かめかめ・かめラ
大山道矢崎道
(神奈川県)
(2016/1/10)

【3 伊勢原駅〜石倉橋】

(2016/1/11)(記 2016/10/27)


矢崎道42:線路の北側

 
地図(35)の線路の北側から今日(2016年1月11日)はスタートします。

 
線路の北側から(35)地点を見たものです。

 
ちょうど(36)のあたりです。

 
Eの交差点です。

 
(37)の場所に小さな石造物がありました。

矢崎道43:火伏不動尊

 
火伏不動尊へ行きましょう。

 
伊勢原小学校入口交差点です。

 
ここが火伏不動尊です。

 
こんな感じになっています。

 
伊勢原火伏不動尊の由来が書いてありました。

「このお堂のご本尊は、お不動さま(正しくは不動明王という)で、お身丈五十二糎(センチ)の木像の座像である。作者、年代共に定かではないが、歴史ある立派なお不動さまである。かつて、この町には修験道の道場として、聖真法印によって開かれた、知水山大覚院(現在は廃絶)の守り本尊であった「不動明王」を当地に遷坐したものと伝えられています。文化十三年(1816年)、伊勢原に大火が起こった際、猛火は忽ち全町に燃え広がったが不思議にも、この不動堂の所でピタリと火は止まった。人々はこの奇瑞を目のあたりにし、以後、「火伏の不動さま」と尊崇して今に至っている。また堂内には、見事に彫られた一対の烏天狗の面も奉納されてある。不動明王は一切の障害を打ちくだいて人々を悟りに導く仏さまであるところから、厄払いや、災難除けの仏さまとされている。」

 
これが本堂です。

矢崎道44:伊勢原大神宮

 
火伏不動尊から(39)の伊勢原大神宮へ歩いていきましょう。

 
ここが武道館入口交差点です。

 
伊勢原大神宮に着きました。元和4年(1620年)に伊勢神宮から祭神を勧請し創建されました。

 
入ってすぐ左には稲荷総社があります。

 
向かって右が外宮、左が内宮です。まだお正月の名残があります。

矢崎道45:片町

 
伊勢原大神宮から伊勢原交差点(40)を経て伊勢原高校入口交差点(41)へ向かいます。

 
ここが伊勢原交差点(40)です。

 
しばらく歩くと片町十字路バス停があります。伊勢原交差点のことを以前は片町十字路と呼んでいたのでしょうね。

 
左手には呉服京染のおざわがあります。

 
ここが伊勢原高校入口交差点(41)です。

 
交差点の北西に伊勢原和菓子堂 菓匠 曽我屋があります。

 
その対面には安田弓具店があります。旧道沿いにはいろいろな老舗が並んでいます。

 
そして片町バス停です。おおよそ赤矢印の場所です。

矢崎道46:峰岸〜〆引

 
さらに歩みを進めます。

 
峰岸バス停を通過します。

 
左手に市光工業が見えてきました。

 
〆引(しめひき)バス停です。

矢崎道47:五霊神社

 
地図の再掲です。

 
〆引バス停の正面に五霊神社がありました。

 
本殿は小さめです。

 
入口にある石碑です。「奉納 七五三曳乃・・・」と書いてあります。「七五三曳」と書いて「しめひき」と読んだのでしょう。

 
その裏には「享保十四????? 龜山」なのか読め取れません。

 
五霊神社の奥には、七五三引児童館がありました。今度は「七五三引」です。

矢崎道48:東名高速

 
地図の再々掲です。

 
(42)の東名高速ガード下です。

 
内壁は市民壁画美術館になっています。

 
ピエロの絵がありました。

 
反対側には海の中を描いた壁画もありました。

 
東名バス停下交差点です。この東側に東名高速バスの伊勢原バス停があります。



 
山口家住宅には、雨岳文庫があります。

矢崎道49:二の鳥居

 
地図の(43)は二の鳥居です。

 
正面に見える信号が(43)の三叉路です。

 
三叉路の南側にあるのが二の鳥居です。かなり大きな鳥居です。

 
近くの石碑には、「大正十二年九月一日の大震にて大鳥居も倒壊の災に罹し・・・・・」と書いてあり、最後には「昭和三年四月  七五三引谷戸有志」とありました。関東大震災で倒壊したものを昭和三年に復元したようです。

 
大山阿夫利神社二の鳥居復元の由来という石碑もありました。

 
そして伊勢原市の大山道と道標という説明板もありました。

  「伊勢原市のシンボル・大山には、古来より山頂に石尊大権現が鎮座し、中腹には奈良時代の僧・良弁が開創した大山寺がありました。石尊大権現は降雨や豊作・豊漁、商売繁盛などの神として、大山寺の本尊・鉄造不動明王は、「大山のお不動さん」として篤い信仰を集めました。・・・・・・・・幕府や大山御師の活動などにより、江戸時代中期から後期にかけ、大山参詣は隆盛を極め、人々は関東一円はもとより、周辺の国からも相模大山を目指しました。日頃は大山寺不動堂(明治初年の神仏分離後は、阿夫利神社下社)から山頂の石尊社(現阿夫利神社本社)までの登拝は許されず、登山口にある門は閉じられていました。しかし、夏山と呼ばれる旧暦の6月27日から7月17日までの間は開扉され、万余の参詣者が集まったといわれています。その賑わいぶりは、葛飾北斎や安藤広重らが描いた浮世絵からもしのぶことができます(国芳「相州大山道田村渡の景」)。

