる。汗もびっしょりである。天守閣は思ったよりも小さかった。松山城は、別名勝山城や金亀城とも呼ばれている。  下山し今度は勝山町電停から松山市駅電停まで戻り、高島屋の屋上にある観覧車“くるりん(500円、4人だと1,000円)”に乗った。エアコンが効いた快適なカゴの中から見下ろす松山市街はなかなか爽快であった。12-13分で一周して下車した。と、ここで資料を整理していて気がついた! 1Dayチケットを提示すればくるりんに200円で乗れたのだった。後悔先にたたず・・・・

 
古町電停停車中 ◇ 本町六丁目電停停車中

 
レトロ車両運転席 ◇ レトロ車両車内

 
低床車 ◇ 低床車:出入口


低床車:車内

 いろいろなタイプの市内電車の写真をアップしておく。しかし北四国の旅は暑かった!
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