かめかめ・かめラ
秋田内陸線紀行
(秋田県)
(2012/1/7-9)
【3 秋田内陸線2】
(2012/1/8)(記 2012/2/17)
【米内沢駅を出発】
私が降りた列車が鷹巣へ向かって出発した。
米内沢駅名標 ◇ ホームから阿仁合方面
ホームから鷹巣方面
ホームの向う側には使われなくなった2・3番線ホームがあった。委託された女性駅員に話しを聞くと、昔は2・3番線も使われていたが、今が手前のホームだけしか使っていないとのことであった。「いつもこのくらいの積雪なんですか?」と尋ねると「2月になるとこれくらいになるけれど、今年は雪が早いのよ。年末からずっと降っている。今日ももう二度もホームの雪かきをしたけど、またやらなきゃね。」とのことだった。また「無人駅のホームも雪かきしてありましたが、あれはどなたがしているんですか?」と尋ねると「地元のボランティアの人達が交代でやっているのよ。」と答えてくれた。
米内沢駅舎 ◇ 駅前食堂
木造で趣ある駅舎だと思うが、雪に覆われていてそのよさがわかりにくい。駅前には藤井食堂という食堂もある。いい佇まいだ。
駅舎内
駅舎内の待合いスペースにはストーブがたかれ、暖かくなっている。
秋田内陸線新聞 ◇ 大館・北秋田地区 ラーメン
秋田内陸線の酒井新社長に期待する内容の新聞が掲示してあった。また大館・北秋田地区のラーメン60杯の冊子が無料でゲットできた。ラッキーである。
【米内沢駅へ到着】
これから乗る列車がやってきた。また阿仁合方面に戻り、阿仁前田駅を目指す。
車窓(雪景色) ◇ 列車@阿仁前田
列車の車窓からはずっと遠くまで雪景色である。この列車には女性アテンダントが乗っていた。やはり観光案内している。アテンダントは女性の方がいいなぁ。しばらくすると阿仁前田駅に着いた。ホームはかなり雪深くなっている。転ばないように注意が必要である。
阿仁前田駅名標 ◇ 駅裏
駅裏はこんなに深い雪なんです。
【阿仁前田駅を出発】
私が降りた列車が阿仁合に向かって出発した。
阿仁前田駅舎 ◇ ラッセル車
阿仁前田駅舎である。立派なのは温泉施設のクウィンス森吉が併設されているからである。列車が出発するのを待っていたかのように、ラッセル車が動きはじめた。
【ラッセル車1@阿仁前田駅】
【ラッセル車2@阿仁前田駅】
ホームが横にある時には赤いブレードを狭めており、ホームがなくなるとブレードを広げて除雪している。間近でラッセル車を見たのはこれが初めてである。
阿仁前田駅温泉
源泉掛け流しのクウィンス森吉の入口と改札が一緒である。
阿仁前田駅前
駅前にも商店などが並び、また駅前駐車場にはクウィンス森吉に訪れる車であろうか、かなりの車が停っている。
駅舎&クウィンス森吉
駅の入口はご覧のように立派である。
待合いスペース ◇ クウィンス森吉入口
待合いスペースの横にクウィンス森吉の入口がある。せっかくなので入浴している。外が寒いので温まりたいものね。入浴料450円と貸しバスタオル・フェイスタオル220円の計670円なので安いものである。大きな湯船は極楽だったが、サウナと露天風呂が休止中であるのが残念だった。雪見の露天風呂を経験して見たかったなぁ。
休憩所
上のフロアにレストランと休憩所がある。地元の人達の憩いの場になっているようだ。十分に休んだのでそろそろ出発することにしよう。待合スペースで列車を待っていると、千葉から来たという山男風の人がいた。森吉山にスキーボード(?)に行ってきたとのこと。これから鷹巣まで向かうので私と同じ行程である。
【阿仁前田駅へ対向列車が到着】
まずは鷹巣から阿仁合方面へ向かう列車が到着した。この駅で待ち合わせを行うのだ。
【阿仁前田駅へ急行もりよし2号が到着】
次いで鷹巣行きの急行もりよし2号が到着した。この列車に乗り込む。
地図(阿仁合〜鷹巣)(再掲)
サロン列車 ◇ お座敷列車
急行もりよし2号は2両編成である。後ろの車両はサロン風の座席となっている。一方、前の車両はなんとお座敷列車である。なかなか趣のある列車でラッキーである。
