かめかめ・かめラ
あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行
(愛知県〜三重県〜岐阜県)
(2018/7/14-16)

【1 あおなみ線・リニア鉄道館】
(2018/7/14)(記 2019/3/28)

01伊勢原〜小田原:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 2018年7月14日(土)。午前中の仕事を終えて、一度自宅に戻り身支度をしてすぐに家を飛び出した。外気はむちゃくちゃに暑い。昼のニュースでは岐阜では38度を超えるだろうと言っていた。これから行くのはまさに岐阜方面だ!身の安全を守るため(笑)、伊勢原駅までバスに乗る。




 伊勢原からは小田急線でまずは小田原を目指す。車内の向かいのシートには四人家族がいるが、両親はともにスマホをいじり、小学校高学年であろう長男はタブレット端末で遊んでいる。それを見ている小学校低学年と思われる長女はつまらなそうだった。こんなに会話をしないものなのだろうか。それともこれからの家族ってこんなもんなのかな?


 小田原駅に着いた。新幹線までは時間があるのでお昼を食べよう。

伊勢原1240ー1314小田原 小田急線 快速急行
02ラーメン郁@小田原:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 駅から徒歩2-3分の場所に小田原系のラーメン屋がある。そのお店は、小田原ラーメン郁(いく)小田原店。で、郁へ行く(笑)。


 ここは三代目むら田の継承店。メンマラーメンが食べたいなぁと思いながらメニューを見るとメンマラーメンがない。ラーメン750、大ラーメン950、ワンタンメン1,100、レディスチャーシューワンタンメン1,100、チャーシューメン1,200、チャーシューワンタンメン1,350など。しかたがないので、ラーメンを注文。




それにしても今日は猛暑で、これから数日間は猛暑が続くという。猛暑だけに、もうしょうがない(笑)。暑さに対抗するには、熱いラーメンなのだ。たちまち出てきたラーメンは、麺はピロピロした小田原系の麺。スープのダシは少しあっさりしているかな。やや油が多めに感じたのは気温のせいかもしれない。具はチャーシュー、メンマ、もやし、ネギ。メンマが美味しいのでメンマラーメンが食べたかったのだが。麺の分量も私にはちょうどよい。
03小田原〜名古屋:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 小田原駅に戻り新幹線の待合室へ行くと、そこは満員御礼で座ることができない。待っているのはほとんど外国人! 異様に外国人率が高い。


 座れないので売店を見ていると、箱根細工を模した亀ストラップを発見! 迷わずに購入した。


 新大阪行きのひかり515号に乗り込む。自由席は1〜5号車なので1号車の1番A席に座る。「いちばんええ席」ということになる。車内のニュースでは正午の段階で岐阜は36.7度、名古屋は36.0度でありこれからさらに暑くなるだろうと伝えている。




 1時間あまりで名古屋に到着した。新幹線は速い。


 名古屋駅の新幹線の改札口で「あおなみ線はどこですか?」と聞くと、素早く的確に教えてくれた。その方向に足を進める。

小田原1408ー1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515
04あおなみ線:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行




 切符を買って改札口を入る。ホームはどこか近代的な感じがする。それもそのはずで、2004年10月6日に営業を開始したばかりだ(もう14年目なのに「開始したばかり」というのはおかしいかな?)。


 正式名称を名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線といい、あおなみ線というのはイメージカラーの「青(あお)」、名古屋の「な」、港の「み」からとった愛称である。「なみ」は波かと思ったら違っていた。元々は国鉄時代の貨物線であったが、鉄道空白地帯であった港区南部を結ぶために全面改良(複線電化・高架化)し全線が立体交差となっている。4両編成での運転となっているが各ホームは6両編成にも対応できる長さがある。


 前方からやってきたのは貨物列車だ。




 右側にはJR関西本線と車両基地、そしてその奥に近鉄名古屋線が広がる。


 途中ではこのように広々とした区間を走る。右側には関西本線と近鉄が。左側はJR東海名古屋工場につながる線路だろう。


 関西本線と近鉄に別れを告げると線路は南に向かう。野跡駅をすぎると臨海地帯だ。


 伊勢湾岸自動車道をアンダークロスすると終点の金城ふ頭駅に着く。


180714aあおなみ線&伊勢湾岸自動車道

名古屋1530ー1554金城ふ頭 あおなみ線
05金城ふ頭駅:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 高架のホームは近代的である。


 2階から見えるこちらの建物は結婚式場らしい。


 大きなタンカーか貨物船もすぐそばに停泊している。


 改札口へ向かう階段には「リニア鉄道館へ徒歩2分」と表示されている。


 正面に伊勢湾岸自動車道が見える。右側に見える建物がリニア鉄道館である。
06リニア鉄道館シンボル展示:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 わずか2分でも猛暑がおそってくる。入館料1000円を支払い入館。館内は涼しい。子供を連れた家族が多いが、中国人のツアーもあるのか中国語もとびかっている。


