かめかめ・かめラ
時刻表見聞録1964年10月
【3 関西・中国】

(記 2021/12/27)

47準急はまゆう・しらはま2号・かすが1号・平安1号(多層建て列車)

 関西地区に入ります。


奈良線・和歌山線

 奈良線を走る準急はまゆうです。この列車は京都発白浜口(現:白浜)行きですが、多層建て列車になっておりかなりややこしい運転経路をたどります。京都9時25分に出発し奈良線を南下し、奈良(正確には木津)から関西本線で王寺へ向かいます(下図も参照)。

 上の時刻表の下半分は和歌山線です。王寺からは和歌山線で東和歌山(現:和歌山)へ向かいます。


関西本線

 名古屋8時10分発の列車は準急かすが1号・平安1号・はまゆう(時刻表からはわかりにくい)を連結したものです。柘植で平安1号(草津線経由で京都へ)を分割し、奈良で京都からのはまゆうに併合となります。かすが1号は奈良が終点です。かなりややこしくて頭の中が混乱してきます。

 和歌山線を走ってきたはまゆうは、東和歌山で天王寺からの準急しらはま2号と併合し終点の白浜口を目指します。


運転略図

 まとめるとこんな具合です。1964年にはこんな多層建て列車が多いことに驚きです。

【準18b】はまゆう:京都0925−1020★奈良1035−1049王寺1051−1229★東和歌山(現:和歌山)1236−1438白浜口(現:白浜)
(名古屋0810−1030★奈良−−−)
【準19】平安1:名古屋0810−0935☆柘植0939−1036京都
【準20】かすが1:名古屋0810−0935☆柘植0937−1030奈良
【準21】しらはま2号:天王寺1130−1226★東和歌山(現:和歌山)1236−1438白浜口(現:白浜)
★併結、☆分離
48準急はやたまの謎


和歌山線

 準急はやたまです。新宮を8時30分に出発し、紀勢本線で和歌山へ向かい、和歌山線で王寺を目指します。


関西本線

 王寺からは関西本線で名古屋へ向かいます。しかし亀山で新宮12時47分発の準急と併合します。この併合するのも準急はやたまなのです。新宮から東西に分かれた「はやたま」は亀山で一つに併合されるのです。

 はやたま以外にも多くの準急が分離併合して多層建て列車となっています。


運転略図

 これらの準急の運転略図です。こりゃ、ややこしい!

【準22】はやたま:新宮0830−1030★白浜口(現:白浜)1035−1249☆東和歌山(現:和歌山)1250−1438王寺1442−1625★亀山1630−1729名古屋
(★新宮1247−1513★多気1524−1619★亀山1630−−−)
【準23】志摩:鳥羽1440−1512★多気1524−1618★亀山1630−(柘植)−1805京都
【準24】くまの:紀伊勝浦1220−1239★新宮1247−1513★多気1524−1618★亀山1630−(柘植)−1805京都
【準25】しらはま1号:★白浜口(現:白浜)1035−1249☆東和歌山(現:和歌山)1257−1349天王寺
【準26】平安2号:桑名1544−1624★亀山1630−(柘植)−1805京都
★併結、☆分離
49寝台急行那智・伊勢・大和


東海道本線

 東京から関西本線・紀勢本線方面への寝台列車は寝台急行那智・伊勢・大和があります。20時ちょうどに東京駅を出発するのが寝台急行那智です。終点は紀伊勝浦です。最上段の行き先に紀「井」勝浦とあるのは誤植です。

 伊勢と大和は併合して22時45分に東京駅を出発します。伊勢の終点は鳥羽、大和の終点は湊町(現:JR難波)です。


関西本線

 那智は名古屋から関西本線、亀山からは紀勢本線となります(今度も紀「井」勝浦となっています)。一方、伊勢・大和は亀山で分離します。伊勢は紀勢本線・参宮線で鳥羽へ、大和は関西本線で湊町を目指します。


和歌山線

 湊町へ行く大和は、王寺から普通列車になりますが和歌山線経由で和歌山市まで寝台列車として走っています。寝台普通列車とは珍しいですね。


列車編成

 列車編成です。名古屋で切り離される車両もあるようですが、全体的に長い編成になっています。南紀観光ってなんのことでしょうか?

 また上りの東京方面へは、今度は那智と伊勢が亀山で併合され、大和は独立で運行することになっています。

【寝急11】那智:東京2000−0242名古屋0249−0419亀山0427−0831紀伊勝浦
【寝急12】伊勢:東京2245−0535名古屋0547−0657☆亀山0708−0845鳥羽
【寝急13】大和:東京2245−0535名古屋0547−0657☆亀山0702−0926湊町
☆分離
50鷲尾って?


紀勢本線

 思いっきり「鷲尾」って書いてあります。そんな駅あったっけ? よくよく考えると「尾鷲」の誤植でした。ちょっと誤植が多くないかい?  

