かめかめ・かめラ
ホントの国鉄最長片道きっぷ妄想旅1982年6月
【1 第1日〜第5日】
(記 2024/8/26)
1日目:ホントの国鉄最長片道きっぷ妄想旅1982年6月
国鉄最長片道きっぷ妄想旅第三弾は1982年6月の時刻表を用いた仮想旅である。1982年6月23日に東北新幹線の大宮から盛岡までが開業し、国鉄最長片道きっぷの総延長距離がピークに達した。しかし7日後の6月30日には広島県の仁方と愛媛県の堀江を結ぶ仁堀航路が廃止となり四国が経路から外れたために大幅に短縮され、最長期間はわずか1週間であった。総延長距離は、13,423.7km(鉄道13,222.7km+航路201.0km)である。
というわけで、1982年6月23日〜30日の期間が正真正銘、ホントの国鉄「最長」片道きっぷ妄想旅である。
旅の開始日を東北新幹線開業の6月23日とし、仁堀航路が6月30日に廃止されることから九州から北海道への旅とした。実際のルートに関してはデスクトップ鉄さんの最長片道切符ルートの変遷 1961-2023(http://www.desktoptetsu.com/saichohensen.htm)を参考にした。
1982/6/23水
出発は枕崎。そこから西鹿児島→隼人→栗野→薩摩大口→川内→八代→人吉→吉松→都城と進む。
枕崎0510-0802西鹿児島 指宿枕崎線
枕崎を0510発の始発で出発する。ちょうど日の出の時刻であり、空はうっすらと明るくなっている。入野・開聞・東開門・薩摩川尻にかけて右手に美しい開聞岳が見えてくる。西大山は本州最南端の駅として有名である。指宿といえば指宿温泉の天然砂蒸温泉が有名な大きな温泉街である。喜入の先の錦江湾沿いには世界一の原油備蓄中継基地が見えてくる。そして桜島が大きくなってくると終点の西鹿児島に到着する。
西鹿児島0854-0931隼人 鹿児島本線/日豊本線 快速錦江
西鹿児島で52分あるので朝食を食べる。宮崎行きの0854発の快速錦江に乗り、隼人で下車する。車窓は変化する桜島を楽しめる。
隼人0934-1022栗野 肥薩線
隼人で肥薩線に乗り換える。接続よく0934発の吉松行きに乗り、吉松の一つ手前の栗野で下車する。途中の大隅横川は鹿児島県内最古の駅舎といわれ、明治の情緒を残している。
栗野1028-1058薩摩大口 山野線
栗野で今度は山野線に乗り換える。1028発とわずか6分の乗り換えであり、接続がしっかりと取られている。終点の薩摩大口で下車する。時刻表は下から上へと進んでいる。
薩摩大口1140-1338川内 宮之城線
薩摩大口で宮之城線に乗り換える。ここでは42分の待ち時間があるので駅前をぶらぶらしよう。1140発の川内行きに乗る。途中の薩摩永野はスイッチバック駅である。ここも下から上へと進んでいる。
川内1435-1621八代 鹿児島本線 特急有明24
川内で約1時間あるので昼食を食べる。特急有明24号博多行きに乗車する。川内から3つ目の薩摩高城(この時刻表には出ていない)からは左手の海越しに甑島列島が見えてくる。山間を走る区間もあるが、海沿いでは八代海の向こうに天草諸島が見える。川内から出水まではノンストップで、水俣に停車するだけで1621には八代に到着する。
八代1702-1817人吉1822-1932吉松 肥薩線 急行くまがわ
八代では肥薩線の急行くまがわ人吉行きに乗り換える。日本三大急流の球磨川に沿ってさかのぼる。坂本に停車すると次は終点の人吉となり、ここから湯前行きと吉松行きの普通列車に分かれる。吉松行きに乗り、大畑でループとスイッチバックを楽しむ。真幸もスイッチバック駅であり、また肥薩線唯一の宮崎県の駅である。今日の10時過ぎには隣の栗野まで来ている。9時間かかってぐるっと一周したわけだ。これから先もこんな旅が続くのだな。
吉松2020-2155都城 吉都線
吉松で吉都線の最終列車に乗り換える。都城には2155に到着し、ここで1日目の旅を終える。
0101 枕崎0510-0802西鹿児島 指宿枕崎線 726D
0102 西鹿児島0854-0859鹿児島0900-0931隼人 鹿児島本線/日豊本線 快速錦江 3552M
0103 隼人0934-1022栗野 肥薩線 824D
0104 栗野1028-1058薩摩大口 山野線 428D
0105 薩摩大口1140-1338川内 宮之城線 530D
0106 川内1435-1621八代 鹿児島本線 特急有明24 1024M
0107 八代1702-1817人吉1822-1932吉松 肥薩線 急行くまがわ 1811D/861D
0108 吉松2020-2155都城 吉都線 636D
2日目:ホントの国鉄最長片道きっぷ妄想旅1982年6月
1982/6/24木
2日目は都城→国分→垂水→志布志→宮崎→延岡→大分と進む。この地図は宮崎の手前までである。