 スタンプがあった。


 最初はシンボル展示がある。これは蒸気機関車のC62、新幹線試験車両で時速443kmを記録した300X、リニア新幹線車両のMLX01-1が展示されている。いずれも時代を象徴する車両たちである。




 説明が書かれている。

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 C62形式蒸気機関車

世界最高速度を記録した最大・最速の大型蒸気機関車

 急行・特急用として製作された日本で最大・最速の旅客用大型蒸気機関車。
 既存のD52形式蒸気機関車のボイラーを流用して1948(昭和23)年から総計49両が誕生。東海道本線の特急「つばめ」「はと」などの牽引に使用した。この展示車両(17号機)は1954(昭和29)年の木曽川橋梁の強度試験にて129km/hを記録。これは狭軌における蒸気機関車の世界記録となっている。
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955形 新幹線試験電車(通称:300X)

 最新・最良の高速鉄道システムを追求するための試験電車

 新幹線電車のあるべき姿を追求するために、1994(平成6)年にJR東海が製作した6両編成の6号車。
 7年間にわたり約600回の試験運転を実施し、高速化のためのさまざまな課題を克服するためのデータが収集された。この展示車両は1996(平成8)年には電車方式では当時の世界最速となる443.0km/hを記録した。
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 超電導リニア MLX01-1

 世界最高速度を記録した超電導リニア

 車両に搭載した超電導磁石と地上に設置したコイルとの間に生じる磁力で車体を浮上させて走る超電導リニア。
 車輪とレールの摩擦力(粘着力)に頼らないため、従来の鉄道よりも高速運転が可能である。この展示車両は2003(平成15)年には581km/hという鉄道世界最高速度を記録した。
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 超電導リニアMLX01-1の内部。窓が小さめだけど、見た感じは新幹線とそれほどかわりない。
07リニア鉄道館ジオラマ:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 奥のイベント広場の横には大きな鉄道ジオラマがあった。これは楽しそうだ。




 富士山も見えている。






 この駅は名古屋駅がモデルだろう。


180714bリニア鉄道館ジオラマ1


 手前の遊園地はナガシマスパーランドと思われる。




180714cリニア鉄道館ジオラマ2
08リニア鉄道館シミュレーター:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行

その奥には新幹線シミュレーターと在来線シミュレーターが並んでいる。これらは抽選で有料になっている。後ろから見ることができた。


180714dリニア鉄道館シミュレーター1






 こちらは新幹線のシミュレーター。


180714eリニア鉄道館シミュレーター2






 こちらは在来線のシミュレーター。とうかい駅に向かっている。

さらにその奥には超電導リニア展示室があり、ミニシアターで時速500kmの世界を模擬体験してきた。時速500kmはとてつもない速さだが、本当に我が国に必要なのかなぁ。今の新幹線でも十分のような気がする。(あくまで個人の感想です。)
09リニア鉄道館イベント広場:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行

イベント広場にはいろいろな車両(合計39両)の実物車両が展示されている。懐かしいものもたくさんあった。


 C57の蒸気機関車。


 これは高山本線の「ひだ」で使用していた車両。


 これは飯田線の「伊那路」で使用していた車両だ。




 中央本線の「しなの」で使用されていた新旧の車両。


 これは懐かしい湘南電車。東京から静岡あたりを走っていたはずである。




 各種新幹線とドクターイエローも展示されていた。
10リニア鉄道館キッズコーナー・2階・屋外:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行




2階には子供が楽しめるようにキッズコーナーが設けられていた。


そして片隅には国鉄バス第1号車も展示されていた。

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 国鉄バス第1号車

国内最古の路線バス

 1930(昭和5)年に、鉄道省が初めて直営による路線バス輸送を開始した際に使用された車両。
 岡崎〜多治見間、高蔵寺〜瀬戸記念橋間で運転された。当時、国内を走るバスは外国製であったが、国鉄は自動車産業育成のため、国産車を採用した。現存する最古のバスとして1969(昭和44)年に鉄道記念物に指定された。
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屋外に展示されている車両内は休憩スペースとなっており、飲食可能な空間であった。窓からは伊勢湾岸自動車道がよく見える。
11あおなみ線:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行




 リニア鉄道館を出て金城ふ頭駅へ戻る。当初の予定より40分早い。


 17時ちょうどの列車に間に合った。これに乗ると名古屋着は17時23分。次発の17時10分の列車は名古屋までノンストップであるが、名古屋着は17時28分なので、17時ちょうどの列車に乗る。


