かめかめ・かめラ
近江紀行
(滋賀県)
(2017/2/11-12)

【1 鳥居本駅・彦根城】

(2017/2/11)(記 2017/6/11)

近江紀行1:JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ 2017年2月11日・12日と近江鉄道と信楽高原鐵道に乗ってきました。滋賀県の広範囲に大雪注意報というあいにくの天候でしたが、白銀の世界を楽しんできました。


 今回使用したきっぷは「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」というものです。


 JR東海管轄のJR在来線と16の私鉄が乗り放題で、東海道新幹線の熱海〜米原間は新幹線特急券を別途購入すれば4回まで乗ることができます。ただし「ひかり」「こだま」限定で、「のぞみ」は利用できません。


 JR東海に属する御殿場線松田駅のきっぷ売り場で発券してもらえました。


 これがそのきっぷです。


 新幹線乗車用のきっぷです。今回は新幹線は往復の2回だけ使用しました。
近江紀行2:伊勢原〜米原


 起床は4時15分。こういう時は起きられるから不思議です(笑)。あまり雪の降らない伊勢原でも前日から降雪となり、自宅から駅まで向かう途中の車にもご覧のような積雪でした。


 早朝の伊勢原駅です。エスカレーターはまだ動いていません。ホームで待つこと15分。寒くてホカロンが欲しくなりました。一番電車で小田原へ向かいます。その次の電車でも間に合うのですが、雪のため遅れている可能性も考えて、一本早い電車に乗りました。慎重な性格なんです(笑)

伊勢原0513ー0548小田原 小田急線 各停 小田原行


 小田原へは定刻に到着しました。そして売店でホカロン購入。これで防寒対策は万全です。新幹線ホームへ出ると、薄っすらと雪化粧していました。


 三島駅を過ぎると進行方向右側に富士山が勇姿を見せてくれました。なんだか元気になります。そして静岡に停車してから再び出発します。


 車内アナウンスとともに車内電光掲示板にも「名古屋〜新大阪までの区間は、降積雪のためスピードを落として運転しており、名古屋以西は30分〜35分ほど到着が遅れる場合があります」と何度か案内がありました。やはり雪の影響があるようです。豊橋までは晴天でしたが、名古屋に近づくにつれて雲が多くなってきました。


 名古屋につきました。ここで乗り換えです。名古屋までは定刻で運転しています。

小田原0615ー0724名古屋 東海道新幹線 ひかり493号 広島行


 名古屋で米原に停車するひかり495号に乗り換えます。スマホで確認すると、このように列車遅延の情報が出ていました。


 名古屋を出てから新幹線はスピードを抑え気味で走行しています。岐阜羽島では3分遅れでした。大垣を過ぎて関ヶ原に差し掛かるころには降積雪がひどくなり、さらにスピードを遅くして走行しています。


 雪の中を米原駅に到着しました。到着は8時ちょうどの予定でしたので、定刻から13分遅れです。

名古屋0737ー0813米原 東海道新幹線 ひかり495号 広島行
近江紀行3:米原駅東口


 新幹線改札を出て近江鉄道乗り場のある東口方面へ向かいます。


 駅周辺の状況を知るために東口から外に出てみました。


 かなりの積雪量ですね。


 駅前には奥伊吹スキー場行きのバスが止まっていました。このあたりは豪雪地帯なんですね。


 近江鉄道のホームを見てもご覧のような雪景色です。
近江紀行4:近江鉄道米原駅


 さぁ、近江鉄道に乗りましょう。走行音から地元では「ガチャコン」あるいは「ガチャ」と呼ばれ親しまれているようです。


 金・土・日・祝日には1デイ・スマイルチケット(近江鉄道電車全線一日乗り放題)880円が発売されています。米原〜貴生川までの片道で1,030円ですから、かなりお得なフリーきっぷです。


