かめかめ・かめラ
九州・中国紀行
(岡山・広島・山口県〜九州)
(2007/9/16-23)

【3 薩摩から肥後へ】
(日豊本線・鹿児島本線・指宿枕崎線・九州新幹線)
(2007/9/18)(記 2007/10/13)


 昨晩の痛飲のおかげでグッスリと眠ることが出来た。朝5時45分の目覚ましで起床。今日は火曜日の平日である。

 
9月18日の予定 ◇ 都城駅

日豊本線【都城06:46〜08:09鹿児島中央】特急きりしま1号 [日豊本線完乗]

 朝一番の特急きりしま1号で鹿児島中央へ向かう。都城駅は通学の高校生の乗降客で賑わっていた。ホームには昔の名残の洗面台があった。

 
都城駅名標 ◇ ホームの洗面台

 
特急きりしま ◇ 行き先表示

 朝食は、駅前のコンビニで買った「秋の五目ちらし(390円)」だ。車内でさっさと食べてしまおう。

 
車内 ◇ 秋の五目ちらし

 特急きりしまは、霧島神宮駅の手前で日豊本線最高地点(369m)を越え、国分駅あたりからは、通勤客が多くなり、加治木駅で満席近くなった。右手に見えていた霧島連峰が見えなくなると、海岸沿いになり今度は左手に桜島が雄大な姿を見せるようになる。そして竜ヶ水駅を通過する。この駅は1993年の水害で大きな被害を受けた。その時の救助の様子はプロジェクトXにも取り上げられた。いわゆる竜ヶ水の奇跡である。確かに山が海に急に落ち込んだ地形をしており、鉄砲水が出ても不思議ではない場所である。

 
車窓(山) ◇ 車窓(桜島)

 鹿児島中央駅に到着し、これで日豊本線に完乗である。昔の西鹿児島駅である。ここで鹿児島本線に乗り換えて川内まで行く。車両は2両ワンマン転換クロスでなかなかおしゃれである。鹿児島本線は、現在では、門司港〜八代と川内〜鹿児島の二つに分断されている。

 
鹿児島中央駅舎 ◇ 駅ビル上空

鹿児島本線【鹿児島中央08:25〜09:14川内】普通 [鹿児島本線完乗]

 
車両 ◇ 車内

 
トイレ ◇ 車窓

 約50分で川内駅に到着した。分断された鹿児島本線にもこれで完乗である。車内は涼しいが、外気は猛暑である。4日後の9月22日には“川内大綱引”が開催されるようで、駅の構内に大きな綱が展示してあり、ポストの上のカッパも綱を持っている。

 
川内駅名標 ◇ 川内駅

 
川内大綱引 ◇ ポストのカッパも綱を持つ

九州新幹線【川内09:53〜10:06鹿児島中央】つばめ35号 川内〜鹿児島中央 特急券840円、運賃910円

 また鹿児島中央駅へ戻らねばならない。帰りは九州新幹線を利用しよう。九州新幹線は周遊きっぷに含まれていないので、別途の出費になる。九州新幹線はつばめ号であり、車内は和風のシックな造りになっている。車内放送は、日本語と英語の他に、韓国語と中国語でも行われており、地域性が感じられた。さて在来線では約50分かかったが、新幹線ではわずか13分である(笑)。しかしほとんどトンネルで景色はあまり楽しめない。

 
九州新幹線川内駅名標 ◇ オレンジカード「つばめ」

 
新幹線車両 ◇ 車内

 
車内 ◇ 洗面所

 
電話室 ◇ テーブル

 
車体マーク

 鹿児島中央駅の新幹線ホームからは桜島が望め、駅前には路面電車が走っている。さて今度は指宿枕崎線に乗り換えである。

 
新幹線ホームから桜島 ◇ 屋久杉のベンチ

 
中央駅前電停 ◇ 路面電車車両

指宿枕崎線【鹿児島中央10:40〜11:33指宿】特快なのはなDX3号 指定券300円

 特別快速なのはなDX3号で指宿を目指す。黄色い車体で、3両転換セミクロス車両で和風な感じでイスはフカフカである。海側の指定席を確保することができたが、指定席はガラガラだった。谷山までは市街地を走り、路面電車と並走する区間もある。

 
特快なのはなDX3号

 
自由席 ◇ 指定席

 
指定席 ◇ 指定席展望席

 
テーブル ◇ 市電と並走

 左手には錦江湾が広がり、その向こうに桜島が見える。南国風の景色が混ざるようになってきた。喜入には日本最大の石油備蓄基地があり錦江湾の向こうにその姿が望める。

 
南国風の車窓 ◇ 車窓(桜島)

 
車窓(桜島とやし) ◇ 喜入の石油備蓄基地

 指宿に到着した。今度は6分の乗り換え時間で隣のホームの各駅停車で枕崎を目指す。2両セミクロス車である。進行方向海側の座席を確保することができた。ヘッドマークには「のんびりゆっくり号(Go)」と書いてある。

指宿枕崎線【指宿11:39〜12:53枕崎】普通 [指宿枕崎線完乗]

