かめかめ・かめラ
山陰紀行
(岡山県〜鳥取県〜島根県〜広島県〜兵庫県)
(2006/8/24-28)

【4 江津〜三次(三江線)】
(2006/8/27)(記 2006/9/9)



8月27日の行程

 浜田駅から始発列車に乗るために早起きして浜田駅周辺をウロチョロしていたら、パトカーが駅前に停まり二人の警官が降りてきて、駅内外をウロチョロしていた。すると若い警官に職務質問された。昨夜、この近所で事件があったらしい。何の事件かは言ってくれない。旅の途中だと説明したが、自動車免許証の提出を求められた。もちろん事件とは何の関わりもないが、すっきりしない心持ちのまま、やっと明るくなった空を見ながら始発列車(米子行き2両セミクロス)に乗る。

 
ホテル早朝発 ◇ 浜田駅舎とパトカー

 
浜田駅前 ◇ 駅名標

 江津に到着した。ここから三江線が広島県三次市まで走っているが7月豪雨の影響でこの時期は代行バスである。駅前に停まっていた代行バス(大和観光のマイクロバス)に乗ったのは私を含めてわずか4人。江の川を渡り右折して国道をゆっくり走る。ゆっくり走るのは鉄道ダイヤを順守するためだろう。江の川の左岸に三江線の線路があり、右岸に国道がある。駅のたびに橋をわたり線路方面へ向かう。橋がない場所では駅ではなく近くのバス停が臨時の乗降場になっているようだ。また右岸の国道ではなく左岸の細い細い道をくねくねと走ることもあり、なかなかスリルがあるがどこを走っているのか見当もつかない。暇だったので、駅や乗降場に着いた時刻と乗降者数を記録していた。( )内は8月号の時刻表に載っている時刻である。なお江津本町駅と千金駅は利用できない

 
江の川河口 ◇ 車窓


江  津 06:10(06:10) 4人乗車
川  平 06:27(06:24)
川  戸 06:39(06:38)
石見川越 06:54(06:54)(バス停 川越大橋)1人乗車(若い女性)
鹿  賀 07:02(07:01)
因  原 07:08(07:07)
石見川本 07:16(07:13)
木路原  07:22(07:18)(県道40号線)1人乗車(若い男性)
 竹   07:26(07:24)
石見梁瀬 07:37(07:35)
粕  淵 07:46(07:46) 2人下車(若い男女)
浜  原 07:51(07:49) 4人下車(江津からの4人)

 
車窓

 
石見川本市街 ◇ 踏切り通過

 浜原駅には予定よりも2分遅いだけで到着した。それも途中はゆっくりと走っている区間も多かったので普通に走ればもっと早く着いたのだろう。江津から乗った鉄ちゃん風の4人(自分も含む)はずっと乗っていた。結果的には利用者数で考えればワゴン車でも十分間に合ったことになる。浜原駅には江津行きの列車が止まっていた。いつになったら走れるのだろう。浜原駅からは今度は別の代行バス(芸備バスのマイクロバス)で8時13分発である。バスの運転手さんとしばらく話しをする。三江線は約30か所で被害があり全通まではかなりの時間がかかる見通しであることや、江の川水系では昭和47年に大水害があり三次市街が壊滅状態になったことから三次市内の治水工事を行った結果、今回は三次市街を水は通り過ぎ、その下流に大きな被害が出たこと、代行バスは駅と駅とを結んで走るために細い道を通るのでバスが傷だらけになって困ること・・・・など。三次市は広島県だが、江の川の上流に位置し、分水嶺から考えると日本海側に入ることを改めて地図で確認した。さて、発車時刻になりバスに乗ったのはあの4人。そう、江津から乗った4人だけ(笑)。今度のバスの運転手はかなり飛ばしている。今度はゆっくり走っていると列車の時刻に追いつかないのだろう。

 
大和観光バス@浜原駅 ◇ 浜原駅舎

 
浜原駅構内

 
三江線全通記念 ◇ 止まったままの江津行き列車


浜  原 08:13(08:13) 4人乗車
沢  谷 08:20(08:18)
 潮   08:28(08:25) 1人乗車
石見松原 08:32(08:31)
石見都賀 08:39(08:38)
宇都井  08:50(08:45)
伊賀和志 08:56(08:50)
口  羽 09:03(08:53)
江  平 09:08(08:59)
作木口  09:10(09:03)
香  淀 09:16(09:13) 6人乗車
式  敷 09:25(09:23) 4人乗車
信  木 09:30(09:27) 1人乗車
所  木 09:33(09:30)
船  佐 09:35(09:33) 1人乗車
粟  屋 09:44(09:43)
尾関山  09:51(09:48) 1人下車
三  次 09:58(09:51) 16人下車

 道から眺める江の川は上流へ行っても雄大に流れている。さすがは中国地方を代表する大河である。マイクロバスの走る道がだんだん険しくなってきた。江の川の反対側には立派な国道が走っているのだが、線路に沿って駅を縫うように走るので軽トラック用の道のようなものすごく狭い山道を走っている。対向車との行き違いはもちろん、場所によっては人とすら行き違いができないような細さである。幸いにも車も人も来ることはなかった。

 
芸備バス@浜原駅 ◇ 宇都井駅(4〜5階の高さにある駅)

 
香淀駅 ◇ 車窓

 
車窓

 三次に到着した。めちゃくちゃに暑い! 次の列車の時刻まで2時間半以上あるので、街を歩いて時間でも潰そう。駅のコインロッカーに荷物を預け、身軽になって歩き出す。帽子をかぶりタオルを手に、そして水を補給しながら歩くがやっぱり暑い。昼食の場所も考えながら歩くが適当な店がない。駅に戻り“すずめ”というお好み焼き・ラーメンの店に入り、まず頼んだのがビール。のどを潤してから肉そば入りお好み焼きを注文した。ビールをちびちびやりながら待っていると、おばちゃんが裏口からやってきて「お客さん、オバQ列車という面白い列車が来ますよ。何かの撮影もしているみたい」と手招きするので、裏口を出るとそこは駅のホームだった。撮影隊と鉄道ファンも待ちわびるホームに入ってきたのはオバQ列車ではなくて鬼太郎列車だった。一段落して裏口から店に戻る。駅員もいたが何も言われなかった。しばらくしてお好み焼きが出てきた。もちろん広島風である。暑い時にはビールもうまいが熱い食べ物もよい。熱々のお好み焼きを食べながらビールを飲み、おばちゃん二人といろいろと話すものなかなかである。

 
鬼太郎列車

 
すずめ外観 ◇ お好み焼き
【旅程】
◆浜田(05:41)〜江津(06:06) 山陰本線 青春18きっぷ 2,300円
◆江津(06:10)〜浜原(07:51) 三江線(代行バス)
◆浜原(08:13)〜三次(09:58) 三江線(代行バス)
【1 サンライズ出雲】  【2 餘部〜境港】  【3 奥出雲おろち号】  【4 江津〜三次】  【5 三次〜津山】  【6 鳥取〜姫路】  【7 播州赤穂〜岡山】