かめかめ・かめラ
大井川鐵道オフミ
(静岡県)
(2018/3/31-4/1)

【1 松田から御殿場線】
(2018/3/31)(記 2018/6/22)

01伊勢原〜新松田:大井川鐵道オフミ

 ブログで「乗り鉄の会」をしている5人のうちの4人で大井川鐵道へ行こうということになった。リーダー格のH氏、そしてU氏、B氏、私である。2018年3月31日(土)の夜に島田に泊まるというH氏、U氏の話しに、B氏と私が乗っかり全員同じビジネスホテルに宿泊することになった。夕食を一緒に食べようということになったが、それまでの行動は各自の自由である。また翌日の大井川鐵道の乗り鉄プランはH氏にお任せしたため、まるでミステリーツアーのような雰囲気であった。


 さて私は午前中の仕事を終えると脱兎のごとく自宅へ戻り、タッチアンドゴーで伊勢原駅へ急ぐ。今日も天気は晴れている。明日の天気も予報では快晴である。


 伊勢原駅から急行新松田行きに乗り新松田で下車する。


 新松田駅に着いた。


 道路を渡った反対側にはJR松田駅との連絡口があるのだが、昼食がまだだったので、新松田駅から徒歩3分の玄やに向かった。

伊勢原1249-1310新松田 小田急線 急行 新松田行き 10両
02玄や:大井川鐵道オフミ


 玄やは2014年7月14日オープンしたお店。味の大西のような小田原系と、上大井(おっ、ここでも“大井”が出てきた)の四川の担々麺が味わえるお店なのだ。


 店頭にメニューがある。四川の担々麺は最近食べていないので、気分は担々麺である。


 早速券売機で担々麺の食券を買い、カウンター席に座る。お店の女性に味を聞かれたので「辛口で」と答える。


とろみのついた赤いスープの上に、太麺がぽっかりと浮いている。


 途中で酢を入れて味の変化を楽しもうと思っていたが、そのまま食べ終えてしまった。シマッタ!(笑)  まぁそのままでも美味しかったので満足した。いい旅になりそうだ。
03二宮金次郎像:大井川鐵道オフミ


 さて松田駅に向かおう。


13時24分はすでに出発してしまったので、次の列車は14時17分の山北行きである。


 松田駅には山北鉄道公園での“やまきた桜まつり”のポスターが貼ってあった。山北で45分ほど時間があるので、寄ってみよう。列車までは時間がたっぷりあるので、天気もいいし、松田駅の表玄関に回ってみることにする。


 その途中で御殿場線をくぐることになるが、写真手前は小田急線からの渡り線で、奥が御殿場線そのものになる。




 駅の手前に二宮金次郎(尊徳)像と二宮尊徳翁誕生地栢山道約一里半と書かれた石碑があった。


 由来の銘板があった。真珠の養殖に成功した御木本幸吉が、二宮尊徳に偉業に共感を得ており、小田原市栢山の尊徳の誕生地を購入して整備して保存しただけでなく、誕生地への参拝者も次第に多くなったために明治42年にこの石碑を建てたという。当時は小田急線はなく、東海道線が松田・御殿場回りであったため松田駅構内に設置されたようである。
04松田駅:大井川鐵道オフミ


