かめかめ・かめラ
年末四国紀行
(岡山県〜香川県〜愛媛県〜高知県〜徳島県)
(2013/12/28-2014/1/1)

【8 あわてず阿波へ!】

(2013/12/31-2014/1/1)(記 2014/3/15)



徳島行き車両

 阿波池田で徳島線の徳島行き普通列車に乗り換えます。2両編成かと思いましたが、2両目は回送なので単行、ワンマンでした。シートは転換型セミクロスでトイレは付いています。


土讃線分岐

 佃駅を過ぎるとすぐに土讃線を分岐します。


佃駅土讃線分岐

 
辻〜阿波加茂

 四国三郎こと吉野川に沿って下っていきます。時折吉野川の川面が見え隠れしています。小島(おしま)あたりで吉野川の水量が増加しました。貞光川と合流した影響かも知れません。


穴吹駅名標

 ここで13分間停車します。

 

 ホームには「水質四国一 穴吹川の源流」や「四国一の清流 穴吹川」という案内板がありました。四国一は四万十川だと思っていましたが、いったいどちらなのでしょう。

 

 そして後ろの車両に車掌さんが乗り込み、2両編成となりました。車内の座席のようすは写真の通りです。


鮎喰川(府中〜鮎喰)

 知らないと読めない府中(こう)駅を過ぎると鮎喰川を渡ります。徳島に近づいてきました。


徳島駅

 徳島駅に到着しました。昼食時なのですが時間が22分しかありません。


Willie Winkie(ウィリーウィンキー)

 ご当地B級グルメのとくしまバーガーをテイクアウトして列車内で食べようと思い、駅ビル内にあるイルローザへ行くも「テイクアウトはしておりません」ときっぱりと断られ、それではと銀座さぼてんでカツサンドでもテイクアウトしようと思うが、これも「ただ今混雑しており20分ほど時間をいただきます」と言われ、駅構内のJR系のお店であるウィリーウィンキーでカレーパン(100円)と骨なしチキン(150円)を、阿波の国だけに慌てて買い求めました。

 
牟岐線列車

 ホームに戻り、牟岐線の列車に乗り込みます。単行で転換型クロスシートでトイレありですが、かなり混雑しています。座れましたが相席必至となりました。


中田(ちゅうでん)駅

 徳島市内を抜けて緑が多くなってくるともうすぐ中田駅です。


旧小松島港線跡

 ここから国鉄時代には小松島港まで小松島線が結んでいました。その線路跡が遊歩道になっています。当時は日本一短い路線として知られていました。

 
那賀川(阿波中島〜阿南)

 相席になったため動きづらくじっとしていました。阿南に着く前に那賀川橋梁を渡ります。那賀川は125kmの長さがあり、徳島県内では吉野川(109km)よりも長いことになります。吉野川は高知県内で85kmあるため合計では194kmとなります。


那賀川橋梁

 
由岐〜木岐

 阿波福井から由岐の間にある海部トンネルを抜けてしばらくすると左手に海が見えてきます。夏季だけの臨時駅である田井ノ浜駅の近くなのです。牟岐線は海沿いを走っている印象がありますが、あまり海は見えません。山間のトンネルを何度か抜けるとこの列車の終点の牟岐駅に到着します。牟岐駅では同じホームの反対側に止まっている列車に乗り換えます。そして牟岐から鯖瀬を経て浅川までの左手にもう一度海が見えてきます。阿波海南を過ぎて海部川を渡ると牟岐線終点の海部駅に到着します。

 
海部駅名標

 海部駅には牟岐線のJR四国とこれから乗る阿佐海岸鉄道の二つのホームが相対式にあり、構内踏切で連絡されています。

 午後に来ても阿佐海岸鉄道です(笑)。阿波と土佐を結んでいるので阿佐という名称がついています。海部〜甲浦までは阿佐東線と呼び、阿佐西線は土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線が後免〜奈半利までを結んでいます。室戸岬周辺には鉄道の延伸計画はなく、阿佐東線と阿佐西線は永遠に結ばれることはなさそうです。


海部〜宍喰

 トンネルや高架が多いものの海岸線も見ることができます。

 
宍喰駅

 宍喰駅は高架の上にあります。

 
「宍喰駅が上大海駅に」

  ドラマの撮影では、上大海駅としてロケが行われたようです。


開業10周年記念“虹の硬券乗車券”

 平成4年開業なので平成14年に開業10周年を迎えました。その時の虹の硬券乗車券です。

 
開業20周年記念乗車券

 こちらは平成24年の開業20周年の記念乗車券の表と裏です。

 
伊勢えび駅長

 和歌山電鉄貴志川駅の猫のたま、会津鉄道芦ノ牧温泉駅の猫のぱす、ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅の猫のおさむとミニさむ、IGRいわて銀河鉄道奥中山高原駅の犬のマロンなどの変わり種駅長がいますが、ここ宍喰駅の駅長はなんと伊勢えび!なんです。