箸置き
急行もりよしには女性車掌と女性アテンダントが乗車している。女性アテンダントはていねいな観光案内をしながら、乗客に箸置きをプレゼントしていた。
説明書
アテンダントは秋田内陸線の社員ではなく、北秋田市商工会観光アテンダントだったのだ。地域が協力して秋田内陸線を支えていることがよくわかる。
車窓
車窓は雪ばかりである。
【米内沢〜上杉】
青空の出現 ◇ 米代川
合川駅を過ぎると青空がでてきた。周囲が明るくなりホッとする。米代川橋梁を渡ると、もうすぐ終点の鷹巣である。
鷹巣駅名標 ◇ 観光案内
鷹巣駅に到着した。さらに青空が広がってきた。ホームの観光案内板では綴子大太鼓、伊勢堂岱遺跡(いせどうたいいせき)、鷹巣中央公園、大野台ゴルフ場などがPRされている。
急行もりよし2号(角館側)@鷹巣駅 ◇ 同(鷹ノ巣側)
秋田内陸縦貫鉄道鷹巣駅 ◇ JR鷹ノ巣駅
秋田内陸線が国鉄阿仁合線だった時代は、奥羽本線とともに一つの「鷹ノ巣駅」だった。第三セクター転換時に駅舎が別に建てられ、入口が分断されたが、ホームは繋がっており、事実上一つの駅である。しかし秋田内陸線は「鷹巣駅」と「ノ」の字が取られた。JRは1-3番線まであるが、秋田内陸線は頭端式ホーム1面1線である。現在は「北秋田市鷹巣」という地名があり、2005年以前は「北秋田郡鷹巣町」であったので、秋田内陸線の駅名は地名を元にしたということができる。
鷹巣町だったころは当時の岩川徹町長が福祉中心のまちづくりとして「ケアタウンたかのす」を主体に高齢者が安心できる町として評価されていた。しかし町民は市町村合併の前に町長選で新しい町長を選んだ。このことにより大きなものを失った。上野千鶴子氏も政変で挫折した「福祉の町」としている。
駅前食堂
鷹巣駅では楽しみにしていたことがあった。それは駅前食堂である。1999年に出版されたその名も「駅前食堂」という本で、鷹巣駅には二幸、あさひ、やまとという三軒の駅前食堂が文字通り駅前にあると記載してあったのだ。しかし駅前を一周してもそれらしきものは見られなかった。探した場所が悪かったのだろうか。
の〜そん
目的は達成できなかったが、その代わり「産地直売 の〜そん」というお店を見つけた。もちろんローソンのパクリである。こういうのは私の琴線に触れるのである。
鷹巣駅に戻り、今日宿泊する打当(うっとう)温泉マタギの湯へ電話する。最寄り駅の阿仁マタギ駅から宿までの交通手段がないので迎えに来てもらうのだ。15時27分に到着予定である旨を伝えると、駅で待っていますとの返事をいただいた。うーん、好印象!!!
JRとの分岐
右側の線路はJR奥羽本線の能代・秋田方面となる。秋田内陸線は左側を走る。女性車掌と女性アテンダントが一人ずつ乗っている。
車窓
【阿仁前田〜阿仁合1】
車窓
【阿仁前田〜阿仁合2】
先頭車両から眺める車窓は格別である。
プレゼント
またまたアテンダントからプレゼントがあった。今度は仙北市商工会観光アテンダントと書いてある。仙北市とは角館のある地域である。繰り返すようだが地域が一体となって盛り上げていることが痛切にわかる。
急行もりよし3号@阿仁合駅
鷹巣駅を出て47分で阿仁合駅に着いた。ここで14分も停車する。列車行き違いのためだが、急行列車が14分も待つのは珍しい。雪がまた降ってきた。
車窓(阿仁川)
阿仁合を出ると阿仁川に沿って走る。
【阿仁合〜阿仁マタギ】
天気が変わりやすいのか、吹雪いてきた。
阿仁マタギ駅名標
定刻通りに阿仁マタギ駅に到着した。高いところにあるホームから下を見ると、すでにマイクロバスが迎えに来ている。吹雪の中なのでとても助かる。
【旅程】
2012/01/08
米内沢
1106
| 秋田内陸線
1122
阿仁前田
1234
| 秋田内陸線 急行もりよし2号
1309
鷹巣
1401
| 秋田内陸線 急行もりよし3号
1527
阿仁マタギ
【1 角館・神代カレー】
【2 秋田内陸線1】
【3 秋田内陸線2】
【4 マタギの湯】