 ホームにも雪が積もっています。


 貴生川まで約79分かかるようです。


 米原駅名標です。


 時刻表です。朝・夕を除き1時間に1本のダイヤになっています。
近江紀行5:米原〜鳥居本


 折り返す列車が入ってきました。


 「赤電」と書いてあります。2両編成でワンマンです。ほとんどの列車が2両編成でワンマンでした。


 シートはロングシートです。


 米原駅を出発してから、すぐ左側に新幹線高速試験車両保存場が見えてきました。新幹線車両などが何両も展示されています。


 次の駅は「フジテック前」です。エレベーターのトップメーカーのフジテックのエレベーター研究棟が右手に見えてきます。

米原0835ー0842鳥居本 近江鉄道 八日市行
近江紀行6:鳥居本駅1

 
 鳥居本駅で途中下車し、乗ってきた赤電を見送りました。


 ホームには木造の待合室がありました。


 構内踏切を渡って駅舎に入りましょう。


 駅舎を抜けて正面から眺めます。開業時からの洋風建築の特徴的な駅舎です。


「近江鉄道鳥居本駅
 明治二十九年(一八九六)に彦根、貴生川間の区間で開業した近江鉄道は、その後、昭和六年に彦根、米原間も開業し、同時に鳥居本駅舎も建設されました。その後建て替えられましたが、今も建設当時の全国の平均的な建築様式をそのまま継承しています。平成八年にはこの駅舎で、一八四時間におよぶ世界最長コンサートが開催されギネスブックに登録されました。」


 駅名表示にも風格を感じます。


 小さな雪だるまがありました。誰が作ったのでしょうね。
近江紀行7:鳥居本駅2


 駅舎の中から外を眺めます。


 ドアや窓の上部は半円形になっていてお洒落です。


 天井も特徴的な曲線美です。

 
 入口上部のライトも洋風になっています。
近江紀行8:佐和山トンネル


 次の電車に乗りました。写真は彦根駅到着時のものです。


 車体には石田三成いいひとプロフェクト「三成号」と書かれています。


 車内には十六世紀末に石田三成が入城して大改修を行ったとされる佐和山城のことが書かれています。

 
 電車は佐和山の麓を走り、やがて佐和山トンネル(340m)に入ります。トンネルを抜けると彦根駅です。

鳥居本0914ー0918彦根 近江鉄道 多賀大社前行
近江紀行9:彦根駅


 彦根駅名標です。


 彦根駅です。ここでは電車は右側通行になっています。右手の黄色い電車が今乗ってきた電車ですが、向こう側へ進みます。左手の青い電車は手前側に進みます。車両基地があるからでしょうか? (他はすべて列車交換を含めて左側通行でした/)


 駅高架部から彦根車両基地を望みます。


 近江鉄道ミュージアム会場もありました。


 彦根駅西口の様子です。
近江紀行10:彦根城1


 駅前の観光案内所で彦根城への道を尋ねたところ、「歩いて10分。気をつけて」と言われました。いただいた地図を頼りに行くと、途中に護国神社がありました。


「彦根城の外堀跡

 目の前に広がる凹地は、江戸時代の外堀跡です。かつては、現在の車道を含んだ堀幅があり、満々と水を湛えていました。江戸時代には、この外堀はさらに城下町の北東までまっすぐに伸びて御船入で松原内湖につながり、さらに琵琶湖に通じていました。
 彦根城は、内堀・中堀・外堀の3重の堀が城山を取り囲むように設けられ、城下町が広がっていました。現在、内堀と中堀は往時の姿を良好に留めていますが、外堀については戦後のマラリア対策により埋め立てられて道路(昭和新道)となり、当初の凹地のほか数ヶ所が残っているに過ぎません。(以下略)」

 3重の堀があったそうです。外堀跡はごくわずかしか残っていないそうです。ブラタモリならそこを訪ねるのでしょうけれど、私は彦根城へ向かいます。


 こちらはいろは松です。当初はいろはの文字数と同じ47本あったことが名前の由来だそうですが、現存するのは33本だそうです。


 井伊大老の歌碑がありました。

「あふみ(=近江、淡海)の海 磯うつ浪の いく度か 御世にこころを くださぬるかな」


 雪化粧したお堀端です。風情があります。  
近江紀行11:彦根城2


 「琵琶湖八景  月明 彦根の古城」とあります。


 人気のあるゆるきゃらのひこにゃんが彦根城博物館前で出迎えてくれるそうですが、時間があわずに諦めました。


 彦根城入口にひこにゃんがいました。


 ず〜と階段を上っていきます。雪なのですべりやすく注意が必要です。


 こちらは橋と天秤櫓です。

「天秤櫓(重要文化財)
 この櫓は、豊臣秀吉が創築した長浜城大手門を移築したといわれているもので、ちょうど天秤のような形をしているところから天秤櫓と呼ばれた。この形式は、わが国城郭のうち彦根城ただ一つといわれている。嘉永7年(1854年)に中央部から西方の石垣を足元がら積み替えるほどの大修理があり、東半分の石垣がごぼう積みであるのに比べ西半分は落とし積みになっている。」


