かめかめ・かめラ
山陰・広島紀行
(島根県・山口県・広島県)
(2008/7/31-8/4)

【4 津和野〜広島へ】

(2008/8/3-4)(記 2008/8/16)


 朝刊は、昨日の萩は36.1度と猛暑日だったことを伝えていた。今日は津和野への移動だ。ツアーなどでは“萩・津和野”と表記されることが多いので近くにあると勘違いする人も多いが、萩は山口県だが津和野は島根県でありかなり遠い。山陰本線で益田まで戻り山口線へ乗り換えてもよいのだが、東萩駅から津和野までのバスもある。しかし楽しくて話の上手は昨日の運転手さんに今日もお願いしてしまった。

 
朝刊 ◇ 旅館中庭から空

 津和野“つわぶき”が語源だそうで、萩から津和野への道はつわぶき街道と呼ばれている。柔道の阿武(あんの)選手の実家の前を通り、高齢化や嫁不足、少子化で分校廃止などの話をしたり、田園風景に赤とんぼが飛んでいるのを見ながら津和野へ入った。森鴎外旧宅と石州和紙会館に寄り和紙の製造行程を見学した。解説のおばちゃんの面白いこと。芸人風である。山の上には石垣だけになった津和野城が青空をバックにして見えている。

 
森鴎外旧宅 ◇ 石州和紙会館


津和野城跡

 太鼓谷稲成神社へ寄り津和野を見下ろす。普通は“稲荷”と書く神社が多いがここは“稲成”である。幟が多くて圧巻である。山の中腹の大鳥居はこの太鼓谷稲成神社へお参りして御利益のあった方が国道9号線から津和野へ降りる道の目安に寄付したそうだ。

 
太鼓谷稲成神社

 津和野駅のコインロッカーへ荷物を預けてそれほど広くない津和野の街を散策する。有名な堀の鯉は色とりどりで綺麗であるが如何せん太りすぎである。これではメタボリック・カープだ。

 
街並み ◇ 堀の鯉



 昼食は遊亀というカメに縁のあるお店で、山菜定食とうなとろ温玉重に舌つづみ。そしてSLやまぐち号が黒煙を上げながら津和野駅へ到着する。カメラを片手にした人びとがホームや駅の周囲に溢れていた。


遊亀

 
山菜定食 ◇ うなとろ温玉重

 
SLやまぐち号

 予定より早めに広島へ移動することになり、特急スーパーおき3号の指定席を買った。二人並んだ席はなく通路をはさんだ両脇の座席だ。新山口〜広島までの新幹線特急券を確認すると、乗継ぎ割引で買うことができる。当然とは言え親切な駅員さんだ。台紙付きのSLやまぐち号オレンジカードも買った。

 
SLオレンジカード ◇ 台紙

 蒸し暑い中をホームで少し待つ。先ほど到着した蒸気機関車は転車場へ行っているが、列車は駅舎に近いホームでエンジンをうならせている。暑くてうるさい。どうしてこんな場所に停めておくのか全く意味不明だ。

 
蒸気機関車 ◇ 列車

 特急に乗ったが窓際でないので車窓も楽しめず。ウトウトしながら終点の新山口に着いた。昔は小郡(おごおり)という駅だったがイメージ一新で新山口となった。ここからはひかりレールスターに乗り広島駅へ向かった。タクシーで広島城の見下ろせるホテルにチェックインした後、路面電車の一日乗車券を購入し原爆ドームを見学。そして平和記念資料館で原爆による被害を目の当たりにした。入場料はわずか50円だった。

 
原爆ドーム ◇ 平和記念資料館

 そして路面電車で八丁堀へ移動しお好み村へ。桃太郎というお店でお好み焼きと豚キムチなどで生ビールを堪能した。翌日は宮島へ行こうか迷ったが、朝起きたら雨が降っていたので、予定を早めて帰路についた。
【1 サンライズ出雲】  【2 出雲大社〜松江】  【3 山陰本線で萩へ】  【4 津和野〜広島へ】