かめかめ・かめラ
東北紅葉
(岩手県〜宮城県〜山形県)
(2015/11/1-4)

【2 鳴子峡】

(2015/11/2-3)(記 2016/8/21)


東北紅葉10:鳴子峡1

 翌朝、旅の二日目ですが天気は雨模様。これではあまり景色も期待できません。まぁ、気楽にドライブしてみましょう。実は妻は雨女なので、この空模様は想定内なのです(笑)。

 最初の目的地は鳴子です。鳴子温泉には、2011年1月に伊勢原の輪オヤジの遠足で来たことがあります。今回の目的地は紅葉で有名な鳴子峡です。

 そういえば、2011年のオヤジの遠足では東日本大震災の2ヶ月前の福島県浪江町にも足を伸ばしていたのですね。遠い昔のような気もしますし、つい先日のような気もいたします。
 朝、ホテルを出てから、お昼近くになって鳴子に着きました。周囲は紅葉の山々がとてもきれいです。鳴子峡の駐車場に車を止めました。


 鳴子峡レストハウス付近からの紅葉です。雨も小雨になってきました。


 この角度は、よく写真などで見ることがあります。正面の橋は大深沢橋です。


 JR陸羽東線が鳴子峡の展望デッキの下を通っています。




 鳴子峡遊歩道は鳴子温泉駅近くから鳴子峡レストハウスまで続いていますが、現在は東側の多くは閉鎖中になっています。

東北紅葉11:鳴子峡2:鳴子峡遊歩道1


 これが鳴子峡のポスターの写真です。美しい紅葉です。


 鳴子峡遊歩道を下りていきます。ポスターに写されていた橋を下から望みます。赤や黄色の葉がきれいですが、緑色も生えています。




 小さな滝も紅葉に囲まれています。


 小雨の中、切り立った峡谷の間をさらに下っていきます。

東北紅葉12:鳴子峡3:鳴子峡遊歩道2




 遊歩道の終点で、上を見上げると大深沢橋を見上げることになりました。大きな岩が天に向かって突き出ています。


 この先は進入禁止です。地図によると、遊歩道はずっとつながっていて鳴子温泉駅の近くまであるはずです。歩けそうな遊歩道ですが、進入禁止になっているのが柵がないためなのでしょうか。


 この景色の左側を歩ける歩道があるのに閉鎖しているのはもったいないと思います。


 渓谷の流れもきれいです。


鳴子峡

東北紅葉13:鳴子峡4:鳴子峡遊歩道3


 今まで下ってきた遊歩道を今度は登ります。


 紅葉が立体的に見えてきます。




 黄色がよく目立ちます。


 鳴子峡レストハウスまで戻ってきました。

東北紅葉14:日本こけし館




 鳴子峡から少し鳴子温泉駅の方へ戻ったところに日本こけし館がありました。


 いろいろなこけしが陳列されています。


 こんな穴あきパネルもありました。


 館内ではこけし作製の実演が行われていました。


日本こけし館

東北紅葉15:肘折希望大橋

 今日は天気も今ひとつなので、今日の温泉旅館へ向かいましょう。国道47号線(北羽前街道)は、JR陸羽東線に沿って走ります。JR陸羽東線は、奥の細道湯けむりラインとも呼ばれ、沿線に温泉が多いことで知られています。鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉などを通りながら、新庄を抜けて肘折温泉へ向かいます。


 かなりの山奥に来たような感じでしたが、ふと下に視界が開けました。突如として人工的な橋が現れました。


 「肘折希望(のぞみ)大橋」という名前がついています。

 「平成24年4月〜5月の大規模な地すべりにより、県道戸沢大蔵線が約150mにわたり崩落し通行止めとなりました。この路線は、肘折地区と新庄方面を結ぶ重要な路線で、冬期間は地区外へ出るための唯一の道路となっています。このため、冬までに通れる道路の復旧として240.5mの橋梁が計画されました。」

