かめかめ・かめラ
年末四国紀行
(岡山県〜香川県〜愛媛県〜高知県〜徳島県)
(2013/12/28-2014/1/1)
【2 いよいよ伊予へ!】
(2013/12/29)(記 2014/3/15)
特急しおかぜ1号列車表示
瀬戸大橋側方車窓
瀬戸大橋側方車窓
瀬戸大橋前方車窓
特急しおかぜ1号(5両)の先頭車両(自由席)から前方車窓を見ることができます。
瀬戸大橋前方車窓
瀬戸大橋を渡りきり、列車は四国に入りました。
宇多津で高松からの特急いしづち5号(3両)と連結して、8両編成となりました。というわけで先頭車両からの眺めはなくなりました。ここで待ち合わせの対向列車の南風2号の車両前面には雪がついていました。四国の山中も雪のようですね。
海岸寺〜詫間
詫間から雲が多くなってきました。観音寺には積雪があり、雪が降ってきました。今後の天気が心配です。
観音寺駅付近
心配していたら川之江で雪が止みました。そして日の光が差し込んできました。西の空には青空が見えてきました。なんともめまぐるしく変わる天候です。
新居浜駅手前
新居浜駅手前にも積雪がありました。昨夜に降ったのでしょう。新居浜からは学生3人(男2人、女1人)が乗ってきました。模擬試験でもあるのでしょうか? 壬生川、今治と5分遅れています。
今治〜伊予北条 ◇ 伊予北条〜松山
今治〜伊予北条間は23分間停車しません。そのためここで自由席特急券を回収していました。結局松山にも5分遅れて到着しました。
松山駅
今夜宿泊のホテルに荷物を預けて身軽になりました。そして伊予鉄道大手町駅まで歩いて向かいます。地下道を出たところで、お兄ちゃんとお嬢ちゃんを連れたお母さんから道を尋ねられました。「久米駅へ行きたいのですがどこに行けばいいかわかりますか?」と。鉄ちゃんの私もいきなり“久米駅”ではどこにあるかわかりません。「申し訳ありませんが、私は神奈川から来たのでよくわからないのですが」と答えると、「あらっ、私も昔は横浜に住んでいたんですよ」という返事となり、そうなると急に親近感がわくから人間とは面白いものです。地図を持っていたので見せてもらい、久米駅が伊予鉄道横河原線にある駅だということがわかりましたので、「それでしたら大手町駅から乗ればいいですよ。私も大手町駅に行くので、一緒に行きましょう」ということになりました。お嬢ちゃんはお母さんの手を離さずにじっと私の顔を見ています。お兄ちゃんはカメラを片手に路面電車の様子を撮っていました。
伊予鉄道大手町駅の近くにはダイヤモンドクロッシングと呼ばれるポイントがあります。線路が交差するだけなら数多くありますが、片方が軌道線(路面電車)でもう一方が鉄道線で直角に交差するのは日本ではここだけになってしまいました。
大手町ダイヤモンドクロッシング
お兄ちゃんにも声をかけて、これは珍しいんだよといって、一緒に写真を撮りました。向かうからも写真を撮っている人がいますね。
道路を横断して大手町駅に到着しました。券売機で切符を買う前に窓口で一日フリー切符はないかと尋ねましたが、お正月だけしかないとの返事でした。事前にHPで確認していたのですが、運用は変わっていなかったのですね。再び券売機に戻り、高浜までの350円の切符を買いました。
大手町駅名標
大手町駅ホームからダイヤモンドクロッシングを行く路面電車を見る
母子連れは反対側のホームで久米方面の電車を待っています。お嬢さんに手を振って別れを告げ、3両ロングシートの列車に乗りました。
大手町ダイヤモンドクロッシング
大手町ダイヤモンドクロッシング
伊予鉄道後方よりダイヤモンドクロッシングを眺めました。
次の駅は古町。そして古町から次の衣山駅までは高架となっており市内の主要道との交差はありません。
JR予讃線をアンダーパス
西衣山駅過ぎでJR予讃線をアンダーパスしています。三津駅を出ると左手に港が見えてきます。この辺りで途中下車してブラブラしてもいいのですが、先を急ぐことにします。
港山〜梅津寺
港山駅を出るとすぐに海岸沿いに飛び出します。距離は短いですが、海岸近くを走っているのですね。
梅津寺〜高浜(複線用地あり)
梅津寺までは複線でしたが、ここから終点の高浜までの一区間は単線のようです。しかし、よく見ると複線用地が確保されています。これから複線化するのでしょうか。