 橋の欄干越しに琵琶湖方面を望みました。
近江紀行12:彦根城天守


 やっと彦根城天守まできました。雪で歩きにくかったためか、彦根駅からは20分以上経っています。天守にもひこにゃんがいました。


 彦根城天守から佐和山を望みました。すぐ近くに感じます。


 そして西側の琵琶湖方面です。


 こちらは南西方面です。
近江紀行13:たねや


 彦根城から表門橋を出て右折し、夢京橋キャッスルロード方面の中濠東西通り沿いのたねや 彦根美濠の舎に寄りました。落ち着いた店内に老舗和菓子屋の余裕を感じました。


 どらやき(白粒餡)と、妻にお土産としてお干菓子「春よこい」を買いました。


 どらやき(白粒餡)の消費期限は5日後の2月16日です。


 この後、近江ちゃんぽんを食べてから、彦根駅の待合室の中で食べてみました。甘さ控えめで上品な味でした。甘党には堪えられないんでしょうね(笑)

 たねやから彦根駅への道順を女性店員さんに尋ねたら、地図をいただきとてもわかりやすく教えていただきました。すてきな笑顔のYHさん、どうもありがとうございました。老舗には老舗なりの理由があるのですね。
近江紀行14:近江ちゃんぽん


 さて滋賀県のB級グルメの一つの近江ちゃんぽんを食べましょう。ちゃんぽん亭総本家 彦根駅前店にやってきました。

 
 近江ちゃんぽんの野菜普通盛りを注文しました。創業昭和三十八年の彦根名物がもうすぐ食べられます。


 滋賀県のB級グルメの一つの近江ちゃんぽん。スープはかつお節や昆布などの和風醤油仕立てです。そして長崎ちゃんぽんと同様に具がたくさん乗っています。開店10分前にお店に到着しました。寒い中を待つことしばし。開店時刻になりさっそく近江ちゃんぽんを注文しました。たちまちに目の前に近江ちゃんぽんがやってきました。

 近江ちゃんぽんの美味しい食べ方が書いてあります。お酢を使うことを勧めているようです。(1)まずはそのままで、滋味豊かなスープの旨みをご堪能ください。(2)半分ほど食べたらお酢を適量加えます。レンゲ半分程度がオススメ! (3)よく混ぜてお召し上がりください。旨みとまろやかさが増してより深みのある味わいに変化します。素直な私はその通りにしてみましたが、なるほど味が変わって楽しみが増えました。

 全体的には塩タンメンのようなあっさりとした味わいでした。
近江紀行15:再び彦根駅


 彦根駅に戻ります。駅前ロータリーには彦根藩初代藩主井伊直政の銅像があります。


 こちらが近江鉄道彦根駅です。


 車両基地にはカラフルな列車が出番を待っています。


 これは近江鉄道むすめの豊郷あかね嬢の描かれた列車です。

彦根1135ー1144高宮 近江鉄道 貴生川行
近江紀行16:高宮駅


 近江鉄道の路線図です。2013年3月のダイヤ改正から、図のようにそれぞれの区間に愛称とラインカラーが設定されました。これから彦根・多賀大社線で、高宮駅で乗り換えて多賀大社前駅へ向かいます。


 高宮駅の構内図です。右方面から来た2番線に停まった列車から3番線の列車へ同一ホームで移動するだけです。


 2番線の駅名標です。後ろの列車は3番線に停まっている多賀大社前駅行きです。


 こちらは3番線の駅名標です。後ろの列車は2番線に停まっている貴生川駅行きの列車です。


 3番線の列車で多賀大社前駅に到着しました。

高宮1146ー1153多賀大社前 近江鉄道 多賀大社前行
2017/2/11
伊勢原0513ー0548小田原 小田急線 各停 小田原行 ★雪なので一本早め
小田原0615ー0724名古屋 東海道新幹線 ひかり493号 広島行
名古屋0737ー0813米原 東海道新幹線 ひかり495号 広島行 ★13分遅れて到着
米原0835ー0842鳥居本 近江鉄道 八日市行
鳥居本0914ー0918彦根 近江鉄道 多賀大社前行
彦根1135ー1144高宮 近江鉄道 貴生川行
高宮1146ー1153多賀大社前 近江鉄道 多賀大社前行
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