 
宍喰駅構内


サイン色紙

 TBSの安住紳一郎アナウンサーの色紙もありました。

 
宍喰駅外観 ◇ ホーム


イルミネーション列車・オリオン号

 今月(12月)の初めから来月(1月)の中旬までオリオン号が走っています。

 
オリオン号車内

 外はまだ明るいのですが、トンネル内に入るとご覧のように幻想的な車内になります。


阿佐東線オリオン号車内


阿佐海岸鉄道&牟岐線@海部駅

 右手のオリオン号から、左手の牟岐線普通列車に乗り換えます。


鯖瀬(さばせ)〜牟岐

 海部を出た普通列車は鯖瀬の近くで海の近くを走ります。

 
日和佐駅

 日和佐駅に到着しました。途中下車してみます。


足湯@道の駅日和佐

 鉄道駅に道の駅日和佐が併設されています。道の駅には足湯がありました。


日和佐駅


ウェルかめ舞台地 美波町

 連続テレビ小説のウェルかめの舞台になった町なのですね。

 
信仰とウミガメのまち ひわさ ◇ 海亀の来る町の駅

 
雄大な景観と懐かしい潮のかおり ◇ うみがめも来るまち ひわさ

 ウミガメの産卵が見られる地としても有名です。

 
ウェルかめ 舞台地 美波町 


日和佐城

 日和佐城もありました。

 
日和佐駅スタンプ

 スタンプには「海亀が産卵に来る駅」、「海亀が来る町の駅」とウミガメが強調されています。


ウミガメ絵はがき

 駅構内にあった観光案内所では、ウミガメ絵はがきが無料でいただけました。

 日和佐からは特急剣山9号に乗り換えました。特急ですがわずか2両編成です。


徳島駅

 約1時間で徳島駅に到着しました。夕食時ですが、祖谷そば、ロッテリア、駅ビルのお土産屋など18時で店じまいをしています。さすがに今日は大晦日ですね。高松で夕食を食べることにしましょう。


特急うずしお26号列車表示

 徳島から特急うずしお26号に乗り高松を目指します。この特急も2両編成です。朝からの移動で疲れが出たのか、車内でウトウトしてしまいました。


連絡船うどん

 さて、今年最後の食事です。街へ繰り出してもお店が開いているかわかりませんので、高松駅構内の連絡船うどんに入りました。豪勢に「海老天うどん」を注文しましたが、すでに売り切れ。


ちくわ天うどん

 そこでちくわ天うどんを食べました。讃岐うどんにしては少し麺が柔らかい印象がありました。

 
高松駅スタンプ

 スタンプは、「うどん県 さぬき高松うどん駅」という今風の文字と、「源平合戦800年の夢をしのぶ駅」と歴史を感じさせる文字がありました。


サンライズ瀬戸きっぷ

 あとはサンライズ瀬戸で帰るだけです。

 

 
サンライズ瀬戸

 21時頃に「サンライズ瀬戸が入線します」というアナウンスがあり、改札口で乗車できることを確認してから構内へ入りました。

 
シングル室内

 
のびのび座席車内

 12号車はほとんどがのびのび座席で、シングルは車端のわずか2部屋のみ。そのため通常のシングルよりも若干広くて高いのです。これはラッキーでした。

 高松を出発したサンライズ瀬戸は、瀬戸大橋を渡り、岡山で後ろにサンライズ出雲を連結して走り続けました。翌朝6時過ぎに車内アナウンスがありました。

 「みなさま、新年あけましておめでとうございます。」

 人生初の車内での年越しとなりました。
12月31日(火)
阿波池田1023ー1221徳島 徳島線
徳島1243ー1440牟岐 牟岐線
牟岐1443ー1458海部 牟岐線
海部1505ー1513宍喰 阿佐海岸鉄道
宍喰1539ー1546海部 阿佐海岸鉄道
海部1549ー1627日和佐 牟岐線
日和佐1659ー1756徳島 牟岐線 特急剣山9
徳島1829ー1936高松 高徳線 特急うずしお26
高松2126ー翌0645横浜 予讃線など 寝台特急サンライズ瀬戸

1月1日(水)
横浜0700ー0734海老名 相鉄 急行
海老名0739ー0753伊勢原 小田急 急行
【1 幸運のダブルブッキング!】  【2 いよいよ伊予へ!】  【3 夕陽なき下灘駅】  【4 四万十の清流】  【5 土佐に来たとさ!】  【6 哀愁のスイッチバック:新改駅】  【7 秘境のスイッチバック:坪尻駅】  【8 あわてず阿波へ!】