 あらっ、紀伊田辺が紀「井」田辺になってる!  ちょっと奇異に感じます(笑)

 これだけ言いたいこと言っちゃったから、私も誤字に気をつけよう。
51紀勢本線普通列車


紀勢本線

 紀勢本線の普通列車にも長距離のものがあります。いずれも和歌山市発で亀山・松阪行きです。4時56分発亀山行き、7時12分発亀山行き、8時44分発松阪行きです。


紀勢本線

 和歌山市4時56分発の亀山行きは尾鷲で35分も停車します。ちょっと遅い昼食を摂るのでしょうか。多気でも7分停車(参宮線普通列車と接続)します。


紀勢本線

 和歌山市7時12分発の亀山行きは新宮で15分停車します。それにしても延々と列車に揺られていくわけです。そして和歌山市8時44分発の松阪行きは紀伊田辺で34分停車します。ちょうど昼食時ですから何か食べたい時間帯です。

【普25】126:和歌山市0456−1737亀山(12時間41分)
【普26】128:和歌山市0712−1952亀山(12時間40分)
【普27】130:和歌山市0844−2051松阪(12時間07分)
52紀勢本線普通夜行列車


紀勢本線

 天王寺22時40分発の普通列車の夜行です。午前1時−4時くらいまでは停車しない駅も多いのですが、それ以外は律儀に停車していきます。新宮に53分停車します。早朝ですがかなり長く停車しています。


紀勢本線

 このような普通列車ではなかなか良眠できないでしょうね。亀山で10分停車して終点の名古屋を目指します。結局、天王寺から阪和線で和歌山へ、紀伊半島をぐるっと周って名古屋まで所要時間は13時間54分です。

【普28】914:天王寺2240−1234名古屋(13時間54分)
53紀勢本線普通列車


紀勢本線

 草津発のすごい普通列車がありました。草津6時10分発で和歌山市に到着するのは21時20分です。


草津線

 草津線のページを見てみましょう。確かに6時10分に草津を出発しています。貴生川では信楽発6時13分の列車(赤丸)と連絡しています。そして柘植には7時26分に到着します。柘植から亀山までの3駅は関西本線を走ります。


紀勢本線

 亀山からは紀勢本線を南下し紀伊半島をぐるっと周って和歌山市を目指します。かなり複雑な路線を走るわけです。途中で、亀山13分、新宮17分、白浜口11分、紀伊田辺10分停車して、所要時間は15時間10分です。

【普29】724:草津0610−2120和歌山市(15時間10分)
54紀勢本線普通列車


紀勢本線

 草津発和歌山市行きに気をとられていて見落とすところでした。亀山5時33分発の天王寺行きがありました。紀勢本線と阪和線を通っていきます。途中で多気13分、新宮12分、紀伊田辺31分停車します。所要時間は13時間45分です。天気がよければ気持ちのよい車窓が楽しめそうです。

【普30】117:亀山0533−1918天王寺(13時間45分)
55鍛冶屋線・三木線・高砂線

 ここからは兵庫県から中国地方です。


三木線・鍛冶屋線・高砂線

 171ページにある鍛冶屋線・三木線・高砂線はすでに廃止になりました。北条線は北条鉄道に変わっています。北海道と九州が多いのですが、至る所で廃線になっています。


路線図
56急行だいせん


赤穂線

 赤穂線にも急行が走っていました。急行だいせんです。京都を10時15分に出発し東海道本線・山陽本線を走り、相生から岡山までは赤穂線を利用します。


伯備線

 倉敷からは伯備線に入ります。中国山地を抜けて山陰本線へ。出雲市からは今はなき大社線(1990年(平成2年)3月廃止)で終点の大社駅に向かいます。旧大社駅舎は重要文化財に指定されています。

【急09】だいせん:京都1015−1233☆姫路1235−1307播州赤穂1308−1405岡山1408−1709米子1714−1830大社
☆分離
57播但線飾磨港支


播但線飾磨港支線

 姫路から瀬戸内海に面した飾磨港まで5.6kmの短い路線です。朝夕それぞれ1往復しかありません。貨物輸送が中心だったのでしょう。1986年(昭和61年)11月に廃止となりました。
58姫新線・急行やまのゆ


姫新線

 姫路から津山を経由し新見まで行く姫新線。この頃は優等列車も走っていました。急行やまのゆ・準急みささ・ひるぜん・みまさか1号・2号です。

 唯一の急行やまのゆは、全席指定席で京都と中国勝山を結んでおり、下りは土曜日のみで上りは日曜日のみの運転です。おそらく湯原温泉郷への観光客を運んだのでしょうね。

 京都−姫路間は急行だいせんと併合されていました。姫新線内は林野と津山しか停車しないのは急行らしいですね。

【急10】やまのゆ:京都1015−1233☆姫路1237−1519中国勝山
☆分離
59準急みささ・ひるぜん・みまさか2号(多層建て列車)


