かめかめ・かめラ
年末四国紀行
(岡山県〜香川県〜愛媛県〜高知県〜徳島県)
(2013/12/28-2014/1/1)

【7 秘境のスイッチバック:坪尻駅】

(2013/12/31)(記 2014/3/15)



高知駅

 今日は12月31日の大晦日。今朝は早起きして活動を開始します。高知駅周辺もまだ真っ暗です。


列車表示

 
特急南風2号

 高知駅6時ちょうど発の特急南風2号はまたしてもアンパンマン列車で5両編成でした。高知駅を出発してもまだまだ真っ暗です。昨日通った新改駅も闇の中でした。繁藤駅でやっと薄明るくなってきました。列車は大杉、大歩危に停車して阿波池田に到着しました。ここで下車します。



 隣のホームには有名な祖谷のかずら橋を模したオブジェがありました。


阿波池田駅スタンプ

 スタンプにはかずら橋と平家屋敷が描かれています。

 次の列車まで時間があるので駅周辺を散策しました。駅前のアーケード街を進んで突き当たりを左折すると右側に池田高校がありました。高校野球で有名な池田高校です。蔦監督が金属バットの特性を生かし、バント、バントの当時の高校野球では考えられなかったような長打攻勢の攻撃野球で、荒木投手のいた早稲田実業や広島商業を相手に大差で破った試合が思い出されます。当時のニックネームは「やまびこ打線」でした。

(注)池田高校は2014年の春の甲子園に27年ぶりに選抜されました。

 アーケード街には旅館もありました。元スーパーのような場所は地域の図書館などに利用されているようでした。駅の横には、6年前におにぎりを食べた公園も姿を変えずに残っていました。

 
阿波池田駅 ◇ ちゃみせ外観

 阿波池田から7時57分の列車に乗る予定です。駅舎には祖谷そばのちゃみせというお店があるのですが、6年前に来たときは8時からの営業だったので諦めたのですが、なんと7時45分からの営業と変わっていました。それにしてもギリギリです。どうしようかと迷っていると、7時35分に店が開き準備ができたようです。店内に入り「もうよろしいですか?」と尋ねると「はい、どうぞ」と優しいお言葉。


メニュー

 素直な私は「人気です」の言葉がある肉そばを注文しました。ここで提供している祖谷そばは、そば粉9:つなぎ1の手打ちだそうです。

 
肉そば

 すぐに出てきました。太さがまちまちなのは手打ちならではでしょう。ダシもあっさりしており美味です。身体も心も温まりました。いや、祖谷そばに癒されました(笑)。


地図

 坪尻駅へ向かう列車は単行でワンマン、シートはセミクロスのトイレ付きです。阿波池田を出た列車(黒矢印方向)は佃から左にカーブして吉野川橋梁(赤い円)を渡り吉野川の左岸に出た後、もの凄い急カーブ(青い矢印)となります。


吉野川橋梁

 
急カーブ

 キィキィと線路を鳴らしながら高度を上げていきます。


吉野川橋梁とカーブ


坪尻駅の図

 坪尻駅も新改駅と同様にスイッチバックの駅です。阿波池田からのこの列車はまずAからBのホームに入ります。



 Aの線路を進んでいます。右に見えるのはCの線路です。



 クロッシング部へ近づいていきます。



 Bに入り左手にホームが見えてきました。右側はDの線路です。



 もうすぐホームに到着です。


坪尻駅到着


坪尻駅名標

 
列車とホーム

 ホームは積雪があり、気をつけないと滑りやすいです。


ホーム端からの眺め

 ホームの端からクロッシング部を眺めます。


坪尻駅の図(再掲)

 
特急南風1号・しまんと3号通過

 ここで2本の特急を通過待ちします。まずは岡山・高松発中村・高知行きの特急南風1号・しまんと3号です。DからAへ向かってスピードを緩めずに駆け抜けていきました。


坪尻駅特急南風1号・しまんと3号通過


坪尻駅舎

 坪尻駅舎も雪に埋もれています。

 

 駅舎までの階段にも積雪が多く、とても滑りやすい状況です。駅舎内のベンチには小さなクリスマスツリーが飾られていました。


通過列車一覧表

 次の8時26分の通過列車がまもなくやってくることでしょう。

 

 

 
特急南風4号・しまんと4号通過

 高知発岡山・高松行きの特急南風4号・しまんと4号が通過しました。AからDへ向けて疾走していきました。


坪尻駅特急南風4号・しまんと4号通過


坪尻駅の図(再々掲)


坪尻駅停車中

 坪尻駅に停車中でしたが、これから琴平へ向けて再び動き出します。

 

 まずはBからCへ向けて反対方向に出発します。


坪尻駅出発1



 再び方向を変えて、今度はCから出発します。



 クロッシング部に差し掛かります。



 写真の右側のDの線路へ進みます。

 

 左下にはBの線路と坪尻駅が見えます。


坪尻駅出発2

 阿波と讃岐の境の猪鼻トンネルを抜けると線路は下りになり軽やかに琴平に向かっていきます。


琴平駅

 琴平駅は年季が入った広々としたホームと構内です。昔はこんぴら参りのお客さんがさぞかし多かったのでしょうね。


快速サンポート

 ここからは先は電化されているので電車です。4両セミクロスの快速サンポート高松行きです。快速といっても坂出までは各駅停車です。


琴平〜善通寺

 車窓には青空が見えてきました。


多度津駅名標

 わずか17分で多度津駅です。


多度津駅スタンプ

 スタンプには「四国鉄道発祥地の駅」と書いてあります。今の駅よりも少し港よりの多度津港を起点に丸亀、琴平を結んでいたそうです。

 
多度津駅舎 ◇ 少林寺拳法発祥のまち

 駅前には少林寺拳法発祥のまちというオブジェもありました。


給水塔

 給水塔も残っています。近代化産業遺産に認定されています。

 
駅構内

 写真に撮るのを忘れましたが駅前にSLもありました。さてここからは特急南風3号に乗り阿波池田まで戻ります。この列車もアンパンマン列車でした。最後方の車両に乗り込みます。


坪尻駅の図(再々々掲)

 特急列車は坪尻駅を通過します。



 特急はDからAへ向けて駆け抜けていきますが、左側に坪尻駅のホームとBの線路が見えています。



 クロッシング部を通過しました。坪尻駅に別れを告げます。


坪尻駅通過後方車窓

 
吉野川


吉野川橋梁


阿波池田駅名標

 今朝から高知県→徳島県→香川県→徳島県と慌ただしく県境を行き来したことになりました。
12月31日(火)
高知0600ー0706阿波池田 土讃線 特急南風2
阿波池田0757ー0858琴平 土讃線
琴平0902ー0919多度津 土讃線 快速サンポート
多度津0944ー1017阿波池田 土讃線 特急南風3
【1 幸運のダブルブッキング!】  【2 いよいよ伊予へ!】  【3 夕陽なき下灘駅】  【4 四万十の清流】  【5 土佐に来たとさ!】  【6 哀愁のスイッチバック:新改駅】  【7 秘境のスイッチバック:坪尻駅】  【8 あわてず阿波へ!】