かめかめ・かめラ
南三陸紀行
(岩手県)
(2014/11/22-24)

【7 SL銀河(釜石〜遠野)】

(2014/11/24)(記 2015/5/2)

南三陸紀行54 SL銀河(1)


釜石線(釜石〜青笹)

 釜石駅からはJR釜石線で遠野を経由して新花巻まで行きます。銀河ドリームライン釜石線という別名がついています。陸中大橋から上有住を経て足ケ瀬に向かう場所は仙人峠といって、標高差の大きい交通の難所でした。



 JR釜石線の駅スタンプです。「陸中海岸にそびえる大観音の駅」とは平田駅から見えた釜石大観音のことでしょう。



 こちらはSL銀河のスタンプです。



 SL銀河は全席指定制で、釜石から花巻まで運行されますが、釜石から遠野までのチケットを取りました。乗車券とは別に指定席料の820円がかかります。休日を中心に走っていますが、今年(2014年)は11月いっぱいの運行です。



 待合室の列車案内です。どこにもSL銀河の記載はありませんが、この10時55分発の花巻行きはまさしくSL銀河のことです。



 ホームに行くと腕木式信号機を模した案内板に「ラ オツェアーノ 釜石」と書いてあります。これはエスペラント語で太洋を意味しており、釜石線の駅にはすべてこのようなエスペラント語の愛称が記されています。



 SL銀河の最後尾が見えてきました。期待感が高まります。
南三陸紀行55 SL銀河(2)



 最後尾の4号車の外装のシンボルははくちょう座です。



 3号車の外装のシンボルはわし座です。

 

 2号車の外装のシンボルはいて座です。

 

 1号車の外装のシンボルはさそり座です。



 車両はキハ143系です。



 先頭の蒸気機関車に人が集まっています。



 皆さん、記念写真を撮っていますが、かなりの逆光です。



 人が少なくなってから、できるだけ逆光にならないように撮影したのがこれです。コンパクトデジカメの限界です。プレートにはC58239と記載してありました。
南三陸紀行56 SL銀河車内(1)



 これは入場時にいただいた記念のブックマークです。



 こちらは車内の売店で買ったSL銀河のストラップです。



 車内の様子です。SL銀河のいろいろな写真やデザイン画が展示してあります。



 こちらは車内売店のある4号車の中の様子です。ソファーでくつろげるようになっています。

 

 アーティスト賢治の作品展です。地元の大スター宮沢賢治ゆかりのものがありとあらゆるところに展示されています。SL銀河というのも、もちろん銀河鉄道の夜からのものです。

 

 座席の様子です。落ち着いた座席になっています。



 窓の上には半円状のステンドグラスがありました。



 賢治リアリズムとあり、宮沢賢治の年表などが展示されています。

 

 ソーシャルデザインと賢治が展示されています。
南三陸紀行57 SL銀河車内(2)

 

 まだまだ宮沢賢治関連の展示が続きます。



 イーハトーブと賢治です。



 各駅の名前とそのエスペラント語の愛称の一覧表がありました。



 カラフルな南部鉄器です。最近はカラフルな南部鉄器は外国で愛用されているようです。

 

 こちらは月と星のミュージアムです。



 次の停車駅は陸中大橋です。おしゃれな案内表示です。ちなみに停車駅は、釜石ー陸中大橋ー上有住ー遠野ー宮守ー土沢ー新花巻ー花巻です。



 乗車後、車内検札時にアテンダントからSL銀河の記念乗車証が配られました。
南三陸紀行58 陸中大橋駅

 指定された座席に座り出発を待っていると、近いけどバラバラの席となった両親と子供の三人家族が乗ってきました。私が席を譲れば三人が横一列になれるため、窓際の席(12A)から通路側の席(14B)へと移りました。家族は近い方がいいですからね。鉄っちゃんイメージアップ作戦第二弾となりましたでしょうか。


釜石線(釜石〜青笹)

 さてSL銀河は釜石を定刻に出発しました。小佐野、松倉、洞泉は通過して次の停車駅は陸中大橋です。



 発車前に1号車にプラネタリウムがあるのを発見しました。係員に尋ねると整理券をもらって10分間のプラネタリウムを体験できるというものでした。早速整理券をお願いすると、11時集合で11時5分からの最初の上映の回でした。

 プラネタリウム自体はまあまあでしたが、周りの乗客、特にお子さんの声が聞こえるために説明アナウンスがはっきりと聞き取れません。終了後に係員に苦情を言っている人もいました。いい企画なのに残念です。



 プラネタリウムが終わって席に戻ると、SL銀河は登り坂を煙を吐きながら走っています。

 

 もうすぐ陸中大橋に到着するという時、右側に写真のような旧釜石鉱山の鉱石を貨物に乗せて積み出すためのホッパーの跡が見えてきました。



 11時27分に陸中大橋駅へ到着しました。ここで対向列車待ち合わせのため10分間停車します。エスペラント語ではミナージョ(鉱石)という愛称がついています。もちろん旧釜石鉱山からのネーミングでしょう。



 駅の進行方向にはこれから入るトンネルが見えます。その右側にもトンネルらしきものが見えますが、旧線のトンネルなのでしょうか?

 

 蒸気機関車では点検が続いています。



 10分間の停車時間を利用して記念写真をパチリ、パチリ。釜石駅と同様に逆光になってしまっていますが、そんなこと関係ないようですね。

 

 自分の乗った2号車の様子です。



 アテンダントの方々も記念写真に協力しています。
南三陸紀行59 陸中大橋〜上有住


釜石線(釜石〜青笹)

 出発の時刻になりました。陸中大橋を出ると、先ほどのトンネルに入ってぐるっと左にカーブして180度回っています。この地図ではわかりにくいのですが、



 こちらの地図ではっきりするでしょう。それにしてもすごいトンネルですね。




陸中大橋〜上有住車窓

 トンネルを抜けると、左眼下には、さきほどの陸中大橋駅が見えてきます。180度回りながら高度を稼いでいるのです。不思議な感じがします。



 次の駅の案内表示もアテンダントが手作業で入れ替えていました。



 山登りは蒸気機関車も大変です。そもそもこのSL銀河は客車にも動力があるのですが、昔の蒸気機関車はきっとあえぐようにこの坂を登ったに違いありません。



 車内見物をすると、こんなものもありました。「下ノ畑二居リマス 賢治」。
南三陸紀行60 上有住駅



 上有住駅に到着しました。ここで5分間の停車です。




上有住停車中

 やっと順光で機関車を撮影できました。

 

 天気がいいので機関車が輝いています。
南三陸紀行61 遠野到着



 上有住駅を出てから遠野駅まで41分間も止まりません。アテンダントも心得たもので、お客さんが退屈するだろう時期を見計らって、「帽子をかぶって記念写真を撮りませんか?」とやってきました。かわいい女性だったの、ついついお願いしてしまいました(笑)。はぁ、ちょっと恥ずかし・・・・・



 いつの間にかアテンダントが駅名表示を交換していました。



 遠野駅に到着しました。私はここで下車して24分後の普通列車に乗り換えますが、SL銀河は遠野で1時間14分停車します。蒸気にする水の補給をするのでしょうか。

 

 たっぷりと時間があるのでまたまた記念写真です。



 客車も順光を浴びて輝いています。

釜石1055ー1241遠野 釜石線 SL銀河
南三陸紀行62 SL銀河切り離し

 


SL銀河切り離し準備

 ここで一旦、蒸気機関車と客車が切り離されます。

 




SL銀河切り離し

 切り離されてホームの先に移動しました。
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