 松田駅の表玄関に着いた。


 乗車券は松田ー御殿場ー沼津ー金谷で、2,270円だ。


 1番線は特急ふじさん号専用の乗り場である。普通列車は2番線と3番線を使用する。3月17日の時刻表改正時に特急あさぎりが特急ふじさんになった。




 跨線橋を渡って2・3番線の島式ホームに移動する。


 昔の東海道線の名残だろうが駅構内はかなり広い。


 駅から見える桜は満開のものが多い。


 ホームの国府津よりから線路を眺める。赤矢印が小田急線と御殿場線との渡り線である。特急ふじさんがここを通る。
05松田〜山北:大井川鐵道オフミ


 山北行きのワンマン列車がやってきた。2両編成である。


 今でこそ御殿場線は単線だが、昔は東海道線で複線だったので、その名残がところどころにある。




 松田から山北まではわずか8分。途中に東山北駅を挟むだけだ。


 奥の方の線路を挟んで満開の桜が見えている。山北鉄道公園の“やまきた桜まつり”に寄ってみよう。

松田1417-1425山北 御殿場線 山北行き 2両
06やまきた桜まつり:大井川鐵道オフミ


 山北駅の周辺は満開の桜で彩られていた。


会場の山北鉄道公園はたくさんの人出でにぎわっていた。


よさこい踊りなどが開催され元気のよい掛け声が響いていた。




その合間に公園の奥に鎮座していたSLのD52の運行が披露された。


180331やまきた桜まつり

2016年の10月14日の鉄道の日から動態保存しており、時々運行されるようだ。


 懐かしいヘッドマークもあった。


 ゆるきゃらの「でごにぃ」も子どもたちの人気者だった。


 売店で売っていたポークもちを食べた。山北のB級グルメだと思ったが、帰宅後に調べてみると海老名SAで販売しているようだ。これは15センチほどのソーセージに、焼餅がらせん状にまきつけてあるものだ。焼餅の食感がたまらない。


 会場の桜ももちろん満開であったが、風に揺られて桜の花びらが少しずつ散りはじめていた。
07山北駅:大井川鐵道オフミ


 山北駅前にやまきた町の観光案内をしている山北町ふるさと交流センターがあった。ここでは無料でお茶も飲めるので一杯いただいた。D52の運行の案内もあった。


 駅前にレトロな建物があった。「タケイ美容室」と書いてある。帰宅後に調べてみると、昭和7年に建築されたようだ。コーナーがアールになった柔らかな造形が特徴の建物で、そのコーナー部分に出入口がある。昭和初期の華やかさを今に伝えている。


 改札を抜けてホームに入る。




 時間があったのでホームを探索すると、「道了大薩た(土偏に垂)(どうりょうだいさった)」と書かれた石柱があった。帰宅後調べてみると、これは大正10年5月に建立され、曹洞宗大雄山最乗寺のことらしい。小田急線も大雄山線も開業していなかった頃なので山北駅が最寄り駅かと思ったが、地図で調べると松田駅の方が近い。どうしてここに石柱があるのかはわからない。
08山北〜沼津〜島田:大井川鐵道オフミ


 沼津行きの普通列車が3両編成でやってきた。車内は混雑していて座ることはできない。


 桜咲く山北駅を後にする(最後尾から撮影)。


 桜のトンネルを通って御殿場へ向かう(最後尾から撮影)。徐々にではあるが、空には雲が多くなってきた。御殿場で乗客が入れ替わり、座ることができた。そして楽しみにしていた富士山だが、残念ながら雲に隠れてみることはできなかった。




 沼津では東海道本線に乗り換える。5両編成の最後尾に座ることができた。


 定刻に島田に到着。


 予約していたビジホへチェックインとなった。

山北1510-1615沼津 御殿場線 沼津行き 3両
沼津1619-1738島田 東海道本線 島田行き 5両
09大井神社:大井川鐵道オフミ


 チェックインしたあと、H氏にその旨を連絡する。すると「U氏と一緒に大井神社にいるから来ませんか?」というお誘いがあった。フロントで場所を聞き大井神社へ向かう。


 安産祈願の神社のようだが、三人で明日の旅の安全を祈願した。




 洪水で悩まされた大井川に由来する由緒正しい神社のようだ。

 しばらくしてB氏が合流した。そして四人で近くの居酒屋に入り、まずは再会と明日の旅の前祝いで乾杯! そして一同緊張の中、H氏から明日の旅のプランが告げられた。なかなかいいプランである。そして夜は更けていった。(細かいことは忘れてしまった・・・・・)
【1 松田から御殿場線】  【2 大井川鐵道へ】  【3 SLとミステリートンネル】