姫新線

 大阪12時40分発の準急みささ・みまさか2号は併結されています。そのまま姫路から姫新線に入り津山に到着します。ここで両者は分離され、みささは因美線を鳥取経由で山陰本線の上井(現:倉吉)へ、みまさか2号は姫新線を新見方面へ走ります。


津山線・因美線

 ここまでならわかりやすいのですが、しかし、岡山14時15分発の準急ひるぜんが津山で二つに分離され、一方はみささと併合し鳥取方面へ、もう一方はみまさか2号と併合し新見方面へと行くのです。

 因美線の津山−智頭は勾配もあり、列車がゆっくりゆっくり走る区間です。ここはもう一度乗ってみたい区間の一つです。


運転略図

 ややこしいので177ページにこのような運転略図ができていました。それにしてもわかりにくいです。

【準27】みささ:大阪1240−1546★津山1552−1723鳥取1726−1821上井(現:倉吉)
【準28】ひるぜん:岡山1415−1543★☆津山1552−1723鳥取1726−1821上井(現:倉吉)
(−−−★☆津山1600−1658月田)
【準29】みまさか2号:大阪1240−1546★☆津山1600−1658月田
★併結、☆分離
60姫新線・芸備線普通列車


姫新線・芸備線

 ちょうどうまく姫新線から芸備線の時刻表が縦につながっています。これからわかることは長距離普通列車が3本あることです。津山5時24分発広島行き(新見12分(伯備線普通列車と接続)、備後落合15分(木次線普通列車と接続)、三次45分(福塩線普通列車と接続)停車)、姫路4時48分発広島行き(津山7分(因美線普通列車と接続)、新見32分(伯備線普通列車と接続)、備後落合6分(木次線普通列車と接続)、三次51分(三江南線普通列車と接続)停車)、姫路9時51分発広島行き(津山9分(因美線準急みささと接続)、新見14分、三次12分停車)です。

 三次45分停車、三次51分停車ってすごいですね。一風呂浴びてもまだ時間がありそうです。

 上月−津山−新見−備後落合−備後西城は、山あいを縫うようにゆっくりとゆっくりと走る列車で車窓を楽しみながら、気持ち良く乗っていられそうです。

【普31】811:津山0524−1350広島(8時間26分)
【普32】813:姫路0448−1705広島(12時間17分)
【普33】817:姫路0951−2037広島(10時間46分)
61準急しらぎり・たいしゃく・しんじ・砂丘・第1ちどり(ややこしい多層建て列車)


運転略図


芸備線(上り)

 広島を8時28分に出発する準急しらぎり。芸備線を通って新見まで行き、そこで宇野からの準急しんじを併結して伯備線で終点の米子(13時30分着)へ向かいます。


宇野線

 宇野を9時30分に出発する準急しんじは岡山までは準急砂丘と併結しています。しんじと砂丘は岡山駅で分離し、砂丘は津山線・因美線経由で鳥取(13時14分着)へ向かいます。


伯備線

 宇野から岡山へ到着した準急しんじ・砂丘は、準急しんじのみが準急たいしゃくと併結し新見を目指します。新見ではしんじとたいしゃくは分離し、しんじは広島からのしらぎりを併結し米子に向かいます。


芸備線(下り)

 新見で晴れて独り身になった準急たいしゃくは、米子から山陰本線・木次線でやってきた準急第1ちどりと備後落合で併結され終点の広島を目指します。とてつもなくややこしい多層建て列車です。

【準30】しらぎり:広島0828−1142★新見1149−1330米子
【準31】たいしゃく:★岡山1016−1144☆新見1149−1316★備後落合1328−1555広島
【準32】しんじ:★宇野0930−1006★☆岡山1016−1144★☆新見1149−1330米子
【準33】砂丘:★宇野0930−1006☆岡山1009−1314鳥取
【準34】第1ちどり:米子0920−1305★備後落合1328−1555広島
★併結、☆分離
62準急しんじの真実(笑)(離婚・再婚列車)


宇野線

 さて前回解説した準急しんじですが、宇野線のページをよく見ると終着駅が博多(22時17分着)となっています。しかし時刻表を追っていくと米子が終着駅になっているのです。どうしてでしょうか?


