かめかめ・かめラ
北陸紀行
(長野県〜新潟県〜富山県〜岐阜県)
(2010/8/5-7)

【1 ムーンライト信州で富山へ】

(2010/8/5-6)(記 2010/8/26)


今年も夏の青春18きっぷのシーズンがやって来ました。さっそく本社内にある旅行会社のイーエスツアーさんできっぷを確保しました。思い起こせば、青春18きっぷを使っては妻とは信州(姨捨駅や小海線)へ、長男とは飯田線へ行きましたが、次男とはまだ行った事がありません。大学生の次男をそれとなく誘った結果、いやいやながら承諾した(本人は強制連行されたと思っているようです)ような感じとなり、一緒に北陸方面に行くことになりました。


まずは西新宿の凪でラーメンを食べて腹ごしらえです。次男も一度は食べてみたいと思っていたラーメンだようです。親子みたいに気が合っています(笑)。ラーメンの味は、煮干の香りが強い私好みの味でした。


 そしてムーンライト信州81号で新宿から白馬に向かいます。



 新宿を23時54分に出発して白馬には翌朝の5時40分に到着する予定です。寝台列車ではなく、少しリクライニングするだけの座席なので、安く利用できますが、なかなか熟睡はできないことでしょう。


ちなみに料金は、当日分の新宿〜立川までの450円 + 翌日分の青春18きっぷ1回分の2,300円 + 指定席料 510円のわずか3,260円です。

 さてムーンライト信州81号が新宿駅の9番線に入線してきました。チビッコ鉄っちゃん達が我先にと写真を撮ろうとしています。


 チビッコがいなくなってからが、大人の時間(笑)です。全車指定席の6両編成で、回転型クロスシートの特急列車仕様です。


 方向幕です。アナウンスでは「今日は満席」だということです。


 車内はこのような感じです。大きなリュックを抱えた登山客が多く、乗車するとすぐに目を瞑って少しでも睡眠時間をとろうという人が多いような印象でした。新宿発時点では空席がありましたが、立川や八王子からかなりの乗客が乗ってきました。眠ったり目が覚めたりしながら、他の乗客の動きを見ていると、様々なことがわかります。2時21分着の甲府駅で下車する中学生風の若者がいたり、3時10分発の小淵沢駅から乗車してくるリュックを背負った高校生風の若者がいたりしました。4時32分に松本駅に到着するとかなりの乗客が降りていきました。これらを知っているということは、その時刻には私は起きていたことになりますね。


 塩尻には4時21分に到着しました。まだ夜は明けません。松本には4時35分に到着し、少し空が白々しはじめて着ました。さて、ウトウトしながらも朝になり目が覚めると、仁科三湖の木崎湖が見えてきました。


 翌朝、定刻に白馬に着きました。眠いのですががまんしましょう。次男はというとやはり寝不足のようでしたが、私よりも睡眠していることでしょう。最近は猛暑の日が続いていますが、今日も朝からよい天気です。


 以前、妻と来た時に、朝食を食べたそば屋に行きましたが営業していません。駅前を回っていると土産物屋の2階の食堂が開いているようです。ちょうど団体客の予約のために店を開けているとのこと、とてもラッキーでした。きのこうどんを注文し空腹をしのぎます。


 次男は天ぷらうどんを美味しそうに食べてました。


 まだ時間があるので、駅前をブラブラと探索していると「足湯」がありました。


 温泉に足を投げ出していると、睡眠不足の疲れも取れてきます。


 白馬からは南小谷まで行き、そこで乗り換えて糸魚川を目指します。


 南小谷はJR東日本とJR西日本の境の駅で、しかも電化と非電化の境界でもあります。


 駅名票もオシャレですね。


 駅にはスタンプも置いてありました。


 南小谷からはベージュとオレンジのツートンカラーのキハ52(?)を期待していたのですが、後継車両に変わっていたようです。写真のように単行(1両編成)のセミクロスシートのワンマン列車でした。南小谷まで来た乗客の多くがこの列車で糸魚川まで向かったために非常に混雑しており、シルバーシートに座っていましたが、さらに混雑してきたので、当然ながら座席を譲りました。


 姫川に沿って走る大糸線は、フォッサマグナの西縁の糸魚川ー静岡構造線に一致するために、地形が厳しいところが多くて、鉄道や道路などを建設するのにも苦労が多かったようです。そのため写真のような雪よけ(スノーシェッド)や落石よけ(ロックシェッド)が数多く見られました。鉄ちゃんのおやじが二人で列車の最後尾に陣取っていたので、なかなか写真を撮れませんでしたが、なんとか撮れました。



大糸線:小滝駅付近

 定刻に糸魚川駅に到着しました。



 糸魚川からは北陸本線で富山を目指します。

その前に糸魚川駅付近では北陸新幹線の工事が進行中です。北陸新幹線は北陸の人々から大きな期待があるようですが、新幹線の駅が設置される付近に人々はともかく、そこ以外の人々にはあまり恩恵がないどころか、街の発展という点では大きなピンチになるかも知れません。それでも新幹線を誘致したいようです。


 富山行きの列車は3両編成のセミクロスシートです。白い列車は食パンに似ているようですね。「食パン電車」とも呼ばれているようです。


 親不知駅に着きました。駅からは海に突き出た高速道路と海が見えます。今年のGWには立山黒部アルペンルートの旅で、あの高速道路の上をバスで通ったことを思い出しました。

【旅程】
新宿23:54〜05:40白馬 中央本線・大糸線 快速ムーンライト信州81号
白馬06:56〜07:15南小谷 大糸線
南小谷07:51〜08:46糸魚川 大糸線
糸魚川08:52〜10:04富山 北陸本線
【1 ムーンライト信州で富山へ】  【2 富山ライトレールと市内環状線】  【3 氷見線と万葉線】  【4 高山本線】