  各地から大山へ至る道は、「大山道」とも呼ばれ、図(注:次の写真)にあるように、東西南北の方向から大山の麓へと伸びていました。特に江戸から大山への道は、参詣者が多いこともあってか、代表的な大山道とされています。日本橋を起点として、東海道戸塚宿の手前、柏尾から大山へ向う「柏尾通り大山道」、藤沢宿の西、四ッ谷から右折する「田村通り大山道」、大山への近道をされる青山百人町からの「矢倉沢往還」です。三つの道とも大山に至る途中、相模川を舟渡しで越えました。上流から厚木、戸田、田村の渡しです。道中手形も必要でなく、江戸からは3〜4泊の旅行であったといわれています。大山参詣の後、江ノ島・鎌倉を周遊して帰る、といった信仰と娯楽を兼ねた旅でもあったようです。図を見ると、伊勢原市内では大山道が北・東・南から大山の麓、石倉辺りに集まってくる様子がよくわかります。明治以降道路の改修や新設、耕地整理等により、大分変わっていますが、一部には往時の雰囲気を残すところがあります。

  また、赤丸は大山道道標の代表的なものの位置です。「此方 大山道」といった大山方向の案内は、「日本橋廿里、江の嶋七里」と大山帰りの方向を示す道標があります。文字だけの道標や不動明王がのる道標もあります。市内には110基を超える道標がありました。恐らく半数以上は大山道関連と思います。「薬師道(日向薬師)」、「一之沢道(淨発願寺)」と刻まれた市内寺院への道標や「かない道(平塚市金目観音)」、「飯山道(厚木市飯山観音)」、「ほしのや道(座間市星谷観音」といった巡礼道が刻まれた道標が多いようです。また、伊勢原や厚木、十日市場(秦野市)といった矢倉沢往還沿いの繁華な町への道案内も多いようです。道標の中では、庚申塔として造立されたものが一番目立ちます。道中の安全を祈ったものといわれています。写真の大山灯篭(注:次の次の写真)は、石尊灯篭あるいは大山献灯ともいわれ、夏山の時期に大山沿いや大山が見える所に立てられ、夜には灯が灯されます。現在、伊勢原市内には3カ所ほどで毎夏立てられています。現在は使われていないようですが、常夜燈にも灯が入りました。北斎の浮世絵のように、夜歩く参詣人も多かったようです。  平成22年3月 伊勢原市教育委員会」

 
江戸時代の道(各地から大山へ至る大山道)

 
大山灯篭

矢崎道50:山王原

 
地図の(43)から(44)(45)を目指します。

 
コンビニの先に「文武両道の鑑 太田道灌公墓の入口」の案内板があります。伊勢原では毎年10月第一土日に伊勢原観光道灌まつりが開催されます。

 
ここが山王中学校前交差点です。直進します。

 
道灌塚前バス停です。

 
しばらく進んだ右側に「初詣・パワースポット 雨降山 大山寺」の看板がありました。「パワースポット」という言葉に魅かれて参拝する人も多いのでしょうね。

 
山王原バス停です。昔と違い、バス停の周囲は民家が多くなりました。太田道灌も草葉の陰でビックリしているかもしれません。

 
今度は「関東総鎮護 大山阿夫利神社 悠久四千年・・・心のふる里」という阿夫利神社の看板がありました。

矢崎道51:石倉橋

 
地図の(44)と(45)辺りです。

 
石倉橋バス停です。

 
そして(45)の石倉橋交差点です。

 
石倉橋交差点付近は、新東名高速道路とインターチェンジ接続道路(県道603号線)そして国道246号線バイパスと大きな工事が重なっており、写真のように開発されてしまい、昔の面影はどんどん薄れてきています。

 
このように道路工事のために立入禁止区域も多いのです。

 
完成図が掲示してありました。ガラッと変わりすぎて何だかイメージしにくい感じです。

矢崎道52:腰懸不動

 
地図の(45)から少し入った所です。

 
おそらく工事現場から移設したのでしょう。石像が並んでいます。

 
その近くにはご覧の通りに、やけに綺麗な建物が。

 
正面扉の上に「腰懸不動」と書いてありました。その横には「腰懸不動尊  川上の三光寺が管理しております。拝観希望の方は三光寺までお問い合わせください。当日でも可能であれば対応いたします。三光寺 山主 電話0463-95-26**」と掲示してありました。拝観可能なんですね。

本来の大山道は当然ながら大山阿夫利神社(大山山頂)まで続いているのですが、今回の大山道矢崎道探索はここにて終了いたします。
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