かめかめ・かめラ
国鉄最長片道きっぷ妄想旅1964年10月
【1 第1日〜第5日】

(記 2022/2/24)

1964年9月29日-30日

 国鉄最長片道きっぷの旅へ出るべく、上野から北海道へ向かう。一筆書きできる経路で最長なものを走破するのである。実際に旅に出たわけではなく時刻表(1964年(昭和39年)10月号)の上での妄想旅である。自分で決めた簡単なルールは以下のようである。

★経路はデスクトップ鉄さんのサイトを参考にした。これによると1964年10月1日時点の経路は12,334.7km(鉄道12,133.7km+航路201.0km)となる。
★原則として6時から18時までを移動時間とし、優等列車をあまり使わないようにした。
★宿泊は時刻表(1964年(昭和39年)10月号)の日本観光旅館連盟案内に掲載されている宿泊施設とした。

 出発地は北海道十勝地方の広尾駅。広尾線の終点の駅である。そこまでの移動は国鉄最長片道きっぷの経路ではないので、遠慮なく特急を利用する。

00-1上野1330-2355青森 特急はつかり(常磐線経由)

 まずは上野駅13時30分発の特急はつかりである。1958年(昭和33年)10月1日(サンサントオ)に東京以北の初の特急列車として運転を開始した。浅草あたりをぶらついて昼食を食べてから上野に移動する。特急はつかりに10時間以上乗ることになるが、まだまだ序の口である。列車は常磐線経由で北上する。仙台駅で5分停車するので、名物の「栗めし」を購入し夕食として車内で食べよう。夜になりウトウトしていると終着青森を告げる車内放送があった。





00-2 青森0015-0435函館 青函連絡船内

 真夜中に青函連絡船への乗り換えである。列車を降りてホームを移動する乗客の流れにのって乗船する。移動している間に日付がかわり9月30日になった。

00-3 函館0455-1328帯広 特急おおぞら

 早朝の函館で旭川・釧路行きの特急おおぞらに乗り換える。旭川行きではなく、釧路行きの車両に乗り込む。特急おおぞらは1961年(昭和36年)10月1日(サンロクトオ)に北海道での初の特急列車として運転を開始した。
 函館から室蘭・苫小牧を回る経路(海線)で札幌に向かう。札幌で向きを変え、滝川で旭川行きを分割して根室本線を東へ向かう。帯広には13時28分着。ふじもりで豚丼を食べてから駅の近くの公園のベンチで横になろう。









00-4 帯広1550-1741広尾

 帯広からは広尾線で終点の広尾に向かう。途中には愛国駅や幸福駅(時刻表には掲載されていないが大正駅と中札内駅の間にある)があり、なんだか幸せになってくるようだ。



【0日目の行程:出発駅時刻-到着駅時刻 所要時間 距離 路線名 種別 列車番号】
00-1 上野1330-2355青森 10時間25分 740.4km 常磐・東北 特急はつかり 1D
00-2 青森0015-0435函館 4時間20分 113.0km 青函連絡船 1
00-3 函館0455-1328帯広 8時間33分 587.5km 函館・室蘭・根室 特急おおぞら 1D
00-4 帯広1550-1741広尾 1時間51分 84.0km 広尾 819D

 今夜の宿は東陽館(→ホテル東陽館 として営業中)。明日からの長旅に備えてゆっくり休もう。


1964年10月1日

01-1 広尾0806-1005帯広

 今日から国鉄最長片道きっぷの旅がスタートする。門出を祝ってくれるように天気は快晴。帯広からの始発列車が7時48分に到着し、折り返して広尾から帯広に向かう列車となる。8時少し前にはホームに立ち、大きく深呼吸をして気合を入れよう。広尾を出ると、列車は十勝平野を北へ向かう。



01-2 帯広1038-1147新得

 帯広で33分の待ち時間の後、十勝平野を今度は西へ向かう。標高が少しずつ高くなっていく。新得では、駅の近くのそば処せきぐちで名物の新得そばを堪能する。

01-3 新得1254-1530滝川 急行阿寒

 新得からは急行阿寒に乗車する。急行阿寒は昨年(1963年(昭和38年))6月から札幌・根室間で運行が開始された。日本三大車窓の一つである狩勝峠越えの雄大な景色を楽しみながら、富良野を経て滝川に到着する。



