かめかめ・かめラ
寝台急行はまなす
(北海道〜青森県)
(2014/7/5-6)

【2 寝台急行はまなす】

(2014/7/5-6)(記 2014/9/2)




 急行券とB寝台券のきっぷです。急行料金は1,300円ですが、右下に乗継とあるように、青森から新幹線に乗り継ぐので乗継割引となり半額の650円になっています。



 札幌駅から東京都区内まで(千歳線・室蘭線・函館線・津軽海峡線・奥羽線・東北新幹線)の乗車券は、14,470円(1,209.5km)です。長距離ですので、きっぷは7日間有効となっています。駅のコンビニで夜のお供のお酒とつまみを忘れずに買い、ホームで列車の到着を待ちました。



 寝台急行はまなすの列車表示です。


140705寝台急行はまなす入線@札幌

 

 桑園方向から列車が入線してきました。重厚なディーゼル機関車が先頭です。ヘッドマークの「はまなす」が誇らしげです。入線時刻は21時38分です。



 方向幕には「急行はまなす FOR青森」と書かれています。



 1号車の入口です。ドアの上に「B寝台」と書いてあります。



 ロゴマークです。「SLEEPING CAR HAMANASU」と書いてあります。月と星のマークが寝台列車らしいですね。

 

 1号車と2号車がB寝台ですが、1号車は14系で、2号車は24系です。  



 最後尾です。写真では見にくいですが、テールマークにも「はまなす」と書いてあります。



 7両編成の列車です。5-7号車は座席車両です。7号車は自由席で、5-6号車は指定席です。



 ブルーの座席の自由席です。



 黄色い座席の指定席(ドリームカー)です。



 5号車と6号車にはミニラウンジがあります。



 5号車の12座席は女性専用になっており、女性でも安心です。



 3号車は自由席ですが、4号車はカーペットカーとなっており、6人分は女性専用となっています。安心ですね。



 カーペットカーの全景です。奥の方が女性専用です。



 上の座席には階段が付いています。



 上の座席はB寝台並みのプライバシー空間となっています。ここは寝台料金がいらないので、格安に利用できます。



 3-7号車は座席車ですが、1-2号車は開放型B寝台です。カーテンだけで仕切られているタイプです。2号車の4席は女性専用となっています。女性でも安心です。



 通路はこんな感じになっています。



 4人1室のような雰囲気になっています。スリッパが4足見えます。我々は下段ですが、上段の人は正面の階段を登って行くのです。



 これが下段のベッドです。毛布と枕と浴衣、それにハンガーがセットになっています。



 こちらが上段です。備品は同じですが、寝相が悪いと下に落ちる心配をしなければなりません(笑)



 これが読書灯です。



 通路には引き出して使うタイプの補助イスがあります。

 車体の外観といい、内装といい昔のブルートレインの面影を残しています。ブルートレインとして定時に走っているのは、この寝台急行はまなすだけになったのは、本当に悲しいことです。

 さて、定刻になり寝台急行はまなすは数多くの乗客を乗せて札幌駅を出発しました。私とT氏は2号車(24系)の3番・4番のそれぞれ下段です。上段にお客さんが来なければ、貸し切りに近い雰囲気で気楽です。しかし、出発間際に年配の女性がやってきました。膝下までのタイトスカート姿です。簡単な会釈だけして、その女性は上段に登りました。あとでゆっくりお話しするか、と思っていたら、結局車掌の検札以外に、上段のカーテンが開くことはありませんでした。あのような状況では、最初に下段のベッドに腰掛けていただいて、ご挨拶しておけばよかったのかなぁと反省しています。酒とつまみを抱えた男性陣とは関わりたくなかったのかも知れません。鉄っちゃんイメージアップ作戦は失敗に終わりました。ひょっとして、あの女性は我々よりも旅慣れて(少なくとも寝台急行はまなすには何度も乗って)いるのかも知れませんね。



 列車は登別に到着しました。時刻は23時34分です。



 驚いたことに十数人の人が下車しました。あわててカメラを取り出して撮影したので、先に降りた人は階段を登っています。そういえば苫小牧(23時03分着)でも数人下車してました。苫小牧から室蘭にかけては、札幌からの最終列車の役割を座席車が担当しているかも知れません。帰宅後に調べてみると、

