かめかめ・かめラ
年末四国紀行
(岡山県〜香川県〜愛媛県〜高知県〜徳島県)
(2013/12/28-2014/1/1)

【4 四万十の清流】

(2013/12/30)(記 2014/3/15)


 
特急宇和海3号

 西日本の日の出は遅いです。6時49分発の特急宇和海3号で宇和島を目指しますが、まだまだ暗いのです。この列車は4両編成(指定席1両、自由席3両)で余裕で座れました。

 車窓の変化を注意してみていると、海沿いには雪は少ないのですが、山間部にはまだまだ雪が多いことがわかります。伊予大洲を過ぎて夜昼(よるひる)トンネルという変わった名前のトンネルを抜けると八幡浜ですが、こちらには雪が積もっていないだけでなく、みかん畑が見えてきます。


八幡浜駅

 八幡浜駅には「のりかえ別府連絡」という掲示があります。九州の別府へ向かう鉄道が・・・・・・あればいいのですが残念ながらありません。実は、宇和島フェリーが、ここ八幡浜と別府・臼杵を結んでいるのです。別府航路では早朝まで船内休憩もできます。例えば、八幡浜発0時20分のフェリーは3時10分に別府に到着しますが、午前5時まで船内休憩ができます。そして別府発23時50分のフェリーは2時35分に八幡浜に到着しますが、午前5時30分まで船内休憩ができるのです。一度乗ってみたいフェリーです。


八幡浜〜卯之町

 八幡浜を出て再び内陸入るとまた積雪があります。


卯之町駅

 卯之町駅もご覧の通り。次の下宇和駅では特急待ち合わせのため5分間運転停車しました。

 
下宇和〜立間

 下宇和から次の立間の間の右手に、みかん畑越しの宇和海(法華津湾)が見えてきます。台地上の地域から海沿いへと急に高度を下げていくのでトンネルが多いのですが、その合間に宇和海が時々顔を出すのです。


下宇和〜立間

 
伊予吉田〜高光

 伊予吉田を過ぎると宇和海がすぐ横の同じ高さに見えてきます。


牛鬼@宇和島駅

 牛鬼は宇和島地方の祭礼の花形です。あの枕草子にも「名おそろしきもの・・・牛鬼」と記されていて、その姿は恐怖の代名詞になっているようです。

 
宇和島駅

 宇和島駅にはホテルクレメント宇和島が併設されています。そして周囲には南国風の木々があります。

 
宇和島城 ◇ 宇和島きさいやロード

 時間があったので駅周辺を散策しました。宇和島城が駅から意外に近いところにありました。そして立派なアーケード街もあります。その名も“宇和島きさいやロード”。名前の前にはあの牛鬼が! ちなみに“きさいや”とは、愛媛県の方言で「来てや、おいでや」という意味だそうです。


機関車(コッペル社製)の復元

 そして駅前には機関車の復元があります。そしてその機関車の走行音を聞くことができました。


宇和島駅機関車走行音


宇和島闘牛

 機関車のすぐそばには宇和島闘牛の像がありました。


中村かまぼこ

 駅前の中村かまぼこでじゃこ天やかま天を買いました。後ほど車内でいただくことにしましょう。



 さて宇和島駅に戻りましょう。改札口にもやはりアンパンマンです。

 
海洋堂ホビートレイン

 構内に入って予土線のホームへ行くと、待っていたのは海洋堂ホビートレインでした。これは海洋堂ホビー館四万十とJR四国との協力によるもので、2013年7月にリニューアルされたようです。フィギュアのラッピングだけでなく内装にも恐竜が描かれており、車内にはたくさんのフィギュアが展示されています。単行のワンマンでロングシートであり、トイレはありません。


アンパンマン列車(特急宇和海5号)@宇和島駅

 特急宇和海5号が1番線に到着しました。お客さんが乗り換えてから出発します。何とロングシートは8割方の座席が埋まっています。もっと閑散としているものと思っていました。


しまんとトロッコ

 宇和島駅の車両基地にはイベント列車のしまんとトロッコの姿も見えました。

 
予讃線と予土線の分岐

 北宇和島駅で松山発宇和島行きの普通列車の到着を待ちます。この列車からの乗り換え客もまた多いのです。おそらく18きっぱーなのでしょう。ロングシートはさらに満席に近くなりました。北宇和島を出るとすぐに予讃線と予土線の分岐があります。左手の予讃線に別れを告げて右手の予土線を進みます。


北宇和島駅予讃線・予土線分岐

 北宇和島駅を出るとずっと登り坂が続きます。近永付近からは吉野川に沿って下ります。吉野川は徳島県を流れる吉野川ではなく、この先で四万十川に合流して太平洋に注ぎます。


真土〜西ヶ方


真土〜西ヶ方

 

 
海洋堂ホビートレイン@江川崎

 江川崎駅で9分停車します。多くの乗客は車外に出て気分転換したり駅舎のトイレを利用したりしています。その間に車内のフィギュアを写真に収めました。近永駅かこの江川崎駅で下車する人が多いのではないかと予想していたのですが、見事にはずれほとんどの人が下車していません。そのためずっと座席は空きません。


サンダーバード2号

 懐かしいサンダーバード2号です。

 
他のフィギュア

 
天井 ◇ 床

 天井や床にも恐竜が描かれています。

 
半家〜十川

 江川崎を出ると四万十川に沿って上ることになります。地理的には山から海の方向へ向かっているのですが、四万十川の上流へ向かうのです。江川崎の次の駅は「半家」と書いて「はげ」と読みます。気になる駅名ですね。


半家〜十川(四万十川)

 
十川〜土佐昭和

 右から左へと四万十川が行ったり来たりしていますが、どちらにしてもずっと川沿いを進みます。


十川〜土佐昭和(四万十川)


沈下橋(十川〜土佐昭和)

 四万十川で有名な沈下橋もいくつか見ることができます。


土佐昭和〜土佐大正(四万十川)

 
土佐昭和〜土佐大正

 土佐大正駅から地元の老女が乗ってきました。私の横が少し空いているのですが遠慮していて座ろうとしません。彼女に近づき「どうぞ座れますよ」と声かけして隣に座っていただきました。鉄っちゃんイメージアップ作戦の一環です(笑)。


土佐大正〜打井川

 
中村線の線路 ◇ 地図

 家地川駅から次の若井駅の間で土佐くろしお鉄道中村線と合流します。列車の進行方向は地図の青い矢印です。そして車窓の右手のかなり下方に見える線路(写真の黄色、地図の赤い矢印)が中村線です。中村線は予土線の下を通ってループ状に上ってきてこの予土線を合流するのです。


若井駅名標

 若井駅の次は終点の窪川駅です。予土線の中で標高が一番高い駅がこの窪川駅なのです。不思議な地形です。
12月30日(月)
松山0649ー0813宇和島 予讃線 特急宇和海3
宇和島0938ー1147窪川 予土線
【1 幸運のダブルブッキング!】  【2 いよいよ伊予へ!】  【3 夕陽なき下灘駅】  【4 四万十の清流】  【5 土佐に来たとさ!】  【6 哀愁のスイッチバック:新改駅】  【7 秘境のスイッチバック:坪尻駅】  【8 あわてず阿波へ!】