01-4 滝川1546-1705旭川

 滝川からは函館本線の普通列車で旭川へ。まだ17時を過ぎたばかりだが今日は旭川で宿泊とする。旭川といえばラーメンかな。夕食は蜂屋でゆっくり楽しもう。



【1日目の行程:出発駅時刻-到着駅時刻 所要時間 距離 路線名 種別 列車番号】
01-1 広尾0806-1005帯広 1時間59分 84.0km 広尾 814D
01-2 帯広1038-1147新得 1時間9分 43.8km 根室 930D
01-3 新得1254-1530滝川 2時間36分 139.1km 根室 急行阿寒 402D
01-4 滝川1546-1705旭川 1時間19分 55.3km 函館 317

 宿泊はニュー北海ホテル(→2004年閉館)。5000円の部屋が空いていたらそこへ泊まりたいものだ。妄想だからね。




1日目の行程(赤)広尾→帯広→富良野→滝川→旭川
1964年10月2日

02-1 旭川0602-1249北見

 旭川から石北本線の普通列車で北見へ向かう。上川で24分、遠軽で15分停車し、結局184.7Hを6時間47分かかる。山間を走っていき、石北トンネルを過ぎると、奥白滝-上白滝-白滝-旧白滝(仮乗降場)-下白滝と5つの白滝駅シリーズが続く。遠軽でスイッチバックして北見へ。昼食は北見駅の近くで急いで食べる。



02-2 北見1334-1607池田 準急第2池北

 北見からは地北線に乗り換える。ここは準急を利用する。準急といっても北見を出てから、訓子府、置戸、陸別、足寄、本別と停車するだけで池田に到着する。陸別は日本一極寒の地として知られている。



02-3 池田1619-1850釧路

 池田で12分の待ち合わせで普通列車の釧路行きに乗り換える。この列車は昨日23時20分に函館駅を出発した列車だ。厚内をでると右手に薄暮の太平洋が広がる。釧路にはやや遅めの18時50分着である。夕食はレストラン泉屋で名物のスパカツを食べる。



【2日目の行程:出発駅時刻-到着駅時刻 所要時間 距離 路線名 種別 列車番号】
02-1 旭川0602-1249北見 6時間47分 184.7km 宗谷・石北 527
02-2 北見1334-1607池田 2時間33分 140.0km 池北 準急第2池北 908D
02-3 池田1619-1850釧路 2時間31分 104.1km 根室 419

 宿泊は釧路東映ホテル(→釧路ロイヤルインで営業中)。空いていれば、もちろん7000円の部屋で(笑)。




2日目の行程(青)旭川→遠軽→北見→池田→釧路
1964年10月3日

03-1 釧路0630-0921厚床

 釧路からは根室本線を東へ。門静を過ぎると右手にパァーッと太平洋が広がる。厚岸湖を右手にみながら、列車は別寒辺牛湿原の中を走る。



03-2 厚床0925-1026中標津

 厚床からは4分の乗り換えで、標津線の車中の人となる。根釧台地を北へ進み、中標津でまた乗り換える。



03-3 中標津1054-1157標茶

 中標津から標茶へ向かう。昼食は標茶駅近くの江戸天で天ぷらそばをいただく。



03-4 標茶1323-1501斜里 準急第2わこと

 ゆっくりと昼休みをとった後、準急第2わことに乗る。釧網本線沿線の屈斜路湖にある和琴半島にちなんだ列車名である。釧路川沿いを北上し、峠を過ぎると緑という名前の駅がある。さらに北上して斜里で下車する。このまま乗っていても網走に到着するが、列車からオホーツ海をゆっくり眺めたいので斜里で小休止というわけである。

03-5 斜里1653-1742網走

 時間があるので斜里駅からオホーツク海まで歩いてみる。20分ほどで海岸へ出る。そこで時間をつぶしてから駅へ戻る。斜里からは海岸沿いを北西へ進む。右手には夕暮れのオホーツクが手にとるようによく見える。夕食は寿し安で、寿司とビールでちょっと一杯!



