かめかめ・かめラ
年末四国紀行
(岡山県〜香川県〜愛媛県〜高知県〜徳島県)
(2013/12/28-2014/1/1)

【1 幸運のダブルブッキング!】

(2013/12/28-29)(記 2014/3/15)


12月28日(土)

 2013年12月は急に年末に連休が取れることになり、あわてて12月28日夜の寝台特急サンライズのチケットを取ろうと思いましたが、案の定帰省客にて満席となっており、やむを得ず新幹線で移動することになりました。この日の午前中の仕事を終えて一度自宅へ帰り、荷物の確認をしてから旅路へ出発となりました。

 早めに小田原へ移動し駅ビルラスカで本を買い、新幹線ホームへ移動しました。小田原からひかりで名古屋へ、そしてのぞみに乗り換えて岡山へ行くのです。いつもなら自由席なのですが、帰省ラッシュのことも考えて、指定席を確保しておきました。このことがハプニングを呼ぶことになろうとは・・・・・


のぞみ指定席


小田原駅

 ひかりは早い、早すぎます! 名古屋までわずか1時間11分です。そしてのぞみに乗り換えます。乗り換え時間もわずか6分と接続も完璧です。指定された4号車3番E席に行くと・・・・・・先客がいました。大きなスーツケースを持った若い女性です。きっと年末年始に帰省するのでしょう。最初はこの女性が間違った席に座っているのだろうと思い、「そこは私の席だと思うのですが」と遠慮がちに尋ねると、その女性も自分の切符を取りだしたので、私のものと比べてみました。確かに4号車3番E席です。列車が違うのかと確認すると、同じ「のぞみ185号」と印字されています。それでは日付が違うのかと比べるも「12月28日」と記載されています。これはダブルブッキングの可能性が出てきました。しかし、日本の新幹線でこのようなことがおこるのでしょうか。女性に座ってもらい、車掌さんを探しに行きました。運良く隣の5号車にいた車掌さんに事情を話し確認をお願いしました。やはりダブルブッキングのようでした。しばらくしてから私は何とグリーン車に案内されました! 


グリーン車座席(8号車1番E席)

 「申し訳ありません。こんなことはめったにないのですが、偶然にもピッタリ同時に入力したのかも知れません。」と謝罪されました。当然ながら“めったにないこと”なのでしょうね。結果としてラッキーです。グリーン車の8号車1番E席。私にとっては「一番いい席」となりました(笑)。

 列車が京都駅に着いた時、雪がちらついていました。雪の京都もいいな、と思いながら列車はすぐに京都をあとにします。

 定刻通りに岡山に着きました。お腹がかなり空いています。徒歩で野村を目指します。岡山のB級グルメの一つであるデミグラスソースカツ丼で有名なお店です。野村では「ドミグラスソース」と表しています。駅前の桃太郎大通りを東に向かい、路面電車の西川緑道公園電停を過ぎて次の角を右折した右側にありました。

 
野村外観 ◇ 店内


メニュー

 料亭風の佇まいに少したじろぎましたが、意を決して中に入りました。食券制になっていて、メニューを見てドミグラスソースカツ丼の「子」カツ丼(650円)の食券を買いました。

 
ドミグラスソース子カツ丼

 しばらくして出てきた子カツ丼は、とても粘度の高いデ(ド?)ミグラスソースがかかっています。ロースカツはさくさくしていてもちろん美味しい。カツとご飯の間にはレタスが少々のっていてよいアクセントになっています。



 年内最後の土曜日とあり繁華街は賑わっていました。

 まだ少し足りないので(笑)、岡山駅方面に戻り高島屋近くの小豆島ラーメンを詠うHISHIOに入りました。小ぎれいなラーメン屋さんで女性でも入りやすい店構えです。

 店頭には表彰の履歴が掲示されています。「2013岡山ラーメン博 県内第1位、2013えひめラーメン博 総合第2位、2013岡山ガス展 第一幕第1位、東京ラーメンショー2013 単独出店、2013イベント杯数 10,000杯突破」などと記載されています。いろいろな地域でラーメン博が行われているんだなぁと感じます。街おこしの一環なのでしょうか。

 
小豆島ラーメンHISHIO外観


メニュー

 カウンター席に座り、メニューを眺め、基本メニューであろう醤(ひしお)そば(680円)を注文します。追加のご飯も勧められましたが遠慮しました。

 
醤(ひしお)そば

 小豆島の島醤油のラーメンと書いてあったので、透明なスープを予想していましたが、茶濁したスープでした。スープを飲んでみると、今一つ醤油が出てこない感じです。丼の真ん中にある醤油もろみのオリーブ煮をスープに溶かすと、醤油が前面に少しだけ出てきました。こうして食べるのを前提にしてあるのでしょうか。麺は細ストレートでコシがあります。卓上の一味をふりかけてさらに味を整えました。

 あぁ、少し食べ過ぎたようです。

12月29日(日)

 昨晩食べ過ぎたので、朝食は抜きにしました。今日のスタートは在来線の岡山駅。ホームへ行くと8番線にちょうどサンライズ瀬戸・出雲が到着しました。


サンライズ瀬戸・出雲到着@岡山駅

 よく見ると列車の前面に雪がついています。雪の中を駆け抜けてきたのでしょう。頼もしい列車です。隣の6番線にマリンライナー5号高松行きが入線してきました。この列車に乗るのです。

 まだ夜が明ける前、暗い中をマリンライナー5号が出発しました。途中児島駅で下車しました。ここからはJR四国の管轄になるので乗務員も一斉に交代します。


児島駅スタンプ

 児島駅にはスタンプが設置されています。「鷲羽山と下津井の町並み」と記されています。そういえばこの辺りに下津井電鉄が走っていたことを思い出しました。児島駅を出て児島観光港へ向かいます。といっても徒歩約3分ほどです。


児島観光港の朝焼け

 やっと夜明けになりました。港に朝日が差し込んできました。児島観光港からは塩飽本島(しわくほんじま)への航路が出ています。港の脇に古びた灯台がありました。

 
旧野崎浜灯明台

 近づいてみると旧野崎浜灯明台と書いてあります。1863年に北前船などを入船に導く標識の提示と塩釜明神への献灯を目的として建てられたそうです。高さは約9mで、1974年に倉敷市指定建造物となっています。


児島観光港と旧野崎浜灯明台

 児島駅に戻ります。

 
児島駅

 児島駅はまたデニムの聖地でもあるのです。1960年代に国内で最初にジーンズ生産を手がけたのはここ児島でした。児島駅の約1km北西には児島ジーンズストリートがあります。


四国フリーきっぷ

 ここからは四国フリーきっぷを使用します。児島から先の四国内のJRなどの特急列車の自由席にも乗ることができ、有効期間が3日間の使い勝手のよいきっぷです。
12月28日(土)
伊勢原1433ー1503小田原 小田急線 急行
小田原1608ー1719名古屋 東海道新幹線 ひかり519
名古屋1725ー1904岡山 東海道・山陽新幹線 のぞみ185
12月29日(日)
岡山0637ー0701児島 宇野線・本四備讃線 マリンライナー5
【1 幸運のダブルブッキング!】  【2 いよいよ伊予へ!】  【3 夕陽なき下灘駅】  【4 四万十の清流】  【5 土佐に来たとさ!】  【6 哀愁のスイッチバック:新改駅】  【7 秘境のスイッチバック:坪尻駅】  【8 あわてず阿波へ!】