都城0605-0713国分 日豊本線
都城を0605発の日豊本線下りの始発で出発する。昨日下車した隼人の一つ手前の国分で下車する。
国分0725-1028志布志 大隅線
わずか12分の待ち時間で大隅線に乗り換える。右手に錦江湾を眺めながら、桜島の根元を通って志布志湾が見えると終点の志布志である。3時間を超える長旅である。
志布志1102-1357宮崎 日南線/日豊本線
志布志では34分あるので駅前でお茶でもして昼食用に駅弁を買おう。そして日南線に乗り換えて宮崎へ向かう。途中の小内海から内海までの海岸線は鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩がよく見える。この列車も2時間55分の乗車時間である。
宮崎→延岡→大分と一気に日豊本線を北上する。
宮崎1409-1740大分 日豊本線 特急にちりん26
宮崎では特急にちりん26号小倉行きの乗り換える。停車駅は高鍋、日向市、延岡、佐伯、臼杵で大分には1740に到着する。少し早いが今日の旅はここで終わりとする。豊肥本線で豊後荻まで行けるが、佐賀線の列車本数が少ないので同じ行程になるからである。
0201 都城0605-0713国分 日豊本線 2521
0202 国分0725-1028志布志 大隅線 626D
0203 志布志1102-1353南宮崎1353-1357宮崎 日南線/日豊本線 330D
0204 宮崎1409-1740大分 日豊本線 特急にちりん26 3036M
3日目:ホントの国鉄最長片道きっぷ妄想旅1982年6月
1982/6/25金
3日目は大分→阿蘇→熊本→瀬高→佐賀→諫早→早岐→佐世保と進む。
大分0813-1123熊本 豊肥本線 急行火の山2
大分からは豊肥本線の0527発の始発熊本行きの普通列車に乗ってもよいが、佐賀線の列車本数が少ないので0813発の急行火の山2号に乗ることとする。始発に乗るのと同じ行程になる。
熊本1327-1422瀬高 鹿児島本線 特急有明18
熊本からは鹿児島本線を北上して瀬高を目指す。佐賀線の列車時刻を考えると、熊本でゆっくりと昼食を食べることとする。熊本で約2時間休息して1327発の特急有明18号博多行きに乗り、瀬高で下車する。
瀬高1431-1513佐賀 佐賀線
瀬高からは佐賀線に乗り換える。昼間は4時間以上列車がなく、乗り継ぎが困難となっている。筑後若津と諸富の間にある筑後川橋梁は珍しい昇開橋で、大型船が通るたびに昇降する。
ここから佐賀→諫早→早岐→佐世保と進む。
佐賀1547-1725諫早 長崎本線 急行出島3
佐賀からは長崎本線へ乗り換える。急行出島3号長崎行きに乗る。肥前浜を出ると有明海が近づいてくる。小長井あたりからは雲仙岳が美しく見えてくると諫早でここで下車する。
諫早1806-1936佐世保 大村線/佐世保線
諫早からは大村線に乗り換える。松原から彼杵にかけて大村湾が綺麗に見える。今日の日の入りは19時32分なので、ちょうど夕焼けが見えている。早岐からは佐世保線に入り佐世保には1936に到着する。
0301 大分0813-1123熊本 豊肥本線 急行火の山2 702D
0302 熊本1327-1422瀬高 鹿児島本線 特急有明18 1018M
0303 瀬高1431-1513佐賀 佐賀線 530D
0304 佐賀1547-1725諫早 長崎本線 急行出島3 303D
0305 諫早1806-1918早岐1921-1936佐世保 大村線/佐世保線 2840D
4日目:ホントの国鉄最長片道きっぷ妄想旅1982年6月
1982/6/26土
4日目は、まず佐世保→平戸口→伊万里→博多を目指す。
佐世保0502-0741伊万里 松浦線
佐世保からは松浦線で博多を目指す。0502発の始発で平戸口、松浦を経由して伊万里へ。
伊万里0748-1054博多 筑肥線
伊万里からは同じ列車だが筑肥線に入る。大入付近では唐津湾が望める。佐世保から博多は6時間弱の長旅となった。
博多からは久留米→夜明→添田→香春→城野→行橋→伊田→直方→新飯塚と進む。筑豊地域は路線が入り組んでいて少しややこしい。
博多1105-1136久留米 鹿児島本線 特急有明9
博多からは鹿児島本線に乗り換えて久留米まで行く。1105発の特急有明9号に乗る。
久留米1242-1335夜明 久大本線
久留米で1時間ほど時間があるので昼食を食べる。そして1242発の久大本線で夜明までいく。
夜明1422-1500添田 日田彦山線 快速あきよし
夜明で日田彦山線に乗り換える。47分の待ちで快速あきよしに乗る。下関からは急行あきよしになるがこの区間は快速である。添田で下車する。
添田1659-1721香春 添田線