山陰本線

 よくよく調べると山陰本線のページに「米子・出雲市間 当分の間 運休」という記載がありました。1964年(昭和39年)7月の山陰北陸豪雨により金沢と松江を中心に大きな被害がでたのでその影響でしょう。

 そしてこのページには出雲市15時07分発の準急しんじの時刻が掲載してありました。これによると下関20時49分着で博多が22時17分着となっています。

 米子−出雲市の時刻を推測してみると、

米子1340発−安来1351発−松江1412発−玉造温泉1430発−宍道1445発−出雲市1502着

 こんな感じなのだと思います。

 また「一部山口線・山陽本線回り」という記載もあります。


山口線

 準急しんじは、石見益田(現:益田)で分離され、一方はそのまま山陰本線を、もう一方は山口線で小郡(現:新山口)を経由し、山陽本線を西下します。そして両者は下関で再び併結され終点の博多を目指します。離婚・再婚列車とも呼ばれます。

 まとめると準急しんじは、宇野−(宇野線)−岡山−(山陽本線)−倉敷−(伯備線)−米子[伯耆大山]−(山陰本線)−石見益田−【−(山口線)−小郡−】−下関−門司−(鹿児島本線)−博多までが通常の運行だったようですね。
63芸備線・姫新線普通列車


芸備線・姫新線

 中国山地を横断するような普通列車がありました。いずれも広島発で芸備線・姫新線経由の姫路行きです。山あいをゆっくりゆっくりと走っていく様子が目に浮かぶようです。

 広島7時59分発の普通列車は、途中で備後落合23分、新見50分(伯備線普通列車と接続)、津山21分(因美線準急砂丘・津山線普通列車と接続)停車します。広島10時22分発の普通列車は、途中で備後落合50分(木次線普通列車と接続)、新見57分(伯備線普通列車と接続)、津山40分(因美線・津山線普通列車と接続)停車します。50分とか57分とかすごく長い停車時間があったのですね。(なお赤丸の「姫路2014着」は誤植です)

【普34】822:広島0759−1203備後落合1226−1415新見1505−1713津山1734−2009姫路(12時間10分)
【普35】824/826:広島1022−1409備後落合1459−1647新見1744−1951津山2031−2310姫路(12時間48分)
64中国山地を駆け抜ける夜行準急


芸備線

 夜行準急が2本あります。準急いなばは、広島22時50分発で、芸備線・木次線・山陰本線経由で、鳥取に翌朝の7時03分着です。もう一方の準急第2ちどりは、岩国23時05分発で、山陽本線・芸備線・木次線・山陰本線で、米子に翌朝の6時01分着です。


木次線

 三井野原−出雲坂根間のスイッチバックを降りてくるのが未明なので外は真っ暗ですね。第2ちどりは未明でも停車駅が多いですね。乗ってみたくなりました。
65難読駅名


難読駅1

 難読駅がまとまっていました。読めるでしょうか?

姫新線  美作千代(みまさかせんだい)
赤穂線  寒河(そうご)、日生(ひなせ)
伯備線  美袋(みなぎ)、石蟹(いしが)
津山線  建部(たけべ)←漢字が誤植。しかも伯備線でなく津山線。
福知山線  伊丹(いたみ)、生瀬(なまぜ)
若桜線  郡家(こおげ)、若桜(わかさ)


難読駅2

続きです。

姫新線  刑部(おさかべ)、丹治部(たじべ)、坂越(さこし)
赤穂線  伊部(いんべ)、香登(かがと)、長船(おさふね)←濁らない、邑久(おく)
(伯備線でなく)津山線  新郷(にいざと)、江尾(えび)、弓削(ゆげ)、神目(こうめ)
福知山線  柏原(かいばら)、石生(いそう)

 私はなんとか半分くらい読めました。それにしても難しいです。
66三江南線・三江北線


三江南線

 三江線は、まだ三江南線と三江北線に分かれていました。三江南線は三次から口羽までです。


三江北線

 そして三江北線は石見江津(現:江津)から浜原までです。

 口羽−浜原間は1975年(昭和50年)8月31日に延伸開業し全通したことにより、三江線となりました。しかし利用状況が芳しくなく、たびたび廃止対象路線となってきており、結局2018年(平成30年)4月1日付けで廃止となりました。
67可部線


可部線

 横川−可部−加計の可部線です。横川−可部が電化されており、可部−加計は非電化でした。加計から先は三段峡を通り、島根県の浜田へ通じる(今福線)計画がありました。


地図

 1969年(昭和44年)に三段峡までは開通しましたが、赤字で廃止対象路線となり、可部−三段峡までの非電化の区間が2003年(平成15年)12月に廃止となりました。

 しかしその後可部−あき亀山までが電化され2017年(平成29年)3月4日に再開業しました。このような例はとても珍しいことです。
68寝台急行音戸・安芸


呉線

 呉線を走る寝台急行がありました。音戸と安芸で、ともに寝台専用列車です。音戸とは、倉橋島との間に海峡の名(音戸の瀬戸)から取ったものでしょう。

 寝台急行音戸は、新大阪23時10分発で東海道本線・山陽本線を走り、三原から呉線経由で広島へ出て、山陽本線で下関に翌10時23分に到着します。東京駅を19時ちょうどのひかり25号に乗ると新大阪に23時ちょうどに到着しますから、この列車に乗り換えることができます。

 寝台急行安芸は、東京20時30分発で東海道本線・山陽本線を走り、三原から呉線経由で広島に翌13時06分に到着します。

 三原−竹原までの海沿いの区間は瀬戸内海の車窓が楽しめます。

 他にも夜行準急ななうら(京都2305−0651広島)や、急行出島(呉0815−1621長崎)、準急吉備(岡山1159−1525広島)、準急にしき(岡山2010−0010岩国)など多くの優等列車が走っていました。

