かめかめ・かめラ
石巻、再び
(宮城県)
(2011/8/18-21)

【1 石巻市内】

(2011/8/18-19)(記 2011/11/15)


 8月18日(木)、仕事が終わってから小田急線と中央線で東京駅へ。二度目の石巻へ向かうのである。前回は4月9日〜10日だったのでそれからすでに4か月以上経過したことになる。今回は妻も一緒だ。



 20時16分発のやまびこ289号盛岡行きで仙台まで移動する。

 

 夕食は、東京駅ナカで買った浅草今半のすきやき弁当だ。



 宿泊は仙台駅前のメトロポリタン仙台。ロビーには七夕飾りが展示されていた。

 今日は8月19日(金)。朝食を済ませ、8時に仙台駅東口のトヨタレンタカー営業所でヴィッツを借りる。前回は車がなかったので自由に動けなかったが、今度は強い味方ができた。仙台東部有料道路から三陸自動車道を経て、石巻河南インターを出た。インターから石巻市内へ向かう県道16号線は全国的に名の通った店舗が乱立しており、何事もなかったようだ。

 市内を通り、まず向かったのは4月にお世話になった湊中学校である。校舎に寄りかかっていた車もなくなっていた。ヘドロもがれきも撤去され、グラウンドも見えていた。グラウンドやプールから9人の遺体が発見されたそうだ。時計だけは2時46分で止まっていた。みなと食堂という食堂も出来ていた。

 
校門付近:4月9日 ◇ 今回

 
グラウンド:4月9日 ◇ 今回

 
時計:4月9日 ◇ 今回

 
みなと食堂 ◇ 今日から営業再開

 掲示板には「応急仮設住宅の抽選日の変更について」というお知らせが貼ってあった。時が流れ、仮設住宅への入居が始まっているが「応急仮設住宅」の“応急”とはどういう意味なのでしょうか? 普通の仮設住宅もあるのかな?


掲示板の張り紙

 その後、日本医療社会福祉協会(医療ソーシャルワーカーの団体)のS会長とKさんと合流し、9月から開業する予定のYクリニックへご挨拶。仮設住宅のような外観で、看板もまだ設置されてないので、医療機関かどうかもわからない。ちょうどパソコンが搬入されていたので、これから最終段階に入るのだろう。Sさんという事務の方に話しを伺うと、「医師会からは訪問診療だけならOKと言われた」とのこと。うーん、石巻医師会は問題だな。隣には集会場もあり、いろいろな会議や集会ができる構造になっている。関係各社からの寄付や、地元の木材で作った机やイスもあった。

 
水明地区の仮設住宅 ◇ Yクリニック内部

 
Yクリニック:薬品棚 ◇ Yクリニック:パソコン搬入中

 
Yクリニック:集会場 ◇ Yクリニック:集会場の机・イス

 次に向かったのは石巻市内で精神科を開業しているMクリニック。S会長とKさんも一緒だ。駐車場が地盤沈下を起こしており一部使用不可能となっていた。診療中の多忙の中をM先生とお会いし、いろいろと話しを伺うことができた。東日本大震災以来、8月15日までは一日も休みをとらなかったようである。


Mクリニック

 
地盤沈下した駐車場

 
地盤沈下した駐車場 ◇ 青矢印まで浸水

 S会長とKさんと別れ、我々は女川方面へ向かう。その前に石巻市内の様子である。湊中学校近くの女川街道沿いの墓地もきれいになっていた。

 
湊中学校近くの墓地:4月9日 ◇ 今回

 
市内信号 ◇ 市内の建物

 市内の信号はまだまだ手信号のところが多かった。どうしてなんだろう? 市内中心部には写真右のように修復できていない建物が多い。

 
渡波中学校近くのがれき集積場 ◇ 渡波地区の民家

 写真右の民家は1階が壊れており、住んでいないようだった。

 
石巻駅前:列車代行バス停留所 ◇ 時刻表

 石巻から女川までの石巻線が不通なので列車代行バスで連絡している。やっと7月16日からバスが走れるようになったらしい。


石巻駅前広場


【石巻駅前広場】

 駅前広場では女子学生が合唱していた。このようなことが活気をもたらすのであろう。 


陸前稲井駅:列車代行バス停留所
【1 石巻市内】  【2 石巻周辺の様子】  【3 キャンナスと活動】