添田で約2時間待ち時間がある。添田線に乗り換えるのだが、0855の列車がでた後は、なんと約8時間列車が来ない。2時間待ちでも良い接続だと思うことにする。上伊田から香春で、田川線とアンダークロスする。
香春1803-1846城野 日田彦山線
香春で下車し、再び日田彦山線に乗り換え、日豊本線の接続駅の城野まで行く。
城野1858-1920行橋 日豊本線
城野からは日豊本線で行橋へ。ここで夕食を食べよう。
行橋2017-2059伊田 田川線
行橋で約1時間の待ち時間の間にすっかり暗くなってきた。さらに田川線に乗り換え、終点の伊田で下車する。勾金から伊田で、先ほ通った添田線とオーバークロスする。
伊田2148-2213直方 伊田線
伊田からまだ最終列車が繋がる。伊田線で直方へ向かう。
直方2216-2236新飯塚 筑豊本線
直方でもう列車がないと思っていたが、まだ間に合った。新飯塚で下車し今日の旅は終わる。かなり疲労が溜まった。
0401 佐世保0502-0741伊万里0748-1054博多 松浦線/筑肥線 626D
0402 博多1105-1136久留米 鹿児島本線 特急有明9 1009M
0403 久留米1242-1335夜明 久大本線 637D
0404 夜明1422-1500添田 日田彦山線 快速あきよし 3422D
0405 添田1659-1721香春 添田線 926D
0406 香春1803-1846城野 日田彦山線 742D
0407 城野1858-1920行橋 日豊本線 559M
0408 行橋2017-2059伊田 田川線 439D
0409 伊田2148-2213直方 伊田線 246D
0410 直方2216-2236新飯塚 筑豊本線 875D
5日目:ホントの国鉄最長片道きっぷ妄想旅1982年6月
1982/6/27日
昨日の夕方からも複雑な乗り換えだったが、今日も込み入った筑豊地域でのなかなかの乗り換えだ。まずは新飯塚→後藤寺→豊前川崎→上山田→飯塚→桂川→吉塚→宇美→香椎→門司と進む。
新飯塚0521-0549後藤寺 後藤寺線
新飯塚から後藤寺線で下鴨生を通って後藤寺で下車する。
後藤寺0552-0600豊前川崎 日田彦山線
後藤寺からはわずか2駅だけ日田彦山線に乗る。
豊前川崎0700-0718上山田 上山田線
朝だが接続が悪く1時間待ち。豊前川崎からは上山田線に乗り換え、上山田で下車する。
上山田0822-0849飯塚 上山田線
上山田でも1時間以上の待ち時間。漆生線では新飯塚に戻ってしまうので、上山田線で飯塚を目指す。
飯塚1128-1210吉塚 筑豊本線/篠栗線 快速
飯塚ではもう少し早い列車もあるが吉塚で勝田線との接続が悪いので、ここ飯塚で食事を取ろう。飯塚で良さそうな飲食店がなければ吉塚で昼食にすれば良い。飯塚から筑豊本線の快速に乗り桂川へ。桂川からは篠栗線直通となるので、そのままで終点の吉塚で下車。篠栗線の列車の多くが博多発着でなく、吉塚発着になっているのは、当時は博多駅のホーム容量が少なかったためらしい。ちなみに隣の博多は昨日の午前中に下車している。
吉塚1308-1330宇美 勝田線
吉塚からは勝田線で終点の勝田の一つ手前の宇美で下車する。
宇美1611-1636香椎 香椎線
勝田線と香椎線の宇美駅は100mくらい離れており、改札外連絡となる。宇美1320の列車にはわずかに間に合わず。次の列車は約3時間後となってしまった。待つしかない。
香椎1650-1817門司 鹿児島本線
香椎からは鹿児島本線の普通列車に乗り換え門司へ。門司からは門司港行きと別れるが、下関方面の車両に乗る。
門司からは厚狭→長門市→益田と進む。
門司1823-1910厚狭 山陽本線
下関を経て厚狭で下車する。
厚狭1921-2030長門市 美祢線
厚狭で美祢線に乗り換え長門市で下車する。周囲はもう真っ暗である。
長門市2034-2244益田 山陰本線
長門市で山陰本線に乗り換え終点の益田で下車し、今日の旅を終える。
0501 新飯塚0521-0549後藤寺 後藤寺線 531D
0502 後藤寺0552-0600豊前川崎 日田彦山線 721D
0503 豊前川崎0700-0718上山田 上山田線 622D
0504 上山田0822-0849飯塚 上山田線 724
0505 飯塚1128-1135桂川1137-1210吉塚 筑豊本線/篠栗線 快速 3837D
0506 吉塚1308-1330宇美 勝田線 827D
0507 宇美1611-1636香椎 香椎線 738D
0508 香椎1650-1817門司1823-1910厚狭 鹿児島本線/山陽本線 266M
0509 厚狭1921-2030長門市 美祢線 2741D
0510 長門市2034-2244益田 山陰本線 834
【1 第1日〜第5日】
【2 第6日〜第10日】
【3 第11日〜第15日】
【4 第16日〜第20日】
【5 第21日〜第26日】