【寝急14】音戸:新大阪2310−呉0529−1023下関
【寝急15】安芸:東京2030−呉1238−1306広島
69宇品線


宇品線

 広島−宇品港(現:広島港)を結ぶ宇品線です。1894年(明治27年)に開通し、軍事物資や兵員の輸送に利用されました。しかし1972年(昭和47年)4月に廃止されました。
70呉線普通列車


呉線

 呉線(上り)にも長距離普通列車がありました。鳥栖13時30分発の京都行きです。終点の京都には翌日の10時51分に到着します。夜行普通列車です。未明でもこまめに停車しています。途中では、折尾14分、門司12分、下関18分、岩国33分、広島26分、岡山25分、姫路18分と停車していきます。

 この時刻だと瀬戸内海の絶景も楽しめませんね。

【普36】232:鳥栖1330−1051京都(21時間21分)
71準急あきよし(離婚・再婚列車)


山陰本線

 準急あきよしは、浜田を6時35分に出発します。山陰本線で長門市まで行き、そこから美祢線に入ります。


美祢線

 美祢線では長門湯本・美祢に停車し、厚狭に着きます。厚狭からは山陽本線・鹿児島本線で博多へ12時17分に到着します。


山口線

 しかし石見益田(現:益田)から山口線経由の準急あきよしもあるのです。山口線内では石見横田・日原・津和野・三谷・山口・湯田温泉と停車し、小郡(現:新山口)に着きます。そして厚狭で再び併結して終点の博多へ向かいます。


運転略図

 こんな感じですね。このような列車を離婚・再婚列車と呼ぶようです。「あきよし」という名前は山口県の観光地の秋吉台から取ったものでしょう。

【準35】あきよし:浜田0635−☆石見益田0720−0906長門市0909−1007★厚狭1015−1217博多
(−−−☆石見益田0715−0922小郡0923−★厚狭−−−)
★併結、☆分離
72小郡発厚狭行き普通列車

 山陽本線の小郡発で同じく山陽本線の厚狭行きとなれば、普通は山陽本線を進みそうです。


山口線

 ところが、ところが、です。この列車は小郡を7時44分に出発し山口線を北上します。そして石見益田(現:益田)から山陰本線を長門市まで行きます。


美祢線

 長門市からは美祢線で厚狭に向かいます。


地図

 地図で見ると明らかです。小郡から益田へ行きます。ここでスイッチバックをして、日本海沿いを西へ向かい長門市駅へ。そして厚狭まで美祢線で南下します。山陽本線で最短で行けば45分ほどで到着しますが、大きく迂回するために6時間以上かかることになります。乗り間違えたら大変ですね。

 小郡−厚狭は山陽本線なら18.6kmですが、この535D列車は、93.9+85.1+46.0=225.0kmの距離を走っています。最短距離の12.1倍の距離を走っている計算になります。

【普37】535D:小郡0744−(山口線・美祢線)−1350厚狭
73岩日線


岩日線

 岩国と錦町を結んでいる岩日(がんにち)線です。岩国から川西までは正式には岩徳線です。山口県の岩国から島根県の日原(にちはら)を結ぶ予定でしたので岩日線という名前です。しかし日原までの延伸はかなわず、1987年(昭和62年)7月、第三セクターの錦川鉄道錦川清流線に転換となりました。


地図

 赤い実線が未完成の部分です。
74準急やくも(離婚・再婚列車)


美祢線

 美祢線には準急あきよしだけでなく、準急やくもも走っています。現在では伯備線の特急列車の名前になっています。

 博多を10時50分に出発し、下関で山陰本線を行く列車と、山陽本線を通り厚狭から美祢線を行く列車とに分離され、長門市駅で再び併結します。

【準36】やくも:博多1050−1214☆下関1218−1354★長門市1407−1949米子
(−−−☆下関1223−厚狭1257−1356★長門市−−−)
★併結、☆分離  
75美祢線大嶺支線


美祢線大嶺支線

 沿線の過疎化や大嶺炭田の閉山などにより1997年(平成9年)4月に廃止となりました。南大嶺−大嶺のわずか二駅の2.8kmの短い路線です。大嶺支線が廃止され、大嶺駅もなくなりましたが、美祢線の「南」大嶺駅はそのままの名前です。
76小野田線本山支線


小野田線本山支線

 小野田線の支線となる雀田−浜河内−長門本山の三駅の路線です。全長は2.3kmです。現在では3往復しかありませんが、この時期はかなり(30往復以上?)の列車の往来があるようです。これだけ需要があったのですね。
77若桜線