最終函館行き特急スーパー北斗19号
札幌1929ー2016苫小牧2017ー2040登別2040ー2051東室蘭2052ー2143長万部

最終室蘭行き特急すずらん10号
札幌2033ー2120苫小牧2120ー2145登別2145ー2159東室蘭2200(ー2211室蘭)

【臨時】室蘭行き特急すずらん82号(9月28日までの土休日)
札幌2133ー2220苫小牧2220ー2245登別2245ー2259東室蘭2300(ー2313室蘭)

寝台急行はまなす
札幌2200ー2303苫小牧2304ー2335登別2335ー2350東室蘭2352ー0103長万部

となっています。札幌から苫小牧・登別・東室蘭まではもちろんのこと、おそらくは伊達紋別や長万部までの最終列車として座席車両は機能しているのでしょう。7両中4両が座席車両だったのも需要があるのだと思います。



 その後うとうとし、気がついたら陸奥湾が見えていました。睡魔に負けて眠ってしまったようで、どうもすいません(爆)。函館で進行方向が逆になっているので、7号車が先頭になっています。陸奥湾の写真は撮り損ねたので、その近くの車窓の写真です。

 

 そうこうしているうちに終点の青森駅に到着しました。定刻は5時39分着ですが、数分遅れました。車内アナウンスでは「新青森・弘前方面への特急つがる2号へお乗り換えのお客様は列車が待っていますので、階段を登り隣りのホームへお急ぎください」と連呼しています。つがる2号は5時43分始発予定の特急です。時間のたっぷりある我々は先頭に向かいました。出発時とは異なるディーゼル機関車でした。おそらく進行方向が変わった函館で交換したのでしょう。



 その機関車が客車から切り離されます。
140706車庫行き機関車到着@青森

 

 客車を車庫へ引っ張る別の機関車が後方からやって来ました。そして客車の1号車に連結しました。

 

 車庫へ向かうばかりに準備が整ったはまなすです。

札幌 
2200
 |   寝台急行はまなす(開放B寝台)
翌0545
青森



 青森駅の駅名標です。長い旅が終えた感じがしてきました。



 跨線橋の様子です。今年の7月1日から9月30日まで、青森県・函館観光キャンペーンが開催されているようです。



 駅から歩いて約5分のところに、青森まちなか温泉という日帰り温泉施設があります。午前6時から営業しているのでとても便利です。入浴料は大人420円で、貸し出しタオルセット(バスタオル・フェイスタオル)は200円とコストパフォーマンスもとてもいいのです。中には大風呂、ジェットバス、露天風呂、サウナ、水風呂などがあり、休憩室完備で、食堂も営業しています。ちょうどワールドカップの準々決勝のオランダ対コスタリカ戦が行われており、サウナで後半残り10分くらいから見ていました。延長に入ってしまったので、サウナで見ては外へ出て休憩を繰り返し、結局PK戦までサウナのテレビで見ていました。420円では申し訳ないくらいにエンジョイしました。写真は休憩室の様子です。



 さっぱりしたところでお腹が空いてきました。朝食は青森まちなか温泉の食堂でもよかったのですが、せっかく青森に来たのでご当地ラーメンの津軽ラーメンを食べに長尾中華そば駅前店にやって来ました。このお店は7時から営業しているので、とても助かります。市内にはくどうというラーメン屋も朝8時から営業しています。朝ラーメンの文化なのでしょうか。



 私はあっさりを注文し、T氏は津軽そばを注文しました。



 麺を4種類から選んでくださいと言われたので、手打ち麺を選択しました。縮れ麺もすてがたいところです。



 出てきました。津軽中華そばの雄、長尾中華そば店のあっさり中華です。煮干しの香りが鼻をくすぐります。日本そばを食べているような和風ダシです。あっさりといいながら、かなりコクがあり味があります。



 手打ち麺はこんな感じでした。中太でモチモチしていました。



 2012年7月にはここ長尾中華そば駅前店でこく煮干しを食べていました。写真で一目瞭然ですが、スープの色が全く違います。



 こちらは2004年8月にくどうで食べたラーメンです。今回のあっさり中華と見た目はよく似ています。



 食事を終えて駅に向かうと、何だか賑やかなことになっています。「第7回青森県スポーツレクレーション祭ウォークビンゴ大会」と書いてあります。多くの人がエントリーしているようです。
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