【3日目の行程:出発駅時刻-到着駅時刻 所要時間 距離 路線名 種別 列車番号】
03-1 釧路0630-0921厚床 2時間51分 90.5km 根室 441
03-2 厚床0925-1026中標津 1時間1分 47.5km 標津 333D
03-3 中標津1054-1157標茶 1時間3分 47.1km 標津 318D
03-4 標茶1323-1501斜里 1時間38分 83.7km 釧網 準急第2わこと 608D
03-5 斜里1653-1742網走 49分 37.3H 釧網 648D

 今夜の宿泊は網走湖荘(→ホテル網走湖荘として営業中)。網走湖の近くでゆっくりと休もう。




3日目の行程(茶)釧路→厚床→中標津→標茶→斜里→網走
1964年10月4日

04-1 網走0546-0847中湧別

 網走の朝は早い。5時46分の湧網線の始発で出発する。能取湖畔には真っ赤な絨毯に例えられるサンゴ草群落地があるが、すでに時期が過ぎてしまったようだ。サロマ湖が右手にみえるともうすぐ中湧別である。



04-2 中湧別0942-1303名寄

 中湧別で約1時間の待ち時間がある。中湧別からオホーツク海をみながら興部へ。興部からはオホーツク海を離れ、天北峠へと西へ向かう。そして名寄盆地の中心地の名寄へ到着する。昼食時だがそれほど時間がない。駅近くの三星食堂で煮込みジンギスカン定食を急いで食べて駅へ戻る。



04-3名寄1346-1713南稚内 急行天北

 名寄からは小樽始発の急行天北で、天塩川沿いを北上し音威子府で6分の停車。ここからは天北線で北東を目指す。浜頓別を過ぎ左手にクッチャロ湖をみながら北上し、宗谷湾が見えると南稚内へ到着する。夕食はどうしよう。寒いので味噌ラーメンでも食べようか。





【4日目の行程:出発駅時刻-到着駅時刻 所要時間 距離 路線名 種別 列車番号】
04-1 網走0546-0847中湧別 3時間1分 94.7km 湧網 922D
04-2 中湧別0942-1303名寄 3時間21分 121.9km 名寄 626D
04-3 名寄1346-1713南稚内 3時間27分 202.0km 宗谷・天北 急行天北 2301D

 宿泊は喜登旅館(→ホテル喜登として営業中)。最北の稚内でゆっくりと休もう。




4日目の行程(黒)網走→中湧別→興部→名寄→音威子府→浜頓別→南稚内
1964年10月5日

05-1 南稚内0649-0802幌延

 南稚内6時14分発の急行宗谷に乗ると幌延着が7時10分。これでは羽幌線の急行はぼろ(6時35分発)に間に合わない。そこで次の6時49分の普通列車で幌延へ。途中で日本海越しに利尻島(利尻富士)が見える。



05-2 幌延0808-1137留萌

 わずか6分の乗り換えで羽幌線の普通列車に乗る。天塩からは右手に日本海が見える。留萌に着いて乗り換え時間は10分。急いで駅構内のそば屋でにしんそばを手繰る。



05-3 留萌1147-1227石狩沼田 準急るもい1号

 乗ってきた列車はここ留萌から準急るもい1号旭川行きになる。恵比島の次の石狩沼田で下車。



05-4 石狩沼田1315-1650札幌
 札沼線に乗り換えて石狩川右岸を札幌へ向かって南下する。



05-5 札幌1705-1756岩見沢

 札幌からは函館本線に乗り換え、岩見沢へ向かう。上幌向を過ぎ室蘭本線が右側から合流するともうすぐ岩見沢である。夕食は西谷食堂で、がっつりとカツ丼をいただこう。



【5日目の行程:出発駅時刻-到着駅時刻 所要時間 距離 路線名 種別 列車番号】
05-1 南稚内0649-0802幌延 1時間13分 57.3km 宗谷 328D
05-2 幌延0808-1137留萌 3時間29分 141.1km 羽幌 2817D
05-3 留萌1147-1227石狩沼田 48分 35.7km 留萌 準急るもい1号 2807D
05-4 石狩沼田1315-1650札幌 3時間35分 113.9km 札沼・函館 622D
05-5 札幌1705-1756岩見沢 51分 40.6km 函館 879D

 宿泊は岩見沢ホテル(→岩見沢ホテル4条岩見沢ホテル5条で営業中か)。




5日目の行程(紫)南稚内→幌延→留萌→石狩沼田→札幌→岩見沢
【1 第1日〜第5日】  【2 第6日〜第10日】  【3 第11日〜第15日】  【4 第16日〜第20日】  【5 第21日〜第25日】  【6 第26日〜第30日】  【7 第31日〜第35日】  【8 第36日〜第41日】