若桜線

 因美線の郡家(こおげ)から若桜(わかさ)までの若桜線です。全長は19.2kmです。鳥取からの直通運転が普通だったようですね。その昔は、鳥取−郡家−若桜−八鹿(兵庫県)までの路線計画があったようですが結局若桜までの建設に終わりました。

 1987年10月に、第三セクターの若桜鉄道若桜線に転換しました。
78倉吉線


倉吉線

 こちらは倉吉線です。山陰本線の上井(あげい)から倉吉を経て山守まで20.0kmを結んでいました。時刻表では上井駅が土井駅と誤植があります。1972年1月に倉吉駅が打吹駅となり、同年2月に上井駅が倉吉駅となりました。

 1985年(昭和60年)4月に全線廃止となりました。
79寝台急行出雲

 ここからは山陰本線です。


山陰本線

 寝台急行出雲です。東京を19時50分に出発します。品川・横浜・大船・小田原・熱海・沼津とこまめに停車します。24時を過ぎると、浜松・名古屋・米原と停車して京都には5時ちょうどに到着します。京都から山陰本線に入ります。鎧駅や餘部駅近くからの日本海の車窓が見ものです。もちろん余部鉄橋も楽しみです。
 終点の浜田到着は15時41分。所要時間は19時間51分です。のんびり、ゆっくりということですね。


列車編成

 12両編成で出発し、終点浜田までも7両は行っていたのですね。

【寝急16】出雲:東京1950−0500京都0508−1541浜田
80山陰本線普通列車


山陰本線

 山陰本線は長距離普通列車の宝庫です。下りだけみてみましょう。まずは豊岡5時08分発の門司行きです。鳥取23分(因美線普通列車と接続)、米子8分(境線普通列車と接続)、出雲市10分、浜田42分停車し、門司には22時28分に到着します。浜田で停車中に寝台急行出雲が浜田に到着しますので、乗り換えることが可能です。

 次は福知山5時54分発の長門市行きです。鳥取17分(因美線普通列車と接続)、米子17分(境線普通列車と接続)停車し、長門市には21時22分に着きます。

【普38】821:豊岡0508−2228門司(17時間20分)
【普39】823:福知山0554−2122長門市(15時間28分)
81山陰本線普通列車


山陰本線

 まだまだあります。5時28分京都発で山陰本線をずっと進み、石見益田(現:益田)に21時53分に到着します。途中で鳥取29分(因美線普通列車と接続)、米子33分(境線普通列車と接続)、浜田14分停車し、鳥取では特急まつかぜの通過待ちをし、米子では準急石見と接続しています。

 さらに大阪5時55分発の浜田行きがあります。浜田到着は22時37分です。福知山16分(山陰本線普通列車と接続)、和田山23分(播但線普通列車と接続)、豊岡12分、鳥取10分、米子16分(境線普通列車と接続)、出雲市11分停車し、出雲市では準急皆生(かいけ)の到着を待ってから出発します。

 そして普通列車で行き先が三つあるものがありました。京都6時44分発の福知山・敦賀・豊岡行きです。綾部で福知山行きはそのまま山陰本線へ、そして敦賀行きと豊岡行きは舞鶴線に入ります。西舞鶴で豊岡行きは宮津線に入り、敦賀行きは東舞鶴から小浜線で敦賀へ向かいます。豊岡行きは西舞鶴で敦賀からの小浜線の列車の到着を待ってから出発するので34分間停車しています。

【普40】825:京都0528−2153石見益田(現:益田)(16時間25分)
【普41】711:大阪0555−2237浜田(16時間42分)
【普42】921:京都0644−0902☆綾部0908−0936☆西舞鶴1002−1236豊岡
(−−−☆綾部0908−0923福知山、−−−☆西舞鶴0940−1215敦賀)
☆分離
82特急まつかぜ


山陰本線

 山陰本線唯一の特急列車がまつかぜです。京都を7時30分に出発します。しかし山陰本線は通らずに東海道本線で大阪へ向かいます。(この年の7月の山陰北陸豪雨のため「当分の間松江止まり」になります。)


福知山線

 大阪からは福知山線に入り、福知山から山陰本線を走ります。京都を出て福知山までは大阪しか停車していません。大阪からの乗客を取り込みたいのでしょう。しかも全車指定席です。その後も、城崎(現:城崎温泉)・鳥取・上井(現:倉吉)・米子に停車するだけで、豊岡にも停車しません。すごい速達性です。


山陰本線

 松江から下関までは時刻表には掲載されています。米子からは松江・出雲市・石見大田(現:大田市)・浜田・石見益田(現:益田)・東萩・長門市・下関のみに停車します。


列車編成

 京都から米子までは9両編成で終点の博多までも6両で走ります。島根県の日本海沿いの絶景を眺めながらの汽車旅をしてみたいです。

【特06】まつかぜ:京都0730−2055博多
83山陰本線普通列車


山陰本線

 まだ長距離普通列車があります。山陰本線、恐るべしです。京都9時38分発の門司行きです。終点の門司には翌朝の5時11分の到着ですので夜行普通列車です。福知山13分、豊岡17分、鳥取21分、米子22分と停車し、鳥取では急行あさしお(現在運休中)の到着を待ちます。未明となる浜田から小串までは停車しない駅もいくつかあります。所要時間は19時間33分です。日本海の景色のいいところは夜中になってしまいます。ちょっと退屈しちゃいそうですね。翌朝は寝不足になっていそうです。

