かめかめ・かめラ
東関東紀行
(茨城県〜栃木県〜千葉県)
(2013/11/22-24)

【1 関東鉄道常総線(取手〜下妻)】

(2013/11/22-23)(記 2014/1/5)


  2013年11月22日(金)、“いい夫婦の日”である。仕事が終わり、18時20分の電車に乗るべく最寄りの東海大学前駅に急いだが、改札口上の電光掲示板には「15時05分頃、鶴川駅でおきた人身事故のため、一部の列車が遅れています」とあった。またかと思いきやホームへ向かうと18時11分発の快速急行が約8分遅れで出発したばかりだった。それでも5分くらいの遅れで急行新宿行きがきたのはラッキーだったと思おう。

  余裕で座れると思っていたが車内は混雑しており、目論見が見事にはずれた。本厚木からロンマスカーに乗り換えようかと思っていると、その心を見透かされたように「特急ロマンスカーの運行もすべて行っておりません」との車内アナウンスがあった。あきらめかけた時に、本厚木駅で前に座っていた人が降りたので運良く座ることができた。幸先が良いのか悪いのか。

東海大学前1825-1927代々木上原 小田急線 急行 新宿行き

  代々木上原からは常磐線直通の千代田線に乗り換える。始発駅からの乗車だったので座れたが、都心を通るので赤坂あたりから混み始め徐々に満員になってきた。平日の夜にはあたりまえの光景なのだろう。

  北千住、綾瀬、松戸、新松戸と徐々に乗客が減っていく。他路線への乗り換えや常磐線快速への乗り換えなどのためだろう。私も常磐線快速に乗り換えた方が早く着くのだが、せっかく座れているのでこのままこの電車の終点の柏まで行くことにしよう。

代々木上原1929-2034柏 千代田線・常磐線 柏行き


柏駅名標

柏2038-2043我孫子 常磐線 我孫子行き


唐揚げ(一個)そば

  我孫子駅で途中下車。といっても改札を出るわけではない。ホームを移動して1・2番線ホームにある弥生軒へ行くのである。ここは駅にある立ち食いそば屋なのだが唐揚げが大きいのが評判なのだ。お店はお客さんで混雑している。「唐揚げ、1個、そば」と注文し360円を支払う。唐揚げだけ単品(120円)で買って行く人もいる。さて、ででてきたそばはご覧の通り。ボリュームのある唐揚げがデンと存在感を見せている。食べてみると柔らかくて絶妙の味付けであることがわかる。大きいだけではないのだ。狭い店内には紹介された新聞記事がいくつか貼ってある。なかなか有名な駅そば屋さんなのだ。


取手駅名標

  我孫子から勝田行きに乗り、利根川を渡るとすぐ取手である。今日のホテルはここに予約してある。

我孫子2058-2104取手 常磐線 勝田行き

  西口出口の階段を登ってから、こちらの階段からは東口には出られないことがわかり、また階段を下りて上野よりの階段を今度は下る。代々木上原からの乗り越し運賃770円を支払いながら、自由通路について尋ねると東口の交番の先にあるそうだ。明日の関東鉄道常総線は西口にあるので念のため確認をしておいた。ホテルは東口から徒歩3分のところにある。風呂に入って早めに就寝することとした。


取手駅東口イルミネーション

  翌23日。取手駅の自由通路で西口へ向かい関東鉄道常総線の窓口で共通一日自由きっぷを2,300円で購入した。

 
常総線・真岡鉄道(下館〜益子間)共通一日自由きっぷ

  駅員さんが日付印を押すときに手が震え、また11月22日の日付印を押してから、さらにその上から11月23日の日付印を押したのがわかる。何を焦っていたのだろう。このきっぷは、常総線と真岡鉄道(下館〜益子)がセットになっているというなかなか珍しいもので、名前も“自由きっぷ”となっている。益子焼窯元共販センターでの記念品引換券もセットされている。

 

 
取手駅

  構内には常総線開業100周年記念という案内がいたるところにあり、駅スタンプにも「常総線開業100周年記念」と入っている。

 
取手駅スタンプ

  天気は快晴。下館行きと表示されている二両編成の列車に乗り込む。座席はすべてロングシート。


下館行き(水海道乗り換え)の列車

取手0631-0654新守谷 関東鉄道常総線 下館行き(水海道乗り換え)

  非電化路線だが取手から水海道まで複線だ。非電化・複線は珍しいらしい。「ゆめみ野」という新しい駅があった。手元の鉄道地図帳(2010年版)には載っていない。いかにも新駅らしい駅名だ。帰宅後に調べると2011年3月の開業だった。

  つくばエキスプレスとの乗り換え駅である守谷駅で多くの乗客が下車した。

 
列車後部から守谷駅舎

  次の新守谷駅で途中下車しよう。ここは関東の駅百選に選ばれている。

取手0631-0654新守谷 関東鉄道常総線 下館行き(水海道乗り換え)

 

 
新守谷駅

  赤茶色のレンガでできた駅舎は落ち着いた風格があり、黄色く色づいたイチョウとのコントラストが美しい。

  新守谷からはしばらく前方の車窓から眺めることにする。水海道に到着する手前に「南水海道信号場」があるが、どうして複線区間なのに信号場があるのだろう。水海道車両基地の入口にあることが鍵になることは推測できたが、しかし謎である。じっくり見ていたが謎は解決しなかった。


南水海道信号場

  帰宅後に調べると、2004年までは全列車がこの信号場で停車(運転停車)して運転士の交代などが行われていたそうだ。現在ではおそらく何の機能も果たしていないのだろう。

新守谷0707-0714水海道 関東鉄道常総線 下館行き

 さて、水海道でも途中下車する。駅前は閑散としており、朝食でもと思っていたが何もない。


水海道駅名標

 

 
水海道駅

  コンビニらしき建物があったが、そこは学習塾になっていた。時代の波はコンビニを超えたのか? 駅舎で100周年記念グッズの手拭いを買う。

 
100周年記念手拭い ◇ 水海道駅スタンプ

  水海道から先は単線になり、車両も一両でワンマン運行である。しかし乗客は多くて座席はすべて埋まっている。車両の後部から車窓を眺めることにする。右手に見える山はおそらく筑波山であろう。平地にきりっとそびえ立っている。


車窓(水海道〜石下)

水海道0740-0809下妻 関東鉄道常総線 下館行き

 下妻でも途中下車してみたが、やはり朝食にはありつけなかった。


下妻駅名標

 

 

 
下妻駅

  駅舎の周りでは「下妻冬物語第二章イルミネーションナイト2013 〜宮沢賢治☆銀河鉄道の夜〜」が行われていた。これは関東鉄道常総線開業100周年と宮沢賢治没後80年の節目の年の今年にイルミネーションのイベントを行っているのだ。駅前の栗山商店街とのタイアップにて学校単位でペットボトルを使った星座などのオブジェが各所に飾られている。夜だったらきれいなライトアップを見ることができたであろう。


下妻駅スタンプ
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