かめかめ・かめラ
おやじの遠足
飯田線秘境駅紀行
(長野県〜静岡県〜愛知県)
(2010/8/28-29)
【8 中部天竜駅】
(2010/8/29)(記 2010/10/5)
佐久間ダム建設に伴い線路を付替えた様子がこの地図からもわかります。天龍川沿いの線路が大きく東側に迂回しています。
こちらの廃線跡が「青線」で表示してある方がわかりやすいかも知れません。
大嵐駅を出て長いトンネルを過ぎると、車窓には写真のようなきれいな川が顔をのぞかせます。
中部とはこのあたりの地名の中部(なかべ)であり、決して中部地方を指しているのではありません。当初は「なかべてんりゅう」と呼んでいたらしいが、JR化した時に「ちゅうぶてんりゅう」となったようです。
駅舎もあり待合室もあります。
駅構内に「佐久間レールパーク」がありましたが、2009年11月1日に閉園されました。今後は名古屋地区に「JR東海博物館(仮称)」として復活する予定です。
ここで早めの昼食を食べようと考えていましたが、5年前に長男と来た駅前食堂の三好野は営業していません。その並びにある飛竜軒はアイスなどを売っている駄菓子屋のようです。とりあえず中部(なかべ)橋というつり橋を渡って川向こうに行こうとしました。バックパッカーのおやじが我々を追い抜きながら「食事処を探しているのですか?」と尋ねてきました。同好の士のようです。
つり橋から下流の中部(なかべ)大橋を眺めます。
橋から上流を眺めます。魚が肉眼で確認できるほど、水が澄んでいます。
つり橋を渡り終えると、ちょうど地元の人がいて、バックパッカーおやじが情報を聞いてからSさんに伝えられました。見かけよりもいいおやじです。NPO法人のお店「いどばた」で何とか食事にありつけるとのことです。ところがおやじは「いどばた」を通り越して先に行ってしまいました。Sさん曰く「あのおやじは食事よりもビールを探してさらに先に行った」と。
店に入ると11時でした。ちょうど開店したばかりです。近所の主婦の方々がNPO法人として活動しているようです。営業時間は11時から14時までで、火曜日定休です。そばはまだ準備できていなかったので、ざるうどんを食べました。その他、お総菜の種類も多彩であり、なかなかよい店に出会ったものです。こんなサプライズの出会いに、そしてNPO法人に感謝です。駅へ戻ると、ちょうど特急ワイドビュー伊那路2号が中部天竜駅を出発するところでした。
中部天竜駅を特急ワイドビュー伊那路2号が出発
もう少し時間があるので、飛竜軒でアイスを食べようとガラス戸を開けると、なんとそこにはビールがありました! またまたサプライズです! あのおやじはどこまで行ったのでしょうか。駄菓子屋だと思っても、地方ではよろづ屋的な側面もあるのだと、改めて思いました。まさに灯台下暗しです。アイスはその場で食べ、ビールは車内用に買い込みました。このお店のオババは、氷川きよしの大ファンだそうで、店内は氷川きよしのポスターなどで満載でした。おもしろいお店です。帯状疱疹の痛みは氷川きよしの歌を聴いても癒されないなどと言っていました。おもしろいオババです。
さて、中部天竜駅に戻って、豊橋行きの普通列車に乗り込んで乾杯です。
【旅程】
大 嵐 10:19〜10:44中部天竜 飯田線
【1 飯田線へ】
【2 中井侍駅】
【3 為栗駅】
【4 平岡駅&龍泉閣】
【5 田本駅】
【6 小和田駅】
【7 大嵐駅】
【8 中部天竜駅】
【9 飯田線&東海道本線】