 そして大阪10時05分発の出雲市行きというのがあります。出雲市には22時23分の到着です。福知山線経由で、福知山から山陰本線に入ります。こちらの所要時間は12時間18分と十分に長いのですが、これ以上に長距離普通列車が多いのでなんだか短く感じてしまいます。

【普43】811:京都0938−0511門司(19時間33分)
【普44】713:大阪1005−2223出雲市(12時間18分)
84急行あさしお


山陰本線(再掲)

 急行あさしおです。「あさしお」というと愛嬌のある顔立ちだった元大関朝潮を思い出してしまうのは私だけでしょうか(笑)。急行あさしおは豊岡から山陰本線に入りますが、今年の12月上旬から新規に運転されるようです。


北陸本線

 金沢を8時40分発の急行あさしおはいろいろな路線を経由します。まずは北陸本線で敦賀へ向かいます。福井からは準急臨時わかさ(西舞鶴行き)が同じ時刻で出ていますが、これは急行あさしおが運転されるまでの臨時列車なのでしょう。


小浜線・舞鶴線

 敦賀からは小浜線で東舞鶴、舞鶴線で西舞鶴まで行きます。臨時準急わかさは西舞鶴が終点です。


宮津線

 西舞鶴からは宮津線経由で宮津・天橋立に停車し、豊岡からは山陰本線に入ります。若狭湾をぐるっと一周することになります。このような経路の急行があったのですね。

【急11】あさしお:金沢0840−1110敦賀1114−1251西舞鶴1255−1442豊岡1446−1931出雲市
85準急丹波1号


山陰本線

 準急丹波1号は大阪14時ちょうど発で城崎(現:城崎温泉)に17時43分に到着します。しかしその右側にも準急丹波1号があり、大阪14時ちょうど発で城崎には19時01分に到着します。いったいどういうことなのでしょうか。


福知山線

 大阪から福知山線経由で福知山へ。そこで二手に分かれます。一方はそのまま山陰本線を城崎へ。もう一方は福知山から舞鶴線で西舞鶴へ、西舞鶴からは宮津線で豊岡を通って山陰本線で城崎へ行くのです。


運転略図

 丹波1号が福知山で分離して、同じ城崎終点ですが、離婚・再婚列車ではありません。豊岡から城崎までは時間差があり、併結しないからです。豊岡から城崎へは、二つの丹波1号があるのですが、間違えたりしないのですかね。

【準37】丹波1号:大阪1400−1610☆福知山1615−1731豊岡1733−1743城崎(現:城崎温泉)
(−−−☆福知山1615−1844豊岡1851−1901城崎)
☆分離
86急行白兎


山陰本線

 京都発15時35分の急行白兎は松江行きで22時12分に到着します。白兎とは因幡(いなば)の白兎の神話にちなんだものでしょう。しかし大阪発15時ちょうどの急行白兎もあります。大阪発は福知山線経由で福知山で京都発と併結されます。そして終点の松江を目指すのです。


列車編成

 京都発は6両で、大阪発は4両で出発し、福知山で併結した時点で10両編成となります。鳥取で2両減り、8両で松江まで向かうことがわかります。

【急12】白兎:大阪1500−1718★福知山1719−2212松江
(京都1535−1713★福知山1719−−−)
★併結
87餘部駅


山陰本線

 餘部駅はすぐそばに余部鉄橋があったことで有名です。しかし普通列車も停車しないことが多い駅だったのですね。普通列車12本中の3本しか停車しません。山陰本線は1912年(明治45年)に全通しましたが、当初は餘部駅はなく、ようやく1959年(昭和34年)に駅が完成しました。そのためしばらくは通学時間帯のみの停車だったようです。現在では普通列車はすべて停車しています。

 地名は余部(あまるべ)で、鉄橋も余部(あまるべ)鉄橋なのですが、姫新線に余部(よべ)駅がすでに存在していたため餘部(あまるべ)駅となったようです。

 余部鉄橋は2010年(平成22年)に新しいコンクリート橋に架け替えられました。
88寝台急行しまね


山陰本線

 大阪21時20分発の寝台急行しまねです。先月までは夜行普通列車でしたが、今月から急行に格上げになりました。福知山線で福知山へ、そして山陰本線を出雲市まで行きます。出雲市から大社までは普通列車になります。

 福知山を0時23分と夜中に出発しますが、その後も和田山・豊岡・城崎(現:城崎温泉)・浜坂・鳥取・上井(現:倉吉)・大山口とこまめに停車し、米子着は5時18分です。終点出雲市へは6時44分に到着し、大社までは普通列車です。全国あらゆるところに夜行列車が走っていたのですね。

