かめかめ・かめラ
伊豆箱根鉄道駿豆線
(静岡県)
(2014/9/15)

【1 まずは修善寺駅】

(2014/9/15)(記 2014/12/27)


駿豆線ぶらり旅0 出発前

 三島から中伊豆の修善寺まで走る伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線。近くにありながら今まで乗ったことがなかったので9月中旬に行ってきました。


 これが駿豆線全線図です。全長19.8kmで駅は13あります。電化されていますが、全線単線です。JRと特急踊り子号が相互に乗り入れしています。


 三島駅付近の拡大図です。三島から三島広小路まで急カーブしていることがわかります。実は、昔は三島駅の西側(左側)にある下土狩駅(旧三島駅)からまっすぐに三島広小路(旧三島町駅)へつながっていたのです。


 熱海と函南の間にある丹那トンネルが開通する前は、今の御殿場線が東海道線でした。地形のために三島宿から少し離れた場所に三島駅(赤丸印)が作られました。今の御殿場線の下土狩駅です。赤い点線が現在の東海道本線でまだ開通していません。赤丸印の三島駅から南へ線路が延びています。これが現在の伊豆箱根鉄道駿豆線です。


 昭和8年の地形図です。現在の東海道本線はまだ開通していません。で示されています。そして三島駅(現下土狩駅)から南東方向へ鉄道があります。これが伊豆箱根鉄道です。当時は国鉄と私鉄の区別がなかったようです。また三島町駅(赤丸印:現三島広小路駅)前から西へ【で示されているのが路面電車です。沼津駅までつながっていたそうです。旧東海道線から取り残された三島宿の意地が伝わってきます。


 平成8年の地形図です。市街地が拡大してわかりにくくなっていますが、東海道本線だけでなく東海道新幹線も描かれています。もう御殿場線には用がないと言わんばかりに現三島駅前から駿豆線が出発しています。路面電車はなくなりました。
 予習はこれくらいにして、さっそく旅に出てみましょう。

駿豆線ぶらり旅1 三島駅

 伊勢原駅を6時43分の急行小田原行きに乗り込みました。30分後の7時13分に小田原に到着しました。JRのホームへ急ぎます。7時18分の沼津行きに乗りました。小田原から西へ向かう列車は、JR東日本とJR東海の境界駅である熱海止まりの列車が圧倒的に多いのですが、これは沼津行きなので東海道本線での乗り換えはなく便利です。


 7時57分に三島駅に到着しました。


 小田原駅にはSUICAで入りましたので、三島駅の有人窓口で精算をしました。他のエリアとはまたがっては使えないのですね。どこでも使えるようになったのかと勘違いしていました。


 三島駅南口駅舎は富士山と三嶋大社をイメージした写真のような形になっており中部の駅百選に選ばれています。


 三島といえば富士山の伏流水の町でもあります。駅前にはご覧のような三島駅前中央池という湧き水が出ています。


 三嶋大社へ行きたい気もしますが、初志貫徹で右側へ向かいます。


 「カメヤ わさび」という看板がありました。「カメ」という言葉には敏感になっています(笑)。

駿豆線ぶらり旅2 駿豆線三島駅


 駅構内にも連絡口があるのですが、JR三島駅を出て右へ行くと、伊豆箱根鉄道駿豆線の三島駅があります。


 駅前はバスロータリーになっています。


 駿豆線の改札口です。


 改札に入ってから振り返った場面です。右側の改札口から入ってきました。正面の改札口がJRとの連絡口です。


 今回の旅のお供というか、きっぷです。駿豆線一日乗り放題乗車券の名前は「旅助け」で、1,020円です。三島ー修善寺の片道が510円ですから、往復する値段と同じです。


 裏側にはうんちくが書いてあります。

「旅助け(たびだすけ)」という名前は、何度も乗り降りできるという事から、「あなたの旅を助けるための券」と「旅+券(たび たす けん)」により命名いたしました。

 面白いネーミングですね。

駿豆線ぶらり旅3 車両


 三島駅に停車中の3000系です。3両編成が通常の編成のようです。


 車内の様子です。転換式クロスシートです。


 ボックスタイプのセミクロスシートの車両もあります。


 車内の路線図です。合計13の駅があります。

 さあ、出発しましょう。

駿豆線ぶらり旅4 修善寺駅1


 車窓を楽しみたかったのですが、天気が悪くて残念でした。出発してから35分で修善寺駅に到着しました。


 修善寺駅名表です。


 ホームには写真のような洗面台がありました。なかなか珍しく貴重な風景です。


 温泉の街、修善寺だけに、「伊豆・修善寺温泉」ののぼりがホームにたっています。


 ホーム脇にはこのような制服と制帽が用意されています。「旅の記念撮影などに無料でご利用できます。ご自由にどうぞ」と書いてあります。


 時計に下に風鈴がありました。よく見ると、三島風鈴と書いてあります。三島って風鈴も有名なのですね。


 それでは改札口から外へ出てみましょう。

駿豆線ぶらり旅5 修善寺駅2


 構内には「修善寺駅今昔物語」として昔の修善寺駅の写真が数多く展示されていました。


 駅名版は和風の書体です。


 駅舎はご覧のように新しいもので立派です。


 反対側もとてもこぎれいになっています。


 駅の周りの散策をしてから、三島行きの列車に乗ります。今度の車両は7000系です。


 座席は転換型クロスシートです。
【旅程】
伊勢原0643ー(小田急線)ー0713小田原
小田原0718ー(東海道線)ー0757三島
三島0820ー(駿豆線)ー0855修善寺
【1 まずは修善寺駅】  【2 ぶらぶら下車旅】  【3 三島界隈】