 ホームから名古屋方面を見渡す。


180714fあおなみ線金城ふ頭駅出発




 帰りのあおなみ線は外国人が非常に多い。欧米人も多いがそれ以上にアジア系が多い。とても国際的である。金城ふ頭駅を出ると、伊勢湾岸自動車道が近づいてきた。


 伊勢湾岸自動車道をアンダーパスして名古屋駅に向かう。


 名古屋駅に到着した。かなりの乗客が乗っていた。

金城ふ頭1700ー1723名古屋 あおなみ線
12名古屋〜桑名:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行




 名古屋からは関西本線で桑名へ向かう。利用する列車は快速みえ19号だ。4両編成で1号車のみ指定席で2〜4号車は自由席である。乗客は多く立ち客もいる。




 18時に桑名駅に到着した。予定より約40分早い。


 JRの窓口で養老鉄道の1日フリーきっぷが買えるかどうか尋ねると、買えると言うのでさっそく購入した。日付は自分で記入する珍しいタイプである。


 こちらが桑名駅の入口。思いのほか小さな駅だ。

名古屋1734ー1759桑名 関西本線 快速みえ19
13西桑名駅踏切:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 駅前のホテルにチェックインしてから再び行動を起こす。桑名駅前は改良工事中でかなりごちゃごちゃしていた。工事中のフェンスにはこのような案内があった。西桑名駅方面へ向かう。


 フェンスに大きく桑名名物のはまぐりの写真もあった。「その手は桑名の焼きはまぐり」にも出てくる。


 三岐鉄道北勢線に乗って西桑名駅に来たのは2011年6月なのでもう7年前になる。月日の経つのは早いものだ。




 何も7年前の感傷に浸るためにここに来たわけではなく、本当の目的はこの先にあるのだ。それは3種の幅の線路の踏切(西桑名第2号踏切道)である。この地図の(1)の場所である。三岐鉄道北勢線はナローゲージ(762mm)、JRは狭軌(1067mm)、そして近鉄は標準軌(1435mm)である。踏切入口からはわかりにくいが、眺望できる場所(地図の(2))があった。




それは近くの三崎跨線橋からの眺めである。赤い矢印のうち、一番右がナローゲージ、真ん中が狭軌、一番左が標準軌となる。
14冷し煮干全量らーめん@登里勝:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 夕方になっても暑くて汗がしたたり落ちる。流しのタクシーを探しながら桑名駅に向かうも、タクシーは見当たらず桑名駅に着いた。桑名駅のタクシー乗り場からタクシーに乗りらあめん登里勝(とりかつ)へ移動する。歩いていける距離(1km余り)なのだが、暑くて歩く気にならないのだ。


 このお店、以前はお寿司屋さんだったが、現在はラーメン店となっており、そのためメニューには寿司もある。メニューは、醤油らーめん750、塩らーめん750(丸鷄と貝・鯛・煮干)、ゆず塩らーめん750、えび塩らーめん800(煮干・サバ節・うるめ干し)、背脂らーめん800(煮干・サバ節・うるめ干し・豚・鶏)、まぜそば850、まぜそばバター900、焼きさば寿司、いなり寿司など。


 煮干だけでダシをとった煮干全量らーめんが食べたかったが、これは期間限定で今はやってないとのこと。そのかわりに、「冷し」煮干全量らーめんを勧められた。素直な私はその勧めに従い、冷し煮干全量らーめんを注文した。




ほどなく出てきた冷し煮干全量らーめん。ビジュアルがすごい! すごく涼しげなのである。味もすごい! 煮干だけでもこれだけ上品な味が出来るんだ。チャーシューも鶏モモと牛ロースの二種類。ケンカせずにまとまっている。煮干を満喫した!
15はまぐり@でんかく:あおなみ線・養老鉄道・樽見鉄道紀行


 はまぐりの写真を見てしまったのではまぐりも食べたくなった。ホテルの隣のビルにある居酒屋でんかくに入る。




 生ビールとともに注文したのが、はまぐりおでん。




 そして焼きはまぐりも。もう少し大きめのはまぐりを味わいたかったがこの値段ではこれで満足しよう。
2018年7月14日(土)
伊勢原1240ー1314小田原 小田急線 快速急行
小田原1408ー1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515
名古屋1530ー1554金城ふ頭 あおなみ線
金城ふ頭1700ー1723名古屋 あおなみ線
名古屋1734ー1759桑名 関西本線 快速みえ19
【1 あおなみ線・リニア鉄道館】  【2 養老鉄道・天命反転地】   【3 樽見鉄道・地震断層観察館】