高浜駅
終点の高浜駅に到着しました。三津駅からのった祖母・娘・孫と思われる親子三代家族連れの面々はここから松山観光港へ連絡バスで向かうようです。改札口の近くに松山観光港バス連絡の出口が別にありました。
高浜駅舎
高浜駅舎はなかなか渋い木造駅舎です。
高浜港入口
高浜港
高浜駅の正面には高浜港があります。わずか徒歩1分です。高浜港からは、中島汽船が、中島(なかじま)・釣島(つるしま)・野忽那島(のぐつなじま)・睦月島(むづきじま)・怒和島(ぬわじま)などへの航路が出ています。
高浜駅からは松山市駅を通って横河原線の終点である横河原駅まで直通の電車に乗りました。
東京ラブストーリーロケ地
来るときには気がつきませんでしたが、梅津寺駅は東京ラブストーリーのロケ地でもあるのですね。テレビドラマを見ていなかったせいかあまり感慨が湧きませんでしたが、人気のドラマだったようですから、人によってはそのシーンを思い出したりしているのでしょう。
梅津寺〜港山
海沿いのきれいな景色です。
古町車両基地
古町駅には郊外電車と路面電車双方の車両基地があります。そして電車は中心駅の松山市駅へ。そこで2分間の停車後に横河原駅に向けて出発します。大手町駅で別れた母子の降りたであろう久米駅もありました。
横河原駅
松山市駅からわずか30分で横河原線の終点の横河原駅に到着しました。この一つ手前は、愛大医学部南口駅という名前の駅でした。愛媛大学医学部の最寄り駅なのでしょう。
横河原駅
横河原駅舎
横河原駅も高浜駅と同じく渋い木造駅舎です。いいですね、こういうレトロな駅舎は。
高浜行き列車 ◇ 車内
そして次の電車で松山市駅へ戻ります。
雪を頂いた四国山地
中央構造線を形成する四国山地はかなり急峻な山々です。西日本最高峰の石鎚山もこの中に含まれます。左手には雪を頂いた四国山地が見えます。
前方車窓
街中に近づいて来ると車窓はこうなります。しばらくして松山市駅へ到着しました。
伊予鉄道横河原線松山市駅到着
そして昼食の時間です。松山のご当地ラーメンはいくつかの特徴があります。甘めのスープ、メニューにおでんがある、店名に“瓢(ひょう)”の字が付くことが多いなどです。“瓢系”とも呼ばれます。松山市駅から徒歩約5分の瓢華へ“表敬”訪問いたしました。
瓢華(ひょうか)外観 ◇ メニュー
中華そば(550円)を注文しました。ちなみにこのお店にはおでんのメニューはありませんでした。
中華そば
しばらくして出てきた中華そばは、少し茶濁したスープで他のお店と比べると甘さは控えめでした。具のチャーシューはとろけていましたが、こちらの味付けの方がずっと甘く感じました。麺は柔らかめでした。後から入店してきた地元客らしき女性は「麺硬めで」と注文していましたから、この麺が柔らかいと感じる人も多いのでしょう。瓢華の評価はまぁまぁでした。
お腹も満足したので伊予鉄道の旅を続けます。松山市駅は松山市の中心部にあり、周囲は賑わっています。それに比較してJR松山駅の方が閑散としています。松山市駅の前は路面電車の松山市駅でちょうど坊ちゃん電車が出発するところでした。
松山市駅
松山市駅名標
ホームに伊予稲荷神社の鳥居
松山市駅の郡中線のホームに伊予稲荷神社の鳥居があり、若いカップルが互いに写真を撮りあっていました。初詣で賑わう神社のようですね。この後、電車に乗り郡中港駅へ向かったのですが、車内でウトウトしてしまいました。
というわけであっという間に終点です。
郡中港駅
すでに路面電車は完乗していますので、これで伊予鉄道完乗となりました。
12月29日(日)
児島0743ー1005松山 本四備讃線・予讃線 特急しおかぜ1
大手町1032ー1051高浜 伊予鉄道 高浜線
高浜1058ー1151横河原 伊予鉄道 高浜線・横河原線
横河原1159ー1228松山市 伊予鉄道 横河原線
松山市1345ー1409郡中港 伊予鉄道 郡中港線
【1 幸運のダブルブッキング!】
【2 いよいよ伊予へ!】
【3 夕陽なき下灘駅】
【4 四万十の清流】
【5 土佐に来たとさ!】
【6 哀愁のスイッチバック:新改駅】
【7 秘境のスイッチバック:坪尻駅】
【8 あわてず阿波へ!】