 約半年という短期間で作られたのですね。


 このような急カーブの連続の橋なのです。


 奥に見えるのが肘折温泉です。

東北紅葉16:肘折温泉元河原湯


 今日の宿は「肘折温泉 湯宿 元河原湯」です。


 こちらが入り口です。


 日本秘湯を守る会の提灯が下がっています。


 宿に入るとすぐ右側に銘水栃の井がありました。

2015/11/2
【宿泊】肘折温泉 湯宿 元河原湯

東北紅葉17:貸切風呂


 時間も早かったので、夕食前にまず一風呂。貸切風呂に入浴しました。


 この大きな風呂桶は信楽焼きで特注だそうです。それにしても風情があるお風呂です。身体全体が温まりました。

東北紅葉18:肘折温泉散策1:商店街


 まだ夕食までに時間があるので、肘折温泉を散策してみます。地図右手の元河原湯から地図左手の赤丸の源泉公園まで歩いてみましょう。


 こんな案内図も途中の道端にありました。この案内図では左手から右手へ向かって歩くことになります。


 元河原湯を出てすぐにあるのが大平鮮魚店です。


 路地を進んでいくと右側に横山仁右衛門商店がありました。


 そして左側には総合食品と日用品のお店もありました。温泉街にこんなに一般的なお店があるのは、きっと湯治客が多いのでしょう。


 こちらは精肉店です。


 こちらも商店が二軒並んでいます。湯治もいいですねぇ。

東北紅葉19:肘折温泉散策2:肘折郵便局


 肘折郵便局です。レトロな建物ですね。


 そしてまた商店です。


 山あいの温泉街にしては賑やかな路地です。もちろん温泉宿も道の左右に並んでいます。

東北紅葉20:肘折温泉散策3:薬師神社


 右へ向かうと源泉公園なのですが、ちょっと薬師神社へ寄り道です。


 「かつての肘折の集落では宝永六年(1709)からわずか20年足らずの間に大火が三回も続いたため、火伏せの神様として有名な静岡の秋葉山神社へ村の代表を送るとともに、ここに秋葉山の石碑を建てることにした」と記載されています。


 鳥居と薬師神社への階段です。


 この石碑群が秋葉山神社の石碑でしょうか?


 薬師神社の入り口です。浴衣と草履だったため、この階段を上るのは断念しました。それじゃダメじゃん!(って、春風亭昇太か!)

東北紅葉21:肘折温泉散策4


 さらに進んでいくと源泉公園が近づいてきました。源泉公園の手前にだんご屋がありました。こんなに大きな看板出さなくてもわかるとは思いますが、きっと「だんご」にプライドがあるのでしょう。財布を持ってこなかったので買うことはできませんでした。


 ちょっと見にくいのですが「肘折源泉公園」と書いてあります。遠くに見えるのは肘折ダムです。


 こちらは飲泉所です。


 こちらが源泉ドームです。

東北紅葉22:夕食1


 夕食はご覧のように風情あふれる囲炉裏端です。




 イワナ(かヤマメ)の味噌焼きです。


 柿の白和えです。これはとても美味しかった。今でも味を覚えています。


 これはなんだったでしょうか。馬刺しと牡蠣かなぁ?

東北紅葉23:夕食2


 鍋の具材です。山形牛、しいたけ、野菜、麩などがあります。


 具材を鍋へ投入します。


 柔らかな山形牛と肉厚のしいたけなど、美味しくないわけありません。


 鍋をどかすとご覧のように綺麗に炭がおきています。


 この火で焼き物です。味噌おにぎりに餅と串焼きです。斜め前に座った母親と息子(息子と言っても50歳代)の母親が息子に「貧乏人は餅を早めに裏返すのよ」と話していました。斜め前で、餅を裏返していたのは、、、私です(涙)。聞こえるような声で言わなくてもいいのになぁ。妻と目を合わせて笑いました。

東北紅葉24:夕食3


 もう終わりだろうと思っていたら、なんと、そばが出てきました。量はそれほど多くありませんが、おにぎり・餅にさらにそばです。


 なめこと豆腐の味噌汁付きです。


 そばを食べ終えて部屋へ戻ったのですが、「お客さん、デザートをお忘れですよ」と部屋まで持ってきていただきました。まだ夕食が続いていたのですね。ご足労をおかけいたしました。美味しくいただきました。甘いものは別腹ですね(笑)。

東北紅葉25:朝市


 ゆっくり休んで朝を迎えました。朝市があるというので、妻と二人で出かけました。


 朝市会場は歩行者天国です。


小雨まじりでしたが、ご覧の人だかり。かなり賑わっています。


 商店も開いていますので、こちらでの買い物も可能です。もうコンビニ状態です。


かなり奥の道まで出店がありました。

東北紅葉26:朝食


 散歩の後に朝食です。朝食も色どり鮮やかです。


 食べていると室内で餅つきが始まり、つきたてのお餅も振る舞われました。朝から満腹状態です。

東北紅葉25:帰路


 さて肘折温泉を後にします。肘折希望大橋から肘折温泉を見下ろして別れを告げます。


 来るときには気が付きませんでしたが、こんな看板がありました。「奥羽山脈」高倉山、葉山、月山、鳥海山が見えるそうです。


 どこが何山かはわかりませんが、朝もやと紅葉が相まってなかなか素晴らしい景色です。
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