 
枕崎行き列車 ◇ 行き先表示

 指宿を出て三つ目の停車駅では西大山駅に到着した。この駅はJR最南端の駅として知られている。

 
西大山駅

 
西大山駅 ◇ 開聞岳

 西大山駅を過ぎると開聞岳が左手に見えて来たので、写真を撮ろうとすると、反対側の座席に座っていた地元の年配の男性が、「もう少し行ったところからの方がきれいに見えますよ」と教えてくれた。なんと親切なんだろう。薩摩川尻駅〜東開聞駅が絶好の写真スポットらしい。「ここからしばらくはチャンスです」と教えてくれた。お礼を言いながら、話をすると、開聞岳は標高924mだが頂上までは約3時間かかることや、隣の開聞駅にはいつでも花をつけている桜の木があることなどを教えてくれた。写真には撮ることができなかったが、開聞駅の桜の木は、確かに一輪だけ開花していた。不思議である。入野駅を過ぎると、「ここから海の向こうに枕崎が見えますよ」と教えてくれた。海岸線にカーブがかかっているために、海の向こうに坊ノ岬がきれいに見える。その男性は西頴娃駅で下車していった。


車窓

 枕崎駅に到着し、指宿枕崎線にも完乗である。この駅は、日本最南端の“終着駅・始発駅”と書いてある。しかし無人駅であり、ホームにつながる細い通路を通っていくと駅前バス乗り場に出るだけで、駅の存在感が少ない。

 
枕崎駅名標 ◇ 車止め

 
枕崎駅 ◇ 最南端の終着駅

 午後1時になり、お腹が空いてきたので、駅前のショッピングセンターのフードコートで焼きそばを食べる。しかし直射日光を浴びるとものすごく暑い。後で知ったが、気温は35〜36度くらいだったらしい。


焼きそば(ミックス)

鹿児島交通(バス)【枕崎13:30〜15:25鹿児島中央】 1,150円

 さてまたまた鹿児島中央駅に戻るが、バスを利用する。かなりの大型バスが路線バスとしての職務を担うようである。列車よりもバスの方が便利なのかも知れない。

 
駅前バス停 ◇ 大型バス


バスからの車窓

九州新幹線【鹿児島中央15:45〜16:23新八代】つばめ16号 [九州新幹線完乗] 特急券2,410円、運賃2,420円

 本日3度目の鹿児島中央駅である。またまた九州新幹線に乗り換え新八代へ向かう。午後になり西から太陽を浴びた桜島は、午前中とは違う顔を見せていた。九州新幹線の70%はトンネルであり、車窓が楽しめるのは出水(いずみ)駅前後であり、ここでは左手に八代海が少しだけ顔を覗かせる。九州新幹線も完乗となった。

 
新幹線ホームから桜島 ◇ つばめ


車窓

 新八代駅ではリレーつばめに乗り換えるのだが、同じホームの反対側なので、3分あれば全く問題ない。

鹿児島本線【新八代16:26〜16:48熊本】特急リレーつばめ16号

 
特急リレーつばめ@熊本駅


車窓

鹿児島本線【熊本17:03〜17:07上熊本】普通

 熊本駅でリレーつばめから下車し、銀水行きの普通列車に乗り換え、上熊本駅を目指す。2両ワンマンロングシートである。ロングシートだが色は黒く、内装は黄色くなっており、JR西日本よりも断然おしゃれな車両である。

 
銀水行き列車 ◇ 行き先表示

 
上熊本駅名標 ◇ 上熊本駅舎

 上熊本駅からは熊本電鉄に乗り換える。目指すは“かめかめステーション”対象駅の亀井駅である。

熊本電鉄【上熊本17:20〜17:29北熊本】普通 上熊本〜亀井 180円

 緑色の列車は、年季が入っており、エアコンの設備もない。もちろん1両ワンマンでロングシートでトイレなしである。この暑さでは車内は蒸し風呂状態である。こんな列車ばっかりなのかな、熊本電鉄は、と懐疑的になる。

 
熊本電鉄上熊本駅 ◇ 北熊本行き列車

 
車止め ◇ 北熊本駅

 北熊本駅で乗り換えて、御代志駅行きで亀井駅へ向かう。御代志行き列車は、2両ワンマンだがエアコンが付いていた!


御代志行き列車

熊本電鉄【北熊本17:31〜17:34亀井】普通

 たちまち亀井駅に到着した。想像していたよりも、明らかに小さな駅だった。かわいらしさすら感じてしまう。

 
亀井駅名標 ◇ 亀井駅全景

熊本電鉄【亀井17:43〜17:52藤崎宮前】普通 亀井〜藤崎宮前 170円

 折り返して藤崎宮前駅まで行く。今日のホテルは東横イン熊本水道町電停前なので藤崎宮前駅から徒歩10分くらいなのだ。

 
藤崎宮前行き列車 ◇ 車内

 
列車@藤崎宮前駅 ◇ 藤崎宮前駅全景

 汗ビッショリになりながらホテルまで歩きチェックイン! そしてしばらく休憩し、麺劇場“玄啓”へ行き、ラーメンと卵かけご飯を食べてしまい、ちょっと食べ過ぎたなぁと反省しながら今日の予定は無事終了。


麺劇場“玄啓”店内

 
玄啓流拉麺 ◇  日本一のこだわり卵かけご飯
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