【寝急17】しまね:大阪2120−0644出雲市(0650−0702大社)
89山陰本線夜行普通列車


山陰本線(再掲)

 まだまだ長距離普通列車がありました。京都21時56分発、下関18時34分着の夜行普通列車です。福知山36分、出雲市24分、浜田13分停車します。福知山では福知山線の0時47分着の列車を待ってから出発します。所要時間は20時間38分です。山陰本線は長距離普通列車の宝庫ですね。

【普45】819:京都2156−1834下関(20時間38分)
90山陰本線普通列車


山陰本線

 上井(現:倉吉)4時31分発で門司着16時38分です。のんびりと景色を眺めながらの旅にはもってこいですが、お尻が痛くなりそうですね。4時31分出発って早すぎるよなぁ、と思って時刻表を見ると、寝台急行しまねが4時22分に上井に到着しています。しまねからの乗り換え客には便利な設定です。

【普46】817:上井0431−1638門司(12時間07分)
91山陰本線夜行普通列車


山陰本線

 下りを見たらそれと同じ区間の上りは取り上げることはありませんでしたが、この列車だけは取り上げておきましょう。門司8時41分発、京都5時25分着の夜行普通列車です。長門市14分、出雲市28分と停車します。出雲市では博多からの準急やくもの到着を待っての出発です。所要時間は20時間44分です。乗ってみたいようなみたくないような、複雑な気持ちですね。

【普47】818:門司0841−0525京都(20時間44分)
92木次線


木次線

 準急列車が3本も走っています。2020年(令和2年)3月の時刻表では木次線には優等列車はなく、出雲横田から備後落合まで定期列車は3本しかありませんが、1964年10月は出雲横田から備後落合まで準急を含め8本あります。亀嵩(かめだけ)駅は松本清張の砂の器にも登場する駅として有名です。

 芸備線との接続駅だった備後落合駅はさぞ賑やかだったことでしょう。
93大社線


大社線

 山陰本線の出雲市から大社までの7.5kmを結んでいました。この頃は大阪・京都・米子・松江などから直通列車もありましたが、1990年(平成2年)4月に廃止されました。出雲大社の最寄り駅だったのですが、バス利用が増加したのと、一畑電鉄の出雲大社前駅の方がより近かったからの思われます。

 なお、旧大社駅舎は2004年(平成16年)には国の重要文化財の指定を受けています。
94宮津線


宮津線

 舞鶴線の西舞鶴から宮津を通り山陰本線の豊岡までの宮津線です。日本三景の天橋立もあるため優等列車が5本あります。


地図

 赤実線が宮津線です。青実線が1988年(昭和63年)に開業した宮福鉄道宮福線です。その後1990年(平成2年)に宮福線と宮津線とを第三セクターの北近畿タンゴ鉄道が引き継ぎました。紆余曲折あり、現在は京都丹後鉄道という第三セクターが運行しています。


路線図

 宮津駅を中心に、西舞鶴までを宮舞線、豊岡までを宮豊線、福知山までを宮福線と称しています。
95舞鶴線中舞鶴支線


舞鶴線中舞鶴支線

 東舞鶴から中舞鶴までわずか3.4kmの支線がありました。東舞鶴駅からスイッチバックして入線する形でした。戦時中は賑わっていたそうですが、この頃は1日6往復でした。しかし、1972年(昭和47年)に廃止されました。
96篠山線


篠山線

 福知山線の篠山口駅と山陰本線の園部駅を結ぶ目的で建設されましたが、福住・園部間の建設は中止されました。この頃は1日7往復でした。こちらも1972年(昭和47年)に廃止されました。
97特急うずしお・特急ゆうなぎ


宇野線

 宇野線には特急が2本走っています。大阪発宇野行きの特急うずしおと新大阪発宇野行きの特急ゆうなぎです。


列車編成

 所要時間が3時間ほどですが、展望車や1等車、食堂車が完備されており、しかも12両編成です。関西圏と四国圏とのつながりが強かったことが推測されます。

【特07】うずしお:大阪0700−0950宇野
【特08】ゆうなぎ:新大阪1420−1720宇野
98寝台急行さぬき・寝台急行瀬戸


宇野線

 東京から宇野まで寝台急行さぬきと瀬戸が走っています。さぬきは寝台専用列車となっています。所要時間はさぬきは13時間ちょうど、瀬戸は14時間14分です。同じ寝台急行ですが、所要時間が1時間以上異なります。停車駅数が5つほど違うようなのでその差なのでしょうか。


列車編成

 さぬきは9両が寝台車、瀬戸は3両のみが寝台車という違いもありました。下りの瀬戸は大阪で8両編成になるようです。

【寝急18】さぬき:東京2010−0910宇野
【寝急19】瀬戸:東京2100−1114宇野
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