かめかめ・かめラ
能登・金沢紀行
(石川県)
(2011/10/28-30)

【2 能登金剛】

(2011/10/29)(記 2011/12/7)


  旅館をチェックアウトし輪島朝市に来ました。到着した時は静かでしたが、観光バスの団体さんが次々に到着してとても賑やかになってきました。海産物のお店が多いのですが、お土産や地元の織物、輪島塗の漆器、骨董品のお店など様々なものが楽しめます。輪島高校の女子生徒も手作りクッキーのお店を出していました。昨日の輪島駅での女子高生とは違うようです。

 
朝市通り ◇ 朝市のお店

 
朝市通りの風景

 
朝市通りの風景

 朝市を出て、門前町にある大本山総持寺祖院に着きました。総持寺と言えば鶴見の総持寺しか知らなかったのですが、こちらが本家本元の総持寺なんですね。立派なお寺ですが2007年の能登半島地震で建物の一部が被害を受け、現在でも修復中です。駐車場の近くにある門前東小学校もシックな校舎で驚きました。

 
山門 ◇ 法堂

 
欄間 ◇ 能登半島地震で破損

 
僧堂と庭 ◇ 門前東小学校

 松本清張原作の映画「ゼロの焦点」ロケ地のヤセの断崖に来ました。柵の内側から眺める海は綺麗なのですが、ここからでは“断崖”ということはわかりません。どうしてそんなに有名なのかなぁと疑問でした。自宅に帰ってネットで調べると能登半島地震で突端が崩落してしまい姿を変えてしまったそうです。

 
ヤセの断崖:映画「ゼロの焦点」ロケ地 ◇ 断崖?

 そこから300mほど先に義経の舟隠しがあります。こちらは先端まで行って海を覗き込むことができますが、かなり恐いです。ヤセの断崖に絶望していたので恐いもの見たさで満足しました。また、かなり高い場所から海を見ることになるのですが、それでも海の透明度ははっきりとわかります。この場所に本当に義経が舟を隠したのかどうかは疑問で、この手の話しは必ず伝説として伝えられています。

 
義経の舟隠し:48隻も?


透明な海

 少し手前に戻り関野鼻を望みます。景色は素晴らしく、やはりかなりの高い場所から眺めているのですが、海の透明度がはっきりと確認できます。この場所は道路の片側にかなり大きな駐車場がありますが閑散としています。何か違和感がありました。帰宅後にネットで調べると関野鼻パークハウスという施設がありましたが、こちらも能登半島地震で崩落したため、以降関野鼻パークハウスへは立入禁止となったようです。

 
関野鼻 ◇ 風景

 少し南へ下りサンセットヒルイン増穂を目指します。ここには世界一長いベンチがあるのです。全長460mでギネスにも掲載されているようです。西を向いているのでカップルで夕陽を眺めるのがいいかも知れません。1,346人も座った記録があるのですので、少なくとも500組のカップルは余裕で座れそうです。集団お見合いをして夕陽を眺めながら告白タイムなんていいかも知れませんね(笑)

 
サンセットヒルイン増穂 ◇ 世界一長いベンチ

 それにしてもこんなベンチ作っていったい誰が座るのだろうと思っていたら、自分が座ってました。

 
風景

 能登金剛の中心地の厳門にやって来ました。波で浸食され穴のあいた岩(厳門)が見所です。まず、能登金剛遊覧船に乗って海から見てみます。遊覧船に乗るまでに128段の階段を下りなければなりません。下りるということはその後上ってくることになるのですが行きました。解説付きの遊覧船で約20分間、厳門付近を巡ります。厳門だけでなく、鷹の巣岩や碁盤島、そして日本最古の木造灯台の旧福浦灯台などが楽しめます。海が本当にきれいです。


厳門


【厳門】


鷹の巣岩


【能登金剛】

 
碁盤島 ◇ 風景

 
旧福浦灯台と風力発電 ◇ 遊覧船

 厳門付近の絶景を楽しんだ後、128段の階段を上がりレストラン厳門で昼食タイムです。二人で能登牛丼のホワイトカレーの食券を買い、海の眺められる窓際のテーブルに座り待っていました。ホワイトカレーはほどほどで出てきましたが、待てど暮らせど能登牛丼が出てきません。お店の人に伝えたら「あっ!」いうような反応をして、持ってきてくれました。きっと忘れていたのでしょうね。牛丼が出てこないので、能登牛丼ならぬ“not”牛丼とした方がいいと思います(笑)。

 
能登牛丼@レストラン厳門 ◇ レストラン厳門からの眺め

 食後は今度は別の道を歩いて海岸へ下り(また下りることになる)厳門を眺めます。そしてまたまた上り今度は展望台から周辺の海岸風景を楽しむことができます。妻がソフトクリームを食べ、私も一口だけもらいました。遊覧船に乗ったときから気になっていたのですが、岩場の一部がコンクリートで固められているのです。不思議でしたが、岩のりの採取のための岩場ということです。納得しました。

 
厳門:遊歩道から ◇ 展望台からの眺め

 
展望台からの眺め ◇ 展望台からの眺め:岩のり採取のため

 次は気多(けた)神社と喜多(きた)家です。“けた”と“きた”とよく似ています。気多神社は縁結びの神様です。そして神社の裏に原生林のようなこんもりとした森がありパワースポットとしても有名なようです。ちょうど神前結婚式をあげているカップルに遭遇しました。末永くお幸せに!  でも“気”が“多”い神様なので、ちょっと心配になってきます(笑)

 
気多神社:鳥居 ◇ 気多神社:神門


気多神社:本殿

 そしてカーナビを喜多家にセットします。細い道を進み喜多家に到着しました。当主が案内してくれたのですが、この当主がおやじギャグ満載のおもしろ当主でした。現代風の言葉でおもしろ解説をしてくれます。行って損はしない場所です。


重要文化財:喜多家

 
喜多家

 能登有料道路に乗って南下して千里浜を目指します。“ちりはま”と読みます。ここは砂浜の上を車が走れるので、その名も千里浜なぎさドライブウェイです。半信半疑で道路から砂浜に入ってみました。おっ!ホントに砂浜を走れます。多くの車が走っています。海と同じ目線で車を走らせることができるなんて素敵なことです。総延長は8kmにもなります。大型バスも走っていますが、砂に埋もれたりしていません(笑)。ある種の異空間がそこにありました。


砂浜を走る車


【千里浜なぎさドライブウェイ1】

 
ヴィッツと海岸 ◇ 車窓


【千里浜なぎさドライブウェイ2】


【千里浜なぎさドライブウェイ3】

 今日の宿泊は金沢市内のホテルです。実は前日の輪島のホテルでの夕食時に“治部煮”が出たのですが、これがどうもいけてませんでした。10数年前に金沢で食べたことがある治部煮はもっと美味しく、見た目が大きく違いました。妻はそれが初めての“治部煮”だったのです。そこでホテルのフロントで情報を得て、片町にあるここ“志げ野”にやって来ました。運のいいことに個室が空いてました。自分一人ならラーメンを食べてコンビニで酎ハイとつまみを買ってホテルの部屋でテレビを見ながら一杯やるのですが、今日は大切なお供がいるのでそういうわけにはいきません(笑)。ちょっと奮発してお造り・かに・白子・治部煮・のどぐろなどをつまみにビール・地酒を堪能しました。二次会には金沢のかくれ名物のおでん屋によって、いい気持ちになってホテルに帰ってきました。ぐっすりと眠れそうです。

 
外観 ◇ お造り

 
かに ◇ 白子焼き

 
治部煮 ◇ のどぐろ


おでん@高砂
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